2010年05月26日
『日本の青空』II『いのちの山河』
東京の萩原です。
日本国憲法制定秘話を画き、静かな話題を呼んだ、数年前に公開された映画『日本の青空』をご覧になった方も多いと思う。今回、同映画と全く同じプロデューサーおよび監督による作品を紹介する。
主人公である深澤晟雄(まさお:1905~1965年)は、長く無医村であった岩手県北部の沢内村の村長として、「豪雪/多病/貧困」という悲惨な問題を克服するために、無理解な国を相手に、法律違反を覚悟の上で、老人と乳児の医療費無料化に踏み切る。
その結果、全国でも最悪であった乳児の死亡率を、全国初の死亡率ゼロへと導く。老人も長命化した。この“生命行政”を実現するためには、深澤と村民たちの奮闘の日々と数々のドラマがあったのだ。
深澤晟雄・沢内村長が、「前例がない」という役人特有の頑迷固陋な理屈を唱える厚生省を相手に一歩も引かなかった唯一の論拠は、日本国憲法第25条にある「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」という条文である。
この条文こそは、憲法第9条と並んで、我々日本国民が最も大切にするべき唯一無二の規範なのである。
◆プロデューサー:小室皓充(日本の青空、他)
◆監督:大澤 豊(日本の青空、他)
◆出演:長谷川初範、とよた真帆、加藤 剛、宍戸 開、大鶴義丹、
小林綾子、浜菜みやこ
たまたま、友人の女婿がこの映画の製作スタッフとして関わっており、観賞券の頒布を依頼された。
宣伝チラシを見ていて大発見した。私が懇望されて2008年ラジオ番組『げんき一番!』に一週間出演し、自称“ピースボートのエヴァンジェリスト”として、地球一周の船旅に関して語った折のパーソナリティを務めてくれた浜菜みやこさんが出演しておられた。浜菜みやこさんとはこの時のご縁で、私が主宰している『銀座電脳倶楽部』にもご参加いただいている。
なお、この映画は、全国各地での上映会にて公開。
東京地区での今後の上映会スケジュールは、以下。
●6月2日(水):多摩市 パルテノン多摩ホール
●6月4日(金):東村山市 東村山中央公民館ホール
●6月8日(火):杉並区 セシオン杉並ホール
●6月11日(金):江東区 ティアラ江東大ホール
●6月12日(土):あきる野市 秋川キララホール
●7月31日(土):東久留米市 中央公民館
●8月1日(日):狛江市 エコルマホール
●9月11日(土):日野市 七生公会堂
●9月22日(木):北区 北とぴあ大ホール
●10月11日(月):東大和市 ハミングホール
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2010年05月26日
代田・九条の会。
東京の萩原です。
過ぐる5月8日(土)午後、下北沢駅至近の日本キリスト教団東京都民教会を会場として、代田・九条の会講演会を開催。
演題は、「沖縄に心をつないで40数年間―沖縄・基地・平和、そしてアレン・ネルソン氏」。講師として迎えたのは、報道写真家の嬉野京子さん。貴重な写真を映写しながらの熱弁。
沖縄がまだ日本に復帰する前の1965年および1967年に沖縄に渡った時の話が中心であった。私の心に強く残った写真は、1965年の祖国復帰行進団と一緒に行動していた時に起こった米軍のトラックに轢き殺されて道路に横たわっている幼女と、その遺骸を取り囲んでいる米兵たち。沖縄の警察は何も手出しができず、ただ米軍車輌の交通整理をしていただけだった。
この衝撃的な写真は、米軍に見つからないように、行進団の人々の背中越しに撮られ、見つからないように本土に運ばれ、発表されたそうである。カメラは剣よりも強し、を実感した。
