2026
01.29
スウェーデンの首都ストックホルム|人気観光地・治安まで分かる旅行ガイド

スウェーデンの首都ストックホルム|人気観光地・治安まで分かる旅行ガイド

クルーズガイド


スウェーデンの首都ストックホルムは、14の島々から成る「水の都」として知られています。中世の面影が残る旧市街ガムラスタンをはじめ、北欧デザインを感じる美しい街並みが広がり、世界中から旅行者が訪れる人気の観光都市です。
ノーベル賞授賞式の舞台としても有名なこの街は、歴史と現代文化が調和した独特の魅力を持っています。この記事では、ストックホルムの定番観光スポットから治安情報、アクセス方法、そしてクルーズでの寄港プランまでを詳しく紹介します。

ストックホルムはスウェーデン東部、バルト海とメーラレン湖の接点に位置する首都で、14の島々が橋で結ばれた独特の地形から「北欧のヴェネツィア」「水の都」とも呼ばれています。スウェーデン最大の都市であり、人口は約100万人、都市圏を含めると約240万人を擁する北欧有数の大都市です。
13世紀中頃に誕生したこの街は、中世の街並みを残す旧市街ガムラスタンを中心に発展してきました。その長い歴史の中で、バルト海交易の拠点として栄え、現在では政治・経済・文化の中心地として北欧を代表する国際都市となっています。
街を歩けば、中世の石畳が続く路地、鮮やかな色彩の建物、モダンな北欧デザインのショップやカフェが調和し、どこを切り取っても絵になる景観が広がります。メーラレン湖に面した市庁舎やノーベル賞授賞式が行われるコンサートホールなど、歴史的建造物も点在し、じっくり時間をかけて巡りたい魅力にあふれています。
また、ストックホルムは「緑の首都」としても知られ、市内には大小の公園が点在しています。都市と自然が調和した環境は、北欧らしいゆとりある空気を感じさせてくれます。

ストックホルムの基本情報

ここではストックホルムの基本情報を見ていきます。

項目内容
面積約188平方キロメートル(東京都台東区・墨田区・江東区を合わせた程度)
人口約100万人(都市圏:約240万人)
言語スウェーデン語(英語も広く通じる)
通貨スウェーデン・クローナ(SEK):Swedish Krona
為替レート100SEK:9.5米ドル(約1,450円)(2025年1月時点)
物価日本の1.5〜2倍程度:水500ml(約250〜350円)
時差UTC+1、JST−8(日本−8時間)※サマータイムあり
観光ベストシーズン5月〜9月(白夜の季節、気候が穏やか)
スウェーデン王国
国旗スウェーデンの国旗

ストックホルムは北欧の中でも英語が通じやすい都市として知られており、またキャッシュレス化も非常に進んでいます。ほとんどの店舗でクレジットカードが利用できます。現金を使う機会は少ないため、カードやモバイル決済の準備をしておくと便利です。

ストックホルム観光のおすすめスポット5選

ストックホルムには、中世の歴史を感じる旧市街から世界的に有名な博物館まで、見どころが点在しています。ここでは、ストックホルム観光で外せない定番スポットを5つ紹介します。

  • 旧市街ガムラスタン
  • ストックホルム宮殿
  • ストックホルム市庁舎
  • ノーベル博物館
  • ヴァーサ号博物館

旧市街ガムラスタン|中世の石畳が残る歴史的エリアを歩く

ガムラスタン(Gamla Stan)は、スウェーデン語で「古い街」を意味し、ストックホルム発祥の地として知られる歴史的エリアです。13世紀に築かれたこの地区には、中世の石畳の路地やカラフルな建物が今も残り、まるで時が止まったかのような風景が広がります。

メインストリートのヴェステルロングガータン通り(Västerlånggatan)には、北欧雑貨を扱うショップやカフェ、レストランが軒を連ね、散策しながらショッピングやグルメを楽しめます。狭い路地を抜けた先には、世界で一番狭い路地のひとつともいわれるモーテン・トローツィグ・グレン(Mårten Trotzigs Gränd)もあり、幅わずか約90cmの石畳の道は人気の撮影スポットです。

中心にある大広場(Stortorget)は、クリスマスシーズンには美しいマーケットが開かれることでも有名です。歴史と文化が息づくガムラスタンは、ストックホルム観光の出発点としてぴったりの場所です。

ストックホルム宮殿|現国王の執務室が置かれる王宮

ストックホルム宮殿(Kungliga Slottet)は、ガムラスタンの北端に位置する王宮で、現在もスウェーデン国王の公式執務の場として使用されています。1754年に完成したバロック様式の壮麗な建物は、600以上の部屋を持つヨーロッパ最大級の宮殿のひとつです。

