2025
09.10
ドイツの世界遺産ノイシュヴァンシュタイン城の歴史や見どころを解説

ドイツの世界遺産ノイシュヴァンシュタイン城の歴史や見どころを解説

クルーズガイド


ドイツ・バイエルン州の山あいにそびえるノイシュヴァンシュタイン城は、まるで童話から飛び出したような幻想的な姿で世界中の人々を魅了しています。

ディズニーのシンデレラ城のモデルともいわれるその外観は、中世風ですが19世紀に建てられた比較的新しい城です。2025年には世界遺産にも登録され、ますます注目を集めています。本記事では、城の歴史や魅力、アクセス方法、観光を楽しむポイントまで詳しくご紹介します。

ノイシュヴァンシュタイン城は、ドイツ南部のバイエルン州、オーストリア国境に近いオストアルゴイ郡シュヴァンガウに位置する人気観光地です。城の名前は「新しい白鳥の石」を意味し、白鳥はバイエルン王ルートヴィヒ2世が敬愛した象徴でもあります。

外観は中世の騎士物語を思わせますが、実際には19世紀に建設された比較的新しい城である点が特徴です。2025年7月にはユネスコ世界遺産に登録され、歴史的な価値が国際的に認められました。

ディズニーランドのシンデレラ城のモデルとされており、その姿を一目見ようと世界中から観光客が訪れています。

ノイシュヴァンシュタイン城建設の歴史

ノイシュヴァンシュタイン城の建設は1869年に始まりましたが、建築を依頼したバイエルン国王ルートヴィヒ2世の死により、完成を見ることなく未完成のまま現在に至ります。

ルートヴィヒ2世は「童話王」と呼ばれ、芸術を愛した王として知られています。特に作曲家リヒャルト・ワーグナーを敬愛し、その世界観を城の設計に取り入れました。

城の内部には、ワーグナーの作品を題材にした壁画や装飾が施され、まるで舞台美術に入りこんだ、そんな感覚にさせてくれます。未完成ながらも、その壮大な構想と美しさが人々を魅了しているのです。

ノイシュヴァンシュタイン城の見どころ

城内には豪華な内部装飾が施され、特にオペラをテーマにした壁画や丁寧に作られた人工小洞窟は見逃せません。ルートヴィヒ2世が実際に暮らしていた寝室や書斎、居間などの私室も保存されています。

また、城の外観を堪能するならマリエン橋からの眺めがおすすめです。渓谷に架かる橋の上からは、アルプスの山々を背景にした城の全景を写真に収めることができ、まさに絵画のような光景が広がります。

内部の壮麗さと外観の美しさの両方を楽しめるのが、ノイシュヴァンシュタイン城観光の大きな魅力です。

ノイシュヴァンシュタイン城への行き方

ノイシュヴァンシュタイン城は山あいに位置するため、初めて訪れる方にとってアクセス方法は少し複雑に感じるかもしれません。

しかし、鉄道とバスを組み合わせることで、ミュンヘンから日帰りでの訪問も十分可能です。

ミュンヘンから電車+バスでホーエンシュヴァンガウへ

ノイシュヴァンシュタイン城へのアクセスは、ミュンヘン中央駅からフュッセン駅まで電車で約2時間。フュッセンからバスに乗りホーエンシュヴァンガウ村へ向かいます。日帰り旅行も可能で、観光客にとって便利なルートとなっています。

ホーエンシュヴァンガウから城までのアクセス

ホーエンシュヴァンガウからノイシュヴァンシュタイン城までは標高差約150メートル、距離約1.5キロの登り道です。いくつかの移動手段がありますので、体力やスケジュールに合わせて選びましょう。

移動手段所要時間特徴
徒歩約30〜40分自然の中を歩けるが上り坂なので体力が必要
バス約10分+徒歩5分マリエン橋近くまで運行。帰りは特に便利
馬車約20分風情を楽しめるがやや高額。坂道をゆっくり進む

どの手段を選んでも、最終的には城の正面入口まで5〜10分程度の徒歩が必要です。また、観光シーズンや週末、祝日などは移動手段が混雑するため、時間に余裕を持った行動が重要です。

ノイシュヴァンシュタイン城観光をより楽しむポイント

ノイシュヴァンシュタイン城を最大限に楽しむためには、訪れる時間帯や過ごし方の工夫が大切です。観光客が集中する時間を避けたり、日没後の景観を楽しんだりと、少しの工夫で混雑を避け、より深くこの幻想的な世界を味わうことができます。

朝や夕方の時間帯は比較的混雑が少なくおすすめ

ノイシュヴァンシュタイン城は年間を通じて観光客が多く訪れるため、日中の時間帯は大変混雑します。とくに11時から15時の間は、団体ツアーや観光バスの訪問が集中する時間帯です。

それに対して、朝一番(9時)や夕方(15時以降)は比較的空いており、ゆったりと見学することができます。特に朝の時間帯は、チケットセンターもスムーズに手続きができる点でもおすすめです。

