2025
10.01
南米ボリビアの絶景ウユニ塩湖の魅力や行き方を紹介

南米ボリビアの絶景ウユニ塩湖の魅力や行き方を紹介

クルーズガイド


南米ボリビアに広がるウユニ塩湖は、「天空の鏡」と称される世界屈指の絶景スポットです。雨季には湖面に空が映り込み、まるで異世界に迷い込んだような光景が広がります。一方、乾季には白銀の大地がどこまでも続き、塩の結晶が大自然の芸術を描き出します。
本記事では、ウユニ塩湖の基本情報や魅力、気候や服装のアドバイス、そして日本からの行き方まで詳しく解説します。訪れる前に知っておきたいポイントを押さえて、旅の計画に役立ててください。

ボリビア南西部に位置するウユニ塩湖は、面積約1万平方キロメートルを誇る世界最大の塩湖です。標高は約3,700mで、富士山の山頂(3,776m)とほぼ同じくらいの高度にあります。

正式名称は「ウユニ塩原(Salar de Uyuni)」で、太古の湖が乾いて塩が堆積してできた自然の大地です。ラパスから国内線でアクセスでき、その美しい景色は世界中の旅行者を魅了し続けています。

ウユニ塩湖の基本情報

ウユニ塩湖はおよそ10,582平方キロメートルに広がる世界最大の塩湖で、東京都の約5倍に相当するスケールを誇ります。湖全体の高低差はわずか50cmほどと驚くほど平坦で、これが雨季に天空の鏡と呼ばれる美しい反射現象を生み出す理由です。

塩分濃度は非常に高く、表面には六角形の結晶模様が自然に形成されます。標高が3,656 mに位置するため空気は薄く、高山病のリスクもある場所です。

項目内容
所在地ボリビア南西部(ポトシ県)
面積約10,582平方キロメートル(東京都の約5倍)
高低差湖全体で50cmほど
標高3,656m
塩分濃度約30%

ウユニ塩湖の魅力を3つ紹介

ウユニ塩湖が世界中の人を魅了する理由は、ここでしかみられない、圧倒的な自然美です。雨季には空を映す鏡張りの風景、乾季には幾何学模様が広がる白い塩原、そして夜には満天の星空が楽しめます。

ここでは、訪れる季節や時間帯ごとに体験できる代表的な3つの魅力を紹介します。

天空の鏡|冠水した地に映る幻想的な風景

ウユニ塩湖最大の見どころは、雨季(12月〜3月)に出現する「天空の鏡」です。湖面にわずかに水が張ることで、空と地上の境界が消え、まるで空の上を歩いているような錯覚を覚えます。

この幻想的な風景は「世界一の絶景」と称され、写真や映像を通してSNSでも広く知られています。観光する人の多くは、このシーズンに合わせて訪れるため、人気の撮影スポットではツアーが組まれています。

また、時間帯や天候を見極めることも重要です。時間帯によって湖面に映る光の色合いが刻一刻と変化し、息をのむような美しさを体験できます。

白の絶景|乾季に広がる結晶の絨毯

乾季(4月〜11月)のウユニ塩湖では、広大な白い大地が一面に広がります。地表は乾いており、塩の結晶が幾何学的な模様を描き出すこともあります。この模様は自然の力によって作られたもので、規則正しい六角形が地平線まで続いています。

真っ青な空と真っ白な塩原とのコントラストは非常に美しく、視界の限り広がる光景に圧倒されます。乾季は足元が安定しているため、四輪駆動車で塩原を走るツアーや、遠くに浮かぶインカワシ島のサボテン群を訪れる観光も人気です。

雨季の幻想的な景色とは異なり、大自然の雄大さを肌で感じられるのが乾季の魅力です。

満天の星空と鮮やかな夕日

ウユニ塩湖は昼間だけでなく、夜や夕暮れ時の風景も見逃せません。特に乾季は晴天率が高く、夜になると満天の星空を観測できます。天の川が肉眼ではっきりと見えるほどの透明度は、忘れられない光景になるでしょう。

