2025
04.19
台湾 基隆(キールン)ってどんな街?港町の名物や観光スポットを紹介

台湾 基隆(キールン)ってどんな街?港町の名物や観光スポットを紹介

寄港地


台湾北部に位置する基隆(キールン)は、歴史と自然が調和した魅力あふれる港町です。台北から北東に30kmほどの距離にあり、レトロな街並みや活気ある夜市、独特の景色が楽しめる海岸公園など、見どころが満載です。

この記事では、基隆の基本情報や観光スポット、名物グルメ、移動手段、ベストシーズン、日本からの行き方、さらに2027年のクルーズプランまで、基隆の魅力を余すところなくご紹介します。

基隆は、台湾北部に位置する港湾都市で、台北から車で約40分の距離にあります。港町として19世紀頃から栄え、日本統治時代には鉄道やインフラが整備されました。今もその名残を感じるレトロな街並みが残っています。台北の都会的な風景とは異なり、基隆には人情味あふれる市場や歴史的な建造物、のんびりとした雰囲気が広がります。

また、多くの漁船が行き交う活気ある港や、基隆ならではの料理が並ぶ夜市も大きな魅力のひとつ。近年では観光に対しての整備も進み、地元グルメや景観を目当てに訪れる人が増えています。港町ならではの活気と、どこか懐かしい雰囲気が素敵な街です。

基隆の基本情報

ここでは基隆の基本情報を見ていきます。

面積約132平方キロメートル(鳥取県米子市と同程度)
人口約36万人
言語中国語(台湾華語):公用語
ほかにも台湾語(閩南語)など
通貨ニュー台湾ドル、台湾ドル(TWD、NTD):New Taiwan dollar
新台湾ドル、台湾圓、台湾元などともいう
為替レート100ニュー台湾ドル:3.07米ドル(2025.4月時点)
物価日本と同程度:水500ml(約150円)
時差UTC+8、JST-1(日本-1時間)
平均気温暖かい時期(6〜9月):最高平均30℃、最低平均25℃
涼しい時期(12月〜3月):最高平均20℃、最低平均16℃
観光ベストシーズン3~4月
台湾
国旗

基隆の人気観光スポット

それでは基隆の観光スポットをみていきましょう。

  • 基隆廟口夜市
  • 和平島公園
  • 基隆港

以上の3つを解説します。

基隆廟口夜市|基隆グルメが集まる食の中心

基隆廟口夜市は、台湾でも有数の夜市で、多彩なグルメが楽しめます。地元の人々や観光客で賑わい、活気ある雰囲気が魅力。特に、營養三明治(揚げパンサンドイッチ)や芋泥球(タロイモボール)など、基隆ならではの名物グルメを味わうことができます。

夜市の中心には廟(寺院)があり、歴史的な雰囲気も感じられます。基隆を訪れたのなら観光から外せないスポットのひとつです。

和平島公園|奇岩と絶景を見渡す海岸公園

和平島公園は、自然の造形美が楽しめる海岸公園です。風や波によって形作られた奇岩が見られます。きのこの形になっている岩や豆腐岩、きのこ畑などこの地域特有の地形が広がります。

遊歩道や展望台が整備されており、散策しながら独特の景観を堪能できるでしょう。夕暮れ時には美しいサンセットも見ることが可能なので、時間を調節して訪れるのもおすすめです。

基隆港|台湾北部の玄関口

台湾第2位の規模を誇る大きな港湾で、多くの船が発着する台湾の玄関口です。港周辺には歴史的な建物や市場があり、散策するだけでも楽しめます。とくに、日本統治時代の1900年に竣工した基隆灯台は、見逃せません。

また、港の一角にある仁愛市場や崁仔頂魚市では、海産物を購入したり、新鮮な海鮮料理を楽しめます。基隆港は、ただの港湾ではなく基隆の歴史と文化を現代へ繋いでいる重要な場所だといえます。

