05.19
サントリーニ島ってどんなところ?行き方、観光スポットや地震の歴史を紹介
サントリーニ島は、ギリシャのエーゲ海に浮かぶ美しい島で、世界的にも有名な観光地です。青い海と白い建物が織りなす絶景は、訪れる人々を魅了します。
この記事では、サントリーニ島の基本情報や人気観光スポット、地震の歴史などを紹介します。これからサントリーニ島への旅行を計画している人にとって、役立つ情報が満載です。
サントリーニ島に寄港するクルーズツアー情報も掲載しています。ぜひ最後までご覧ください。
目次
どこの国?青と白の絶景サントリーニ島とは
サントリーニ島は、ギリシャの南部に位置し、エーゲ海に浮かぶキクラデス諸島の一部です。青と白の色合いが特徴的で、島の建物の一部は真っ白な壁と青い屋根で覆われています。この独特の景観が、世界中の旅行者に人気です。
また、サントリーニ島は古代の火山活動によってできたカルデラ*を中心に発展しており、その歴史的背景も見どころのひとつです。
*カルデラ:噴火による大きな凹地

サントリーニ島の基本情報
ここではサントリーニ島の基本情報を見ていきます。
| 面積 | 約76平方キロメートル(福岡県柳川市と同程度) |
| 人口 | 約1.5万人 |
| 言語 | ギリシャ語(公用語):観光地では英語も通じる |
| 通貨 | ユーロ(€:EUR) |
| 為替レート | 1ユーロ:1.12米ドル(2025.5月時点) |
| 物価 | 観光地価格で日本の1.5倍ほど:水は安い*水500ml(約80円〜) |
| 時差 | UTC+2、JST-7(日本-7時間)*サマータイムは左記+1時間 |
| 平均気温 | 暖かい時期(6〜9月):最高平均28℃、最低平均22℃ 涼しい時期(11月〜3月):最高平均16℃、最低平均11℃ |
| 観光ベストシーズン | 5~6、9~10月:夏の強い日差しの7月~8月除く |
| 国 | ギリシャ |
| 国旗 | ![]() |
サントリーニ島の人気観光スポット

青と白のコントラストが美しい、サントリーニ島。さまざまな観光が楽しめます。今回は以下の7つを紹介します。
- イア
- フィラ
- ケーブルカー
- ロバタクシー
- 火山島ネア・カメニ
- 古代遺跡|アクロティリ遺跡とティラ遺跡
- レッドビーチ
イア|ブルードームと夕日の絶景スポット
イアはサントリーニ島で最も有名な町のひとつで、ブルードーム(青いドーム屋根の教会)の建物が特徴的です。この町は、夕日の絶景スポットとして世界的にも有名です。
日没の時間になると、空がオレンジ色に染まり、青いドームと白い建物がその美しい景色を際立たせます。夕日に照らされた町並みは、訪れる人々に感動を与えてくれます。この場所でのサンセット鑑賞は、サントリーニ島旅行のハイライトといえるでしょう。
フィラ|断崖絶壁の街並みと観光拠点
フィラはサントリーニ島の首都で、断崖絶壁に建つ白い建物が並ぶ美しい街並みが魅力です。ここは観光の拠点として最適で、周囲の観光地へのアクセスも便利です。
フィラからはエーゲ海を一望することができ、その美しい風景に心を奪われることでしょう。お土産屋やレストランなどのお店も数多くあり、観光には外せない場所です。
ケーブルカー|断崖とエーゲ海を一望する眺め
サントリーニ島の観光地で忘れてはならないのが、フィラから港までを結ぶケーブルカーです。フィラは断崖の上に位置しており、その絶景を一望するためにはケーブルカーの利用が最適です。
ケーブルカーに乗ると、エーゲ海の広大な景色と、島の美しい風景を楽しむことができます。断崖からは、白い建物と青い海のコントラストが目に飛び込んできて、その美しさに圧倒されます。
ケーブルカーはフィラから港へ向かう主要な交通手段として便利なだけでなく、その道中の眺めも魅力的です。乗車時間は3分程度と短いですが、その間に見える景色を目に焼き付けておきましょう。
ロバタクシー|フィラの坂道をのぼる伝統的な移動手段
サントリーニ島のフィラでは、伝統的な移動手段として「ロバタクシー」が活躍しています。フィラの街は断崖の上にあり、急な坂道を上る必要があります。現代的な交通手段が整備されている中で、ロバタクシーは独特の風情を感じさせてくれます。
