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第97回 アジアグランドクルーズ(47日間 アジアグランドクルーズ)

クルーズレポート

2018年4月23日 第97回ピースボート「アジアグランドクルーズ」横浜帰港!

第97回ピースボート「アジアグランドクルーズ」が横浜港へ帰港しました!長かったような短かったような47日間の船旅も、いよいよ最後のときを迎えます。ターミナルには、船の到着を待つお迎えの方の姿も。船旅は今日で終わりですが、この旅で出会った方々とのつながりはきっとこれからも続いていくことでしょう。全11寄港地を訪れた第97回ピースボート「アジアグランドクルーズ」、無事にその航海を終えました。

2018年4月19日 カルチャースクール-太極拳・ヨガ-

クルーズの朝の定番、太極拳の最後のレッスンが始まりました。毎クルーズ、早朝ながら好評を博していますが、その人気は今クルーズでも健在。深く呼吸をしながらゆっくりと身体を動かしていると、体がスッキリします。こんな気持ちのいい朝が迎えられるなら、毎日早起きしよう、と思われた方も多かったよう。さぁ、新しい1日の始まりです!船内講座の中でも人気の高いヨガレッスンも本日が最終日です。リラックスした姿勢でゆっくり呼吸をしながら、先生の声に合わせて自分のペースで体を動かしていきます。「日本に帰っても、できる限り続けていきたい!!」参加した皆さんはそう笑顔をみせます。

2018年4月18日 MY STORIES

最後の寄港地、海口からご乗船されたのは落語家の古今亭菊千代師匠。ピースボートには2001年第32回クルーズに初めて乗船され、その後何度もご乗船いただいています。27歳で本格的に落語家を目指した当時、落語業界では、前座に向かない、結婚したら引退してしまうという理由で女性は落語に向かないと思われていたと言います。しかし10年後には女性初の真打に昇進。現在は約50名の女性噺家がいらっしゃいます。一番の思い出は、49回クルーズで49歳の誕生日を50名のお客さんとクルーにお祝いしてもらったことと、笑顔を見せる菊千代師匠は、船旅の魅力は人との出会いだと語ります。

2018年4月18日 ベトナムの「アメリカ戦争」〜日本と憲法9条〜

「今ベトナムには、街にはマクドナルドやスターバックスコーヒーなどアメリカ企業の店が並び、過去の戦争の面影はありません」そう話すのは、作家でありジャーナリストのジョン・ミッチェルさん。ベトナム戦争でアメリカ軍は、第一次、第二次世界大戦より多くの爆弾を使用しました。日本がこの戦争に参加せず済んだのは、市民による大規模な反戦デモやジャーナリストによる報道、それに平和憲法第9条のおかげだと言います。「世界7割の地域で米国軍がいるが、必要なのは、軍ではなく平和憲法とそれを守るために声を上げる市民」というジョンさんの力強い言葉に会場からは大きな拍手が起こりました。

2018年4月17日 海口[海南島](中国)寄港

船は、今クルーズ最後の寄港地、中国の海口へ!欧米への開港地「海の窓口」として栄え、現在も海上貿易の主要地として、多くの人が訪れます。港からバスで20分ほどの騎楼老街へ。1920年〜30年代に活躍した華僑や貿易商人によって建てられた南洋植民地風の街並みが広がっています。歩行者天国になっている中山路には、バロック様式やロココ様式に、アラビアやインドの装飾が融合したおしゃれな建物が建ち並び、なんだかヨーロッパにいるような気分になります。海口騎楼フードストリートには、小龍包やシュウマイ、点心、牡蠣、カニなど、どれもおいしそう!!大満足の海口の1日となりました。

2018年4月15日 カイラン(ベトナム)寄港

今クルーズ10寄港地目、カイランへ入港!さっそく最寄りの街、バイチャイに向かいます。街はたくさんの人でとてもにぎやか!食材がお皿の上にずらりと並んだお店では、食べたいものを購入し会計を済ませると、炭火で豪快に焼いてくれます!続いては海鮮火鍋のお店へ。エビやカニ、イカ、タコ、貝、野菜など、海の幸の旨みがたっぷり!ベトナムといえばやはりフォー!最後に一番ポピュラーな牛肉のフォーを注文。本場のフォーは、柔らかい口当たりの麺とあっさりしたスープでとても食べやすい!ライムや醤油を入れると、味が変わってまた箸が進みます。大満足のバイチャイ散策となりました。

