PEACE BOAT 地球一周の船旅

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第86回クルーズレポート

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Life Onboard

世界の教育(1)-先生がいらない教室?-

レムコー・フロライク(ピースボート)/ブロードウェイラウンジ

2015年02月01日

誰もが子ども時代に経験し、また長じた後も関わり続ける「教育」。国や地域のために、社会のために、豊かに生きるために、たいへん重要なものです。しかしそれだけに「正解」はなく、誰もが一家言ある、興味深く難しいもの。そこで、世界各国のユニークな「教育」を知り、「教育」について考えてみよう、というシリーズ企画がスタート! 第一回目の講座に登壇したのはオランダ出身のCC(コミュニケーション・コーディネーター = 通訳スタッフ)、レムコー・フロライクです。
オランダは、2013年ユネスコによる「先進国における子どもの幸福度調査」で1位になるなど、「教育先進国」と呼ばれることも。私たちが考える「学校」に加え、ユニークな教育方針を掲げる「オルタナティブ・スクール」や、様々な民族・文化・宗教に対応した学校など、多様性に富んだオランダの「教育」について語りました。

まずは基本情報から。オランダの子どもたちの多くは4歳でプレ・スクールに入学。5歳から義務教育が始まります。12歳から、日本で言う中学校へ。その後は各々、一般中等教育課程、中等職業教育課程、大学準備過程などへ進学。18歳まで義務教育課程に学びます。この間、学費は無料。入学試験もナシ。教育方針やカリキュラムも様々で「100校あれば100通りの教育がある」と言われているそう。
また、公立学校に加え、先にも記した「オルタナティブ・スクール」の充実も大きな特徴です。「イエナプラン」「ダルトン」「モンテッソーリ」「シュタイナー」などなど。また宗教を主軸としたものも、カトリックやプロテスタントはもちろん、イスラム教や仏教学校も少なくありません。これら全てが「学校」として自立し、認められていることがオランダにおける「教育」の大きな特徴です。

1つの例としてレムコーが紹介したのは「イエナプラン」。ドイツのイエナ大学教授ペーター・ペーターゼンが提唱したことからこう名付けられました。
「大きな特徴の1つが、3学年にまたがったグループを作る異年齢教育。同じグループでも年齢や得意科目、学習の進み具合はバラバラです。でも、バラバラだからこそ、お互いに補い合う空気も生まれやすいんです。教室では『ワカラナイ時はまず自分でちゃんと考える、次に友だちに聞く、最後に先生に確かめる』がルール。1週間の学習内容や時間数は先生が決めますが、時間割はありません。どんなプランで学習を進めるかを考えることも、生徒ひとりひとりに委ねられています」。確かにこれは自由度が高いです。さらに…
「校内には『リビングルーム』と呼ばれる場所があり、毎日、クラスのみんなでディスカッションやテーマトークを行います。これも中心は子どもたち。先生はあくまで補佐。先生と生徒、という上下関係ではなく、人と人との関係を重視しているんです」。とにかく徹底的に、子どもたち中心が貫かれています。
「『考える』ことが大事なんです」とレムコー。ナルホド。決して簡単ではないけれど、考える力が育てられそうなカリキュラムです。

会場からは、ユニークな内容に驚きや感嘆の声があがると共に、「こんなに自由で、みんな、ちゃんと勉強するのかな?サボっちゃいそう…」という声も。しかし、オランダは「労働生産力・世界トップクラス」という統計もあります。「他人と比べるのではなく、自分自身と真剣に向き合う、自律の姿勢を養うのがオランダの教育。これは、将来の仕事にも活きるものだと思いますよ」のレムコーの言葉に大きく頷く参加者も。
一口に「教育」と言っても、国や地域、言葉、文化、環境……などなど様々な要因によって、大きく異なるそ。それこそ「ひとりひとり、全部ちがう」と言ってもいいくらいなのかも知れません。世界の多様な「教育」を知ることは、そのまま世界の多様性を知ることにも繋がるもの――。「教育」を考えるシリーズ企画に、今後も注目です!!

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