ロバに乗って坂道を上る体験は、サントリーニ島の歴史や文化を感じることができる貴重な瞬間です。坂を登るロバに揺られながら、フィラの美しい街並みやエーゲ海の景色を楽しむことができ、まるでタイムスリップしたかのような気分になります。
この独特な移動手段は、観光の一環としても楽しめるので、サントリーニ島を訪れた際にはぜひ体験してみてください。
火山島ネア・カメニ|海中温泉体験もできる活火山
サントリーニ島のカルデラ内に位置する火山島ネア・カメニ。活動は長く休止していますが、活火山です。この島は、火山活動によって形成された熱水源が特徴で、訪れる観光客は海中温泉を楽しむことができます。
温泉は、海の冷たさと温かさが絶妙に交じり合い、ユニークな体験ができるスポットとして人気です。また、ネア・カメニでは、火口の近くまでを歩いていけます。活火山ならではの迫力ある景色を堪能できるでしょう。自然の力を感じる貴重な体験として、多くの人におすすめのスポットです。
古代遺跡|アクロティリ遺跡とティラ遺跡
サントリーニ島には、古代文明の遺跡がいくつか残されています。とくに注目は、アクロティリ遺跡とティラ遺跡です。
アクロティリ遺跡は、紀元前17世紀ごろのミノア文明の都市遺跡で、爆発的な火山噴火によって一度埋もれてしまいましたが、現在ではその遺跡が発掘され、見学が可能です。アクロティリは「エーゲ海のポンペイ」とも称され、古代の生活を今に伝えています。
ティラ遺跡は、古代サントリーニ島の都市で、紀元前9世紀から続く歴史を持ちます。ここでは、当時の街の構造や神殿、古代の人々の文化や宗教観を感じることができます。またティラ遺跡は山の頂上にあり、遺跡の土台部分のみが残っています。古代ギリシアの雰囲気を感じられ、サントリーニ島の最高峰から見える街や海は絶景です。
2つの遺跡は、サントリーニ島の歴史を理解するうえで重要なスポットです。美しい景観も見られるため、歴史が好きでなくとも訪れたい場所です。
レッドビーチ|火山岩が生む赤い海岸
サントリーニ島の南端に位置するレッドビーチは、赤い火山岩に囲まれた美しい海岸です。その名の通り、海岸線には赤い崖が広がり、透明度の高い海と赤い山肌のコントラストが非常に印象的です。
火山活動によって生まれたこのビーチは、他のビーチとは違った景色を見られます。ビーチは比較的静かで、リラックスしたひとときを過ごすには最適の場所です。
自然の美しさと神秘的な雰囲気を感じることができるレッドビーチは、サントリーニ島を訪れた際にはぜひ足を運んでおきたいスポットです。
サントリーニ島観光のベストシーズン
サントリーニ島を訪れるベストシーズンは、5月〜10月にかけての間です。とくに、5月〜6月、9月〜10月は、気温も心地よく観光客も比較的少ないため、快適に過ごすことができます。
夏の7月〜8月は気温が高く、日差しが強いです。観光地も混雑するため、避けるのが無難です。冬の期間(11月〜4月)は多くの施設が閉まり、休業するお店やホテルもあります。観光を楽しむには不便な場合が多いです。
快適な気候と施設が開いている期間を選ぶことで、サントリーニ島旅行をより楽しめるでしょう。
サントリーニ島の治安はいい?注意点を紹介
サントリーニ島は、観光地として非常に人気があり、全体的に治安は良いとされています。観光地や主要な町では警察もいて、夜間も比較的安全です。しかし、多くの観光客が集まる場所では、軽犯罪やスリが発生することもあるため、基本的な注意が必要です。
とくに、混雑したエリアや観光スポットでは、貴重品の管理をしっかりと行い、バッグや財布などは身につけておくことをおすすめします。また、夜間は暗い道が多いため、移動時には照明が整っている場所を選ぶと安全です。
観光地外に行く場合や夜遅くの移動には注意が必要です。サントリーニ島は安全な観光地ですが、基本的な防犯意識を持って旅行しましょう。
サントリーニ島は地震が多い?地震の歴史と直近の動向
サントリーニ島は、エーゲ海のギリシャ諸島に位置し、活火山であるコロンボ火山を中心としたカルデラ(火山の噴火口)を持つため、地震活動が活発な地域です。特に、1956年のアモルゴス地震(マグニチュード7.9)や、2011年の微小な地震活動など、過去にも地震が記録されています。
2025年1月下旬以降、サントリーニ島周辺では群発地震が発生し、2月7日までに多数の地震が観測されました。多い日は1日に1,000回程度の地震が起こっています。これらの地震の多くは、コロンボ火山と隣接するアモルゴス島の間の海底で発生し、最大でマグニチュード5.2に達しました。
