PEACE BOAT 地球一周の船旅

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旅行企画実施 株式会社ジャパングレイス 観光庁長官登録旅行業第617号 一般社団法人日本旅行業協会正会員

伊藤千尋の「世界は元気だ」

プロフィール 四角い線の見出し

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名前:伊藤千尋
出身地:山口県下関市
趣味:旅、フルート、合唱、詩吟、ワイン、読書、映画、登山
特技:合気道、スペイン語、ルーマニア語、ロマ語、速読、速筆、講演
一言:ピースボートと関わって20年。ここ10年以上は毎年水先案内人として乗船してきました


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2010年02月04日

「旅と平和」エッセイ大賞

知ってる?

不況で景気のよくない話ばかり多いけれど、ピースボートには太っ腹な企画があるのだよ。「旅と平和」エッセイ大賞の募集が、それ。旅と平和について自分の体験や考えを書いて応募すればいい。「大賞」に選ばれたら、なんと世界1周の船旅がプレゼントされるのだ!短いエッセイを書くだけで100万円もする世界1周が手に入るとは・・・今どき驚きじゃないか。

で、応募された作品からだれが大賞を選ぶかというと、選考委員長はルポライターの鎌田慧さん。
そして小生は選考委員なのだよ。

先日、昨年度の募集の「大賞」授賞式が東京のピースボート本部で行われた。受賞したのは、19歳の短大生、大山みちるさん。テーマは 『あの日の「ありがとう」』だ。

彼女は小学生時代に広島の原爆資料館を訪れたとき、「アメリカが悪い」と思った。でも、身近なアメリカ人は良い人だ。そのギャップを探ろうと、高校生のときアメリカに留学した。パールハーバー攻撃についてどう思うかを正直に書いて学校側から問題視され、韓国系のホストファミリーからも朝鮮半島で日本が行った非道を指摘された。ここまでは、留学した日本人がよく経験することだ。

しかし、そのとき大山さんは「何も知らない」自分に気付いた。それからは韓国語も学び、歴史の真実を知る努力をした。辛い思いをし、それに正面から立ち向かったのだ。私は、その点を評価して大賞に選んだ。選考委員長の鎌田さんも同じ意見だった。

知らないと気づいたときに、正面から立ち向かうことで人は成長する。こんなとき、多くの人は安易な道を選びがちだ。「原爆を落としたくせに、なんだ」と開き直り、国粋主義者になる日本人がいかに多いことか。教科書問題で戦前の日本をたたえる教科書を作ろうとした人の中心には、そのようなアメリカ留学組がいた。南アフリカでアパルトヘイト(人種隔離政策)の撤廃に尽くしたネルソン・マンデラは、知性を「政治家の言葉をうのみにせず、知的好奇心をもって自ら真実に迫ることだ」と定義した。大山さんは、まさしくその道を歩んでいる。

授賞式に出た大山さんは女子短大生だった。大手航空会社の客室乗務員に合格したが、それを辞退してさっそく次の世界1周の船に乗るという。周囲からは「就職をけるなんて、もったいない」と止められたが、こちらの方が自分の人生のためになるという選択をしたという。うーむ、いいじゃないか。

今年度のエッセイ大賞の募集も始まった。ぜひ、みなさんも応募してほしい。この賞も回を重ねて、今回で6回目になる。回を増すごとに実力のある応募者が着実に増えている。大賞の受賞は難関だが、なにせご褒美は世界1周。努力に値するだろう。

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2010年01月02日

明けましておめでとうございます。

 「はたらけどはたらけど猶我が生活(くらし)楽にならざりぢっと手を見る」と啄木がうたったのは、1910(明治43)年7月26日の夜でした。それから今年で、ちょうど100年になります。

 啄木は当時の日本を「時代閉塞の現状」と嘆きました。今の日本も似たような状況です。正規労働ではない派遣労働が増え、株や為替を操作するだけで高い収入を得る人がいる一方で、汗を流して働く人々は収入が先細るような社会。それは公正でも正義でもありません。

 私が米国での特派員勤務から日本に帰国した2004年、不思議に思ったことがあります。日常のあいさつ言葉が「お疲れさま」に変わっていました。日本を離れたのが2001年ですから、その3年間に日本は急速に「疲れる」社会に変化したわけです。朝から「お疲れさま」とあいさつされる社会って、どう見てもおかしい。

 それと並行して、日本は「お笑い社会」になりました。くだらないテレビ番組がはやり、チャンネルを押せばどこかにお笑いタレントが出ています。本来、笑いは歓迎されるべきものですが、今はなぜ「笑い」でなく「お笑い」なのでしょうか。

