水先案内人

ピースボートの旅をより有意義なものへと導くナビゲーターが「水先案内人」の皆さん。訪れる土地の専門家やジャーナリスト、各界の著名人、エンターテイナーなど、その顔ぶれは実に多彩です。まなぶ・たのしむ・つくる━“先生”とはひと味違う水先案内人が、地球一周をより豊かにナビゲートします。

ビデオメッセージ

これまでにご乗船いただいた方々(順不同、敬称略)

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渡部 久仁子 WATANABE Kuniko

(特定非営利活動法人ANT-Hiroshima 理事)

広島生まれ。広島を拠点に、核兵器廃絶、国際協力、平和教育活動など草の根のさまざまな活動を通じて国際平和構築を目指す特定非営利活動法人ANT-Hiroshima理事。原爆を生き抜いた被爆樹木を紹介する案内もおこなっている。漫画「はだしのゲン」の作者である中沢啓治のドキュメンタリー「はだしのゲンが見たヒロシマ」(2011)製作プロデューサー。祖父母が広島で被爆。現在、被爆当時15歳の広島赤十字病院救護看護婦養成部の学生だった祖母・上野照子の家族伝承者になるべく研修中。

特定非営利活動法人ANT-Hiroshima https://www.ant-hiroshima.org/index.html

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陳 天璽 ちん・てんじ CHEN Tien-Shi

(早稲田大学国際学術院教授、無国籍ネットワーク発起人)

1971年、横浜中華街生れ。1972年、日中国交正常化と日華断交に翻弄され、生後間もなく無国籍となる。移民、無国籍者に注目した研究に従事し、筑波大学大学院を修了(国際政治経済学博士)。ハーバード大学フェアバンクセンター研究員、日本学術振興会(東京大学)研究員、国立民族学博物館准教授を経て現職。華僑・華人問題をはじめ、移民・マイノリティ問題、国境・国籍問題に取り組む。著書に、自身の半生を描く「無国籍」(新潮文庫)を始め、「華人ディアスポラ─華商のネットワークとアイデンティティ―」(明石書店)、「忘れられた人々 日本の「無国籍」者」(明石書店)、「無国籍と複数国籍 あなたは『ナニジン』ですか?」(光文社新書)、「Stateless」(NUS Press)など。

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微笑唸歌團 ビショウネンカダン Smile Folksong Group

(パフォーマンスグループ)

伝統的なメロディーに合わせて物語を語る台湾の演芸「唸歌」を継承するべく、月琴奏者の故・楊秀卿に師事した儲見智と林恬安夫妻によって2011年に結成された。月琴と大廣弦を使い、西洋古典からジャズ、ポップス、フラメンコまで、ジャンルを超えたコラボレーションを展開。脚本、演出、出演をすべて自ら手がけるオールラウンドな実力で、伝統と現代性を融合させる稀有な存在として唸歌の普及に尽力している。2014年からは、赤字を恐れずに毎年台中市で「台湾唸歌フェスティバル」を主催。多くのベテラン演奏家を招き、唸歌の舞台を通じて世代間の交流を促進している。このフェスティバルは熟練したパフォーマンスの記録・保存する貴重な場であるとともに、若手にも活躍の場を与える重要な役割を担っている。

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永井 玲衣 NAGAI Rei

(作家)

人々と考えあい、ききあう場を各地でひらく。問いを深める哲学対話や、政治や社会について語り出してみる「おずおずダイアログ」、せんそうについて表現を通して対話する写真家・八木咲とのユニット「せんそうってプロジェクト」、Gotch主催のムーブメントD2021などでも活動。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)『世界の適切な保存』(講談社)『さみしくてごめん』(大和書房)など。第17回「わたくし、つまりNobody賞」受賞。詩と植物園と念入りな散歩が好き。

公式HP https://www.nagairei.com/

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黒井 秋夫 KUROI Akio

(『PTSDの日本兵家族会・寄り添う市民の会』代表)

1948年山形県生まれ。山形大学人文学部入学後、学生運動を主導したとして退学処分に。その後は地域の生活協同組合や全国生協連の職員などを務め、2010年に退職。2018年に「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」を設立、2020年には、東京都武蔵村山市の自宅敷地に復員兵問題や戦争に関する資料を集めた「PTSD日本兵と家族の交流館」を開設した。2023年に会の名称を『PTSDの日本兵家族会・寄り添う市民の会』に改称する。著書に『PTSDの日本兵の家族の思いと願い』(あけび書房 2023編著)。

