07.23
オークランドを街歩きから島巡り、グルメまで楽しむ観光情報を徹底紹介!
ニュージーランド最大の都市オークランドは、都会と壮大な自然が共存する魅力的な場所です。多くの人が訪れるこの都市には、火山地形や白砂のビーチ、歴史を感じる博物館、美しい港町など多彩な見どころが広がっています。
観光だけでなく、マオリ文化や海上でのアクティビティ、近くの離島へも訪問が可能です。
この記事では、観光の基本情報、人気の定番スポット、グルメ、最適なシーズンや治安なども紹介します。最後にはオークランドに寄港するクルーズプランも紹介。旅の計画に役立つ情報が満載です。ぜひ最後まで読んでください。
目次
オークランドとは?都市の魅力
オークランドは北島北部に位置するニュージーランド最大の都市で、国民の約30%がこの地に暮らしています。経済・文化・交通の要所であり、ワイテマタ湾とマヌカウ湾に挟まれた独特の地形が都市全体に穏やかな開放感をもたらしています。
周囲には48の死火山が点在し、自然と都市が調和する景観は「シティ・オブ・セイルズ(帆の街)」の愛称にも象徴されています。また、「住みやすい都市ランキング」で上位にランクインし、治安・教育・医療の面で高い評価を受けています。
オークランドはマオリ語で「タマキ・マカウ・ラウ(多くの恋人に愛された地)」と呼ばれ、先住民マオリの時代から人々が定住してきた土地です。
19世紀にはイギリス植民地として発展し、その後アジアや太平洋諸国からの移民が流入。現在では多国籍文化が共存する国際都市となっています。
ポリネシア系、アジア系、ヨーロッパ系など多様な人々が共生しており、文化イベントやグルメの幅広さは訪れる人にとっても新しい発見や楽しい経験ができるでしょう。
日本との関係も深く、語学留学やワーキングホリデーで訪れる人も多いです。日本食レストランや日本語対応の観光サービスも多く、安心して滞在できる環境が整っています。
オークランドの基本情報
ここではオークランドの基本情報を見ていきます。
| 面積 | 約4,942平方キロメートル(福岡県と同程度) |
| 人口 | 約171万人 |
| 言語 | 英語、マオリ語、ニュージーランド手話(3つの公用語) |
| 通貨 | ニュージーランド・ドル(NZD) |
| 為替レート | 1オーストラリアドル:0.6米ドル(2025.7月時点) |
| 物価 | 日本より少し高い:水500ml(約160円) |
| 時差 | UTC+12、JST+3(日本+3時間)*サマータイムは左記+1時間 |
| 平均気温 | 暖かい時期(12月〜3月):最高平均21℃、最低平均16℃ 涼しい時期(5月〜9月):最高平均15℃、最低平均9℃ |
| 観光ベストシーズン | 12月~2月(夏:暖かく湿度が低い) |
| 国 | ニュージーランド |
| 国旗 |
オークランドの人気定番スポット
オークランドは見どころが満載です。ここでは、定番の人気スポットを7つ紹介します。
- スカイタワー
- ハーバーブリッジ
- マウント・イーデン
- オークランド博物館
- ワン・トゥリー・ヒル
- タカプナビーチ
- ビクトリア山
スカイタワー|上空から眺めるオークランドの街並み
オークランドのシンボルとも言えるスカイタワーは、高さ328メートルを誇る南半球屈指の展望塔です。地上220メートルの展望デッキからは、ワイテマタ湾に浮かぶヨットや火山丘、そしてオークランドの街並みを360度パノラマで見渡すことができます。日中は青い海と緑の丘のコントラストが鮮やかで、夕暮れ時には太陽が水平線に沈む幻想的な景色に包まれます。
また、足元が金網張りになっているスカイウォークではスリル満点の空中散歩が体験でき、より刺激的な観光を求める方にはスカイジャンプ(バンジージャンプ)もおすすめです。
ハーバーブリッジ|スカイタワーに次ぐランドマーク
オークランド・ハーバーブリッジは、1959年に開通した全長1,020メートルの大橋で、市中心部と北岸の住宅地・ビーチエリアをつなぐ重要な交通インフラです。
湾を横断するこの吊り橋は、車窓から眺める海の風景が美しく、通勤者だけでなく観光客にとっても印象的な存在です。
スカイタワーに次ぐランドマークで基本的には車両専用ですが、「ハーバーブリッジ・クライム」や「バンジージャンプ」といったアクティビティを通じて橋の上に登ることができ、そこからの眺望はスカイタワーとはまた違った臨場感があります。
マウント・イーデン|オークランドで最も高い山
マウント・イーデン(Mount Eden)はオークランド市内で最も標高の高い火山丘で、その高さから市街地全体を一望できる絶好のビュースポットです。山頂には直径約50メートルの大きなクレーターが広がり、かつて火山活動があったことを物語っています。
早朝や夕暮れ時に登ると、刻々と変わる光と影のコントラストが美しいです。頂上までは徒歩15〜20分ほどで到達でき、登山道も整備されているため、気軽に訪れられます。
