2025
11.05
世界最大級の白亜モスク有するアブダビの観光スポット、治安、服装や気候を紹介

世界最大級の白亜モスク有するアブダビの観光スポット、治安、服装や気候を紹介

クルーズガイド


ペルシャ湾に面したアブダビは、白亜に輝く巨大モスクと文化芸術が息づく優雅な都市です。近代的な高層ビルが立ち並ぶ一方で、砂漠の静けさやアラブ伝統文化も色濃く残り、訪れる人を魅了します。ドバイから車で約1時間半とアクセスも良く、日帰り旅行先としても人気です。本記事では、アブダビのおすすめ観光地、治安や気候まで詳しく紹介します。

アブダビはアラブ首長国連邦(UAE)の首都で、ペルシャ湾沿いに広がるエレガントな大都市です。高層ビルや近未来的な建築が集まる一方、街の随所にはイスラム文化の伝統が息づき、モスクの祈りの音や市場の香りが風情を引き立てます。

ドバイから車で約1時間半とアクセスが良く、特別な文化体験や美しい海岸線を求めて多くの人が足を運びます。街中には高層ビルや最新のショッピングモールが並ぶ一方で、イスラム建築や伝統文化を感じられる博物館も点在しています。

経済発展を続けながらも、自国の文化と宗教を重んじるスタイルが保たれている点がアブダビの大きな特徴です。現代と伝統が調和するアブダビは、中東の新しい魅力を感じられる場所として注目されています。

アブダビの基本情報

ここではアブダビの基本情報を見ていきます。

面積約972平方キロメートル(新潟県上越市とほぼ同じ大きさ)
人口約250万人(アブダビ市域)
言語アラビア語(英語も広く使用される)
通貨UAEディルハム(AED):United Arab Emirates Dirham
為替レート10AED:2.72米ドル(2025年11月時点)
物価日本よりやや高い:水500ml(約150〜250円)
時差UTC+4、JST−5(日本-5時間)
観光ベストシーズン11月〜4月(乾季で過ごしやすい)
アラブ首長国連邦(UAE)
国旗アラブ首長国連邦の国旗

アブダビではイスラム教が国教とされており、モスクや公共の場では宗教的なマナーを尊重することが求められます。特にラマダン期間中は公共の場での飲食や喫煙が制限されるため、渡航時期に注意が必要です。

文化的には非常にホスピタリティが高く、観光客に対しても親切な対応が一般的です。ただし、公共の場での過度なスキンシップや露出度の高い服装は避けるのがマナーです。

アブダビ観光の人気おすすめスポット5選

優雅な白亜のモスクから近未来アートが集まる文化地区、さらに世界最速アトラクションが待つテーマパークまで、アブダビには心躍る名所が点在しています。ここでは、初めて訪れる方にもリピーターにもおすすめできる定番の5スポットを紹介します。

  • シェイク・ザイード・グランドモスク
  • ルーブル・アブダビ
  • カスル・アル・ワタン
  • フェラーリ・ワールド・アブダビ
  • コルニッシュ・ビーチ

シェイク・ザイード・グランドモスク|世界最大級の白亜の祈りの空間

アブダビを象徴するランドマークといえば、世界最大級のモスク「シェイク・ザイード・グランドモスク」です。白大理石を贅沢に使用した外観は息をのむほど美しく、青空の下で光を反射する姿はまるで宮殿のような輝きを放ちます。

高さ100mを超えるドームや、1000本以上の柱、世界最大級のペルシャ絨毯など、壮麗な建築美が随所に広がります。内部はイスラム文化の精緻な装飾で彩られ、訪れる人を静かな祈りの世界へと誘います。

宗教施設のため、肌の露出を避けた服装が求められますが、入口でアバヤを無料レンタルできるので安心です。スケールの大きさと美しさを堪能できる、アブダビを代表する必見スポットです。

ルーブル・アブダビ|芸術と建築が融合したサディヤット文化地区の象徴

ルーブル・アブダビは、フランスのルーブル美術館とUAEが協力して生まれた世界初の姉妹館です。ドーム型の屋根に太陽の光が差し込み、内部に「光の雨」を生み出す独創的な建築が特徴で、サディヤット島の文化地区を象徴する存在になっています。

