Diary



大学の農学部で学ぶ長福さんは、学校を休学して、2009年の64回クルーズに参加しました。いつの日かアフリカの農業を支援して、手助けをしたいと思っていたため、アフリカのスラムや農村地帯などを訪れるこのクルーズは、自分にぴったりだと思ったそうです。
乗船を決めるとすぐに、札幌のピースボートセンターに行ってボランティアスタッフに登録しました。4ヶ月半くらいピースボートのポスターを貼ったりして、乗船費用の多くをまかなうことができました。
この旅で忘れられないのは、何といってもケニアですね。広大なアフリカの大地で、マサイ族の人々のお宅にホームステイさせてもらったり、80万人が暮らしているケニアでも最大級のキベラスラムを訪れました。それから、ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが実施している植林プロジェクト(グリーンベルト・ムーブメント)にも参加するという盛りだくさんのツアーだったんです。
行ってみて感じたのは、日本にいるとき考えていた『貧しいアフリカ』のイメージとはだいぶ違うなぁということでした。確かにどこに行っても物質的にはとても貧しいんですけど、何ていうか・・・、心は豊かなんですよ。歌いながら畑を耕したり、外国人である自分を家族のように暖かく受け入れてくれたり・・・せかせかしている日本人の方がよっぽど心に余裕がないかもしれません。それも含めて、僕はこれまで第三世界の人たちを、どこか下に見ていたんじゃないかって気づいたんです。「日本の方が経済力も技術力もあるし、教えてあげなくちゃ」と考えていたんですが、実際は彼らから学ぶことの方が 遙かに多かったですね。
地球一周して、いろんな人と触れ合ったことで、世界への興味はますます広がりました。これからは、アフリカでどういった農業支援が必要とされているのか、もっと研究していきたいと思っています。