2009年12月07日
変えたから変わったアメリカ
ピースボート上で講演する水先案内人となって10年以上になります。毎年、船に乗っていますが、船で行った場所も面白いけれど、船で出会った人はもっと面白い。なにせ、人生で何かやりたいという人がほとんどですから。
今日(11月21日)、11年前の1998年の第24回クルーズでいっしょに乗船した仲間たちの同窓会が、東京で行われました。この同窓会は仙台の会社員、工藤原野さん(30)の主催で毎年行われています。去年の10周年には100人以上が参加しました。工藤さんは毎年新しい企画を考え、仙台からこの日のためにわざわざ東京に出てきているのです。その中でいっしょに乗船した奈奈さん(37)と結婚し、今では二人で企画・運営しています。今回の開催場所は、同じクルーズに乗船した女性が経営する地下鉄三田線の芝公園駅A1出口を出たところにあるカフェ「ULALACAFE」でした。
今日の趣向は、11年前の船で水先案内人となった3人のリレー講演です。金丸知好さんはフェリーの旅とともにお得意のサッカーについて語り、金子貴一さんはイラク派遣自衛隊の通訳を務めた体験とともに秘境添乗員という変わった仕事に就いている人生を語りました。私の番になったので、思いつくテーマ6つを挙げました。
1.キューバ革命50年とゲバラの夢
2.東欧革命20年
3.南米はなぜ反米大陸になったのか
4.テロからオバマへのアメリカ
5.コスタリカの平和憲法
6.ベトナムはなぜアメリカに勝てたのか
参加者にその場で「聴きたい話」に手を挙げてもらったところ、一番多かったのがテロ後のアメリカでした。
私が朝日新聞のアメリカ特派員として赴任した2週間後に、9・11テロが起きました。まだ家も見つかっておらずホテル暮らしだったときです。アメリカがいかに愛国社会に変わっていったか、その中でブッシュ政府に反発した人々はどんな行動をとったのか、を語りました。当初のアメリカはアフガンもイラクも爆撃してしまえという世論でしたが、わずか5年でイラクからの撤退を求めるように変化しました。「変わったのではない。変えたのだ。年月がたったから自然に変わったのではなく、命をかけて社会を変えた人がいたから変わったのだ」というのが、私のいいたかったことです。その後、アメリカに黒人政権が誕生しましたが、それがアメリカにとっていかに激しい変化なのかを語りつつ、「20世紀は、理想は単なる夢物語だった。21世紀は理想を現実とできる時代だ」と述べました。
今、世界は大きく変わっています。日本もその波の中にあります。話を終えたあと、「あのテロは陰謀ではないのか」「アメリカはなぜ無保険社会なのか」などさまざま質問が出ましたが、「いま、自分が何をすればいいのかが見えない」という女性がいました。
今、何をすべきかの答えを知りたいなら、自分が人生でやりたいことをしっかり決めるとともに、今の時代がどんな流れにあるのかを知ることです。このブログで、今の世界、それをもたらした過去の世界、その先にある未来の世界について語りたいと思います。
伊藤千尋さんへ
ニューヨークでは、乗船していたエスペランチストのMさんが現地のエスペランチストと出会うことに、千尋さんのパソコンが一役かってくださいました。船上でのメールは大変費用がかかり、Mさんはパソコンは持っていけないので、交信はあきらめておりましたが、千尋さんのおかげで、船上の様子まで知ることができ本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
千尋さんや、他の水先案内人の方々のブログを読むと、ピースボートの魅力がとてもよく伝わってきます。私も早く乗りたいなあ、という思いは募るばかりです。退職しないと無理でしょうが、あと〇年・・・! 船上も楽しみ満載のようですが、港に寄るたびに、現地のエスペランチストに会えるような旅をしたいなあ・・・と夢は広がります。
先週の土曜日(19日)の朝日新聞beを見ていましたところ、
「サザエさんをさがして」が目に留まりました。
金大中事件がテーマなのですが、1973年9月11日のサザエさんの漫画が載っていました。
解説の文章を読むと、『彼の遺言として伝えられるのは、「行動する良心たれ。行動しない良心は悪の側にいる」』
という文言が心に沁み、この記事はスクラップしておこうと最後まで読むと、伊藤千尋さんの名が最後にありました。
「あー、やっぱり!」と何だか嬉しい気持ちになりました。
また記事を書かれるときは、是非、事前(事後にでも)教えてくださいね。
では、またトークショー「奇聞総解」が開催されることを楽しみにしております。