2025
12.26
ドイツ北部の港町ハンブルク|魅力的な観光スポット・治安・気候を紹介

ドイツ北部の港町ハンブルク|魅力的な観光スポット・治安・気候を紹介

クルーズガイド


ハンブルクはドイツ北部に位置する、ベルリンに次ぐ国内第二の都市です。ヨーロッパ有数の港湾都市として中世から発展し、現在も「世界への門」と称される国際的な街として多くの人々を惹きつけています。
世界遺産に登録された赤レンガの倉庫街、運河と緑が調和する美しい景観、そしてビートルズが下積み時代を過ごした歴史的な街並みなど、見どころが豊富です。
この記事では、ハンブルクの魅力や人気観光スポット、治安、気候と服装、日本からのアクセス方法、そしてクルーズでの寄港プランまでを詳しく紹介します。

ハンブルクは、ドイツ北部のエルベ川河口から約100kmに位置する港湾都市で、正式名称を「自由ハンザ都市ハンブルク」といいます。人口は約194万人を擁し、ベルリンに次ぐドイツ第二の大都市として知られています。

中世にはハンザ同盟の中心都市として交易で大いに栄え、その繁栄は現在まで続いています。ハンブルク港はヨーロッパでもロッテルダムに次ぐ規模を誇り、今も世界中から多くの船舶が行き交う国際港です。

街の中心部には人工湖であるアルスター湖が広がり、周囲にはカフェやレストランが立ち並びます。街中には数多くの運河が流れ、「北のヴェネツィア」とも呼ばれるほど水と緑に恵まれた美しい景観が特徴です。

また、ハンブルクはドイツのメディア産業の中心地でもあり、主要なテレビ局や出版社が拠点を構えています。クラシック音楽やミュージカルなどの芸術文化も盛んで、2017年に完成した「エルプフィルハーモニー」は新たなランドマークとして注目を集めています。

伝統と革新が共存し、港町ならではの開放的な雰囲気が漂うハンブルクは、暮らすように滞在したくなる魅力にあふれた都市です。

ハンブルクの基本情報

ここではハンブルクの基本情報を見ていきます。

項目内容
面積約755平方キロメートル(佐賀県/2440km²の約3分の1)
人口約194万人
言語ドイツ語(観光地では英語も通じる)
通貨ユーロ(EUR)
為替レート1ユーロ:1.05米ドル(約160円)※2025年12月時点
物価日本とほぼ同程度:水500ml(約150〜200円)
時差UTC+1、JST-8(日本-8時間/サマータイムあり)
観光ベストシーズン5月〜9月(温暖で日照時間が長い)
ドイツ
国旗ドイツの国旗

ハンブルクは一市単独で連邦州(ラント)を構成する「都市州」であり、市でありながら州としての地位も持つ特別な存在です。公共交通機関が発達しており、地下鉄(Uバーン)、近郊鉄道(Sバーン)、バス、フェリーを利用して市内を効率よく移動できます。

ビートルズが下積み時代を過ごした街

ハンブルクは、世界的ロックバンド「ビートルズ」が下積み時代を過ごした街としても知られています。

1960年から1962年にかけて、まだ無名だったビートルズのメンバーたちは、イギリスのリバプールからハンブルクへ渡り、歓楽街レーパーバーン周辺のクラブで演奏活動を行いました。当時のメンバーはジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、そしてドラムのピート・ベストとベースのスチュアート・サトクリフの5人でした。

ハンブルクでの活動は過酷なものでしたが、毎夜長時間にわたるステージ経験を通じて、彼らは演奏技術と表現力を磨き上げたと言われています。ジョン・レノンは後に「僕はリバプールではなく、ハンブルクで大人になった」と語っています。

現在、レーパーバーン周辺には「ビートルズ広場」があり、メンバーのシルエット像が設置されています。また、彼らが演奏したクラブ「インドラ」や「カイザーケラー」の跡地には記念プレートが残されており、ファンにとっての聖地となっています。

港町という共通点を持つリバプールとハンブルク。この街での経験がなければ、後のビートルズの成功はなかったかもしれません。音楽ファンにとって、ハンブルクは特別な意味を持つ場所です。

ハンブルク観光の人気おすすめスポット5選

ハンブルクには、歴史ある建築物から最新のアトラクションまで、魅力的な観光スポットが点在しています。ここでは、初めての旅行でもおすすめの定番スポットを5つ紹介します。

  • ハンブルク市庁舎
  • 倉庫街(シュパイヒャーシュタット)
  • フィッシュマルクト
  • ミニチュアワンダーランド
  • マリタイムミュージアム

ハンブルク市庁舎|ルネッサンス様式のランドマーク

街の中心に堂々とそびえるハンブルク市庁舎は、19世紀末に建てられたネオ・ルネッサンス様式の壮麗な建物です。横幅111メートル、中央の塔は高さ112メートルを誇り、美しい緑色の屋根が印象的です。

