アフリカ大陸の最果てケープタウン観光ガイド｜治安・気候・人気観光スポットを紹介

クルーズガイド

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ケープタウンは、アフリカ大陸の南端に位置し、「世界で最も美しい都市」のひとつとも称される観光都市です。雄大な自然と洗練された都市景観が共存し、テーブルマウンテンや喜望峰、ロベン島など魅力的なスポットが点在します。

訪れる際には治安や気候の特徴を理解しておくことが大切と言えます。本記事では、ケープタウンの基本情報からおすすめ観光スポット、治安、服装、アクセス方法まで詳しくご紹介します。

最後にはケープタウンに寄港するクルーズプランも掲載。旅の計画の参考に、ぜひ最後までお読みください。

ケープタウンは「世界で最も美しい都市のひとつ」とも称される、南アフリカ屈指の人気観光地です。青く広がる大西洋、迫力ある山々、そしてモダンな都市景観が共存しています。

ケープタウンの「ケープ（Cape）」は、英語で「岬」を意味しています。この名前は、南アフリカ最南端にある「喜望峰（ケープ・オブ・グッド・ホープ）」に由来しており、大航海時代の重要な寄港地としての歴史が背景にあります。

地元の白人住民からは「マザー・シティー（母なる都市）」とも呼ばれており、南アフリカにおけるヨーロッパ人の入植地としての歴史を持つことが由来です。

また、アフリカ系、ヨーロッパ系、アジア系、など多種多様な人々が暮らす国際的な都市です。そのため、料理、音楽、アート、宗教などにおいても、ユニークな文化が融合して育まれています。

モダンなビル群と歴史的な建物が共存し、街の背後にはテーブルマウンテンがそびえます。海沿いにはレストランやショップが並ぶウォーターフロントが広がり、活気ある雰囲気と自然の美しさを同時に楽しめる都市です。

ここではケープタウンの基本情報を見ていきます。

面積	約2499平方キロメートル（佐賀県と同程度）
人口	約497万人
言語	ケープタウンの主な公用語：アフリカーンス語、コサ語、英語＊南アフリカには上記3つを含む12の公用語がある南ンデベレ語、北ソト語、ソト語ツワナ語、南アフリカ手話、スワジ語ヴェンダ語、ツォンガ語、ズールー語
通貨	南アフリカ・ランド（ZAR）：South African Rand
為替レート	100ランド：5.7米ドル（2025.8月時点）
物価	日本の3/4程度：水500ml（約80〜100円）
時差	UTC+2、JST-7（日本-12時間）
平均気温	暖かい時期（12月〜3月）：最高平均23℃、最低平均16℃ 涼しい時期（5月〜9月）：最高平均17℃、最低平均10℃
観光ベストシーズン	12月から2月（夏：暖かく晴れやすい）
国	南アフリカ共和国
国旗

ケープタウンは大自然と歴史、動物とのふれあい、そして圧倒的な絶景を一度に楽しめる観光地です。ここでは、ケープタウンを訪れるなら絶対に外せない観光スポットを5つ厳選して紹介します。

• テーブルマウンテン
• 喜望峰＆ケープポイント
• カーステンボッシュ植物園
• ボルダーズビーチ
• ロベン島

ケープタウンの象徴とも言えるテーブルマウンテン（Table Mountain）は、標高約1,086メートルの平らな山頂を持つ岩山です。その名の通り、テーブルのように平らな頂が特徴で、晴れた日にはケープタウン市街や大西洋、喜望峰までも望む絶景が広がります。

ロープウェイを使って約5分で登頂可能です。頂上では散策ルートが整備されており、植物や野生動物を観察しながらのトレッキングも楽しめます。早朝や夕方には朝焼け・夕焼けのグラデーションに包まれる美景が広がります。

喜望峰（Cape of Good Hope）は、大航海時代に航海者たちの希望の地とされた、アフリカ大陸の南西端にある岬です。近くのケープポイント（Cape Point）と合わせて観光するのが一般的で、両者は車で5分程度の距離にあります。

ここでは、「アフリカの果てに来た」という感動的な体験ができます。海に突き出した断崖絶壁からは、パノラマが広がり、風を感じながら大自然の雄大さに圧倒されるでしょう。

カーステンボッシュ国立植物園（Kirstenbosch National Botanical Garden）には、南アフリカの固有植物を中心に7,000種以上が展示されています。テーブルマウンテンの東斜面に位置し、山と植物のコントラストが美しい、癒しのスポットです。

中でも「キャノピー・ウォークウェイ（Boomslang）」という空中歩道は人気があり、森の上を歩いているような感覚が味わえます。また、春から初夏にかけては色とりどりの花が咲き誇り、訪れた人の目を楽しませてくれます。

ケープタウン近郊のサイモンズタウン（Simon’s Town）に位置するボルダーズビーチ（Boulders Beach）は、野生のアフリカペンギンが生息する世界でも数少ない場所です。大きな岩に囲まれた静かなビーチに、多数のペンギンが暮らしています。