2018年4月15日 ハロン湾遊覧

今クルーズのハイライト、ハロン湾遊覧の日を迎えました!あいにくの雨模様ですが、霧のかかったハロン湾は、まるで水墨画のよう。雨の日ならではの景色が広がっています。1500平方キロもの広大な湾内に、大小2000以上の奇岩が浮かんでいます。その壮大な風景に、思わず息をのみます。ハロン湾は、1994年、世界遺産に登録されました。起伏に富んだこの島並みは、広い石灰岩で出来た大地が氷河期に沈降し、長い年月をかけて海水や風雨に浸食されてできたものなんだそう。地球の雄大さを体感する、船旅ならではの特別な時間となりました!

2018年4月14日 米中関係と朝鮮半島

国際政治学者で放送大学教授の高橋和夫さんの講座が始まりました。イギリスと清の間で起こったアヘン戦争。その後、中国では国共内戦が勃発、朝鮮戦争へと続きます。「現在、北朝鮮は核爆弾や長距離弾頭ミサイルを開発、保有しています。米国はこれを制止しようと試みていますができていない。それは中東戦争の末路を知っていたから」と高橋さんは語ります。現在も中国、米国、北朝鮮の難しい関係性が続く一方で、民間の関係は良好と言えます。アーティストが違う国でコンサートをすれば、現地の人がたくさん訪れることから、ひとりの人間同士の繋がりが大切だとあらためて気づく講座となりました。

2018年4月13日 ベトナム平和と開発財団について

平和、独立、民主主義、社会発展など、公正で持続可能な開発を目的に活動している「NGOベトナム平和と開発財団(VPDF)」メンバーであるファン・ティ・カイン・チーさんに、活動を紹介いただきます。「VPDFの活動は2003年に始まり、国民主権・国民保護のための会議や平和と開発に貢献する人びとのネットワークの構築など行なっています」。また活動の中では、日本原水協とも関わりがあると言います。「ベトナムも、広島と長崎の被爆者同様に、枯葉剤によって苦しめられている人がいるからです」その言葉にうなずく参加者も。質問の時間もあり、とても有意義な時間となりました。

2018年4月12日 それでもボクは”旅”をする

フリーランサーとして世界各地を周りながら、ブログやエッセイ、写真提供、講演などを行っている旅丸shoさんは当初、バックパッカー兼旅ブロガーとして世界一周していたんだとか。「出会い、挑戦と学び、経験の共有、どこにいてもひとりじゃない。これがバックパッカーの魅力。時間に縛りもないし、さまざまな環境の中で自分自身も成長できます」世界の人びとには、国籍や性別、宗教など当然違いがあることを自然なものとしてとらえることが出来る、そんな旅人を増やし、世界を少しでもいい方向に変えていきたい、そう話す旅丸さんに、大きな拍手が送られました。

2018年4月12日 私の人生を変えた3つの話

チャンネルニュースアジアで報道記者としてキャリアを積み、2011年にアルジャジーラ・メディア・ネットワークに参加したジャーナリスト、ティファニー・アンさん。カンボジアでファッション業界の製造で働く人々の低賃金労働と人権に対する暴動や2013年に発生したハイアン台風の被災地などを取材されてきました。自身が大きな影響を受けた体験によって、ジャーナリストを続けてくることが出来たと語るティファニーさんは現在、フリーランスのジャーナリストとしてさまざまな媒体を通じて情報発信を続けています。事実を知り、発信することの大切さを実感する企画となりました。

2018年4月11日 バンコク[レムチャバン](タイ)寄港-バンコク三大寺院観光-

寄港2日目。チャオプラヤ川の船着き場からボートで黄金の大寝釈迦仏で知られる「ワット・ポー」へ。1788年に建てられたバンコク最古の寺院です。また医学としてのタイ・マッサージの総本山としても有名で、寺院内でマッサージを受けたり、学ぶこともできるそう。次は、タイで最高の地位と格式を誇る仏教寺院「ワット・プラケオ」へ。仏塔には、仏陀の遺骨が収められ、タイ全土から仏教徒が訪れます。これまでの寺院とは雰囲気が違うヒンドゥー教の聖地カイサーラ山をイメージさせる「ワット・アルン」と、見どころ満載のバンコク三大寺院を訪れることができた、大満足の1日となりました。

