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第103回クルーズレポート

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Life Onboard

バティック生地の歴史

ファリシュ・A・ノールさん(政治学者、シンガポール南洋理工大学S.ラジャラトナム国際学部准教授) / ブロードウェイラウンジ

2020年01月02日


2020_01_02 001 batic 450 001.JPGシンガポール南洋理工大学歴史学科博士過程の学科長を務める水先案内人のファリシュ・A・ノールさん。今日は彼自身もコレクターである、「バティック生地」の歴史についてお話ししていただきました。
「バティック」とは東南アジア全体でみられる布の種類の一つであり、数百年ほど前にジャワ島で作られました。明日寄港するインドネシアでは世界無形文化遺産にも登録されています。ろうけつ染めで染色したもので、インドネシアでは「ンバティック=書く」という意味になり、ろうのペンで書かれる技法を示します。実際に手で作ろうとすると約6ヶ月かかるといわれ、現在では機械で生産されるのが主流となっています。
インドネシアの人びとにとって、バティックは精神的・宗教的な意味を強く持っており、バティックのデザインを見れば社会的な階級が分かるといわれています。さらにバティックのデザインやモチーフは当時の時代背景を強く表していて、古文書としても価値があるともいわれます。
そしてもう一つ、バティックには重要なポイントがあります。それは作り手の90%が女性だということです。バテッィクの生産は女性の収入に直接つながっており、かつ女性の表現方法としての尊厳も保っていました。まさに「女性がバティックに歴史を書き残した」といわれています。

2020_01_02 001 batic 450 002.JPG現在バティックにはさまざまな柄が存在し、なかにはディズニーのキャラクターなども描かれているようです。それらに対しては批判的な意見もありますが、一方でそのことはインドネシアの柔軟性をあらわしています。昔からインドネシアは物流の中継貿易地点として栄えました。さまざまなものが行き交う中で、新しいものを取り込んでいく、そしてそれらとともに変革をしていく、そうやってバティックは存在し生き残ってきました。「これからも見たことのない新しいバティックが出てくるかもしれませんね。」とファリシュさん。質疑応答の時間では「コレクターとしてどのように保存しているんですか?」、「バティックと男女平等について教えてください」と会場からは多数の質問がでてきます。明日はいよいよインドネシア、バリ島に寄港。これまでとは違った視点でバティックを見ることができるのはないでしょうか?

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