PTSDの日本兵家族会・寄り添う市民の会 https://www.ptsd-nihonhei.com/

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古 清生 コ セイセイ GU Qingsheng

(作家)

湖北省生まれ。地質関連の公職に従事した後、北京で著述活動に専念。旅行、生活、執筆を一体化させ、個性あふれる不思議な「歩く文学」というスタイルを確立した。エッセイ、ルポルタージュなど著書は20 冊以上。中国ナショナルジオグラフィック誌、作家出版社、中国社会科学出版社、兄弟文化など数十のメディアにコラムを開設している。有名なベストセラー作家でもある。2000年の黄河探検を契機に 活動を広げ、中国各地の人文・地理・食文化を調査・記録。神農架では金糸猴保護研究チームとともに観察生活を送り、『金糸猴部落』という図鑑を出版。同書は20万部を売り上げた。2012年以降は有機茶栽培に専念し、その生活をエッセイで書き続けている。

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王 波 ワン ボー WANG Bo

(北京秦脉医薬コンサルティング株式会社会長、国家薬物政策・医薬産業経済研究センター研究員、中国医薬品監督研究会薬物警戒専門委員会副主任委員)

1993年以来、中国の医薬品管理政策に関する研究をおこなっている。国家衛生健康委員会、国家薬品監督管理局、国家医療保障局に対し、第三者として長期的な研究・コンサルティング・助言を提供。香港、台湾、日本、韓国、オーストラリアなどで医療改革に関する現地調査を主導し、その研究は国家医療保障局の設立やジェネリック医薬品の一貫性評価、医療制度改革の理論的基礎となった。日本を幾度も訪れ漢方薬市場の調査をおこなうほか、中国における伝統医学発展の歴史的・現代的課題を研究している。趣味は写真と旅行で、南北両極を含む七大陸すべてを訪問している。

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金井 真紀 KANAI Maki

(文筆家・イラストレーター)

1974年、千葉県生まれ。テレビ番組の構成作家、酒場のママ見習いなどを経て、2015年より文筆家・イラストレーター。任務は「多様性をおもしろがること」。著書に『世界はフムフムで満ちている』(ちくま文庫)、『パリのすてきなおじさん』(柏書房)、『はたらく動物と』(ころから)、『世界のおすもうさん』(和田靜香さんとの共著、岩波書店)、『戦争とバスタオル』(安田浩一さんとの共著、亜紀書房)、『日本に住んでる世界のひと』(大和書房)、『聞き書き 世界のサッカー民』(カンゼン)、『おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 世界ことわざ紀行』(岩波書店)、『テヘランのすてきな女』(晶文社)など。難民・移民フェス実行委員。

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姜 恵楨 カン・ヘジョン KANG Haejung

(「正義記憶連帯」理事、「アジアの平和と歴史教育連帯」国際協力委員長)

韓国の延世大学を卒業後、日本の同志社大学大学院で学ぶ。日本留学中、京都の在日コリアン密集地東九条の住民運動に参加したことを機に在日コリアン社会や日本市民社会と関わりを持ち、日韓に横たわる共通課題に取り組むようになる。東日本大震災以降は福島原発事故をめぐる日本情勢をモニタリングし、韓国向けの情報発信に取り組んだ。現在はソウルで会議通訳・翻訳の仕事の傍ら、市民団体「正義記憶連帯」「アジアの平和と歴史教育連帯」などで活動。歴史における被害者の人権や市民の記憶のあり方、国境をこえる歴史対話などを、民主主義・平和の問題として見つめる。

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ブヴァネシュワリー・スループ Bhuvaneshwaree SURROOP

(海洋生物学者)

海洋甲殻類と気候変動をテーマに、モーリシャス大学の博士前期課程に在籍する海洋生物学者。海洋生物への関心をきっかけに、サンゴ礁、海草、マングローブといった脆弱な生態系の保護に生涯を捧げるようになった。自身が関わる団体「EcoMode Society(エコモード・ソサエティ)」においてサンゴ養殖やリーフ再生、生物多様性モニタリングを主導し、学生や子ども、漁業関係者、沿岸地域住民への啓発活動にも積極的に取り組む。海洋生物多様性や遺伝学、気候変動に関する国際的共同研究および査読付き論文に多数貢献。科学、保全、人々を結びつけ、持続可能な海洋の未来を創り出すことを信念にしている。

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