2018年4月9日 シアヌークビル(カンボジア)寄港-コーロン・サレム島-

シアヌークビル寄港3日目は、高速船でシアヌークビル沖にあるバックパッカーなどに人気のコーロン・サレム島へ向かいます!船に揺られること約1時間で到着!ビーチには、絵になるかわいらしいブランコや、カラフルなハンモックなどがあります。観光地としてまだあまり知られていない場所とあって、人も少なく穏やかな時間が流れています。ビーチを後にしてひと休みに立ち寄ったのは、木々に囲まれたログハウスカフェです。入り口で靴を脱いで、裸足になってお店の中へ。フレッシュジュースとデザートを注文して、くつろぎの空間でのんびりした時間を楽しむことができました。

2018年4月6日 MY STORIES

ヤンゴンからご乗船いただいた音楽家の片岡祐介さんの”これまで”をお伺いします。4歳まで愛知県の山の近くで育ち、山に入って昆虫採集したり、部屋で絵や図を描いて過ごして来ました。現代音楽を奏でるマリンバ演奏を聞いたことをきっかけに、木琴を購入。自分の演奏を録音し聞いたり、即興音楽に興味を持ちジャズを聞いたりしていたんだとか。レコーディング会社を退職し、音楽療法研究所にスカウトされ、病院や養護施設などで演奏する中で、即興で子どもたちと一緒に音を出すととても楽しんでもらえたことで自分が成長できたと語る片岡さん。病院内学級の子どもたちと作った曲も流してくれました。

2018年4月5日 シンガポール寄港

船が寄港したのは、面積が東京23区と同じくらいの小さな国シンガポール。向かった熱帯雨林の巨大樹をイメージした高さ50メートルのスーパーツリーがシンボルの「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」は、総面積約101ヘクタール!国内最大の植物園です。 高さ35メートルの人工山の頂上に作られた滝からは水が流れ、ミスト噴射で作られた雲が山を取り巻いています。エレベーターで頂上まであがり、そこから低地までさまざまな植物を見ながら歩いて降りることができます。豊かな緑や鮮やかな花だけでなく植物のアートもたくさんあり、どれだけ見ていても飽きることはありません。

2018年4月4日 カンボジア地雷の歴史〜現状とこれから〜

カンボジア政府地雷除去機関「カンボジア地雷対策センター(CMAC)」の上級センター長を務めるプルム・スオンプラセトさんに、カンボジアの地雷問題についてお話いただきます。「内戦の勢力争いや市民の国外逃亡を阻止するために埋められた地雷により、今も手や足を失ったり、多くの命が奪われている」と言います。CMACでは、金属探知機や地雷探知犬、大型の機械を使って地雷の除去活動や地雷情報を発信する活動も行なっています。次に寄港するカンボジアでは、こういった地雷問題を学ぶオプショナルツアーも行う予定です。カンボジアの抱える問題と歴史を知る、とても貴重な講座となりました。

2018年4月2日 MY STORIES

東京大学東洋文化研究所で教授をつとめる安冨歩さんの”これまで”をお話いただきます。ダイエット後、それまで着ていた服が合わなくなった安冨さん。男性用の服はダボつき着ることができず、試しに女性用のズボンを履くとピッタリ。それをきっかけに3年前ほど前から女性装で過ごし始めたそう。例えば化粧品のCMに出るのは手足や顔が長く、鼻が高い人が多い。実は男性の特徴で、少数派の男性的特徴を持つ女性への憧れをすり込み、女性らしい特徴をコンプレックスに感じさせ、販売促進につなげるCMはおかしな状況だと語る安冨さんの言葉にうなずく人も。今後の講座も楽しみになる企画となりました。

2018年3月31日 ヤンゴン(ミャンマー)寄港-バガン遺跡観光- 

ヤンゴン寄港2日目は、世界三大仏教遺跡のひとつ、バガン遺跡へ。イラワジ川の中流・東岸の平野部には、大小さまざまな仏教遺跡が建っています。この遺跡群がある地域がバガンと呼ばれ、ミャンマー屈指の仏教の聖地。その中の一部、城壁に囲まれた「オールドバガン」は、考古学保護区に指定されています。朝日とともに、上空から遺跡を見るための気球が空へ。なんとも幻想的な風景が広がります。バガンを代表する黄金に輝くシュエズィーゴンパゴダは、昼間はもちろん夜になるとライトアップされるため、その美しさが際だちます。朝から夜まで、1日たっぷりとバガン遺跡を楽しむことができました。

