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船室一例
船室一例
オーロラ――やわらかく揺らめき、時に強く瞬くその姿は、まさに自然が生み出す幻想的なアート。世界一周クルーズでは、そんなオーロラに出会えるチャンスがあります。大海原を進む船の上から眺める夜空は視界を遮るものがなく、ひときわ澄んで見える舞台。いつ訪れるかわからないからこそ、姿を現した瞬間の感動は言葉にできません。ふわりと広がる光をただ見上げる――その時間は、旅の中でも特別な思い出となることでしょう。
北緯60~70度付近に広がる「オーロラベルト」とよばれる一帯は、オーロラ観測に適したエリアです。アイスランドは国土の大部分がその圏内に含まれており、シーズンの訪れとともに、首都レイキャビクでも連夜観測のチャンスが訪れます。船旅は、天候に合わせて移動できる柔軟さに加え、周囲をさえぎるもののない360度の大海原が広がり、まさにオーロラ観測に理想的な舞台。ひとたび夜空に光のカーテンが現れれば、そこは夢のような幻想の世界。心に深く残るひとときを過ごすことができるでしょう。
オーロラ観測は、陸上の観測ポイントでその出現を待つスタイルが一般的です。しかし、天候に左右されやすく、雨雲ひとつで観測が中止になることもしばしば。さらに、氷点下の気温のもとで長時間待ち続ける、身体的負担も気がかりです。一方、洋上では雲が流れやすく、晴れ間を求めて移動できるため、オーロラと出会える確率が高まります。加えて、暖かい船内で快適に過ごしながら待機できるという大きな利点も。やがて現れるオーロラは、夜空に幻想的な光を描き、言葉では言い尽くせない感動をもたらします。
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青く澄んだ海と、燦々と輝く太陽に包まれるエーゲ海。古代遺跡が見守るモダンな街並みが広がるアテネ(ギリシャ)、クルーズ船だからこそ訪れることができる憧れのエーゲ海リゾート・サントリーニ島(ギリシャ)、そしてトルコ文化とエーゲ海の豊かな自然が織りなすクシャダス(トルコ)。この地をめぐる航路では、古代の歴史に彩られた都市、絵画のように美しい島々、そして活気あふれるリゾート地が迎えてくれます。
カリブ海は“クルーズのメッカ”とよばれる場所。一年を通して温暖な気候に恵まれ、ターコイズブルーの海がどこまでも広がっています。世界中の旅人を魅了するカンクン(メキシコ)、リゾートとカルチャーが融合するマイアミ(米国)では、自然の美しさと多彩な文化体験が待っています。白砂のビーチで過ごすひとときも、陽気なラテンのリズムに心躍らせる時間も、すべてが“カリブ”ならではの魅力。夢のような時間が、心ゆくまで楽しめます。
カンクンから向かうのは、古代都市「チチェン・イッツァ」。かつてマヤ文明が栄華を極めたこの地には、荘厳な神殿や天文台などが残されています。密林の中から突如として姿を現すその遺跡群は、今なお多くの謎と神秘に包まれ、訪れる人びとを時空を超えた旅へと誘います。カリブ海に面したリゾートタウン、プラヤ・デル・カルメンでは、色とりどりの工芸品や民芸雑貨が並ぶブティック、地元の味を楽しめるレストランやカフェが軒を連ね、歩くだけでメキシコの陽気な空気と文化の彩りを全身で感じることができます。
世界遺産・マチュピチュ遺跡やナスカの地上絵で知られる、古代文明の宝庫・ペルー。なかでも、いまなお多くの謎に包まれた遺跡の数々は、訪れる人びとに深い感動とロマンをもたらし、そこに息づく文明そのものの奥深さにも心が引き込まれていきます。さらに、南太平洋に点在するイースター島やタヒチなどのポリネシアの島々も、じつは共通のルーツをもつ文化圏として、独自の歴史と精神性を育んできました。青い海と空に包まれた島で、この地ならではの文化との出逢いが、あなたを待っています。
普段は船室のバルコニーでお茶を飲みながら、ゆったり過ごすのが好きでした。海を見ながらくつろげて、縁側のような使い方もできますし。あと、船にはお寿司屋さんもあるんですよ。外からもよく見えるので、知っている人が通るたびに「ちょっとおいで~」と誘ってしまうことも(笑)。でも美味しいお寿司を食べながらいろんな話ができて、楽しかったですね。オーロラ鑑賞も楽しみのひとつでしたが、オーロラを待つ間もホットワインを飲みながら、その場で仲良くなった方とお話しできたことが良い思い出です。
退職間際に会社の検診で病気が見つかりました。最初は落ち込みましたが、手術をして治ったのを機に「負けてられないな」となり、以前から目にしていたピースボートのポスターを思い出し、一念発起して乗船を決めました。寄港地での一番の思い出は、憧れだったマチュピチュ遺跡に行けたことですね。やはり空気感が違うというか、私にとっては世界一のパワースポットのようでした。船内では初めて社交ダンスに挑戦しました。3ヶ月みっちり習って、かなりのレベルまで踊れるようになって、それもうれしかったですね。