10.27
ベトナムの世界遺産ハロン湾のおすすめポイントや気候、服装を解説
幻想的な奇岩が海に浮かぶハロン湾は、ベトナム屈指の絶景スポットとして世界中の旅行者を魅了しています。ユネスコ世界遺産にも登録され、そのエメラルドグリーンに包まれた景観は非常に神秘的です。
この記事では、ハロン湾の見どころやおすすめスポット、気候と服装のポイント、さらに日本からのアクセスやおすすめクルーズ情報まで詳しく解説します。
目次
ベトナムが誇る世界遺産ハロン湾とは?
ベトナム北部・クアンニン省に位置するハロン湾は、1994年にユネスコの世界自然遺産に登録された景勝地です。湾内には約1,000以上の石灰岩の島々が点在し、まるで絵画のような幻想的な風景を作り出しています。
長年の風化と侵食によって生まれた奇岩は、それぞれ独特の形をしており、自然の造形美を間近に感じられます。
特に象徴的な存在が「香炉岩」。ベトナムの20万ドン紙幣にも描かれるこの奇岩は、ハロン湾のシンボル的な景観として多くの観光客に親しまれています。その姿は、まさに絶景そのものです。

龍が降り立ったという伝説?「ハロン」の意味
「ハロン」という名前は、漢字で「下龍」と書き、「龍が降り立った場所」という意味を持ちます。
伝説によると、古代ベトナムを守るため、天から龍の親子が舞い降り、敵を退けるために無数の宝石を吐き出しました。その宝石が海に落ちて島々となり、現在のハロン湾ができたと伝えられています。
神話と自然が織りなすこの地は、単なる観光地ではなく、ベトナムの文化と精神が息づく特別な場所でもあります。穏やかな海面に奇岩が浮かぶ光景には、古代から受け継がれる神秘の物語を感じ取ることができるでしょう。
ハロン湾のおすすめ観光スポット|奇岩と鍾乳洞が生む絶景
ハロン湾を訪れるなら、自然が生み出した数々の外せない観光ポイントがあります。ここでは、ハロン湾で特に人気の高いスポットを4つご紹介します。
スンソット洞窟
スンソット洞窟(Surprise Cave)は、ハロン湾最大級の鍾乳洞として知られており、そのスケールと神秘的な空間はまさに圧巻です。洞窟の名前「スンソット」は「驚き」という意味で、内部に足を踏み入れた人たちが驚嘆することから名づけられました。
洞窟内は3つのホールに分かれていて、最も広い場所ではまるで大聖堂のような天井の高さと広がりがあります。滑りやすい場所もあるため、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。
ティートップ島
ティートップ島は、ハロン湾クルーズの定番観光地で、島の頂上から望むパノラマビューが魅力です。階段を約400段ほど登ると、ハロン湾を一望できる展望台に到着します。頂上からは、海に浮かぶ奇岩群とクルーズ船のコントラストが美しい絶景を作り出しています。
また、島のふもとには小さなビーチがあり、クルーズの合間にリラックスするのにぴったりです。シャワー設備も整っており、海水浴のあとも快適に過ごせます。登山と海水浴、両方を楽しめるスポットとして家族連れにも人気です。
香炉岩・闘鶏岩
ハロン湾を象徴する奇岩といえば、「香炉岩」と「闘鶏岩」です。香炉岩は20万ドン紙幣にも描かれており、まさにベトナムを代表する風景となっています。岩の形が線香を立てる香炉のように見えることから、その名がつけられました。
一方の闘鶏岩は、まるで2羽のニワトリが向かい合って闘っているような形をしており、観光客にとって人気のフォトスポットです。どちらも海面から突き出した高さ10メートルほどの岩で、自然が生み出した造形美に驚かされます。
水上村・水上生活見学
ハロン湾には、水上で暮らす人々の生活が今も息づいている「水上村」があります。これらの村では、家が筏(いかだ)の上に建てられ、水上を中心に生活しているのです。
観光客はクルーズ中に立ち寄り、水上マーケットや魚の養殖場を見学したり、小型のボートで村内を案内してもらう体験ができます。
観光とは異なる、ベトナムの生活に触れられる貴重な機会です。人々の工夫やたくましさ、そして自然と共に生きる暮らしに感動する人も少なくありません。
ハロン湾観光の気候と服装のアドバイス
ハロン湾は年間を通して観光が楽しめる人気スポットですが、訪れる時期によって気候が大きく異なるため、適切な服装と準備が必要です。気温差や天候によっては観光の快適さが左右されることもあるため、事前に確認しておきましょう。
以下はシーズンごとの平均気温や気候の特徴です。
| 季節 | 時期 | 平均気温 | 特徴 | 服装の目安 |