また、午前中は光の角度的にも撮影に適しており、マリエン橋からの城の写真も逆光にならず美しく写ります。時間帯を意識するだけでも、快適さは大きく変わってきます。

日没後にはライトアップされ幻想的な雰囲気を感じられる

ノイシュヴァンシュタイン城は夜になるとライトアップされ、その姿は昼間とはまったく異なる幻想的な雰囲気を醸し出します。周囲が暗くなるにつれて、城が柔らかな光に照らされ、まるで童話の世界から浮かび上がったかのような景観になります。

特に冬季は、景色とのコントラストが美しく、訪れる価値があります。ただし、夜間はノイシュヴァンシュタイン城が閉まっているため、内部の見学はできません。外から眺めるだけでも十分に感動的です。ぜひ一度この時間帯の景色も体験してみてください。

入場チケットと観光の注意点

ノイシュヴァンシュタイン城は世界的に人気の観光地であり、特にハイシーズンにはチケットがすぐに売り切れることもあります。せっかく訪れても内部見学ができなかったということがないよう、準備しておきましょう。

見学は事前のチケット予約がおすすめです。ノイシュヴァンシュタイン城の内部見学にはチケットが必要で、入場はガイド付きツアー形式のみとなっています。個人で自由に見学することはできません。

現地での当日購入は数に限りがあるため、オンラインでの事前予約が推奨です。当日券での購入は混雑しやすいため、夏場や休日には注意が必要です。

ホーエンシュヴァンガウ村には、もう一つの歴史的な名所であるホーエンシュヴァンガウ城があります。こちらはルートヴィヒ2世が少年時代を過ごした城で、ノイシュヴァンシュタイン城と合わせて楽しめます。

チケット情報(2025年時点)

種類価格(大人)備考
ノイシュヴァンシュタイン城のみ21ユーロ(チケット代のみ)入場時間は指定制
キングスチケット(ホーエンシュヴァンガウ城とセット)43.5ユーロ(チケット代のみ)両方の城を見学可能

チケットにはオーディオガイドが含まれており、日本語を含めた多言語を対応しています。

※最新の料金などは【公式サイトhttps://www.hohenschwangau.de/en/neuschwanstein-castle】で確認してください。

また、周辺の古城や町のツアーがセットになっているプランもあります。フュッセンの旧市街やレヒ川周辺の自然風景も魅力的で、これらをガイド付きで巡るツアープランも充実しています。観光時間に余裕がある場合は、セットプランで効率的に観光できるでしょう。

写真撮影は禁止されているエリアが多いので注意が必要です。ノイシュヴァンシュタイン城の内部では、写真撮影が禁止されています。違反するとガイドか注意を受けることもあります。

記念撮影は城の外観やマリエン橋からの絶景ポイントで十分に楽しめますので、撮影はそちらですると良いです。

【2027~2028年】世界の絶景を旅するおすすめのクルーズプラン

さいごに、世界各地の絶景を巡るクルーズの紹介です。ノイシュヴァンシュタイン城には訪れませんが、さまざまな魅力ある都市に滞在します。

世界遺産や絶景スポットを巡る特別な航路が組まれています。アラスカやヨーロッパ各地などを優雅に周遊でき、船上での快適な時間と寄港地での観光を一緒にに楽しめるのが魅力です。非日常の体験と観光を両立させた、贅沢な旅のスタイルになっています。

地球一周の船旅 2027年4月 Voyage126

ポートサイドからレイキャビクまで、ヨーロッパ・地中海の地域で13の寄港地滞在します。ロンドン[ティルベリー](イギリス)や世界の南端に広がる自然美・プンタレナス(コスタリカ)、ストックホルム(スウェーデン)、ヘルシンキ(フィンランド)、コペンハーゲン(デンマーク)などにも寄港します。

さらにバンクーバー(カナダ)からスワード(アラスカ:アメリカ)への航行中にアラスカフィヨルド遊覧もあります。壮大なフィヨルドの大自然を体感できるのも魅力です。

世界各地の主要都市にも寄港する、ヨーロッパ・アラスカを巡る地球一周クルーズプランです。

地球一周の船旅 2028年4月 Voyage129

こちらのクルーズでは、世界遺産の宝庫・ポートサイド(エジプト)、エーゲ海屈指のリゾートアイランド・サントリーニ島(ギリシャ)、異国情緒あふれる文明の十字路・イスタンブール(トルコ)、仏北部のロマンあふれる港街・ル・アーブル(フランス)、自然に抱かれた北欧屈指の「芸術の都」・オスロ(ノルウェー)など。

ほかにも、ストックホルム(スウェーデン)、ヘルシンキ(フィンランド)、コペンハーゲン(デンマーク)のバルト海を巡ります。コペンハーゲン(デンマーク)からレイキャビク(アイスランド)の航行中にはソグネフィヨルド遊覧があるのも大きなポイントです。

多くの街にも寄港し、世界各地の街並みと大自然が堪能できる世界一周クルーズプランです。