アドリア海エリア(ドブロブニク、バーリ、コトルなど)
アドリア海エリアの魅力
紺碧の海と中世の街並みが残るヨーロッパ有数のリゾート地、アドリア海。海岸沿いには、ドブロブニクやコトルなど、世界遺産にも登録される華麗で堅牢な街々が点在します。

美しきアドリア海へ
南イタリアのバーリには、白い漆喰塗りの壁に、円錐型のとんがり屋根が特徴的なアルベロベッロの街並みが続きます。トゥルッリと呼ばれるその建物は、イトリア渓谷周辺に残る伝統的な家屋で、石を積み上げただけで作られた屋根が、メルヘンチックな景観を作り上げています。 このエリアの寄港地を訪れた後は、船内のあちこちで「期待以上に美しかった」「いつの日かまた絶対に来たい」……など、賞賛の声が聞こえてきます。まるで絵画の中に入り込んだかのような美しい街で、あなただけの特別な時間をお過ごしください。

自然と調和した街並み
急峻な山々に囲まれた入り江の最深部に位置するモンテネグロの古都コトルも、自然と調和した美しい街並みが魅力の街。周囲を城壁に囲まれ、中世の姿を色濃く残す旧市街は世界遺産にも登録されています。街の背後に張り巡らされた城壁を頂上まで登ると、コトルの街を一望できる大パノラマが広がります。切り立った山々に旧市街のオレンジ屋根と深い群青の海が映える壮大な景観を目にすれば、時にこの地が「世界一美しい湾」と称されることにも納得です。フィヨルドの間を進む美しい入出港シーンにもご注目ください。

歴史が交差する海の要衝
風光明媚なリゾート地として知られるアドリア海一帯は、古来より幾多の勢力が覇権を争う海の要衝でもありました。クロアチアのドブロブニクやスプリト、モンテネグロのコトルなど、海岸沿いに世界遺産にも登録される華麗で堅牢な街々が点在するこの地は、古代ローマ時代から中世、近現代に至るまで、数々の歴史ドラマの舞台となってきました。戦禍に翻弄されながらも往時の栄華を伝える古都を歩けば、まるで中世にタイムスリップしたかのような感覚に。紺碧の海に彩られた奥深い歴史の足跡と出会えるでしょう。
[特集記事]幾多の歴史が交差する、美しきアドリア海へ-航海作家が選ぶ歴史航海-
アドリア海エリアの寄港地
クルーズによって寄港・運航しない場所が含まれます。詳しくは各クルーズのご案内をご覧ください。
イタリアの"ブーツのかかと"からアドリア海を挟んだ対岸にある、アルバニア第2の都市ドゥレス。キリスト教とイスラム教の文化が息づく街並みと文化をお楽しみください。

世界遺産の街ベラトへ
川辺から丘に向かってオスマン帝国時代の家並みが続く、世界遺産の街ベラト。特徴的な大窓が配された漆喰づくりの家々が斜面に沿って建ち並ぶ独特の景観は、「千の窓の町」と称されます。紀元前に築かれて以降、ビザンツ帝国やオスマン帝国、セルビア王国に支配されるなど複雑な歴史を歩んできた街には、それを証明するようにさまざまな時代の建築様式が混在しています。ベラトでもっとも古い歴史を有するカラサ地区にある、イコン画を展示するオノフリ美術館もぜひ訪れたいスポットです。

欧州の秘境を満喫する
アルバニアは第二次大戦後、1991年まで鎖国政策を取っていたため「欧州の秘境」とも呼ばれ、近年人気の高まっている国です。ドゥレスの街中にある古代ローマ時代の円形劇場は必見です。当時2万人の観客が収容できたとされるバルカン半島最大の劇場は、現在でもまだ半分が未発掘のまま。世界遺産の候補地にも選ばれています。アドリア海に面したこの街では、新鮮な魚介類を使った料理も豊富。対岸のイタリアの影響を受けたシーフードリゾットが名物です。一方、アラブの文化圏に由来するケバブもポピュラーです。