宮殿内部では、豪華な調度品が並ぶ国家の間や宝物庫、古代博物館などを見学できます。毎日正午頃に行われる衛兵交代式は、伝統的な儀式を間近で見られる人気のイベントです。夏季には音楽隊による演奏も加わり、華やかな雰囲気に包まれます。

宮殿のある小高い丘からは、対岸の市庁舎や美しい水辺の景色を眺めることもでき、ストックホルムらしい風景を楽しめます。

ストックホルム市庁舎|赤レンガ造りのシンボル

ストックホルム市庁舎(Stadshuset)は、メーラレン湖畔に佇む赤レンガ造りの美しい建物で、1923年に完成しました。高さ約106mの塔がそびえるこの建物は、ストックホルムを象徴するランドマークとして多くの人に親しまれています。

市庁舎が世界的に知られる理由のひとつが、毎年12月10日に開催されるノーベル賞授賞式後の晩餐会の会場となっていることです。約1,300人の招待客が集う「青の間」は、壮大な吹き抜け空間が圧巻で、ガイドツアーに参加すれば内部を見学できます。

また、約1,800万枚の金箔モザイクで飾られた「黄金の間」も見どころのひとつです。塔の展望台からはストックホルム市街とガムラスタンを一望でき、街の美しいパノラマを楽しめます。

ノーベル博物館|賞にまつわる見どころ満載の展示

ノーベル博物館(Nobelmuseet)は、ガムラスタンの大広場に面した旧証券取引所ビル内にある博物館です。ノーベル賞の歴史や歴代受賞者の功績、アルフレッド・ノーベルの生涯について、映像や資料を通じて学ぶことができます。

館内では、天井から吊り下げられたケーブルに沿って受賞者の写真パネルがゆっくりと移動する「ケーブルカー」と呼ばれるユニークな展示が印象的です。日本人受賞者に関する展示もあり、科学や文学、平和への貢献について理解を深められます。

併設されたカフェでは、実際にノーベル賞晩餐会で提供されたアイスクリームを味わえることでも人気です。見学の記念に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

ヴァーサ号博物館|最も保存状態のいい17世紀の船

ヴァーサ号博物館(Vasamuseet)は、ユールゴーデン島にある世界的に有名な海洋博物館です。1628年に処女航海でわずか数分後に沈没し、333年後の1961年に引き揚げられた戦艦「ヴァーサ号」がそのまま展示されており、17世紀の船としては世界で最も保存状態の良い木造船として知られています。

全長約69m、高さ約52mの巨大な船体は、700点以上の彫刻で飾られ、当時の造船技術と芸術性を今に伝えています。博物館内では、ヴァーサ号の歴史や沈没の原因、引き揚げと修復の過程を解説する展示もあり、子どもから大人まで楽しめる内容です。

ストックホルムで最も訪問者数の多い博物館のひとつで、北欧の海洋史に触れる貴重な体験ができます。

魔女の宅急便のモデル?旧市街の街並み

スタジオジブリの人気アニメ映画「魔女の宅急便」のモデル都市として、ストックホルムの名前が挙げられることがあります。主人公キキが暮らす「コリコの街」の赤い屋根が連なる風景や、石畳の路地、海に面した街並みが、ストックホルムの旧市街ガムラスタンに通じるものがあるとして、多くのファンが聖地巡礼に訪れています。

ただし、公式にはストックホルムが唯一のモデルとされているわけではなく、スウェーデンの古都ヴィスビューや、クロアチアのドブロブニク、ポルトガルのリスボンなど、ヨーロッパ各地の複数の都市からインスピレーションを得たとされています。

それでも、ガムラスタンのカラフルな建物が並ぶ大広場や、海を臨む丘の上からの景色は、映画の世界観と重なるような雰囲気を感じさせてくれます。石畳を歩きながら、キキが空を飛ぶシーンを思い浮かべてみるのも、ストックホルム観光の楽しみ方のひとつです。

ストックホルムの治安はいい?観光前に注意点をチェック

ストックホルムは、北欧の中でも治安が良い都市として知られており、旅行者にとって安心して過ごせる環境が整っています。ただし、観光地や人が集まるエリアでは基本的な注意が必要です。

ガムラスタンやストックホルム中央駅周辺、地下鉄内などでは、スリや置き引きが報告されることがあります。貴重品はバッグの奥にしまい、リュックは前に抱えるなど、防犯意識を持って行動しましょう。

