PEACE BOAT 地球一周の船旅

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第86回クルーズレポート

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Life Onboard

楽園の裏側-南太平洋で行われた核実験-

ガブリエル・テティアラヒさん(反核・先住民族人権活動家)/ブロードウェイラウンジ

2015年02月10日

タヒチのNGO「ヒティ・タウ」代表で、先住民族マオヒの権利回復と、タヒチのフランスからの独立を目指して活動を続ける、水先案内人ガブリエル・テティアラヒさん(通称ガビさん)。幼い頃、ムルロア環礁で行われたフランスによる核実験を経験しました。その後、18歳でフランスに留学。そこで出会った、広島・長崎への原爆投下を記したドキュメンタリーから「核の被害」を知ます。以来、反核運動をはじめ、南太平洋の反核運動のリーダーとして活動を続けています。今日の講座では、南太平洋で行われた核実験と、ガビさんの活動についてお話しいただきました。

タヒチでは1966年から1996年までの30年間に、193回ものフランスによる核実験が行われました。「核は神様が与えてくれたもの。核実験は平和に貢献している――フランス軍からそう教えられ、私たちはそう信じ込まされていました。核実験のおかげで私たちは学校に行ける、病院に行ける――私たちタヒチ人は核実験の“一番のサポーター”だったんです」。
タヒチにはフランスによる軍関連施設や核関連施設が建設され、産業構造も観光業を主体とするものへと変えられていきます。これにより元来の主産業だったコーヒー、砂糖、綿などの輸出産業は衰退。タヒチ先住民族が営んできた自給自足の生活も失われました。また、核実験による放射能汚染から漁業や農業を禁止され、食文化が破壊された土地も少なくありません。こうしたフランスの政策によって「タヒチ人は身も心も植民地化された」とガビさんは言います。
フランス本土から遠く離れたポリネシアで、ここに暮らす人々の存在を無視して行われた核実験は「人種差別」と「植民地主義」に基づくもので、「テロリズムに他ならない」とガビさんは断じます。「なぜ、自分たちの国で核実験を行わないのでしょうか?」

ガビさんは、タヒチの人々に呼びかけ、近隣の太平洋諸国の人々とも連携し、核実験の停止やポリネシアの人々の権利回復のための行動を起こします。パレオをまとい裸足で立つガビさん。同じこの姿で、国連総会で核実験停止を訴えるスピーチを行いました。そして1996年、フランスは太平洋での核実験廃止を宣言します。
「始まりは一人でした。しかし後に、2万5000もの人々が私と共に行動してくれました。たくさんの犠牲を払い、困難な日々もありましたが、平和を信じ続けました。太平洋は『核のない国』になったんです」。
「人間が人間らしく生きていくために、守るべき自然と、プライドがある」――朗らかな笑顔で力強く語るガビさんに感銘を受けたという参加者も多かったよう。大きな勇気をもらう講座となりました。

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