この地震活動は、火山活動によるものではなく、テクトニックプレートの動きによるものであると専門家は分析しています。
その後、2月下旬から地震活動は減少し、5月にはほとんどの余震が収まり、観光施設も通常通り営業を再開しています。現在、住民の生活も元に戻り、多くの旅行者を迎え入れています。
ですが、まだ注意は必要です。サントリーニ島を訪れる際は、最新の安全情報を確認することをおすすめします。
最新情報は以下よりご確認ください。
ギリシャ治安情報 (アテネ発現地最新情報) | 在ギリシャ日本国大使館
ギリシャ危険・スポット・広域情報|外務省
日本からサントリーニ島への行き方
日本からサントリーニ島へのアクセスは、飛行機もしくはクルーズです。
飛行機の場合、日本からの直行便はありませんので乗り継ぎ便です。各都市で乗り継ぎ、アテネ空港(ATH)へ向かいます。少なければ1回の乗り継ぎで到着します。
主な経由地は以下です。
イスタンブール空港・IST:トルコ
ドバイ国際空港・DXB:アラブ首長国連邦
ハマッド国際空港・DOH:カタール
総飛行時間は15〜16時間ほど。乗り継ぎする空港で待ち時間がかかるので、所要時間は18〜20時間くらいを見込みましょう。
アテネ到着後、サントリーニ島行きの国内線やフェリーを利用します。
- アテネからサントリーニ島への飛行時間は約1時間
- フェリーは、所要時間が約5〜8時間
クルーズの場合、寄港地にサントリーニ島が含まれている地球一周の船旅クルーズを利用するとサントリーニ島に行けます。大型クルーズ船で過ごしていれば、寄港地に次々と到着するのがクルーズの魅力と言えます。「クルーズでサントリーニ島」というのも選択肢のひとつです。
【2026〜2027年】サントリーニ島に寄港するクルーズプランを紹介
※本記事にはピースボートクルーズで訪問しない場所も含まれています。詳しくは各クルーズのご案内をご覧ください。
最後に、サントリーニ島に滞在するクルーズプランのご紹介です。どのクルーズもサントリーニ島観光のベストシーズンに滞在します。滞在時期もチェックしてみてください。
地球一周の船旅 2026年4月 Voyage123
サントリーニ島には観光のベストシーズンである5月に寄港します。穏やかな気候で観光も楽しめます。
そのほかの寄港地には、運河に囲まれた美しき港湾都市・アムステルダム(オランダ)、「世界一美しい」と讃えられた街・カルタヘナ(コロンビア)、雄大な自然に彩られた北極圏の街・トロムソ(ノルウェー)、美しき港街・ナポリ(イタリア)など。ヨーロッパ・中米・北極エリアの各地の見どころをめぐる世界一周クルーズプランです。
地球一周の船旅 2026年8月 Voyage124
サントリーニ島には9月に寄港します。
サントリーニ島以外にも、文化と芸術を堪能できる都市・バルセロナ(スペイン)、古き良きを感じる街・ダナン(ベトナム)、世界遺産の宝庫・ポートサイド(エジプト)など、地中海・中南米・南太平洋を巡る、世界各地の街並みと古代都市が堪能できる世界一周クルーズプランです。さらにベルファスト(イギリス)からレイキャビク(アイスランド)への航行中にはオーロラを観れるチャンスもあります。
地球一周の船旅 2027年4月 Voyage126
サントリーニ島には5月に寄港します。
ほかに、ポートサイドからレイキャビクまで、ヨーロッパ・地中海の地域で13の寄港地滞在します。ロンドン[ティルベリー](イギリス)やニューヨーク(アメリカ)、バンクーバー(カナダ)など各地の主要都市にも寄港する、ヨーロッパ・アラスカを巡る地球一周クルーズプランです。
地球一周の船旅 2027年8月 Voyage127
サントリーニ島には9月に寄港します。
ほかにも、世界遺産の宝庫ポートサイド(エジプト)、大航海時代を象徴する華やかな街・リスボン(ポルトガル)、世界有数の大都市ニューヨーク(アメリカ)、など多くの街にも寄港します。そしてこのクルーズでは海上からオーロラを見られるチャンスがあります。ベルファスト(イギリス)からレイキャビク(アイスランド)へ航行中の5日間です。
サントリーニ島やオーロラと共に世界各地の街並みと古代都市が堪能できる世界一周クルーズプランです。








