水先案内人
ピースボートの旅をより有意義なものへと導くナビゲーターが「水先案内人」の皆さん。訪れる土地の専門家やジャーナリスト、各界の著名人、エンターテイナーなど、その顔ぶれは実に多彩です。まなぶ・たのしむ・つくる━“先生”とはひと味違う水先案内人が、地球一周をより豊かにナビゲートします。
ビデオメッセージ
これまでにご乗船いただいた方々(順不同、敬称略)
李 琳 リー・リン LI Lin
(世界自然保護基金(WWF)グローバルポリシー・アドボカシーシニアディレクター)
世界自然保護基金(WWF)グローバルポリシー・アドボカシーシニアディレクター2017年より世界自然保護基金(WWF)グローバルポリシー・アドボカシーシニアディレクターを務める。国連生物多様性条約(CBD)や持続可能な開発目標(SDGs)のような多国間フォーラムにおいて、環境問題や生態系に関する問題について関心度を高め、具体的なコミットメントを引き出していくような活動を中心に行っている。
アンナ・マリー・セウェル Anna Marie SEWELL
(作家)
小説や詩、合唱楽譜など、様々なジャンルの創作活動を行う作家。主な作品に『Urbane』、『Humane』、『For the Changing Moon』、『Fifth World Drum』、『PoemCatcher』、『Journey Song』、『At First Light』など。多楽器演奏者、歌手、都市における有機栽培のガーデナーとしての顔も持ち、参加型のプロジェクトなどを通してコミュニティレベルでの活動にも取り組む。カナダのリストゥグジュの先住民族・ミクマク族の一員であり、ポーランドとアニシナベにもルーツのある彼女の作品では、何かを生み出す源としての、異文化の交差がテーマとして多く取り上げられている。
公式ホームページ prairiepomes.com
メアリー・ディクソン Mary DICKSON
(脚本家、風下住民)
作家・脚本家・米国ユタ州ソルトレイクシティ出身の風下住民、甲状腺がんサバイバー。核実験被害者への援助を国際的に訴える活動家。日米の学会やフォーラムで核兵器の人間への影響について幅広く執筆や講演活動を行う。過去4年間、風下住民やウラン鉱山で働く労働者、また米国各地の支援団体と共に、核実験と核兵器製造による被害者への補償を拡大するよう米国議会での法案制定のために尽力してきた。ドキュメンタリー映画でのインタビュー多数。戯曲『Exposed』は批評家から絶賛され、全米各地のステージ上での朗読作品として上演されてきた。昨年、ユタ大学における環境人文科学プログラムの専門家を務めた。
NPO Casa Hogar Los Angelitos A.C 民族舞踊団 Ballet Folclórico de Casa Hogar Los Angelitos A.C
(ダンスグループ)
メキシコのマンサニージョにあるCasa Hogar Los Angelitosは、1995年にナンシー・ニストロムによって設立された若者を支援する施設。衣食住などの基本的なニーズを満たすことに加えて心理的なサポートや虐待の悪循環を断ち切ること、自立支援などにも取り組む。今回は2003年に始まった同団体のダンスプログラムのメンバーが乗船。このダンスプログラムは今や伝統的な舞踊にバレエの要素を加えた踊りを通してメキシコの民俗文化を表現する世界的なダンスカンパニーに成長。カンパニーの一員になることで、子どもたちは自信をつけ、集団の中で協働することを学ぶほか、自分たちのルーツであるメキシコの文化への理解も深める。2009年に初の世界ツアーを行い、それ以降年に一度のペースでツアーを行う。
能條 桃子 NOJO Momoko
(NO YOUTH NO JAPAN/FIFTYS PROJECT代表)
1998年生まれ、神奈川県平塚市育ち。2019年に20代の投票率が80%を越えるデンマークに留学したことをきっかけに、若い世代の政治参加を促進する団体NO YOUTH NO JAPANを設立、政治や社会を分かりやすく伝えるInstagramフォロワー10万人。被選挙権年齢引き下げのための公共訴訟も実施中。2022年、地方議会から20代・30代の女性、Xジェンダー、ノンバイナリーの立候補を呼びかけ、ともに支援するプロジェクトFIFTYS PROJECTを開始。政治分野のジェンダー不平等、わたしたちの世代で解消をと掲げ、活動している。慶應義塾大学院経済学研究科修士卒。
FIFTYS PROJECT 公式ホームページ https://www.fiftysproject.com/
