水先案内人
ピースボートの旅をより有意義なものへと導くナビゲーターが「水先案内人」の皆さん。訪れる土地の専門家やジャーナリスト、各界の著名人、エンターテイナーなど、その顔ぶれは実に多彩です。まなぶ・たのしむ・つくる━“先生”とはひと味違う水先案内人が、地球一周をより豊かにナビゲートします。
ビデオメッセージ
これまでにご乗船いただいた方々(順不同、敬称略)
熊崎 敬 KUMAZAKI Takashi
(ライター)
岐阜県出身。サッカー専門誌や総合スポーツ誌を経てフリーランスに。サッカーを見物しながら、その土地の人々と交流することが好きで訪れた国は50を超える。海外渡航が難しくなったコロナ禍、難民コンゴ人と知り合ったことから仲間とともに難民・移民フェスを開始。2025年から一般社団法人反貧困ネットワークに加わり、困窮する外国人のサポートを行っている。主な著書に『日本サッカーはなぜシュートを撃たないのか』(文春文庫)、『サッカーことばランド』(ころから)、『大谷のバットはいくら?』(柏書房)。趣味はリンガラ語などの外国語の習得と、サッカーにまつわる壁画の収集。
金 聖雄 キム ソンウン KIM Songwoong
(映画監督)
1963年大阪・鶴橋生まれ。大学卒業後リクルート勤務。その後自分で商売を始めるが失敗。「何かやりたい、出来るんだ」という想いを胸にくすぶらせながら、東京へ……。料理写真家の助手を経験し映像の世界へ。1993年からフリーの演出家としてPR映像やドキュメンタリー、テレビ番組などを幅広く手がける。2004年『花はんめ』で映画監督デビュー。2012年に『空想劇場』、翌2013年Kimoon Filmをスタート。同年『SAYAMAみえない手錠をはずすまで』をきっかけに冤罪4部作を監督。最新作は『アリランラプソディ~海を越えたハルモニたち~』(2023年)。2026年『雪冤~あきらめないふたつの家族~(仮題)』完成予定。
ベブ・セラーズ Bev SELLARS
(作家、シャトスル(ソーダ・クリーク)ファーストネーション元族長)
ブリティッシュ・コロンビア州ウィリアムズ・レイクに暮らすシャトスル(ソーダ・クリーク)・ファーストネーションの元族長を12年間にわたり務めた。ブリティッシュ・コロンビア州条約委員会の顧問や、先住民リーダーシップ・イニシアチブのシニア・アドバイザーも歴任。「モカシン・フットプリント・ソサエティ」を立ち上げ、コミュニティと共に先祖代々受け継がれる土地における存在権の再確立に尽くした、責任ある採掘を提唱する先住民女性の会(FNWARM)の元メンバーでもある。著書に、自身の寄宿学校での体験を綴った回想録『They Called Me Number One(私は1番と呼ばれた)』や、先住民の視点からカナダにおける先住民権の歴史を辿った『Price Paid: The Fight for First Nations Survival(支払われた代償:ファーストネーション生存への闘い)』。最新作のドキュメンタリー映画『The Spirit Who Swims(泳ぐ魂)』では、サケと、それを糧に生きる先住民との深い関係を描き出す。
アドリー・デル・ロシオ Adry del Rocio カルロス・アルベルト Carlos Alberto GH
(壁画アーティスト)
メキシコ第二の都市グアダラハラ出身。30年間のキャリアの中で、北米、南米、ヨーロッパ、中近東、アジアの25ヵ国以上で巨大な作品も含む壁画を制作するアーティスト。人権、女性のエンパワーメント、環境やパンデミックなどをテーマにした社会的意義のある作品も数多く制作する。20以上の国際賞を受賞し、世界各地で90以上の団体展示会と50以上の個展を開催。グアダラハラの歴史的建築物であり世界文化遺産の「カバーニャス孤児院」にて「ハリスコ州のカラー・国際芸術祭」を4年連続開催。原爆投下から80年を迎えた2025年には、広島県とメキシコの友好関係と双方に共通する「核のない世界」への願いや長年の取り組みを主な主題として、広島空港の外壁に壁画を姉弟で制作した。
アンドレア・モンソン・フアレス Andrea MONZÓN JUÁREZ
(Todos Juntos(トドス・フントス)コミュニティ・レジリエンス代表)
山々、サイクリング、2匹の愛犬とのハイキングを愛する。マヤ・マム族の女性、移民、労働者階級の地区出身であり、階級問題を意識するフェミニストとしてのアイデンティティを持つ。異なる現実を繋ぐ架け橋となり、変革をもたらす主体となることを目指す活動家。2021年、彼女と彼女が率いる組織「Todos Juntos(スペイン語で『みんな一緒』の意)」は、昆虫由来のタンパク質生産に関する技術移転の手法を革新的に研究・開発したことが評価され、「ジェンダー・クライメート・ソリューション賞」を受賞。4回にわたる気候変動枠組条約締約国会議(COP)への出席を含め、気候変動や生物多様性に関する複数の国連会議に参加。現在はケア分野に従事し、ジェンダーの視点を取り入れた持続可能な観光管理を推進。土地利用の変遷に影響を与える社会的・気候的ダイナミクスに配慮した、新たな観光イニシアチブを牽引する。
