02.29
【日本発着】世界一周クルーズの船旅を徹底比較!
世界一周クルーズ。クルーズ好きや旅行好きの方は、誰もが一度は憧れることでしょう。現在日本を発着地とする世界一周クルーズが楽しめる客船は、全部で3隻あります。
本記事では、日本発着で世界一周クルーズができる客船を徹底比較しました。費用や客室をはじめ、船内の楽しみ方も紹介しています。世界一周クルーズを検討している方や、興味のある方はぜひ最後までお読みいただき、次の旅行の参考にしてみてください。
日本発着で世界一周クルーズができる客船
ここでは、日本発着で世界一周クルーズができる客船の概要と特徴を紹介します。
パシフィック・ワールド号
パシフィック・ワールド号は、ピースボートクルーズで2023年4月から新たに運航を開始した大型クルーズ船です。
全11フロアを乗客エリアとして使用し、広々とした船内には、4層吹き抜けのアトリウムやレストラン、ラウンジをはじめ、2つのプールと3つのジャグジーを備えたプールデッキがあります。プールサイドには約320インチの巨大LEDスクリーンがあり、航行中に映画を観賞することも可能。ゆったりとしたくつろぎのひとときが楽しめます。
| 総トン数 | 77,441トン |
| 全長 | 261.3m |
| 全幅 | 32.25m |
| 喫水 | 8.1m |
| 乗客定員 | 2,419名 |
| 就航 | 1995年 |
| 船籍 | パナマ |
飛鳥Ⅱ
飛鳥Ⅱは、郵船クルーズ社が2006年2月に運航を開始した日本船籍最大のクルーズ船です。
レストランやラウンジ、ショッピングエリア、娯楽施設などが集まるデッキと客室のあるデッキを完全に分けて、プライベートな空間を大切にしています。また最上層のデッキには、日本人には嬉しい露天風呂を完備。船旅におけるすべての時間にこだわり、乗客に寄り添ったおもてなしのサービスが受けられます。
| 総トン数 | 50,444トン |
| 全長 | 241m |
| 全幅 | 29.6m |
| 喫水 | 7.8m |
| 乗客定員 | 872名 |
| 就航 | 2006年(2020年改装) |
| 船籍 | 日本 |
ミツイ オーシャン フジ
ミツイ オーシャン フジは、商船三井クルーズ社が2024年12月から運航開始予定のラグジュアリークラスのクルーズ船です。
日本の上質なおもてなしと欧米のラグジュアリークオリティの融合をコンセプトに、全客室がスイートキャビンのオールスイートルーム。バトラーやアテンダント、コンシェルジュが乗客それぞれに付き、船内で過ごす時間をサポートします。また船尾のマリーナにはカフェがあり、贅沢なひとときが楽しめます。
| 総トン数 | 32,477トン |
| 全長 | 198.15m |
| 全幅 | 25.6m |
| 喫水 | 6.4m |
| 乗客定員 | 458名 |
| 就航 | 2009年(2024年改装) |
| 船籍 | 日本 |

世界一周クルーズの費用比較
各クルーズ船の世界一周クルーズは、日数や寄港地が異なり、早期予約等の割引料金を設定しています。クルーズ費用を客室の通常料金(2名様1室のお一人様代金)で比較しました。
| パシフィック・ワールド号 | 飛鳥Ⅱ | ミツイ オーシャン フジ | |
|---|---|---|---|
| 通常料金 (2名様1室、お一人様代金) | 1,980,000円~8,420,000円 | 6,900,000円~33,900,000円 | 6,831,000円~29,700,000円 |
| ツアータイトル | 2025年4月出航 地球一周の船旅Voyage120(北欧&アラスカコース | 2024年世界一周クルーズ | 2025年世界一周クルーズ100日間 |
| 期間・日数 | 2025年4月23日~8月7日 (107日間) | 2024年4月5日~7月13日 (100日間・横浜発着の場合) | 2025年4月12日~7月20日 (100日間) |
| 出航地・下船地 | 横浜(日本) | 横浜・神戸(日本) | 横浜(日本) |
| 寄港地 | 26ヶ国、29港 | 17ヶ国、21港 | 16ヶ国、24港 |
クルーズ料金に含まれない費用
上記のクルーズ料金には、船内の宿泊代や飲食代、ショーなどの観賞料金が含まれますが、含まれない費用もあります。
(1)オプショナルツアー代金
(2)渡航手続費用(ビザ代・渡航手続代行手数料等)
(3)ポートチャージ
(4)船内のチップ
(5)傷害疾病に関わる医療費およびそれに係る諸費用
(6)国際観光旅客税
(7)海外旅行保険料の料金
(8)クリーニング代、通信費、飲み物代などの個人的費用
(9)自宅から発着地までの交通費・宿泊費・手荷物運搬費
(10)船舶の燃油サーチャージ など