オークランド博物館|マオリ文化とNZの歴史に触れる
オークランドの中心部に位置するオークランド博物館は、ニュージーランドの自然史と文化を総合的に学べる施設です。とくにマオリ文化に関する展示が充実しており、伝統的な彫刻や衣装、戦士のカヌーなどを見ることができます。
館内ではパフォーマンスショーも定期的に開催されておりマオリ文化を体験できます。雨天時でも楽しめる観光先として、家族連れにもおすすめです。
ワン・トゥリー・ヒル|マオリ族が暮らしていた死火山
ワン・トゥリー・ヒル(One Tree Hill)は、かつてマオリ族が集落を築いていた歴史ある死火山で、オークランド屈指のパワースポットです。
標高は182メートルほどで周囲のコーンウォールパークと一体となった広大な緑地が広がっています。かつて頂上にはシンボルとなる一本の木が立っていたことが名前の由来で、現在は記念碑とともにマオリ文化への敬意を表す場所です。
緩やかな丘を歩きながら、羊が放牧されている牧草地を抜けるという、ニュージーランドらしい田園風景を体感できるのも魅力のひとつです。
タカプナビーチ|市民に愛される白砂の海岸
タカプナビーチは、オークランド北岸に位置する美しい白砂のビーチで、市民にとって憩いの場として愛され続けているスポットです。
ビーチ沿いにはオープンカフェやベーカリー、アイスクリームショップが並び、散歩の途中に立ち寄るのにも最適です。
週末にはファーマーズマーケットも開かれ、地元の食材やクラフト製品を楽しめます。夕方には近くののレストランでクラフトビールやワインを片手に、夕焼けに染まる海を眺めながら一日の締めくくりを楽しむ人の姿も多く、まさに地元に根付いたビーチです。
ビクトリア山|デボンポートを見渡す絶景スポット
ビクトリア山(マウント・ビクトリア)は、オークランド中心部からフェリーで約15分の場所にある港町デボンポートの小高い丘で、標高は低いながらも絶景が楽しめる展望スポットです。頂上までは徒歩15分ほどで到達できます。
山頂からは、オークランドの高層ビル群、ハーバーブリッジ、ワイテマタ湾を一望でき、とくに夕暮れ時には空と海がピンクや紫に染まり、ロマンチックな雰囲気に包まれます。市街地からアクセスが良く、自然と絶景を一度に楽しめる人気の名所です。
オークランドのグルメ文化を味わう
オークランドのグルメは、多民族都市ならではの多様性と地元食材の豊かさが融合した魅力があります。ニュージーランド産の新鮮なラム肉やシーフード、ワインといった恵みに加え、アジア・ヨーロッパ・ポリネシアなどいろいろな国の特徴を取り入れた料理が楽しめます。
中でも、ポンソンビーとパーネルの2エリアは、最新の食文化が集まるトレンド発信地。中心部から2キロにあるポンソンビーはカジュアルながらも洗練されたレストランやバーが並び、夜の外食スポットとしても人気です。
一方、中心部から東にあるパーネルは石造りの街並みにレストランやカフェが点在し、クラシックで落ち着いた雰囲気の中で上質な食体験が楽しめます。
多くの人が食にこだわりを持っており、ランチからディナーまで、さまざまなジャンルのレストランが揃っています。滞在中に何度も新しい味との出会いがあるでしょう。
レストランで食べたいNZ名物
オークランドでは、地元の新鮮な食材を使用した料理が味わえます。中でも以下の3品は、旅行者にとって必食のニュージーランド名物です。
- ラムチョップ
ニュージーランド産のラム肉は、柔らかくて臭みが少ないのが特徴。炭火焼きやハーブバターとの相性が抜群。 - グリーンマッスル(ムール貝)
現地では「グリーンシェルマッスル」と呼ばれ、オークランド周辺の海域で採れる新鮮なムール貝。バターガーリックやホワイトワイン蒸しが定番の調理法で、海の香りを感じる一品。 - フィッシュアンドチップス
港町ならではの定番メニュー。揚げたての白身魚とポテトフライは地元の人にも愛される存在。
近郊で立ち寄りたいスポット
オークランドから訪れることができる自然豊かな離島や観光地も見逃せません。中心部とは異なる景色やアクティビティが楽しめるため、時間に余裕があればぜひ組み込みたいエリアです。ここでは、とくに人気の高い3つの近郊スポットを紹介します。
- ランギトト島
- ワイヘキ島
- コロマンデル
ランギトト島
オークランド沖に浮かぶランギトト島は、約600年前の火山活動によってできた比較的新しい火山島です。フェリーで約25分とアクセスも良く、日帰りトレッキングに最適なスポットです。
島の中心には標高260mの火口があり、頂上までのハイキングコースが整備されています。溶岩原の広がる独特の風景と、山頂から見渡すワイテマタ湾のパノラマビューが訪れる人々を楽しませてくれます。
ワイヘキ島