ジャネット・シルヴェラ Janet SILVERA
(ジャーナリスト、Women of Western Jamaica(WOWJa)会長)
ジャマイカのジャーナリスト、慈善活動家、市民社会のリーダーとして、観光、開発、コミュニティ・エンパワーメントに関する国内・地域の議論を30年近く牽引してきた。モンテゴベイが拠点のカリブ海の観光分野における第一人者として知られ、地域の現状を国際的な視点へとつなげる報道を続ける。西インド諸島大学(CARIMAC)を最優等で卒業。ジャマイカ報道協会賞を複数回受賞。モンテゴベイ商工会議所や西ジャマイカ・メディア協会の会長など、主要な役職を歴任。現在は「Women of Western Jamaica(WOWJa)」の会長を務める傍ら、教育支援のために数千万ドルもの資金を集める「ジル・スチュアート・モンテゴベイ・シティラン」の創設や、虐待された子どもや高齢者を守る「セーラーズ・チルドレン」の議長を務めるなど、公共サービスとしてのジャーナリズムを通じて、人々を繋ぎ、鼓舞し続けている。
王 雅贇 ワン ヤユン(クリスティーン) WANG Yayun (Christine)
(コロラトゥーラ・ソプラノ、音楽教育家)
東洋から西洋音楽まで多様なジャンルの近現代音楽を歌い、輝かしく軽やかな歌唱力で高く評価されるソプラノ歌手。20年以上のキャリアで欧州やアジアの30以上の都市で公演。演奏活動のみならず、異文化交流や学際的なプロジェクトを実施し、女性の視点や社会・環境問題といったテーマにも取り組む。また執筆家として音楽専門誌への寄稿や個人コラムの連載も手がけている。公共奉仕プロジェクト「Arts with Love」の創設者でもあり、「基礎アーツ教育プログラム」を通じて中国西部地域の子どもたちに芸術教育を施すとともに、「ヘリテージ・アンド・ミー」イニシアチブでは無形文化遺産に焦点を当て、伝統文化を現代に蘇らせる活動に尽力している。「芸術は心を動かすだけでなく、社会的な行動を促す力を持つものである」と信じている。
スージー・スナイダー Susi SNYDER
(核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)プログラム・ディレクター)
核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の戦略的な目標の策定および実施を統括するプログラム・ディレクター。以前はICANの会長を務め、2017年に同団体がノーベル平和賞を受賞した際にその職にあった。2013年以降、核兵器製造に関与する企業への資金提供を停止させる取り組み「核兵器にお金を貸すな(Don’t Bank on the Bomb)」プロジェクトにおいて、中心的な役割を果たしてきた。2020年にはバード大学の「Foreign Policy Interrupted」のフェローに選出され、2016年には「核のない未来賞(Nuclear Free Future Award)」を受賞。また、NGO「PAX」で人道的軍縮に携わり、婦人国際平和自由連盟(WILPF)の事務局長も務めた。2001年には、米国の核政策に反対する先住民族コミュニティとのアドボカシー活動が評価され、「ヒーロー・オブ・ラスベガス」に選出。オランダ・ユトレヒト在住。
核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)https://www.icanw.org/
田中 稔子 TANAKA Toshiko
(広島被爆者)
1938年10月18日生まれ、被爆当時6歳。国民学校に登校中2.3km地点で被爆。思わず顔を右腕で覆ったため、頭、右腕、首の左後ろ側を火傷した。その日の夜から高熱を出し、意識不明となるが、一命をとりとめた。米国ニューヨークの高校生に証言をするプロジェクト「ヒバクシャ・ストーリーズ」に招かれるなど、7年間で10回以上渡米し、米国の様々な人に被爆証言をしてきた。2025年8月、大阪万博・国連パビリオンにて証言と対談。2025年10月、イタリー・ローマにて超宗派国際平和会議、DARING PEACEに招待され、ローマ教皇レオ14世と面会。
水野 蒼生 MIZUNO Aoi
(SSW、作曲家、指揮者、クラシカルDJ)
オルタナティブ・クラシカルを提唱する音楽家。2018年に名門音楽レーベル「ドイツグラモフォン」から史上初のクラシック音楽専門DJとしてデビュー。国内外の様々なフェスやイベントに出演するほか、指揮者として葉加瀬太郎氏のオーケストラツアーに帯同し3度全国を周る。作編曲家としては2024年に小室哲哉氏によるオーケストラツアーにて氏の楽曲のオーケストラアレンジを担当するほか、劇伴やアーティストへの楽曲提供、ライブツアープロデュースなど様々なスタイルで活動を展開。これまでにクラシック音楽の再定義を試みるアルバムを4枚をリリース。オーストリア国立ザルツブルク・モーツァルテウム大学の指揮専攻第一ディプロム(学部相当)を首席で卒業。2026年春より京都芸術大学音楽コース講師。