
名前:伊藤千尋
出身地:山口県下関市
趣味:旅、フルート、合唱、詩吟、ワイン、読書、映画、登山
特技:合気道、スペイン語、ルーマニア語、ロマ語、速読、速筆、講演
一言:ピースボートと関わって20年。ここ10年以上は毎年水先案内人として乗船してきました

1999年にピースボートに乗った長崎の漫画家、西岡由香さんが今日、2月27日に新作『八月九日のサンタクロース-長崎原爆と被爆者』を出版されました。全国同時発売です。原爆マンガとしては第二弾になります。
ピースボートの旅がきっかけとなって社会に発信する漫画家になろうと志し、長崎原爆をテーマとした『夏の残像-ナガサキの八月九日』を出したのが2年前。「週刊金曜日」や地元の長崎新聞に4コマ漫画を連載するかたわら、長崎大学や佐賀大学の非常勤講師も務めつつ、毎年8月の長崎市の平和宣言の草案づくりにもかかわっています。
今回のテーマは「継承」です。被爆者の平均年齢が70歳を越え、被爆体験の継承が待ったなしとなった今、自分が被爆者に代わって伝える立場になろうという意気込みが見えます。漫画だけでなく、原爆についての解説文やエッセイも入っています。
ストーリーは、東京から長崎に引っ越してきた中学2年の女の子を主人公に、原爆について何も知らなかった彼女が新聞部で被爆者とかかわっているうちに成長するというもの。「被爆者は8月9日にやってきたサンタクロースなんだ」だと・・・。
原爆漫画といえば、代表作は広島で被爆した少年を描いた『はだしのゲン』ですね。あの絵を見ると、原爆のすさまじさ、怖さが伝わってきます。しかし、西岡さんは「原爆はこわい」という壁を取り払い、だれもが原爆について知ろうとし、核兵器をなくす動きに結実してほしいと考えています。「知は力なんだ」ということが、この作品から伝わってきます。西岡さんは言います。「このマンガにこめた願いがある」と。それは「実際に被爆者に会ってほしい」という願いだそうです。「目の前で涙を流しながら語る被爆者を前にしたら、もうそこには理屈なんてありません。『何かしなければ!』。私もそんな思いに突き動かされた一人でした。高齢化した被爆者と会える時間はどんどん少なくなっていきます。今なら間に合います。私が被爆者からもらった一番大きなメッセージは、『生きろ』ということでした。想像を絶する体験をしてきた被爆者と会うことで、誰もがそのメッセージを心のどこかに刻印されるのだと思うのです」
出版元は凱風社。HPを見てください。
www.gaifu.co.jp/books/ISBN978-4-7736-3403-7.html
同じ船に乗った仲間が、こうやって社会に大きく羽ばたいているのだと知ることはうれしいことです。何よりも、西岡さん、あなた自身がしっかり自分を「生きている」ことを実感させてくれる作品になりました。おめでとう!
勇さん、待ってます!