ヘレン・ジア Helen ZIA
(ジャーナリスト、作家、ヴィンセント・チン研究所創設者)
ジャーナリスト・作家。最新の著書『Last Boat out of Shanghai: The Epic Story of the Chinese who Fled Mao’s Revolution』は、上海から香港、台湾、米国などへ渡った人たちの70年にわたる大移動の物語。アジア系米国人の歴史を題材としたもうひとつの著書『Asian American Dreams: The Emergence of an American People』は、米国の大学や高校でテキストとして広く使われる。北米とアジアで幅広く講演活動を行う。1972年に初めて中国への研究旅行を行って以来、アジア各国の対米関係や、それらの国際情勢が米国内のアジア人に与える影響を研究する。プリンストン大学が男女共学になった初めての学生として同大学を卒業。サンフランシスコ大学とニューヨーク市立大学ロースクールからの名誉学位を持つ。
鐙 麻樹 ABUMI Asaki
(北欧ジャーナリスト、写真家)
ノルウェーの首都オスロを拠点にノルウェー、フィンランド、デンマーク、スウェーデン、アイスランドに関する情報を発信して15年目。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年、同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。ノルウェー国際報道協会理事会役員。多言語学習者(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関「イノベーション・ノルウェー」より活動実績表彰。著書に『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち:北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』(かもがわ出版)がある。
金 藝率 キム・イェソル KIM Yesol
(Lilla Elefant 創設者・デザイナー、IKEA UXアクセシビリティデザイナー)
スウェーデン在住、韓国出身の産業デザイナー。受賞歴多数。6歳の時に障害を負い車椅子生活となった経験が自身の手がけるデザインに影響してきた。また、このパックグラウンドが2020年にスウェーデンの大工と共に家具ブランド「リラ・エレファント」を立ち上げるきっかけともなる。リラ・エレファントは車椅子ユーザーの自立と尊厳を大切にした高品質の家具をデザイン・製造することで、障害をめぐる社会規範のあり方を問い、インクルーシブなデザインの重要性を広める。キム・イェソルは家具のデザインだけでなく、IKEAでデジタル製品のUXアクセシビリティデザイナーとしても活躍。デザイナーとして誰もが生きやすくなる世界に関われる方法について、講演を多数行う。
マヤ・ミリン コ ヴ ィッチ Maja MILINKOVIĆ
(ファドシンガー)
受賞歴多数で国際的に活躍するアーティスト。サラエボ生まれ、リスボン在住。サラエボ音楽アカデミーを卒業。ピアノとギターを弾き、歌手、作曲家、音楽アレンジャー(編曲家)として活動しておりこれまでに8枚のアルバムをリリース。ビロードのような声、力強さと美しさ、そして何よりも、彼女が伝える感情の豊かさで、バルカンとポルトガルで最高のボーカリストの一人として名を馳せ、「ボスニアのアマリア・ロドリゲス」とも呼ばれる。マヤ・ミリンコヴィッチの音楽は、ポルトガルのファドとバルカンのセヴダという二つの文化を組み合わせた彼女独自の音楽スタイル「ファドリンカ」としても知られる。
公式ホームページ https://www.majamilinkovic.com/
馬繼康 マー・チカン MA Chi Kang
(世界遺産観光講師)
観光を専門とする活動家。ツアーガイド、講演者、講師、作家、テレビ・ラジオ番組の出演といった仕事を掛け持ち、旅行の美しさに加えて自身のライフスタイルや価値観を発信。台北世新大学、国立台湾師範大学講師。台湾太魯閣国家公園(たいわんたろここっかこうえん)ボランティアガイド、世界遺産協会講師、国際観光ガイド。台湾のテレビ・出版業界の「金鐘奨」「金鼎獎」評議員。ヨーロッパ、アジア、アフリカの54ヵ国を訪問。著書に『788分の1の感動~世界遺産紀行~』や『玩味台湾』など、世界遺産にまつわる書籍多数。近年は世界遺産関連のプロモーションと教育活動に注力している。