 「お」には自嘲が込められています。本当の「笑い」は頭を活性化させますが、刹那的な「お笑い」は頭をマヒさせます。今の自分が抱えた深刻な状況を忘れたいがために、人はお笑いに走るのでしょう。市民が自分の頭で考えなくなれば、支配者は好きなように社会を動かせます。

 明治の日本は、管理を徹底して邪魔者を排除し、お上の言うままに命も捧げる従順な国民を育てました。同時に富国強兵に走り、他国を市場とすることで発展しようとしました。NHKが今、明治を描いた「坂の上の雲」を鳴り物入りでやっているのは、偶然とは思えません。まさしく100年前の社会と今と、通じるものがあります。

 先が見えないと言われる今、私たちはどうすればいいのでしょうか?

 幸い、私たちはこの100年の歩みを知っています。いや、100年もさかのぼる必要はありません。ほんの10年ほど前の日本は、今ほどひどい状況ではありませんでした。どうしてこんな社会になったのか、その原因を探れば処方も見つかります。

 中南米はすでに処方をみつけて「もう一つの発展」に邁進しています。アメリカ流の新自由主義と決別し、独自の道を目指しています。日本も、民主党のごたごたなんかでウロウロしているときじゃない。新聞もテレビも日本やアメリカの新政権のドタバタばかり大きく伝えていますが、そんなことより、しっかりと新たな社会に踏み出した世界を知る方が大切でしょう。

 世界を知る、ということは今の日本に、ますます大きな意味を持つようになりました。

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2009年12月11日

変えたから変わったアメリカ

 ピースボート上で講演する水先案内人となって10年以上になります。毎年、船に乗っていますが、船で行った場所も面白いけれど、船で出会った人はもっと面白い。なにせ、人生で何かやりたいという人がほとんどですから。

 今日(11月21日)、11年前の1998年の第24回クルーズでいっしょに乗船した仲間たちの同窓会が、東京で行われました。この同窓会は仙台の会社員、工藤原野さん(30)の主催で毎年行われています。去年の10周年には100人以上が参加しました。工藤さんは毎年新しい企画を考え、仙台からこの日のためにわざわざ東京に出てきているのです。その中でいっしょに乗船した奈奈さん(37)と結婚し、今では二人で企画・運営しています。今回の開催場所は、同じクルーズに乗船した女性が経営する地下鉄三田線の芝公園駅A1出口を出たところにあるカフェ「ULALACAFE」でした。

 今日の趣向は、11年前の船で水先案内人となった3人のリレー講演です。金丸知好さんはフェリーの旅とともにお得意のサッカーについて語り、金子貴一さんはイラク派遣自衛隊の通訳を務めた体験とともに秘境添乗員という変わった仕事に就いている人生を語りました。私の番になったので、思いつくテーマ6つを挙げました。
1.キューバ革命50年とゲバラの夢
2.東欧革命20年
3.南米はなぜ反米大陸になったのか
4.テロからオバマへのアメリカ
5.コスタリカの平和憲法
6.ベトナムはなぜアメリカに勝てたのか

 参加者にその場で「聴きたい話」に手を挙げてもらったところ、一番多かったのがテロ後のアメリカでした。

 私が朝日新聞のアメリカ特派員として赴任した2週間後に、9・11テロが起きました。まだ家も見つかっておらずホテル暮らしだったときです。アメリカがいかに愛国社会に変わっていったか、その中でブッシュ政府に反発した人々はどんな行動をとったのか、を語りました。当初のアメリカはアフガンもイラクも爆撃してしまえという世論でしたが、わずか5年でイラクからの撤退を求めるように変化しました。「変わったのではない。変えたのだ。年月がたったから自然に変わったのではなく、命をかけて社会を変えた人がいたから変わったのだ」というのが、私のいいたかったことです。その後、アメリカに黒人政権が誕生しましたが、それがアメリカにとっていかに激しい変化なのかを語りつつ、「20世紀は、理想は単なる夢物語だった。21世紀は理想を現実とできる時代だ」と述べました。

 今、世界は大きく変わっています。日本もその波の中にあります。話を終えたあと、「あのテロは陰謀ではないのか」「アメリカはなぜ無保険社会なのか」などさまざま質問が出ましたが、「いま、自分が何をすればいいのかが見えない」という女性がいました。
 今、何をすべきかの答えを知りたいなら、自分が人生でやりたいことをしっかり決めるとともに、今の時代がどんな流れにあるのかを知ることです。このブログで、今の世界、それをもたらした過去の世界、その先にある未来の世界について語りたいと思います。

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