ノルウェー第二の都市ベルゲン｜世界遺産の街並みや自然が美しい北欧都市

寄港地

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色とりどりの木造家屋が並ぶブリッゲン地区や、フィヨルドの絶景が広がる自然に囲まれた街、ベルゲン。ノルウェー第二の都市として知られ、かつては首都として栄えた歴史を持ちます。

この記事では、ベルゲンの魅力や人気スポット、ベストシーズン、治安、アクセス方法などを解説します。ベルゲンに寄港するクルーズもご紹介。ぜひ最後までご覧ください。

ノルウェーの西海岸に位置するベルゲンは、人口およそ29万人の港町です。首都オスロに次ぐノルウェー第二の都市でありながら、自然と歴史が調和した美しい街並みが印象的です。

1217年から1299年まではノルウェーの首都として政治と経済の中心を担い、ヨーロッパ全土との交易でも重要な役割を果たしました。今もなお、街の随所に当時の繁栄を感じさせる歴史的な建築が残されています。

ディズニー映画『アナと雪の女王』の舞台に影響を与えたとされる街のひとつがベルゲンです。ベルゲンの建築やフィヨルドを望む景観は、アナ雪の世界観を彷彿とさせます。実際に訪れてみると、作品の雰囲気をリアルに感じることができるでしょう。

ほかにも理由として、街の創建当初の王・オーラブ3世（Olav Kyrre）の名前があります。劇中に登場するキャラクター「オラフ（Olaf）」と名前が似ており、どちらも北欧で親しまれている伝統的な男性名です。

このようにいくつかのインスピレーションなどが重なっているので、アナと雪の女王のモデルになったとされているのでしょう。

ここではベルゲンの基本情報を見ていきます。

面積	約445平方キロメートル（新潟県妙高市と同程度）
人口	約29.4万人
言語	ノルウェー語（公用語）：英語も通じる（英語力が高いことで有名）
通貨	ノルウェー・クローネ（NOK）：Norwegian krone
為替レート	10ノルウェー・クローネ：0.92米ドル（2025.4月時点）
物価	日本の2倍以上：水500ml（約300〜500円）
時差	UTC+1、JST-8（日本-8時間）*サマータイムは左記+1時間
平均気温	暖かい時期（6〜9月）：最高平均16℃、最低平均9℃ 涼しい時期（11月〜3月）：最高平均5℃、最低平均1℃
観光ベストシーズン	6月〜8月：暖かい時期
国	ノルウェー
国旗

ベルゲン市街地の背後にそびえるフロイエン山は、標高320mの小高い山。山頂からはカラフルな街並みと港、ノルウェーの大自然を一望できます。

市内中心部からフロイエン山へは、フロイバーネン（Fløibanen）というケーブルカーで約8分。展望台からの景色は、絶景でとくに夕暮れ時が人気です。また、ハイキングコースも整備されており、自然の中をゆっくり散策するのにもぴったりの場所です。

ベルゲンの顔ともいえる「ブリッゲン」は、中世の面影を色濃く残す木造の倉庫群です。14世紀頃からハンザ同盟の拠点として発展したこのエリアは、現在ではユネスコの世界遺産に登録されています。

赤や黄色に塗られた建物が立ち並ぶ様子は、まるで絵本の世界に入り込んだような雰囲気。内部には土産物店やギャラリー、カフェなどが並び、観光客で賑わいます。写真映えスポットとしても人気です。

市内中心部の港沿いに位置するフィッシュマーケットは、ベルゲンの新鮮な海産物が集まる場所です。生牡蠣やサーモン、クジラ肉など、ノルウェーならではの食材をその場で味わうこともできます。

観光客向けのお店やレストランも多く、軽食から本格的なシーフード料理まで楽しめます。地元の人々の生活にも欠かせない市場で、活気ある雰囲気の中、ベルゲンの食文化を肌で感じることができるスポットです。

ブリッゲン地区の一角にあるハンザ博物館では、かつてこの地で栄えたドイツ商人たちの生活や交易の様子を知ることができます。館内は18世紀の木造建築の建物を使用しており、展示物には商人たちが使っていた道具や帳簿、生活用品などが並びます。

中世のベルゲンがどのように栄えたのかを、実際の建物の中で感じられる貴重なスポットです。歴史好きには見逃せない、観光すべき場所のひとつです。

ベルゲンは、ノルウェー西部に広がるフィヨルド観光の玄関口としても知られています。中でも人気なのが、世界遺産にも登録されている「ネーロイフィヨルド」や「ソグネフィヨルド」です。

深い入り江と断崖絶壁が織りなす風景は、まさに絶景の一言。ベルゲン発着のクルーズやツアーも多数あるので参加できます。
詳細はこちらの記事でも紹介していますので、あわせてご覧ください。

北欧の中でも比較的治安が良いとされるノルウェー。ベルゲンも例外ではなく、観光客にとって安心して滞在できる街といえます。

ただし、スリや置き引きなどの犯罪は観光シーズンに増加する傾向があります。特に人混みの多いマーケットや駅では、荷物の管理に注意が必要です。貴重品は分散して持つ、リュックを前に抱えるなどの工夫をして、安全に旅を楽しみましょう。

ベルゲンを訪れるのに最もおすすめの時期は、気温が安定する6月から8月の夏季です。この時期は日照時間も長く、屋外の観光に最適。街では音楽フェスティバルやマーケットなどのイベントも多く開催されます。その中でも6月は1年の内で最も晴れが多い月です。観光期間の調整が可能な人は6月に行くことをおすすめします。

ほかに、春や秋には紅葉や新緑が美しく、冬には雪景色とともに静かな街並みが楽しめます。季節ごとに異なる魅力があるため、訪れる時期によって異なる表情のベルゲンを体験できます。

ベルゲンへ行くには、飛行機もしくはクルーズです。

飛行機の場合、日本からの直行便はありませんので乗り継ぎ便になります。各都市で乗り継ぎ、ベルゲン空港(BGO)へ向かいます。少なければ1回の乗り継ぎで到着します。

主な経由地は以下です。

ヘルシンキ ヴァンダー空港・HEL：フィンランド

ストックホルム アーランダ空港・ARN：スウェーデン

総飛行時間は15〜16時間ほど。乗り継ぎする空港で待ち時間がかかるので、所要時間は18〜20時間くらいを見込みましょう。

クルーズの場合、地球一周の船旅クルーズを利用すれば、寄港地のひとつにベルゲンが含まれているものがあります。そのため、このクルーズに乗船すればベルゲンに行くことができます。船の中で過ごしていれば、それぞれの寄港地に到着するのがクルーズの魅力です。「クルーズでベルゲンへ行く」のも選択肢のひとつとして考えても良いでしょう。

※本記事にはピースボートクルーズで訪問しない場所も含まれています。詳しくは各クルーズのご案内をご覧ください。

最後に、ベルゲンに滞在するクルーズプランのご紹介です。

このクルーズではベルゲンの観光ベストシーズンに滞在します。晴れる日が多い「6月」です。夏季にあたるため日中も穏やかで過ごしやすく、観光を楽しめるでしょう。

また、ベルゲンからレイキャビク（アイスランド）への航行中にソグネフィヨルドを遊覧します。自然の大迫力を実際に体感できるのも非常に魅力的です。

ほかにも、ポートサイドからレイキャビクまで、ヨーロッパ・地中海の地域で13の寄港地滞在します。他にもロンドン［ティルベリー］（イギリス）やバンクーバー（カナダ）、ニューヨーク（アメリカ）など各地の主要都市にも寄港する、ヨーロッパ・アラスカを巡る地球一周クルーズプランです。

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