PEACE BOAT 地球一周の船旅

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第86回クルーズレポート

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Life Onboard

ホロコーストを通して考える

スターライトラウンジ

2014年11月29日

地球一周の船旅に参加する若い世代に向けて、世界の歴史や諸問題を考えるきっかけになれば――そんな呼びかけで、スタッフの井上直らが企画するシリーズ企画の第2回目。今回は、第二次大戦時にナチス・ドイツがユダヤ人や他民族などに対して行った大量虐殺「ホロコースト」がテーマです。まずマイクをとったのは、ピースボートの戸田良明。以前のピースボートクルーズを通じて訪れた、アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所についてレポートします。150万を超えるとも言われる人々が虐殺された場所――「戦時下という異常な状況だったのだから…と片付けられるものではありません。私たちも含めて、人間はどこまでも残酷になれる。そんな『こころの問題』として考えさせられる場所です」

井上は、戦後補償や歴史認識についても言及。ホロコーストの「加害国」ドイツは、1970年代から歴史教育者らによる対話を進めています。「加害者」として歴史とどう向き合うのか、自国が犯した「罪」を認め、謝罪と反省から平和な未来を築く――ホロコーストの事実と反省を学校教育の場で扱うことや、歴史認識について議論を重ね、フランスと共通の歴史教科書を編さんするといった取り組みを進めています。
ひるがえって日本は――近隣アジア諸国との歴史認識や、戦後補償問題など、未だ多くの問題が残ったままであるだけでなく、それらは“硬直状態”とも言える状況。ドイツと日本、背景は異なりますが、学ぶべき点も多くあります。「過去ではなく、今の問題として考える必要がある」そう井上は言います。

そして講座は、本講座のタイトルとなる「ホロコーストを通して考える」ことへと進みます。なぜ、あのような悲劇が起きてしまったのか。ヒットラーが悪人だったから?ナチスが残忍な人々の集まりだったから?時代や教育のせい?では、私たちは同じようなことをしないと言い切れるのでしょうか?――戸田は会場に問いかけます。
関東大震災の直後、各地で発生した「朝鮮人虐殺」や、「ハンセン病」患者への不当な強制隔離政策など、戦時下でなくとも、また日本国内であっても、残酷な事件や差別、人権侵害の事実があることに触れ、「どこの国でも起こり得ることで、ごく身近にも、また自分自身も当事者や加害者になる可能性がある」と語ります。

身近な人や自分自身が抱き得る残忍性や、自国・自身の「罪」と向き合うのは辛いもの。ましてそこから学び、未来を築くことはたいへん困難な作業です。しかしだからこそ大きな意義があり、今なお各地で続く紛争の解決や、紛争予防には欠かせない取り組みでもあります。過去に学び、未来の平和を作る――その意義を改めて問い直す機会となりました。

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