2018年3月29日 バティックの歴史

今日は政治学者、歴史学者であるファリシュ・ノールさんによるバティックの講演。バティックは、ロウケツ染めの布で、王宮や一部貴族だけが着用が認められ、バティックの紋様は王宮を象徴するシンボルでした。もとは書き物で、起こったことを紙だけでなく生地の上に書いたことが起源だとか。その後、入って来た西洋からの影響を受け、着用の仕方にも変化が出てきたと言います。「広く知られるようになった一方、それまでの慣習や意味を人々が知らなくなってきる」とのファリシュさんの言葉にうなずく方も。新しいものを取り入れる大切さと、伝統を伝え続けることの難しさを実感する時間となりました。

2018年3月28日 Tプロジェクト紹介

「男性として生まれた私は、15才で自分は女性だと気付き17歳で性転換手術を受けました。シンガポールでは手術をすれば合法的に女性を名乗ることが出来るのです」そう話すのは、Tプロジェクト共同創設者、ジューン・チェアさん。ジューンさんは姉のアリシアさんとともにシンガポールではじめてのトランスジェンダーのためのホームレスシェルターを開設。シンガポールでトランスジェンダーの社会的認知を広げたことが評価され、さまざまな賞を受賞しました。活動の本来の主旨は、『安全に暮らせる空間を作ること』。仕事がないことも問題ですが、まず心のケアをすることが大切だと言います。

2018年3月27日 クアラルンプール[ポートクラン](マレーシア)寄港

マレーシア最大の都市で、首都のクアラルンプールに寄港しました。まずは、東南アジアで2番目に大きいスルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・モスクです。青と白の格子模様の美しい外観から、ブルーモスクとも呼ばれています。続いて、ヒンドゥー教の聖地バトゥ洞窟へ。出迎えてくれたのは、世界で最も高い神像、ムルガン神像。高さ約42メートル!階段を上りきると、4億年前にできたといわれる大きな鍾乳洞が!パワースポットになっています。鍾乳洞の高い天井に開いた大きな穴から、やわらかな自然の光が差し込んでいます。あいにくの雨でしたが、存分に楽しめた1日となりました。

2018年3月26日 人道主義を貫く医師として

1999年からコソボやインドネシア、アフガニスタン、ガザ、シリア、バングラデシュで人道活動に携わる人道活動家であり、医師のファウジア・ハサンさん。「パレスチナとエルサレムのための国際連合」2014年度の国際活動家賞、2017年8月にはマレーシア首相からイスラムのNGOリーダー賞(女性部門)を受賞。2016年9月、ガザ封鎖突破を目的とした「ガザを目指す女性の船」に医師として乗船した経験を持ちます。苦しんでいる人を助けたいという思いと、素晴らしい人は人びとに恩恵を与える人という宗教の教えが自分を動かしていると言う言葉に会場からは大きな拍手が送られました。

2018年3月24日 スマラン(インドネシア)寄港

船はインドネシアのスマランへ寄港しました。ここから訪れるのは、世界三大仏教遺跡のひとつ、ボロブドゥール遺跡です。8世紀後半から9世紀前半にかけて建てられたとされるこの遺跡は、火山の大噴火により火山灰に埋もれてしまい、長きに渡り人びとから忘れられていました。しかし1814年、イギリスのラッフルズ提督に発見されて発掘・修復がなされ、1991年に世界遺産に登録されます。中には劣化により頭や腕が落ちている仏像もあり、長い歴史を感じます。緑の平原に静かにたたずむボロブドゥール遺跡は神秘的な空気に満たされ、とにかく圧巻!ぜひもう一度、訪れたい場所となりました。

2018年3月23日 MY STORIES

今日はバリ島からご乗船された、DJや作家として活動するロバート・ハリスさんのこれまでの人生をお伺いします。生まれも育ちも横浜で、お父さんは「百万人の英語」など英語教師として知られるジャームス・B・ハリスさん。高校時代から国内外をヒッチハイクで旅をし、大学卒業後は、東南アジアやバリ島、さらにオーストラリアには16年滞在していたとか。ストックホルムへ行ったとき、オペラ座で出会ったヒッピーと話しているうち、『そうか、どこでも陸続きなんだ』とあらためて認識したと言います。旅先での出会いや体験をユーモア交えて話してくれたロバートさんの今後の講座、楽しみです!