建物内部には647もの部屋があり、豪華なタペストリーや絵画、シャンデリアが飾られています。現在もハンブルク州議会の議事堂として使用されており、ガイドツアーに参加すれば「祝賀の間」や「皇帝の間」などの華麗な部屋を見学できます。

市庁舎前の広場では、季節ごとにイベントやマーケットが開催され、特にクリスマスマーケットの時期には多くの人々で賑わいます。イタリアの広場を思わせる中庭にある「健康の女神ヒュギエイア」の噴水も見どころのひとつです。

倉庫街|赤レンガ倉庫が連なる世界遺産の運河地区

2015年にユネスコ世界文化遺産に登録された倉庫街(シュパイヒャーシュタット)は、ハンブルクを代表する観光スポットです。19世紀後半から20世紀初頭にかけて建設された赤レンガ造りの倉庫が、運河沿いに100棟以上も連なっています。

かつてはコーヒーや紅茶、香辛料、絨毯などの高級品が取引され、世界最大級の倉庫群として港の繁栄を支えました。現在は博物館やカフェ、オフィスなどに転用されていますが、一部の倉庫は今も現役で使用されています。

夜になるとライトアップされ、水面に映る幻想的な風景を楽しめます。運河クルーズでゆったりと巡るのもおすすめです。横浜の赤レンガ倉庫と比較されることもありますが、そのスケールは桁違いで、19世紀の港町の雰囲気を存分に味わえます。

フィッシュマルクト|活気あふれるローカル市場

毎週日曜日の早朝に開催されるフィッシュマルクト(魚市場)は、ハンブルクの伝統を体感できるスポットです。1703年から続く歴史ある市場で、夏期(4〜10月)は早朝5時、冬期(11〜3月)は7時から9時30分頃まで開かれます。高潮などの悪天候時は中止になることもあるため、事前に公式サイトでの確認がおすすめです。

新鮮な魚介類はもちろん、果物や野菜、生花、ソーセージ、パンなど、さまざまな商品が並びます。威勢のいい売り子たちの掛け声が飛び交い、地元の人々と観光客が入り混じって活気にあふれています。

港町の朝の風情を味わいながら、ローカルな雰囲気を楽しめる貴重な体験ができます。早起きして訪れる価値のあるスポットです。

ミニチュアワンダーランド|世界最大級の鉄道模型館

倉庫街にあるミニチュアワンダーランドは、世界最大級の鉄道模型テーマパークとして知られています。「ドイツの人気観光スポットランキング」で1位に輝いたこともある人気施設です。

総延長15,400メートルを超える線路の上を、精巧に作られた列車が走り、世界各地の風景が驚くほどリアルに再現されています。ハンブルク、スイス、イタリア、アメリカなど9つのエリアがあり、空港で飛行機が離発着する様子や、夜景が灯る街並みなど、細部にまでこだわった仕掛けが楽しめます。

子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる施設で、じっくり見学すると2〜3時間はあっという間に過ぎてしまいます。事前にオンライン予約しておくとスムーズに入場できます。

マリタイムミュージアム|海洋都市の歴史をたどる海事博物館

ハーフェンシティ地区にある国際海事博物館は、港湾都市ハンブルクの歴史と海洋文化を学べる施設です。10階建ての倉庫を改装した館内には、3000年以上にわたる海洋史に関する膨大なコレクションが展示されています。

船の模型や航海用具、海図、絵画など、約4万点もの展示品を所蔵しており、海が好きな方や歴史に興味がある方にとって見応えのある博物館です。港町ハンブルクがいかにして発展してきたかを、展示を通じて深く理解することができます。

ハンブルクの治安はいい?観光前に注意点をチェック

ハンブルクは、ドイツの主要都市の中では比較的治安が良い都市として知られています。日中の市街地や観光地では、基本的な注意を払えば安全に観光を楽しめます。特にアルスター湖周辺や倉庫街は警備が行き届いており、観光客も安心して散策できるエリアです。

ただし、大都市ならではの注意点もあります。スリや置き引きは繁華街や駅周辺、公共交通機関内で発生することがあるため、貴重品の管理には気を配りましょう。レストランで椅子にバッグをかけたままにしたり、混雑した場所で注意が散漫になったりしないよう心がけてください。

夜間については、中央駅東側のザンクトゲオルグ地区や、歓楽街レーパーバーン周辺は注意が必要です。特に深夜の一人歩きは避け、明るく人通りの多い道を選んで移動することをおすすめします。

基本的な防犯意識を持っていれば、快適に滞在できる都市です。ドイツの人々は全般的に親切で、困ったときには助けを求めやすい雰囲気があります。

ハンブルクの気候と服装のアドバイス

ハンブルクは北海の影響を受ける西岸海洋性気候で、年間を通じて比較的穏やかな気候です。ただし、天候は変わりやすく、夏でも急に雨が降ることがあるため、折りたたみ傘やレインウェアを持参すると安心です。