基隆の名物グルメ

台湾といえばグルメです。基隆ならではの名物グルメを紹介します。

營養三明治|基隆廟口夜市の名物サンドイッチ

營養三明治は、基隆廟口夜市で人気のサンドイッチです。揚げたパンにハムや卵、キュウリなどを挟み、特製のソースで味付けされています。外はカリッと、中はふんわりとした食感が特徴で、地元の人々にも愛されています。夜市を訪れた際には、ぜひ味わってみてください。

芋泥球|ポピュラーなタロイモスイーツ

芋泥球は、タロイモを使ったスイーツで、基隆の夜市でよく見かけます。外はサクッと、中はしっとりとした食感で、タロイモの自然な甘さが楽しめます。タロイモボールとも呼ばれ、小腹が空いたときや食後のデザートとしてもぴったりの一品です。

圳記紅燒鰻羹|現地人にも人気のうなぎスープ

圳記紅燒鰻羹は、基隆で有名なうなぎスープの専門店です。濃厚なスープに、柔らかく煮込まれたうなぎがたっぷりと入っており、深い味わいが特徴です。地元の人々にも愛されており、行列でも並んで食べたい人気のグルメです。

基隆の移動はタクシーのチャーターが便利?

基隆市内の移動には、シャトルバスや路線バスが利用できますが、雨が多い都市であることや、バスの時間を気にする必要があるため、タクシーのチャーターを活用すると効率的に観光ができます。日本語が話せるドライバーを1日チャーターできるプランを提供している会社もあるので、言葉の心配なく快適に移動できるでしょう。

基隆観光のベストシーズン

基隆を訪れるのに最適な時期は、2月〜4月の春です。この時期は気候が穏やかで、観光に適しています。ただし旧正月期間(年によって変わるが2月が多い)は混雑するため、避けるのが無難です。

他にも、10月〜12月の秋から初冬もおすすめです。春と同じく、過ごしやすい日が多いでしょう。夏は高温多湿で台風の影響を受けやすいです。夏に訪れる際には天気に注意しましょう。

日本から基隆への行き方

日本から基隆へは、主に飛行機とクルーズの2つの交通手段で行くことが可能です。
飛行機を利用する場合、台北松山空港または桃園国際空港まで直行便があります。

  • 台北松山空港(TSA)

羽田発着便:日本航空、全日空、チャイナエアライン、エバーエアーなど
往路:約3時間30分、復路:約3時間分

空港から基隆までは車でおよそ40分、バスや電車で約50分〜1時間20分ほどです。

  • 桃園国際空港(TPE)

羽田発着便:ピーチなど
成田発着便:ピーチ、タイガーエア、タイ・ライオン・エアなど
往路:約3時間40分、復路:約3時間20分

空港から基隆まではバスや電車で約1時間40分〜約2時間ほどです。

一方、クルーズで行く場合は地球一周の船旅クルーズを利用すれば、寄港地のひとつに基隆が含まれているものがあります。そのため、このクルーズに乗船すれば行くことが可能です。クルーズでは、船の中で過ごしていれば、それぞれの寄港地に到着します。船内で「生活」をしているだけで目的地に着くクルーズ旅行も選択肢でしょう。

【2027年】クルーズプランを紹介

さいごに、基隆に滞在するクルーズプランのご紹介です。

地球一周の船旅 2027年4月 Voyage126

このクルーズでは基隆観光のベストシーズンに滞在します。春である「4月」です。天候も穏やかな時期で過ごしやすく、観光を楽しめるでしょう。

ほかにも、ポートサイドからレイキャビクまで、ヨーロッパ・地中海の地域で13の寄港地滞在します。また、ベルゲンからレイキャビク(アイスランド)への航行中にソグネフィヨルドを遊覧します。自然の大迫力を実際に体感できるのも非常に魅力的です。

それ以外にも、ニューヨーク(アメリカ)やバンクーバー(カナダ)、ロンドン[ティルベリー](イギリス)など各地の主要都市にも寄港する、ヨーロッパ・アラスカを巡る地球一周クルーズプランです。