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第86回クルーズレポート

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Life Onboard

動物と向き合って生きる

坂東元さん(旭山動物園園長、ボルネオ保全トラストジャパン理事)/ブロードウェイラウンジ

2014年11月24日

今クルーズ最初の、水先案内人による洋上講座に登壇いただいたのは坂東元さん。ユニークな「行動展示」が注目を集める人気の動物園、北海道・旭山動物園の園長をつとめ、マレーシアの森の保全活動などにも携わる、まさに動物のスペシャリストです。そんな坂東さんの講座に参加者も興味津々。そこで今回は「ハジメマシテ」のご挨拶も兼ねて、坂東さんの今日までの半生と現在の取り組みについて伺いました。

北海道生まれ。小学生時代に4度の引っ越しと転校。なかなか友達に馴染めず「いじめられっ子でした」と言います。
「虫とか動物がいたら、とにかく 家に連れて帰っちゃう子どもだったんです。カマキリの卵とか持って帰って、そのまま忘れて…春になったら家中カラマキリだらけ、なんてコトも(笑) とにかく、家中、生き物だらけでした。母は、虫とかあまり好きでは無かったんですけどね。でも一度も『持って帰ってきちゃダメ』とは言わなかった。自分の存在を認めてくれていた母には、本当に感謝しています。その母があって、今の自分がいます」

虫や亀といった小動物から「生き物全般」へと興味は広がり、高校生の頃にはセキセイインコを飼い始めます。しかし、病気や怪我で死んでしまうこともしばしば。生まれた雛のお腹にガスが溜まってしまい、膨れたお腹に苦しむインコを前に何も出来ない…。獣医の元に駆け込むも、治療も、安楽死すら断られる…。「好きだけじゃ守れない。力になれなければいけない」そんな思いから獣医を目指しました。

酪農学園へ進み「毎日、うし、ウシ、牛、うし、たまに豚」の日々を6年間。
「豚って10年くらい生きられる動物なんです。でも、食用の豚は生後半年くらいで食べられてしまうんですね。食べ物に対する気持ちが変わっていきました。食事の前に言う『いただきます』。あれは、本当に『命をいただきます』なんです」

「動物たちは自分の置かれた環境が『命を繋ぐ自分の場所だ』と思えなければ繁殖しません。例えばオランウータン。ペアを見つけるのがすごく難しい。動物なんて、すぐ繁殖するでしょ?と思う方も多いのですが、環境が合わなければ10年(ペアで)一緒でも繁殖しないんです。むしろ、人間が一番簡単なんじゃないかと思ってしまいます(笑)」

坂東さんが理事をつとめる「ボルネオ保全トラストジャパン」は、オランウータンが住むマレーシアの森の保全活動に取り組んでいます。坂東さんは、自身が取り組んできたオランウータンの保護や繁殖プロジェクトについて語ります。特に注目を集めたのがオランウータンの「子育て」。

「初めて、雌のリアンと雄のジャックのペアリングに成功し、子どもが産まれました。でも、親の子育てを見ていない両親は子育てのやり方がわからなかった。地べたに子どもを置いたままで触れもしない」このままでは死んでしまう、と飼育員がリアンを補助し、母乳のあげ方を教えたそう。すると、初めてリアンは子どもを胸に抱き上げました。それから「一度もおろすことはなかった」。
「動物の中で、猿の仲間だけが『抱っこ』をして子育てをします。『抱っこ』って、自分の存在を無条件に認めてくれるものなんです」そして「人間と猿ってあんまり変わりませんよね」と笑います。

坂東さんが出会った生き物たちの姿、そしてその温かな語りに、すっかり「大ファン」になっちゃった、という方も多かったよう。講座後には、坂東さんの著書『ヒトと生き物 ひとつながりのいのち』にも大きな注目が集まります。

サインとか、お願いしちゃってもイイでしょうか??――そんなリクエストにも、快く応じてくれます。これは嬉しい!! 坂東さんの前にはあっと言う間に、なが~い行列。

そして、サインがカワイイ!! このアザラシの絵入りサインに、今度は「そのサインが欲しい!!」とさらに伸びる行列。マレーシア寄港まで、この後も続く坂東さんの講座にますますの注目が集まります。

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