また、夜間は一部のエリアで人通りが少なくなることがあります。明るい通りを選んで移動し、ひとりでの深夜の外出は控えるのが安心です。

基本的なポイントを押さえておけば、落ち着いて観光を楽しめる都市です。スウェーデンの人々は親切で穏やかな方が多く、困ったときも快く助けてくれることが多いでしょう。

ストックホルムの気候と服装のアドバイス

ストックホルムは北緯59度に位置し、四季がはっきりしている都市です。冬は寒さが厳しく、夏は日が長く穏やかな気候となります。観光のベストシーズンは5月〜9月で、特に6月〜7月は白夜の季節となり、夜遅くになっても薄暮れが続く独特の体験ができます。

季節時期気温の目安服装のポイント
4〜5月5〜15℃薄手のコートやジャケット、重ね着で調整
6〜8月15〜25℃半袖〜長袖、朝晩は羽織りがあると安心
9〜10月8〜15℃ニット、薄手のコート、ストール
11〜3月−5〜5℃ダウンコート、手袋、マフラー、帽子

夏でも朝晩は冷え込むことがあるため、薄手のカーディガンやジャケットを持参すると便利です。冬は気温が氷点下まで下がることもあり、しっかりとした防寒対策が必要です。

雨は年間を通して降りますが、大雨になることは少なく、折りたたみ傘を持っておけば十分です。冬季は路面が凍結することがあるため、滑りにくい靴を選ぶと安心です。

日本からストックホルムへの行き方

ストックホルムへの主な行き方は飛行機です。日本からストックホルム・アーランダ国際空港(ARN)への直行便は運航されていませんが、ヨーロッパ主要都市を経由してアクセスできます。

主な経由地は以下の通りです。

  • ヘルシンキ・ヴァンター国際空港(HEL):フィンランド
  • コペンハーゲン空港(CPH):デンマーク
  • フランクフルト国際空港(FRA):ドイツ
  • アムステルダム・スキポール空港(AMS):オランダ

日本からの総所要時間は、乗り継ぎを含めて約13〜16時間が目安です。フィンエアーやSAS(スカンジナビア航空)、ルフトハンザなどが乗り継ぎ便を運航しています。

アーランダ空港からストックホルム中央駅までは、アーランダ・エクスプレスと呼ばれる空港特急で約20分とアクセスも良好です。バスやタクシーも利用でき、市内への移動は便利です。

一方、クルーズで行く場合は、バルト海を巡る地球一周の船旅に乗船すれば、ストックホルムに寄港することが可能です。クルーズなら、船内でゆったりと過ごしているうちに次の寄港地に到着するため、移動の疲れを感じることなく、生活しながら世界各地を巡る快適な旅が楽しめます。

【2027~2028年】ストックホルムに寄港するクルーズプランを紹介

最後に、ストックホルムに寄港する世界一周クルーズプランを紹介します。バルト海沿岸の美しい都市を巡りながら、船旅ならではのゆったりとした時間を過ごせます。

地球一周の船旅 2027年4月 Voyage126

このクルーズでは、ストックホルムの観光ベストシーズンに入る5月に寄港します。白夜が近づく季節で、夜遅くまで明るい北欧の空気を感じられるでしょう。

同じクルーズでは、バルト海沿岸の「幸せの国」フィンランドの首都・ヘルシンキ、おとぎの国のような街並みが広がるコペンハーゲン(デンマーク)にも寄港します。ポートサイド(エジプト)からレイキャビク(アイスランド)まで、ヨーロッパ・地中海の地域と、アジア、北中米の20カ国以上に寄港します。

バンクーバー(カナダ)からスワード(アラスカ:アメリカ)への航行中には、アラスカフィヨルド遊覧も楽しめます。壮大なフィヨルドの大自然を船上から体感できるのも、このクルーズならではの魅力です。

地球一周の船旅 2028年4月 Voyage129

こちらのクルーズも観光ベストシーズンの6月にストックホルムに寄港します。北欧の夏の始まりを感じる穏やかな季節で、街歩きにも最適な時期です。

バルト海沿岸では、ヘルシンキ(フィンランド)、コペンハーゲン(デンマーク)にも立ち寄ります。コペンハーゲンからレイキャビク(アイスランド)への航行中には、ソグネフィヨルド遊覧があり、ノルウェーの壮大なフィヨルドの絶景を堪能できます。

ほかにも、世界遺産の宝庫・ポートサイド(エジプト)、エーゲ海屈指のリゾートアイランド・サントリーニ島(ギリシャ)、異国情緒あふれる文明の十字路・イスタンブール(トルコ)、仏北部のロマンあふれる港街・ル・アーブル(フランス)、自然に抱かれた北欧屈指の「芸術の都」・オスロ(ノルウェー)など、世界各地の魅力ある都市にも寄港します。

ストックホルムとともに世界各地の街並みと大自然が堪能できる、ヨーロッパ・アラスカを巡る地球一周クルーズプランです。