1967年の伊江島での団結小屋の農民を撮った写真も印象に残った。団結小屋に座り込んだ農民を、米兵が4人がかりでモノのようにトラックに放り投げる写真を撮ったことで、米軍憲兵大佐の尋問を受けたそうだ。米軍統治下の沖縄では、米軍命令により、「生殺与奪の権利は米軍が有する」として、沖縄の人々には何の権利も無かった時代である。憲兵大佐の質問に「答える義務はない」と返答し、なんとか放免されてから、沖縄人民党や島の人々の献身的な協力を受け、伊江島を脱出し、沖縄本島を経て本土に帰還するまで、まさに命がけであった、と感動した。
1972年に沖縄は返還された。が、日本にはまだ米軍基地がありその75%が沖縄に集中している、という現実を考えると、日本国憲法の理念に、もっと日本を近づけたい。日本の最大の安全保障は米軍基地や軍事力ではなくて、九条の力だ、と強く思う。
いわゆる普天間問題は、今急に起こったわけではないのである。
元ベトナム従軍兵のアレン・ネルソンさんは、54回クルーズで水先案内人を務めた。嬉野京子さんは故人とも親しかったとか。沖縄の話のためネルソンさんの話に言及できなかったのは残念。
公共施設が我々の活動に対して使用申請を却下する中で、会場の提供を快諾してくださった東京都民教会の亀田正巳牧師をはじめとする教会員の皆さんに、心底からの感謝を表徴する次第である。
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2010年05月10日
大切なこと。
東京の萩原です。
ゴールデンウィーク真っ最中の5月1日(土)に妻・節子を誘って、横浜・赤レンガ倉庫1号館の「赤レンガホール」へ行ってきた。
お目当ては、当日昼夜2回公演のみの『大切なこと』コンサート。地球環境を衛るための「大切なこと」を考え、訴えようというイベントの一環。
テーマソング『大切なこと』をバリトン歌手である土屋広次郎さんが歌い、多くの出演者がパフォーマンスを演じた。
実はこのイベントを企画し、運営する「プロジェクトたいせつ」という組織体は、私自身が主宰する異業種交流会「銀座電脳倶楽部」から派生したのである。というわけで、実に浅からぬ因縁がある。
イベント自体のプロデューサー、そのポスターやチラシの写真家、それらのデザイナー、営業コーディネーター、イベント運営者等のスタッフや賛助出演者は、全て「銀座電脳倶楽部」メンバーたち。
特に、オープニングプログラムで「地球にとって、あなたにとって、大切なことってなんですか?」と問いかけながらスライドショーを上映し、語ってくれた桃井和馬さん(フォトジャーナリスト/ピースボート水先案内人)も「銀座電脳倶楽部」のメンバーのひとりである。
また、ステージ上に「大切なこと」と大書し、地球環境保全の筆書を披露してくれた書道家でカリグラフィーデザイナーの中塚翠涛さんは「銀座電脳倶楽部」例会では、本名の“愛ちゃん”と呼ばれている。
コンサート終了後、ピースボート54回クルーズ出航の想い出を訪ねる気持ちで横浜港大桟橋に行き、私たちの「大切なこと」は何だろう、と夫婦で語り合った。このような語り合いが大切なことなんだろう。
■テーマソング 『大切なこと』
・作詞:冬杜花代子 ・作曲:都志見 隆 ・歌:土屋広次郎
私がここにいることに 暮れゆく街は気づかない
行き交う誰もが それぞれに いまという地図 埋めているのに
優しい人よ 風に舞え 悲しい人よ 水に歌え
あなたがあなたであることが 最後に残る大切なこと
心をわかってほしいなど 人に問わない望まない
まなざしの先は未知数で 届かないもどかしさ 夢をつなげる
おそれる人よ 花に泣け 失う人よ 空に祈れ
あなたがあなたであるよりも たしかなことはないはずだから
たたずむ人よ 風に舞え 流れる人よ 水に歌え
あなたがあなたであることが うつろうとき美しくする
優しい人よ 風に舞え 悲しい人よ 水に歌え
あなたがあなたであることが 最後に残る大切なこと
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