2018年3月22日 バリ島(インドネシア)寄港-大自然の中の学校!「グリーンスクール」訪問-

バリ島寄港2日目は、世界一エコな学校を目指す「グリーンスクール」へ。創設者ジョン・ハーディーさんは、25歳のときにバリ島へ移住。地球に優しい世界を提唱し、教育とデザインの分野から貢献するために、「グリーンスクール」を設立。現在小学生から高校生まで、世界約30ヶ国から400名ほどの子どもたちが学んでいます。校舎は全て竹で作られ、壁がなく天井も高くとても開放的。幼いころに緑があふれる環境で自然と共に生活し学ぶことで、地球環境や未来の人間の暮らしについて深く考えられるそう。今回の訪問を私たちがどう活かしていくか、地球環境や持続可能性を考える時間となりました。

Ⓒ Mizumoto Shunya
2018年3月20日 東ティモール独立への道

東ティモール第2代大統領、第2代首相を務め、1996年に「東ティモールにおける紛争の正当で平和的な解決の尽力」が評価されノーベル平和賞を受賞したジョセ・ラモス=ホルタ氏に、独立までの過程などお話いただきます。25年間続いた独立戦争の間、インドネシアとの和解を求めてきたことが、インドネシアと良い国交を築けたと語るラモス=ホルタ氏。ビザが不要のため移住者も多く、両国に親族がいることもめずらしくないとか。2002年の独立時、19名しかいなかった医者は、今では一つの村に最低1人は置かれるようになり、80%の地域で24時間電気の使用が可能となったと言います。

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2018年3月19日 東ティモール元大統領ジョセ・ラモス=ホルタ氏、来船

東ティモールへ入港したオーシャンドリーム号へ、東ティモール元大統領ジョセ・ラモス=ホルタ氏が来船されました。ラモス=ホルタ氏は、2006年から2007年まで第2代首相を、2007年から2012年まで第2代大統領を務めました。また、東ティモール独立運動の平和外交を指揮し、「東ティモールにおける紛争の正当で平和的な解決への尽力」が評価され、1996年、ノーベル平和賞を受賞しました。今回、短い時間ですが、ラモス=ホルタ氏に紛争解決や平和構築についてお話いただく予定です。

2018年3月19日 ディリ(東ティモール)寄港-東ティモールの未来を担う大学生たちと大交流-

18年ぶり、東ティモールに寄港!2008年に政府の公式許可を得た私立ディリ工科大学は、観光やビジネスマネージメント、サイエンス、原油関係の学科がある生徒数6000名の大学。会場に着くと、鮮やかで細かい刺繍が施してある伝統工芸品のタイスを首にかけてくれました。まず東ティモールの伝統料理作りを体験。ヤシの葉を手編みしてカトゥパと呼ばれる小さな箱を作り、お米などを入れて炊きます。ステージでは民族舞踊が始まり、その後、日本の文化、盆踊りのスタート。支援物資を手渡し、名残惜しいですがお別れの時間。皆さんのおかげで、とても楽しい1日を過ごすことができました。

2018年3月18日 ふたつの占領が残したもの

東京女子大学教授で東ティモール研究をされている古沢希代子さんに、東ティモールの歴史についてお話いただきます。16世紀にポルトガルの植民地となったティモール島。第二次世界大戦に敗戦するまでの3年半は、日本軍の占領下に置かれます。終戦後、再びポルトガル占領下に置かれた東ティモール。日本軍へ協力した疑いがある者は制裁を受け、慰安婦の女性たちも周囲からの差別により心に大きな傷を負ったと言います。2002年の独立後、日本との国交を樹立。外務大臣の東ティモール訪問や経済支援などを通じて関係は築かれています。日本と東ティモールの歴史を知る、貴重な講座となりました。

