PEACE BOAT 地球一周の船旅

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第86回クルーズレポート

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Life Onboard

終わらないHIV・AIDSとの戦い

富田沓子(日本国際ボランティアセンター(JVC)南アフリカ・プロジェクトマネージャー)/ブロードウェイラウンジ

2014年12月24日

インドや西アフリカで貧困や地域開発に取り組み、現在はJVCスタッフとして南アフリカに暮らしHIV/AIDSの予防とケア事業に携わる、冨田沓子さんによる講座。現在、世界のHIV感染者は約3500万人。うちサハラ以南アフリカの感染者は約2500万人。そして南アフリカ共和国に約650万人と言われれています。つまり、世界のHIV感染者の7割以上がサハラ以南アフリカに、2割弱が南アフリカに集中していることになります。なぜ南アフリカにここまで感染が広がってしまったのか、その背景を冨田さんは語ります。

HIV/AIDSの拡大には様々な要因が考えられますが、やはり「アパルトヘイトの影響は避けられない」と冨田さん。アパルトヘイトによって作り出された、黒人を狭い「居住区」に押し込める都市計画や、差別による貧困、それに伴う家族システムの崩壊、政府の対策の遅れ、犯罪の増加……こうした要因が絡み合い、感染の拡大と対応の遅れを招いていると言います。

こうした状況に対し、冨田さんらは感染拡大を防ぐための教育や、コンドームの無料配布、HIV検査の拡充、広告やテレビCMを使った啓蒙などに取り組んでいます。また、近年はHIV陽性者による「Treatment Action Campaign」など市民による働きかけも活発化し、エイズ治療薬のジェネリック薬品製造の合法化を勝ち取るなど、薬や医療機関へのアクセスも広がってきています。

HIVは治療薬の開発によって、「死の病」から「共に生きる病」へと変化しつつあります。しかし、アフリカ諸国はじめ世界には貧困などから適切な治療を受けられない人々も少なくありません。また、HIV問題を根本から改善するためには感染を防ぐことが最重要課題です。「HIVとの戦いはまだ終わりません」そんな言葉が胸に響く講座となりました。

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