| 春(乾季) | 3月〜5月 | 22〜28℃ | 天候が安定しており、過ごしやすい季節 | Tシャツ+長袖シャツ、日焼け対策が必要 |
| 夏(雨季) | 6月〜8月 | 28〜32℃ | 高温多湿。スコールが多い | 通気性の良い服、速乾素材、帽子、レインコート |
| 秋(乾季) | 9月〜11月 | 24〜30℃ | 気候が安定し観光ベストシーズン | 薄手の長袖や羽織、虫除け対策 |
| 冬(乾季) | 12月〜2月 | 15〜22℃ | 朝晩は冷える。曇天も多い | 薄手のジャケット、ウインドブレーカーなど防寒対策 |
服装・持ち物のポイント
ハロン湾観光では、船上や自然の中で過ごす時間が多いため、機能性と快適さを重視した服装が求められます。特にカヤックや鍾乳洞見学、島への上陸などアクティブなシーンも多く、動きやすく濡れても問題のない格好が理想的です。
以下のような持ち物や服装を意識することで、快適に観光を楽しめます。
- カヤック体験を予定している場合
カヤックでは水しぶきや軽い水没もあり得るため、濡れてもよい速乾性のある服やスポーツサンダルが適しています。替えの服を持参するのも安心です。 - 鍾乳洞の見学をする場合
洞窟内は滑りやすく湿気が多いため、滑りにくいスニーカーが望ましく、さらに体温調節用の薄手の羽織も用意しておくと便利です。 - 日差し対策
ハロン湾の海上は日差しを遮るものが少ないため、サングラス、帽子、日焼け止めは必須アイテムです。特に日焼け止めはウォータープルーフタイプを選ぶと安心です。
日本からハロン湾への行き方
ハロン湾への行き方は飛行機またはクルーズを利用します。
飛行機の場合はベトナムの首都ハノイ・ノイバイ国際空港へのアクセスが基本となります。日本からハノイまでは直行便が複数社から運航されており、約5〜6時間のフライトで到着できます。
ハノイからハロン湾までは約150kmで、車やバスで2.5〜4時間程度かかります。またハノイ発の日帰りツアーや、1泊2日のツアーが多く設定されています。夕暮れや早朝の幻想的な湾をじっくり眺めたいなら宿泊ツアーがおすすめです。
一方、クルーズの場合、寄港地のひとつにハロン湾が含まれている場合があります。現在、就航予定はありませんが、目的地にハロン湾が入っているクルーズを利用すれば、ハロン湾へ行くことが可能です。
過去にハロン湾へ就航したクルーズは以下からご覧ください。
クルーズなら、船内で過ごしていれば、それぞれの目的地に到着します。生活しながら移動ができる贅沢で快適な旅はいかがでしょうか。
【2027~2028年】世界の絶景を旅するおすすめのクルーズプラン
さいごに、世界各地の絶景を巡るクルーズの紹介です。ハロン湾には訪れませんが、いくつもの魅力ある都市に寄港します。
ピースボートクルーズでは世界遺産や絶景スポットを巡る特別な航路が組まれています。船上での快適な時間と寄港地での観光を一緒にに楽しめるのが魅力です。非日常の体験と観光を両立させた、贅沢な旅のスタイルが実現します。
地球一周の船旅 2027年4月 Voyage126
ポートサイドからレイキャビクまで、ヨーロッパ・地中海の地域で13の寄港地滞在します。ロンドン[ティルベリー](イギリス)や世界の南端に広がる自然美・プンタレナス(コスタリカ)、ストックホルム(スウェーデン)、ヘルシンキ(フィンランド)、コペンハーゲン(デンマーク)などにも寄港します。
さらにバンクーバー(カナダ)からスワード(アラスカ:アメリカ)への航行中にアラスカフィヨルド遊覧もあります。壮大なフィヨルドの大自然を体感できるのも魅力です。
世界各地の主要都市にも寄港する、ヨーロッパ・アラスカを巡る地球一周クルーズプランです。
地球一周の船旅 2028年4月 Voyage129
こちらのクルーズでは、世界遺産の宝庫・ポートサイド(エジプト)、エーゲ海屈指のリゾートアイランド・サントリーニ島(ギリシャ)、異国情緒あふれる文明の十字路・イスタンブール(トルコ)、仏北部のロマンあふれる港街・ル・アーブル(フランス)、自然に抱かれた北欧屈指の「芸術の都」・オスロ(ノルウェー)など。
ほかにも、ストックホルム(スウェーデン)、ヘルシンキ(フィンランド)、コペンハーゲン(デンマーク)のバルト海を巡ります。コペンハーゲン(デンマーク)からレイキャビク(アイスランド)の航行中にはソグネフィヨルド遊覧があるのも大きなポイントです。
多くの街にも寄港し、世界各地の街並みと大自然が堪能できる世界一周クルーズプランです。