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2018年3月17日 洋上のヒトコマ-夕日-

日の入りのころデッキに出てみると、雲の切れ間からゆっくりと沈む夕日を見ることができました。空一面に美しいグラデーションが広がり、本当にキレイ!高い建物がない、海の上だからこそ見ることのできるこの素晴らしい景色。皆さん時間を忘れて見入っています。日が沈んだ後もオレンジの光が雲に反射して、言葉にならない美しい風景が広がっています。船旅ならではの絶景を楽しむことができました。

2018年3月17日 チョバチョババリダンス

沖縄系ソウルフルデュオ・寿[kotobuki]のボーカリストであり、バリ舞踊家の水先案内人、ナビィさんによるバリダンスレッスンのスタート!手の角度や足の運び方など、ナビィさんが丁寧に教えてくれるとあって、大人気の講座です。ナビィさんの声に合わせて、前回のレッスンを振り返りながら動きを確認していきます。「いい感じですよ〜!」そんなナビィさんの声に、笑顔がこぼれます。今後、発表会も行われる予定なんだそう。皆さん、がんばってください!

2018年3月16日 インドネシアと日本の関係

大阪大学教授であり、国際政治や紛争研究、インドネシア・東ティモール研究が専門の松野明久さんの講座が行われました。インドネシアは多くの島が集まり、多民族国家。昔は、ジャワ島に多くの人が住み発展していた一方で、周囲の島から産出される石油資源を巡る民族間との対立、宗教観の対立があったと言います。さらにこの石油資源を求め、日本軍が侵攻、統治下とした歴史もあります。現在インドネシアは、日本への天然ゴムや液体天然ガス、石炭、紙パルプ、コーヒー豆などの供給国となっています。このように歴史を知ってから訪れることでまた違った側面を感じられるのではないでしょうか。

2018年3月15日 コロール(パラオ)寄港-観光編-

コロールで大人気の観光スポット、ミルキーウェイへ。本船からテンダーボートに乗って3分ほどで、コロールへ到着です。ボートが着くと、現地の方が伝統衣装を着てお出迎えしてくれました。ミルキーウェイは、石灰岩が溶け込んだ乳白色の美しいグリーンの海。海底に溜まっている泥は、美白効果や保湿効果などがあると言われているそう!ふと空を見上げると、優雅に羽ばたく青い鳥が。こんなステキな場所があるのかと思うほど、神秘的な光景が広がっています。コロールの大自然を存分に満喫し、癒された1日となりました。オーシャンドリーム号は次なる寄港地、東ティモールへと向けて出港です!

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2018年3月15日 パラオ現大統領トミー・レメンゲサウ氏、来船

トミー・レメンゲサウ大統領が、コロール停泊中の本船へ来船されました。人口2万人に満たないパラオに、毎年16万人を超える観光客が訪れることで、独自の文化や自然に悪影響を与える可能性を懸念し、旅行者に対し2017年12月から環境保護に関する誓約書「パラオ・プレッジ」への署名を義務化。今回、義務化後初の客船寄港となることから、大統領立ち会いの下、誓約書へ署名。また今クルーズには、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を推進するための教育プログラムのユースメンバーとして、パラオから4名の若者が乗船。大統領は、若い世代の役割の重要さなどを語ってくださいました。

2018年3月13日 「パラオの誓い」と気候変動

今クルーズでは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を推進するための教育プログラム「アジアの持続可能性のための航海」を実施。プログラムの参加者は、SDGsについて学ぶ学生や活動家たち。今日はその中でパラオからユースとして参加している4名が、パラオの気候変動や問題などについて企画しました。パラオは、観光客による環境破壊にストップをかけ、パラオ独自の文化と環境保護を行う目的で、次世代を担うパラオの子どもたちに向けた観光保護誓約「パラオ・プレッジ」を導入しました。国で一丸となって環境保護を目指す、世界で初めての事例だとか。美しい地球を残していきたいと強く感じました。

2018年3月12日 南洋に進出した日本人

ある日、魚屋さんで高価なはずのブラックタイガーが大量に安く売られていました。調べてみると、明治時代からインドネシアへ渡った日本人がいたことを知ったという恵泉女学園大学名誉教授の内海愛子さん。日本の船会社が海底の砂ごと掘り返す漁をしていたが、それが禁止されると、マングローブ林を伐採し、エビの養殖場にし、輸出を始めます。それがマングローブを年々減少させる一因になったと言います。インドネシアで生活していた日本人は戦争によって振り回されてしまったと語る内海さん。エビをキッカケに、インドネシアと日本、それぞれの歴史背景を知ることができました。

