PEACE BOAT 地球一周の船旅

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第86回クルーズレポート

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Life Onboard

先住民族「マオヒ」の闘い

ガブリエル・テティアラヒさん(反核・先住民族人権活動家)/ブロードウェイラウンジ

2015年02月11日

タヒチで、先住民族の文化継承と権利回復のために活動するNGO「ヒティ・タウ」の代表をつとめる、水先案内人ガブリエル・テティアラヒさん(通称ガビさん)による講座。今回は、タヒチの「宗主国」にあたるフランスの「支配」とガビさんの活動について伺いました。

「母なる大地と海に生きる人々」という意味を持つという、タヒチの先住民族「マオヒ」。古くからポリネシア地域に暮らし、海や大地といった八百万の神を信じて生きてきたと言います。しかし、タヒチを「侵略」し「支配」したフランスは、タヒチ元来の信仰、タヒチ語の使用、古来からの文化や儀式を否定し禁止しました。また、農業も「輸出産業」のものへと転換され、タヒチ固有の農作物や自給自足の生活も失われます。さらに、20世紀中頃に行われた193回もの核実験。人々への健康被害や深刻な環境汚染を生んだこの実験も「植民地政策による差別とテロリズムに他ならない」とガビさんは言います。
こうした状況に対し、ガビさんはタヒチの権利回復と独立をめざして活動を展開。失われた文化を取り戻し、未来へと継承する活動と共に、国際社会への働きかけを続けています。

「いつか独立を問う国民投票を実現する」ガビさんは語ります。しかし独立は、人々の機運を高めるだけではなし得ません。もし国民投票が実現したら、問われる選択肢は3つ。「1.現状のまま(フランスの『植民地』であり続ける)」「2.フランスと自治国家の関係を結ぶ」「3.完全に独立する」――もし、明日、投票が行われるとしたら…「現状維持が選ばれるだろう」とガビさん。独立運動を続けているからこそ、フランスへの依存度の高さも痛感していると言います。
「現時点では自治権は得られません。もっと時間が必要です。例えば、教師の給与はフランスから支払われています。もしこれが無くなったら――具体的な資金調達の手段を今のタヒチは持っていません」。「現実的に、解決すべき問題がまだまだたくさんある」と、ひとつひとつ具体的に独立への運動に取り組むガビさん。現実をシビアに捉える姿勢から「本当の独立」への信念を感じます。タヒチの持つ“楽園”のイメージとは異なる側面に驚いたという方、またガビさんのしなやかな強さに感銘を受けたという方、多かったよう。次回、ガビさんの今クルーズ最後の講座にも注目です。

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