また夕暮れ時には、太陽が沈むにつれて湖面や塩原の色合いが変化し、赤やオレンジ、紫といった多彩なグラデーションが楽しめます。鏡張りのシーズンであれば、その色彩が湖面にも映り込み、幻想的な光景が広がります。

季節や時間帯ごとに全く違う表情を見せてくれるのも、ウユニ塩湖が世界中の旅行者を惹きつける大きな理由です。

ウユニ塩湖観光の気候と服装のアドバイス

ウユニ塩湖は標高約3,700mに位置しているため、天候や気温の変化が大きい場所です。昼間は強烈な日差しが照りつけますが、朝晩は氷点下近くまで冷え込むこともあります。そのため観光の際には、気候の特徴を理解し、体調や服装に十分配慮することが大切です。

季節ごとの気候と服装の目安

季節平均最高気温平均最低気温気候の特徴服装の目安
雨季(12月〜3月)15〜22℃5℃前後湖面に水が張り「天空の鏡」が見られる防水ジャケット、トレッキングシューズ、薄手の重ね着、防寒具
乾季(4月〜11月)10〜17℃0℃〜-5℃白い塩の大地と快晴が多いダウンジャケット、セーター、手袋・帽子、サングラス
通年共通強い日差し紫外線が非常に強い
昼夜の寒暖差が大きい
日焼け止め、サングラス、帽子

そのほかにも、ウユニ塩湖は標高が高いため、旅行者にとって最も大きなリスクが高山病です。特に低地からラパス(約3,600m)に直接移動して訪れる場合、体が高度に順応していないと頭痛や吐き気、倦怠感などの症状が出やすくなります。

事前に数日かけて標高の高い場所に滞在し、体を慣らすのが効果的です。また水分補給をこまめに行い、アルコールや過度な運動を控えることも重要です。

症状が強い場合には無理をせず、現地の医療機関に相談するようにしましょう。安全に楽しむためには、体調管理を優先することが大切です。

日本からウユニ塩湖への行き方

ウユニ塩湖へ行くには飛行機を利用するのが一般的です。日本からの直行便はなく、必ず乗り継ぎが必要になります。まずは国際線でボリビアの首都ラパス(エル・アルト国際空港)へ向かい、そこから国内線またはバスでウユニへ移動します。

主な経由地は以下です。

アメリカ:

マイアミ国際空港(MIA)

ダラス・フォートワース国際空港(DFW)

ヒューストン国際空港(IAH)

ヨーロッパ:マドリード・バラハス国際空港(MAD)

ペルー:リマ国際空港(LIM)

ルートや航空会社によって異なりますが、総飛行時間は25〜30時間ほど。空港での乗り継ぎ時間を含めると、日本からラパスまでは30〜35時間を想定しておくと安心です。

ラパスに到着後は、国内線で約1時間のフライトでウユニ空港(UYU)へ向かう方法が最も速いです。

高山病の恐れもあるため、直接向かうのが心配な人はサンタクルスやスクレなどで体を高地に順応させてから向かうと良いでしょう。

一方、クルーズの場合、南米の寄港地からのオプショナルツアーでボリビア・ウユニ塩湖が含まれていることがあります。そのためクルーズを利用してツアーに参加すればウユニ塩湖へ行くことが可能です。

クルーズなら、船内で過ごしていれば、目的地に到着します。生活しながら移動できる、快適な旅もおすすめです。

【2027~2028年】世界の絶景を旅するおすすめのクルーズプラン

さいごに、世界各地の絶景を巡るクルーズの紹介です。ウユニ塩湖には訪れませんが、さまざまな魅力ある都市に滞在します。

世界遺産や絶景スポットを巡る特別な航路が組まれています。アラスカやヨーロッパ各地などを優雅に周遊でき、船上での快適な時間と寄港地での観光を一緒に楽しめるのが魅力です。非日常の体験と観光を両立させた、贅沢な旅のスタイルです。

地球一周の船旅 2027年8月 Voyage127

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地球一周の船旅 2028年8月 Voyage130

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リバプール(イギリス)からレイキャビク(アイスランド)の航行中にはオーロラを観るチャンスがあるのも大きなポイント。

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