季節時期気温の目安服装のポイント
3〜5月5〜15℃前後薄手の長袖+ジャケット、重ね着で調整
6〜8月15〜23℃前後半袖・長袖の軽装、羽織りものを携帯
9〜11月5〜15℃前後セーターやライトダウン、防風ジャケット
12〜2月-1〜5℃前後厚手のコート、マフラー、手袋、帽子

観光のベストシーズンは5月から9月です。この時期は日照時間が長く、気温も温暖で街歩きに最適な季節です。特に7月は1日あたりの日照時間が約10時間と長く、夜遅くまで明るい時間を過ごせます。

一方、冬は日照時間が短くなり、曇天の日が多くなります。気温が氷点下になることもあるため、しっかりとした防寒対策が必要です。

夏でも朝晩は涼しくなることがあるため、軽く羽織れるものを持参すると快適です。また、屋内施設では冷房が効いていることもあるので、薄手のカーディガンがあると便利です。

日本からハンブルクへの行き方

ハンブルクへは飛行機またはクルーズを利用して行くことができます。

飛行機の場合、現在日本からハンブルク国際空港(HAM)への直行便は運航されていません。フランクフルトやミュンヘンなどドイツ国内の主要空港、またはロンドン、アムステルダム、パリなどヨーロッパの都市を経由してアクセスします。

主な経由地は以下の通りです。

  • フランクフルト国際空港(FRA):ドイツ
  • ミュンヘン空港(MUC):ドイツ
  • アムステルダム・スキポール空港(AMS):オランダ
  • ロンドン・ヒースロー空港(LHR):イギリス

日本からの総所要時間は乗り継ぎを含めて約15〜17時間が目安です。ルフトハンザドイツ航空、日本航空、全日本空輸などが乗り継ぎ便を運航しています。

ハンブルク空港から市内中心部までは約9kmで、Sバーン(近郊鉄道)を利用すれば約25分でアクセスできます。タクシーやバスも利用可能で、移動は便利です。

一方、クルーズで行く場合は、ヨーロッパを巡る世界一周の船旅に乗船すれば、ハンブルク近郊の港に寄港することが可能です。クルーズなら、船内で過ごしているうちに次の目的地へ到着するため、移動の疲れを感じることなく、生活しながら世界各地を巡る快適な旅が楽しめます。

【2027~2028年】ヨーロッパに寄港するクルーズプランを紹介

最後に、ヨーロッパ各地を巡るクルーズプランを紹介します。ハンブルクには直接寄港しませんが、同じ北欧・ヨーロッパエリアの魅力的な都市を数多く訪問でき、船旅ならではのゆったりとした時間を過ごせます。

地球一周の船旅 2027年8月 Voyage127

このクルーズは地中海・中南米・南太平洋を巡る世界一周の旅です。

ヨーロッパでは、エーゲ海屈指のリゾートアイランド・サントリーニ島(ギリシャ)、異国情緒あふれる文明の十字路・イスタンブール(トルコ)、美しき要塞の島・バレッタ(マルタ)、歴史と芸術の宝庫・チビタベッキア(イタリア:ローマへのアクセス港)などに寄港します。

また、リバプール(イギリス)からレイキャビク(アイスランド)への航行中には、5夜連続のオーロラ観測チャンスがあるのも大きな魅力です。ビートルズの故郷リバプールに寄港する際には、ハンブルクとの縁を感じながら音楽の歴史に思いを馳せることもできます。

地球一周の船旅 2028年4月 Voyage129

ヨーロッパ&アラスカコースをたどる世界一周クルーズです。

ヨーロッパでは、世界遺産の宝庫・ポートサイド(エジプト)、サントリーニ島(ギリシャ)、イスタンブール(トルコ)に加え、仏北部のロマンあふれる港街・ル・アーブル(フランス)、自然に抱かれた北欧屈指の「芸術の都」・オスロ(ノルウェー)、ストックホルム(スウェーデン)、ヘルシンキ(フィンランド)、コペンハーゲン(デンマーク)など、バルト海沿岸の都市にも多数寄港します。

コペンハーゲンからレイキャビクへの航行中には、ソグネフィヨルド遊覧があり、壮大な自然の絶景を船上から堪能できます。北欧の初夏の光あふれる季節に、各地の魅力をじっくり味わえるプランです。

地球一周の船旅 2028年8月 Voyage130

エーゲ海・カリブ海・南太平洋を巡る世界一周クルーズです。

ヨーロッパでは、古代遺跡観光の街・クシャダス(トルコ)、サントリーニ島(ギリシャ)、飾らないローカルが魅力のリゾート地・カリアリ(サルデーニャ島:イタリア)、歴史とワインが香る・ポルト(ポルトガル)、そしてビートルズの故郷・リバプール(イギリス)などに寄港します。

リバプールからレイキャビク(アイスランド)への航行中には、5夜連続のオーロラチャンスがあり、幻想的な夜空を楽しめる可能性があります。

世界各地の街並みと自然の絶景を一度の旅で巡れる、贅沢な世界一周クルーズプランです。