美術館そのものがアート作品のような美しさを持ち、外観を眺めるだけでも訪れる価値があります。屋外回廊から望む透き通る海も印象的で、都会の喧騒を離れて静かに芸術と向き合える場所です。アブダビらしい“文化の香り”を感じたい方におすすめのスポットです。

カスル・アル・ワタン|アラブ首長国連邦の大統領官邸を一般公開

白亜の宮殿「カスル・アル・ワタン」は、UAEの大統領官邸として使われている壮麗な建物で、現在は一般公開され多くの旅行者に親しまれています。

大理石が敷き詰められた巨大ホールや繊細なアラベスク模様が施された天井、豪華なシャンデリアが輝き、まさに“アラブの宮殿”を思わせる空間が広がります。

夕方にはライトアップが行われ、夜の宮殿はさらに幻想的な雰囲気に包まれます。写真映えも抜群で、アブダビ旅行のハイライトとして多くの人が訪れる人気の観光名所です。

フェラーリ・ワールド・アブダビ|世界最速ジェットコースターが走るテーマパーク

スリル満点のアトラクションを楽しみたい方には、フェラーリをテーマにした屋内型テーマパーク「フェラーリ・ワールド・アブダビ」がおすすめです。

ここには時速240kmに到達する世界最速級のジェットコースター「フォーミュラ・ロッサ」があり、圧倒的なスピードと爽快感が味わえます。

館内には家族向けのライドやシミュレーターも多く、幅広い層が楽しめるアミューズメント施設です。フェラーリ車の展示コーナーでは、実際のレースカーの魅力に触れられるほか、オリジナルグッズも購入できます。

コルニッシュ・ビーチ|海辺の遊歩道と絶景サンセット

アブダビの海風を感じたい方には、コルニッシュ・ビーチがおすすめです。白砂が広がる美しいビーチで、整備された遊歩道からは紺碧の海と高層ビル群が織りなす絶景を眺められます。休日には地元の人々や旅行者で賑わい、写真スポットとしても人気です。

ゆったりと散歩したり、ビーチサイドのカフェでくつろいだりと、気の向くままに過ごせます。特に夕暮れ時のサンセットは絶景で、赤く染まる空と海がロマンチックな雰囲気を演出します。観光の合間にリフレッシュしたいときにぴったりのスポットです。

アブダビの治安はいい?観光前に注意点をチェック

アブダビはUAEの中でも特に治安が良い都市として知られ、世界的にも安全度の高い旅行先と評価されています。

アブダビ中心部では大きな犯罪は少ないものの、観光客を狙ったスリやひったくりがゼロではありません。特に人混みの多い市場やショッピングモールでは、バッグの口を開けっぱなしにしないなど基本的な防犯意識が必要です。

また、夜間の一人歩きは推奨されず、タクシーや配車アプリを利用するのが安心です。

イスラム文化を尊重することも大切で、公の場での過度なスキンシップや露出の多い服装は避けるべきとされています。現地のルールを理解しながら行動すれば、安心して旅を楽しむことができます。

アブダビの気候と服装のアドバイス

アブダビは年間を通して晴天が多く、典型的な砂漠気候で乾燥した気候が続きます。5月〜10月の夏季は最高気温が40℃を超える日も珍しくなく、強烈な日差しと熱気に注意が必要です。

一方、11月〜4月の冬(乾季)は気温が20〜30℃前後と穏やかで、観光のベストシーズンにあたります。

季節気温の目安服装のポイント
冬(11〜4月)20〜30℃前後半袖〜薄手の長袖、朝晩は羽織りがあると便利
初夏(5〜6月)30〜40℃前後半袖・軽装、日差し対策の帽子・サングラス必須
真夏(7〜9月)35〜45℃前後速乾素材の軽装、屋内の冷房対策にカーディガン
秋(10月)25〜35℃前後長袖と薄手の羽織りで調整、日よけ対策も忘れず

アブダビは日本と季節感が逆ではなく「夏が非常に長く、冬が短い」構造。服装は季節によって調整する必要がありますが、基本的には「暑さ対策」と「冷房対策」がポイントです。

