PEACE BOAT 地球一周の船旅

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第90回クルーズレポート

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Life Onboard

普通って何?-私はなにじん?-

市塚藍子(ピースボート)/フリースペース

2016年02月23日

「あなたは何人(なにじん)ですか?」この問いにあなたはどう答えますか??――そんな呼びかけから始まった企画。多くの方は「日本人」と答えるでしょう が、この問いそのものに疑問や特別な感情を持つ人も少なくありません。様々なバックボーンを持つ4名が登壇し、それぞれの体験から「なにじん?」に対する 思いや、自身のアイデンティティ(帰属意識)について語りました。

登壇したのは、写真右からピースボートの李洋恵、CC(コミュニケーション・コーディネーター=通訳スタッフ)のレイチェル、洋上語学プログラムGET講師のミシェル、そして同じくGET講師のマイケルです。
マイケルは、両親のルーツがヨルダン、祖父母はエジプト、そして自身は米国バージニア州育ち。母語は英語で「アラビア語は話せません。話せるようになりたいのですが」。なにじん?と問われれば「人種は中東、もしくはヨルダン人、と答えるかな…」と話します。同じく米国籍のミシェルは「生まれ育ちはカリフォルニア。母語は英語です。以前は祖父母と暮らしていたので中国語も出来ましたが最近は疎遠です。(なにじん?には)…アジア系アメリカ人、と答えますね。アジア人、とはまた違うと思いますから」。同じ米国育ちの米国籍、ルーツを海外に持つ二人でも思いはそれぞれです。

「国籍は韓国だけど、ストレートに“韓国人”とは言えない。韓国に家もないし、しかし“日本人”でもない。“在日コリアン”です」と言う李洋恵。「日本にいて『クニに帰れ』などと雑言を言われたこともありますが、帰る場所はありません。韓国に“旅行”に行けば日本人として扱われます。だから私は“在日コリアン”という枠だと割り切っています。日本と韓国、どっちにも属せるのだからお得だし、架け橋にだってなれるんです」。李のこうした言葉に新鮮なものを感じた方も多かったよう。

「あなたは、なにじんですか?」企画の後半、進行をつとめるピースボートの市塚が参加者に問いかけます。参加者それぞれに、近くの人とディスカッション。「国籍は日本だけど…でも、こうして考えると国籍って何なのかな?」そんな声があちこちから挙がります。こうした声に対して4名はまたそれぞれの思いを語ります。
「国籍とは名前のようなもの。それだけで自分や相手を知ることは出来ません」とマイケル。ミシェルは「書類上は私は日本人ですが、自分に日本人的要素は無いと思っています」と語ります。
「一口に在日コリアンと言っても、みんなが同じわけではありませんが」と前置きし、李は「いつか国籍を変えるの?と聞かれるとポカンとしてしまう。変える必要が分からないんです。国籍に疑問を持つ人、持たない人、様々です。ただ、みんなが自分と同じように感じている、とは思わないで欲しい」と呼びかけます。
「なにじん?」という1つの問いから、国籍やルーツ、アイデンティティを考える興味深い企画となりました。

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