2018年3月11日 若者しゃべり場 私の3.11、あなたの3.11

「2011年3月11日、どこで何をしていましたか?」そんな問いかけから始まった伊藤剛さん(デザインコンサルティング会社asobot代表取締役)と小林深吾さん(ピースボート災害ボランティアセンター)の企画。東日本大震災が起こった当時、中学生や高校生で学校で部活動をしていたという方や、滞在中のバリで知ったという方も。「正直、東日本大震災のことを普段思い出すことはなくなってきました。震災が起こった当時は忘れないだろうと思っていたので、そんな自分にショックです」そんな言葉にうなずく参加者も。それぞれの思いを共有する、とても大切な時間となりました。

2018年3月11日 東日本震災から7年-被災地のイマ、復興って何だ?-

7年目の3.11を迎え、船内でもさまざまな企画が行われました。ピースボート災害ボランティアセンターの小林深吾さんが、震災直後に現地に入った当時から現在に渡っての活動を紹介。「復旧は、元通りにすること。復興は元よりよくすることで、再び同じ災害を起こさないようにすることです」そう話すのは社会学者であり首都大学東京教授宮台真司さん。住まいが安定してからやっと人とのつながりができ、心の満足度が上がると話す伊藤剛さん(コンサルティング会社asobot代表取締役)の言葉に頷く参加者も。これからの未来に自分たちができることは何かを考える時間になりました。

2018年3月11日 3.11-3つの無責任-

「3.11によって、役所は役所として機能していない無責任な状態であることが露呈されました」そう語るのはジャーナリストの松本仁一さん。一つ目の無責任は、当時の原子力安全委員長は原子力についての知識が少なかったことであり、二つ目は、避難に関することをあげた松本さん。「原子力発電所が爆発したら、それは原子爆弾が爆発したのと同じことで、何万人という命が奪われるおそれがあるんです。すぐに対応しなかった人間にも責任があります」7年が経った今も、日本は確実に無責任の代償をこうむり続けていると語る松本さん。3.11についてあらためて振り返る講座となりました。

2018年3月10日 硫黄島沿岸航行

船は小笠原諸島南端近くにある、硫黄島沿岸を航行中!普段は入ることができない7階前方のデッキが開放され、多くの人がカメラを片手にデッキへと集まります。硫黄島の名前は、島のいたるところで見られる硫黄に由来しているんだそう。今日は日差しが強く、気温も少しずつ上がってきました。船首では船があげる水しぶきで虹ができていました!標高170メートルの擂鉢山。その名のとおり、擂り鉢を伏せたような形をしています。うれしいことに、遠目ながらクジラの姿も見ることができました!クジラが見えるたびに、デッキでは歓声があがります。船は最初の寄港地、コロールに向けて進みます。

2018年3月9日 ピースボート35年の歩み

ピースボート35周年の記念となる今クルーズ。これまでの歩みを水先案内人のナビィさんを交えてご紹介。「過去を知り、そして未来の平和をつくる」そんな思いを胸に、1983年初出航したピースボート。どうして船を出すことになったのか、アジアをめぐるショートクルーズから始まり、年3回、定期的に世界一周クルーズを行うまでの話が飛び出します。訪れた国々での国際交流はもちろん、現在はさまざまな国・地域から多くの方にご乗船いただいているピースボート。今クルーズでは、ピースボートの原点ともいえるアジア・太平洋の国々を巡ります。これからの出会いが楽しみになる企画となりました。

2018年3月7日 第97回ピースボート「アジアグランドクルーズ」神戸出航!

いよいよ横浜出航の日!乗船される皆さんは、指折り数えてこの日を待っていたことでしょう。オーシャンドリーム号へと進むその顔には笑顔が浮かびます。出航式は、雨のため船内で行います。船長の挨拶やクルーズディレクターの挨拶のあとは、皆さんで乾杯!これから47日間、どうぞよろしくお願いします!船の出航といえば紙テープを投げますが、今日は紙吹雪で出航をお祝い!色とりどりの紙吹雪が舞い、とてもキレイ!47日間のアジアをめぐるクルーズが始まります!どんな人たちに出会い、どんな世界を見て、どういった空気を肌で感じることができるのか楽しみです。それでは、いってきます!

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