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第86回クルーズレポート

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Life Onboard

袴田事件はこうしてうまれた-無実の確定死刑囚-

河内千鶴(ピースボート)/バイーアラウンジ

2015年02月11日

2014年3月27日。48年という年月を獄中で過ごした袴田巌さんの再審請求が認められ、日本の司法において初めて「判決と同時に直ちに釈放」となりました。拘置停止にあたり静岡地裁・村山浩昭裁判長が語った「これ以上拘置を続けるのは耐え難いほど正義に反する」という言葉と、拘置所を出る袴田さんの姿は、「冤罪」と日本の司法制度の課題や問題点を私たちに問うものとなりました。この「袴田事件」の経緯と、そこから見る日本の司法について、ピースボートの河内千鶴が語りました。

まず「袴田事件」の時系列を解説。被告とされた袴田さんに完璧なアリバイがあったこと、一貫して無実を主張していたこと、検察が「証拠」とする自白は連日12時間にも及ぶ強引な取り調べによるものだったこと、唯一の物証とされた「犯行時の衣服」は、後に「後日ねつ造された疑いがある」と認められるほど曖昧で杜撰なものだったこと――社会に大きな衝撃を与えた大事件の判決が、「死刑」という最高刑が、これほど脆弱な「証拠」によるものだったことに、会場からは驚きの声も挙がります。

「袴田事件」は、あまりに重い冤罪事件であると共に、日本の刑事司法の問題点を問いかけます。代用監獄制度、取り調べの全面可視化、証拠の全面開示、再審制度、マスコミ報道……。そして「何より大切なのは」と力をこめ、「『疑わしきは被告人の利益に』という姿勢」だと河内は言います。

講座の最後に、河内が示したのは静岡地裁による「再審開始決定書」。それは、この「事件」の、ひいては日本の刑事裁判の捜査や証拠のあり方と、袴田さんの冤罪を訴え続けた弁護人はじめ支援者の努力を示すものでした。
「袴田さんは48年もの間、『死』と隣り合わせにありました。これがどれほど恐ろしいことか…。死刑の是非を問うものとして、『冤罪』の存在は避けられないと思います。そして、捜査や裁判において、警察・検察はあらゆる『ストーリー』を作る。このことも私たちはしっかり認識しなければなりません。さらに、メディア。メディアは私たちの関心のある方へ動きます。必要な情報を得るためにも、私たちひとりひとりの意識が求められます」。日本の司法のみならず、多くの課題を問う講座となりました。

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