ワイン好きに特におすすめしたいのが、ワイヘキ島です。オークランド中心部からフェリーで約40分の場所にあり、多くのワイナリーがある「ワインの島」として知られています。
ワインの試飲、ブドウ畑の見学、レストランでのランチなどの過ごし方をする人も多いです。また、オリーブ栽培も盛んなので、オリーブオイルのお土産も見逃せません。
コロマンデル
オークランドから車で東に約2時間半のコロマンデル半島もおすすめです。雄大な海岸線と森林が広がるこのエリアでは、ホットウォータービーチやカセドラルコーブなどのスポットがあります。
特にホットウォータービーチでは、干潮時に砂浜を掘ると地下から温泉が湧き出すというユニークな体験ができます。透明度の高い海でのカヤックやシュノーケリングも人気で、アクティブ派にぴったりです。
オークランド観光に最適なシーズンと服装
オークランド観光のベストシーズンは12月から2月の夏季です。この時期は日照時間が長く、湿度も低いため、ハイキングやビーチ、海上アクティビティに最適です。平均気温は最高25℃前後、最低15℃程度と過ごしやすく、晴天率も高いです。
特にランギトト島やワイヘキ島への日帰りツアー、ハーバークルーズなどはこの時期が最も快適に楽しめます。
以下に、季節ごとの気温や服装のポイントをまとめました。
| 季節 | 月 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 服装のポイント |
| 春 | 9月~11月 | 16~20℃ | 10~14℃ | 軽めのジャケット、長袖Tシャツ、折りたたみ傘 |
| 夏 | 12月~2月 | 23~26℃ | 15~18℃ | Tシャツ、ショートパンツ、帽子、 |
| 秋 | 3月~5月 | 18~23℃ | 12~16℃ | 長袖シャツ、薄手のカーディガン、レインコート |
| 冬 | 6月~8月 | 13~16℃ | 7~10℃ | フリース、セーター、ウインドブレーカー |
天候は変わりやすく、一日の中で晴れと雨が繰り返されることもあるため、脱ぎ着しやすい服装や防水性のあるアウターの用意もしましよう。また、紫外線が非常に強いため、季節を問わず日焼け止めと帽子は持参しましょう。
オークランドの治安はいい?注意するポイントは?
オークランドはニュージーランド国内でも比較的治安が良好な都市とされており、日中であれば女性の一人歩きやファミリーでの街歩きも安心して楽しめるエリアが多くあります。
市内中心部(CBD)やワイヘキ島、パーネル地区などは観光客が多く、整備された環境です。ただし、一部エリアでは注意が必要です。夜間の1人歩きや、目立つバッグの携帯は避けた方が無難でしょう。
また、車上荒らしも比較的多いので、レンタカーを利用する際は車内に荷物を残さないよう心がけましょう。公共交通機関やフェリー、主要観光地はしっかり管理されており、基本的な警戒心を持って行動すれば安心して楽しめる都市です。
日本からオークランドへの行き方
日本からオークランドへの行き方は主に飛行機とクルーズがあります。
飛行機の場合、東京(成田・羽田)からオークランド国際空港(AKL)へ直行便が運航されており、所要時間は約11時間です。ニュージーランド航空が運航しています。
費用を抑えたいなら、オーストラリアのブリスベン空港(BNE)やシドニー空港(SYD)で乗り継く方法もあります。所要時間は4〜5時間ほど増えますが、金額は往復で5〜10万円ほど減らすことが可能です。
ほかには、クルーズで行くのも選択肢の一つです。地球一周の船旅クルーズを利用すれば、寄港地にオークランドが含まれているものがあります。そのため、このクルーズに乗船すればオークランドに行けます。
クルーズの魅力は船内で過ごしていれば、それぞれの目的地に到着するところです。「オークランドにクルーズで行く」旅はいかがでしょう。
【2027年】オークランド(ニュージーランド)に寄港するクルーズプランを紹介
※本記事にはピースボートクルーズで訪問しない場所も含まれています。詳しくは各クルーズのご案内をご覧ください。
最後に、オークランドに寄港する2027年12月に出発予定の「地球一周の船旅 Voyage128」の紹介です。
地球一周の船旅 2027年12月 Voyage128
このクルーズではオークランドの観光にもっともおすすめの時期に滞在します。気候の良い夏の「2月」です。天気を気にすることなく楽しめるでしょう。
オークランド以外にも、珊瑚礁と熱帯雨林が魅力のリゾート・ケアンズ(オーストラリア)、美しき”インド洋の貴婦人”・ポートルイス(モーリシャス)悠久の時を紡ぐ自然の楽園・トアマシナ(マダガスカル)、ミステリアスな”絶海の孤島”・イースター島(チリ)、美しい港町と陽気な人びと・リオデジャネイロ(ブラジル)など他多数。
自然と都会が混じり合う美しい街並みや大自然の魅力にふれられる、アフリカ・南米・オセアニアを巡る魅力的な地球一周クルーズプランです。