クルーズによっては、一部クルーズ料金に含まれる費用もありますが、基本的に上記の費用が別途必要と考えておいたほうが良いでしょう。
世界一周クルーズの客室比較
クルーズ船は、さまざまなタイプの客室を用意しています。窓やバルコニーの有無といった設備や、客室面積によって料金も異なります。各クルーズ船のスタンダード客室で比較してみましょう。
パシフィック・ワールド号
パシフィック・ワールド号のスタンダード客室は、『バルコニーI』です。船内にいる時間のほとんどを客室以外で過ごしたいアクティブな方におすすめの客室です。
定員2名・窓あり・ツインベッド・面積14㎡+バルコニー3㎡
客室設備
バルコニー/シャワー/トイレ/冷蔵庫/テレビ/ヘアドライヤー/電気ポット
飛鳥Ⅱ
飛鳥Ⅱのスタンダード客室は、『K:ステート』です。クルーズライフに必要な設備はひと通り揃っているため、リーズナブルに世界一周クルーズを楽しみたい方におすすめの客室です。
定員2名・窓あり(船の構造上、一部視界が遮られます)・ツインベッド・面積18.4㎡
客室設備
シャワー/バスタブ/トイレ/冷蔵庫/テレビ/ヘアドライヤー/金庫/クローゼット/バスアメニティ
ミツイ オーシャン フジ
ミツイ オーシャン フジのスタンダード客室は、『オーシャンビュースイート(ベランダなし)』です。全客室スイートルームのため、スタンダード客室でも快適なクルーズライフを送ることができます。
定員2名・窓あり・ツインベッド・面積25.3㎡〜29.4㎡
客室設備
未公開(2023年11月現在)
世界一周クルーズの船内の楽しみ方比較
世界一周クルーズでは、寄港地だけではなく、船内で過ごす時間も楽しめるのが魅力のひとつです。それぞれのクルーズ船の施設やアクティビティを紹介します。
パシフィック・ワールド号
パシフィック・ワールド号では、日本をはじめ、世界各国からゲストを招いて、連日さまざまなイベントを企画しています。ミュージックやダンスといったパフォーマンスステージや教養講座、各国の文化体験など、毎日楽しいイベントが盛りだくさんです。水彩画やカメラ、社交ダンスなどの乗客参加型プログラムも多数用意しているため、共通の趣味や特技を持った人との交流も楽しめるでしょう。
その他にも、船内には海側に面した眺望良好の美容室や、各種トレーニングマシーンを完備したスポーツジムがあります。お灸や整体、マッサージ、サウナなど、健康をテーマにしたプログラムも多く実施され、洋上でも身体のケアができるのが特徴です。
飛鳥Ⅱ
飛鳥Ⅱの船内には、最上階の展望大浴場「グランドスパ」をはじめ、オーガニック原料を使用する洋上サロン「アスカ アヴィダ サロン&スパ」があります。どちらも極上のリラックスタイムが味わえ、身も心もリフレッシュできる施設を完備しています。
また、夜は飛鳥Ⅱオリジナルのマジックエンターテイメントやプロダクションショーを実施。専属のミュージシャンによるパフォーマンスもあり、飛鳥Ⅱならではのイベントが連日開催されています。
ミツイ オーシャン フジ
ミツイ オーシャン フジでは、コーヒーバーやカフェラウンジスペース、ビジネスセンターといったラウンジが複数あります。また屋外プールは、少人数で楽しめる「ワールプール」が合計5ヶ所あり、プライベート空間を重視した施設が揃っています。
夜は、本格的な舞台のある「グランドサロン」で華やかなショーが上演。オブザベーションバーでドリンクをオーダーして、くつろぎの時間を満喫するのも楽しみ方のひとつです。
【2026年】おすすめ世界一周クルーズプラン紹介
※本記事にはピースボートクルーズで訪問しない場所も含まれています。詳しくは各クルーズのご案内をご覧ください。
最後に、2026年の運航を予定しているおすすめの世界一周クルーズプランを3つ紹介します。
2026年4月出航 地球一周の船旅Voyage123
世界屈指のリゾート・ホノルル(アメリカ・ハワイ)、世界遺産の宝庫ポートサイド(エジプト)、大航海時代を象徴する華やかな街・リスボン(ポルトガル)などヨーロッパ・中米エリアの各地の見どころをめぐる北極航路の世界一周クルーズプランです。
2026年8月出航 地球一周の船旅Voyage124
アドリア海の真珠と呼ばれているドブロブニク(クロアチア)やガウディ建築で有名なバルセロナ(スペイン)、空中都市マチュピチュ(ペルー)など、人気の観光地に多く訪れることのできるコースです。さらに、5夜連続で洋上からオーロラが見られるチャンスがあります。
2026年12月出航 地球一周の船旅Voyage125
南半球をめぐるこのクルーズは南米の美しい山々、南太平洋の輝く海、南極を経由します。アフリカの大地でたくましく生きる動物たちに出会えるポートエリザベス(南アフリカ)、まるで月面のような荒涼とした砂漠が広がるウォルビスベイ(ナミビア)などにも寄港。南極航路の魅力がいっぱい詰まったコースです。







