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第76回クルーズレポート

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Life Onboard

ラグアイラ(ベネズエラ)寄港-原発に頼らないベネズエラの電力事情

2012年07月16日

ベネズエラ寄港2日目、今日はベネズエラのエネルギー政策を学ぶプログラムへ。世界でも有数の石油産油国として知られるベネズエラですが、限りある石油資源に頼り切るのではなく、近年は再生可能エネルギーの導入にも積極的に取り組んでいます。またベネズエラは、3.11の東日本大震災に伴う東電・福島第一原発事故を受け、いち早く原発建設中止を決定したという経緯も。プログラムではまず、首都カラカスの「ファブリシオ・オヘダ経済発展特区」を訪れました。

私たちを迎えてくれたのは、ベネズエラ電力省副大臣エクトル・コンスタントさん。「ベネズエラは革命後、政府や政策に対し、人々が積極的に声をあげ、自らが参加する国になりました。ピースボートの皆さんにも、同じ『参加する』姿勢を感じます。皆さんに私たちの取り組みを紹介できて、本当に嬉しい」と爽やかな笑顔で話してくれました。

さっそく、ベネズエラのエネルギー政策について伺います。ベネズエラでは現在、大規模発電から小規模発電へと転換する政策が進められているそう。小規模な太陽光、水力、風力発電などをベネズエラ各地に設置することで、都市部のみならず、農村部や貧困地区にも十分な電力を供給すること目指していると言います。

こちらは太陽光を利用した水の汲み上げ・浄化システム。太陽光発電で得た電力を使って水を汲み上げるだけでなく、浄化用フィルターの自動洗浄機能ももっています。機械化することで、小さな子どもやお年寄りにも使いやすいものとなったことはもちろん、太陽光によるものですから、どこでも使えます。農村部や、貧困地区を中心にこうした機器の設置が進められているそう。

「ベネズエラの人口約3000万人のうち、1200万の人々は都市部以外、農村や山林に暮らしています。こうした地域では、都市部に比べるとインフラの開発も遅く、不便な生活をしている方も少なくありません。私たちのプロジェクトは、国民全員が安心な生活を送れるようにするものです」穏やかな笑顔で、力強く語るエクトルさん。日本でも今まさに、エネルギー政策の今後が決まろうとしているだけに、皆さん真剣に耳を傾けます。

続いて見学したのは、「エレクトロバス(電気バス)」。車内には一般家庭をイメージしたセットが組まれています。ここで、エネルギーの有効な使い方やちょっとしたアイデアで出来る節電方法を学ぶもの。「電流」について学ぶための、静電気実験なども出来るようになっています。実はこれは子どもたちへの教育プログラムとして作られたもの(※日本でよく見る「地震体験車」の電力版だと考えてもらうと分かりやすいかも知れません)。ゲーム感覚で楽しみながら学べるように工夫されています。参加者からは「電気の使い方を学ぶ、というのはいい視点。日本でも取り入れるべきでは」といった声も。

そして最後は「電気劇場」を鑑賞します。これは、エネルギーがどのように作られ、家庭に運ばれ、どのように使われていくのかを寸劇を交えて紹介するもの。こちらも子ども向けのものですが、ラテンアメリカらしい陽気な音楽に合わせて進められるのが楽しい!

上演後はキャストの皆さんと交流会。折り鶴や輪っかの首飾りを作ると「これはキレイ!」と喜んでもらえたよう。

カラカスから船へと戻る道すがら、多く目にするのは丘に貼りつくように立ち並ぶ、バリオと呼ばれる住宅群です。こうした地区は、都市部に住むことが困難な、経済的に貧しい人々が多く暮らしているそう。今日学んだエネルギーシステムは、こうした地区の生活改善を目的としたものです。写真のこの地区も、丘と麓をつなぐケーブルカーが交通手段として導入されるなど、少しずつ取り組みが進められていると言います。

帰船から出港までの時間、船内ではベネズエラの音楽教育プログラム「エル・システマ」に学ぶアンサンブルグループによるコンサートが行われました。

ベネズエラの伝統音楽に始まり、クラシック、ジャズなど、様々なジャンルを演奏。約1時間のミニコンサートでしたが、素晴らしい時間となりました。ベネズエラの様々な面と出会う2日間。レポートでは紹介しきれなかった観光ツアーや交流プログラムに参加した方にとっても、思い出深いものとなったよう。たくさんの思い出を胸に船はベネズエラを離れ、パナマ運河へと向かいます。

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