整備されたボードウォークを歩きながら、ありのままのペンギンたちを間近で観察できます。ペンギンの子育てシーズンには、雛が親鳥と寄り添う姿も見られ、癒されること間違いありません。

ロベン島（Robben Island）は、ケープタウン沖に浮かぶ島で、南アフリカのアパルトヘイト運動の象徴的な場所です。かつては流刑地やハンセン病患者の隔離施設としても使用されていました。

アパルトヘイト時代には政治犯の刑務所として使われ、大統領になる前のネルソン・マンデラが18年間をここで過ごしたことで知られています。

1994年にアパルトヘイトが撤廃された後、1996年に刑務所は閉鎖され、1999年には世界遺産に登録されました。現在では、島全体が博物館として整備され、元囚人がガイドを務めるツアーなどを通して、アパルトヘイトの歴史や闘争について学ぶことができます。

ケープタウンは観光地として人気がありますが、治安への注意が必要です。特にダウンタウンの一部、タウンシップ（旧黒人居住区）、ケープタウン駅周辺はスリや強盗、車上荒らしが発生しやすいエリアとされています。

夜間の外出は控えるのが基本です。観光地やホテル周辺であっても、人通りが少なくなるとトラブルに巻き込まれるリスクが高まります。高額な持ち物を見せびらかさない、タクシーは配車アプリ（Uberなど）を利用するなどの対策も有効とされています。

観光エリアや日中は比較的安全ですが、油断せず行動しましょう。

ケープタウンは一年を通じて温暖な気候ですが、季節によって服装の工夫が必要です。

季節	月	平均最高気温	平均最低気温	服装のポイント
春	9月〜11月	20〜25℃	10〜14℃	薄手の長袖やカーディガン、日差し対策の帽子
夏	12月〜2月	25〜30℃	15〜18℃	半袖、帽子、サングラス、日焼け止め
秋	3月〜5月	20〜25℃	12〜15℃	長袖シャツ、軽めのジャケット
冬	6月〜8月	15〜20℃	7〜10℃	セーターやフリース、防寒ジャケット

ケープタウンは南半球に位置しているため、季節が日本とは逆です。季節ごとに気温差が大きく、風も強い日が多いのが特徴です。

ケープタウンへの行き方は飛行機またはクルーズを利用します。

飛行機では、日本からの直行便はありませんので乗り継ぎになります。各地の都市で乗り継ぎ、ケープタウン空港（CPT）へ向かいます。1度の乗り継ぎでも行けますが、航空会社によっては2度乗り継ぎます。

主な経由地は以下です。

ドバイ・DXB： アラブ首長国連邦

ハマッド（ドーハ）国際・DOH：カタール

アディスアベバ・ADD：エチオピア

さまざまなルートがあるため航空会社の各公式サイトで確認ください。ルートにより異なりますが、総飛行時間は21〜25時間ほど。空港での乗り継ぎにも時間がかかるので、所要時間は長めに見て25〜30時間を考えておくと良いでしょう。

一方、クルーズの場合、寄港地のひとつにケープタウンが含まれています。地球一周の船旅クルーズを利用すれば、ケープタウンへ行くことが可能です。

クルーズなら、船内で過ごしていれば、目的地に到着します。生活しながら移動できる、快適な旅もおすすめです。

※本記事にはピースボートクルーズで訪問しない場所も含まれています。詳しくは各クルーズのご案内をご覧ください。

最後に、ケープタウンに滞在するクルーズプランのご紹介です。

飛行機での旅とは異なり、海からの絶景も楽しめるのがクルーズの大きな魅力です。移動そのものを旅の一部として満喫したい人にとって、クルーズは理想的な選択肢です。

このクルーズでは観光のベストシーズンの1月にケープタウンに寄港します。

ケープタウン以外にも、街に響く叙情的なリズム・ブエノスアイレス（アルゼンチン）、数々の世界遺産を擁するペルーの海の玄関口・カヤオ（ペルー）、巨石モアイ像が見守る・イースター島（チリ）、美しい港町と陽気な人びと・リオデジャネイロ（ブラジル）、などにも寄港します。

ほかにウシュアイア（アルゼンチン）からプンタアレナス（チリ）に航行中、南極遊覧を体験できます。

アフリカの広大な大地、南米の美しい山々、南太平洋の輝く海、南極を経由し、南半球をめぐる地球一周クルーズです。

このクルーズでも同じくケープタウンのベストシーズンの1月に寄港します。

ほかにも、悠久の時を紡ぐ自然の楽園・トアマシナ（マダガスカル）、珊瑚礁と熱帯雨林が魅力のリゾート・ケアンズ（オーストラリア）、｢帆の街｣の愛称をもつ美しい港街・オークランド（ニュージーランド）、ミステリアスな”絶海の孤島”・イースター島（チリ）、美しき”インド洋の貴婦人”・ポートルイス（モーリシャス）などにも多数、寄港します。

自然と街が融合した美しい場所や自然の壮大さにふれられる、アフリカ・南米・オセアニアを巡る地球一周クルーズプランです。