夏季の日中は半袖で十分ですが、ショッピングモールやレストランは冷房が強いため、羽織りものを1枚持つと安心です。冬季は日中こそ快適な気候ですが、朝晩は気温が下がることがあるため、長袖の上着が役立ちます。

また、宗教施設を訪れる場合はドレスコードに留意する必要があります。肩や膝を隠す服装が推奨され、女性はスカーフで髪を覆う必要がある場面もあります。都市観光と文化体験が混在するアブダビでは、快適さとマナーを両立した服装選びが大切です。

日本からアブダビへの行き方

アブダビへ訪れる際は飛行機の利用が一般的です。成田空港から出ているエティハド航空の直行便なら約11時間で到着し、その後はアブダビ国際空港(AUH)から市内へタクシーで約30分とアクセスも良好です。

乗り継ぎ便を利用する場合は、ドバイやドーハなど中東の主要都市が主な経由地になります。航空会社やルートによって所要時間は異なりますが、総移動時間はおおむね15〜20時間ほど。1回の乗り継ぎの待ち時間を含めても、比較的スムーズにアクセスできるのが魅力です。

主な経由地は以下の通りです。

  • ドバイ国際空港(DXB)
  • ドーハ・ハマド国際空港(DOH)
  • シンガポール・チャンギ国際空港(SIN)
  • バンコク・スワンナプーム国際空港(BKK)

アブダビに到着後は、市内へタクシーや配車アプリで移動するのが一般的で、安全性も高く安心して利用できます。空港の新ターミナルは設備が充実しており、到着後の移動もスムーズです。

一方、クルーズの場合は、中東やアジアを巡る航路の中で、シェイク・ザイード・グランドモスクをはじめとした主要観光地を巡るオプショナルツアーが用意されていることがあります。快適な船旅を楽しみながら目的地へ向かえるのがクルーズの魅力です。

他にも、移動中、船内でくつろぎながら過ごすことができ、目的地に着いたらそのまま観光へ出かけられます。生活と移動が一体になった贅沢な旅を求める方におすすめのスタイルです。

【2028年】世界の絶景を旅するおすすめのクルーズプラン

最後に、世界各地の絶景を巡るクルーズの紹介です。アブダビには訪れませんが、さまざまな魅力ある都市に滞在します。

さまざまなスポットを優雅に周遊でき、船上での快適な時間と寄港地での観光を両立できるのが魅力です。移動そのものが非日常となり、壮大なスケールの旅を楽しめます。

地球一周の船旅 2028年8月 Voyage130

このクルーズはエーゲ海・カリブ海・南太平洋コースをたどる世界一周です。

エーゲ海屈指のリゾートアイランド・サントリーニ島(ギリシャ)、古代遺跡観光の街・クシャダス(トルコ)、飾らないローカルが魅力のリゾート地・カリアリ(サルデーニャ島)、文明が花開いたメキシコのリゾート地・カンクン(メキシコ)、国名の由来となった港湾都市・ポルト(ポルトガル)など多くの街にも寄港します。

他に、リバプール(イギリス)からレイキャビク(アイスランド)の航行中にはオーロラを観るチャンスがあることにも注目。

絶景と共に世界各地の街並みと古代都市が堪能できる世界一周クルーズプランです。

地球一周の船旅 2028年12月 Voyage131

このクルーズは南極航路・南米&アフリカを巡る世界一周の旅です。

プンタアレナス(チリ)からウシュアイア(アルゼンチン)の航行中に南極を遊覧するのが最大のポイント。

青い海と豊かな緑に包まれた島国・アピア(サモア)、街に響く叙情的なリズム・ブエノスアイレス(アルゼンチン)、美しい港町と陽気な人びと・リオデジャネイロ(ブラジル)、美しき「インド洋の貴婦人」・ポートルイス(モーリシャス)、交易で栄えた多民族文化の島・ペナン島(マレーシア)などにも寄港します。

自然と街が融合した場所や自然の壮大さにふれられる、南米&アフリカを巡る地球一周クルーズプランです。