水先案内人
ピースボートの旅をより有意義なものへと導くナビゲーターが「水先案内人」の皆さん。訪れる土地の専門家やジャーナリスト、各界の著名人、エンターテイナーなど、その顔ぶれは実に多彩です。まなぶ・たのしむ・つくる━“先生”とはひと味違う水先案内人が、地球一周をより豊かにナビゲートします。
ビデオメッセージ
これまでにご乗船いただいた方々(順不同、敬称略)
海堂 尊 KAIDOU Takeru
(医師、作家)
1961年千葉県生まれ。1988年千葉大学医学部卒業。1993年千葉大学医学部大学院修了。福井県立大学客員教授。2006年『チーム・バチスタの栄光』で第 4 回「このミステリーがすごい!大賞」を受賞し作家デビュー。小説は同一世界観で統一され、「桜宮サーガ」と呼ばれる。医師として死因究明問題にコミットし、Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念を提唱、社会導入を進める。『ブラックペアン 1988』『ブレイズメス 1990』『スリジエセンター 1991』のバブル三部作は累計 160万部の大ヒットとなっている。近著に『コロナ漂流録』『ひかりの剣 1988』、最新刊に『蘭医繚乱 洪庵と泰然』。
張 艶 チョウ・エン ZHANG Yan
(二胡奏者)
6歳より二胡を習い、西安音楽学院を卒業後、北京戯曲学院にて京胡及び京二胡を研修。上海、南京、蘇州、杭州、香港、台湾など各地で演奏会、講演会を開く。2002年来日。演奏活動、編曲を行う傍ら後進の指導にも当たる。2004年より二胡教室を始め、皇太子同妃両殿下(当時)に二胡の紹介と演奏を行う。2008年5月、日中芸術家共演の中国四川大地震チャリティーコンサートに出演。2008年9月、沖縄にて「Big Band Jazz Orchestra」と共演を果たす。2009年3月、来日五周年記念リサイタル「胡韵飄香―二胡演奏」を開催し、大好評を博す。現在、二胡講師、奏者として様々な日中文化交流のイベントにて活躍中。中国音楽家協会会員、中国民族管弦楽協会会員。
公式ホームページ https://zhangyan.jimdo.com/
森 達也 MORI Tatsuya
(映画監督、作家 )
ディレクターとして、テレビ、ドキュメンタリー作品を数多く制作。1998年、オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画「A」を公開。ベルリン、釜山、香港など各国での映画祭に出品し、海外でも高い評価を受けた。2001年「A2」が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞、市民賞を受賞。2016年には映画「Fake」を公開し、第26回日本映画プロフェッショナル大賞(監督賞)を受賞し、アジア、ヨーロッパなどで放映される。2011年には『A3』(集英社インターナショナル)が第33回講談社ノンフィクション賞を受賞。他にも『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』(講談社文庫)など著書多数。2023年には千葉県福田村で実際に起こった事件を元にした劇映画『福田村事件』が公開された。他にも『すべての戦争は自衛から始まる』、『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』 ( 講談社文庫 ) など多数。 2023年9月に劇映画『福田村事件』が公開された。
公式ホームページ http://moriweb.web.fc2.com/mori_t/index.html
河江 肖剰 KAWAE Yukinori
(エジプト考古学者、名古屋大学高等研究院准教授)
1972年兵庫県生まれ。1992年から2008年までカイロ在住。カイロ・アメリカン大学エジプト学科卒業。2012年名古屋大学で歴史学博士号を取得。ギザの発掘調査に10年以上にわたり従事。古代都市ピラミッド・タウンの発掘や、世界初となるドローンを用いたギザの三大ピラミッドの 3D計測調査「Giza 3D Survey」を推進中。2016年に米国ナショナルジオグラフィック協会のエマージング・エクスプローラーに選出される。TBS「世界ふしぎ発見!」や NHKスペシャルなどのテレビ番組に多数出演。著書に『ピラミッド 最新科学で古代遺跡の謎を解く』(新潮文庫)など。
ワンジラ・マータイ Wanjira MATHAI
(ワンガリ・マータイ基金代表)
世界的に有名なケニアの環境活動家。ノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイ教授にちなんで創設されたワンガリ・マータイ基金(WMF)代表。WMF の理念は目的意識や誠実性といった観点から、次世代のリーダーを育成しマータイ教授の意向を次の世代に繋いでいくこと。若い人材は国家の未来を左右するという考え方から、若者が抱える無関心、無力感、失望感からの脱却をサポートする。世界資源研究所(World Resource Institute)、再生可能分野における女性起業家パートナーシップ(wPOWER)の上級顧問、グリーンベルト運動(Green Belt Movement)、国際アグロフォレストリー研究センター(ICRAF)の理事会会員。
古今亭 菊千代 KOKONTEI Kikuchiyo
(落語家)
東京都生まれ。1984年古今亭圓菊門下に入門。1993年に先輩である三遊亭歌る多師と共に江戸では初の女性真打に昇進し「古今亭菊千代」を襲名。古典落語から創作落語、手話落語、韓国語と日本語両方で繰り広げる二次元落語など積極的に新しい分野を開拓し、国内だけではなく海外にも活動範囲を広げている。現在、演芸場での定席出演のほか、全国の刑務所・拘置所・少年少女院・更生施設でも落語を披露している。著書に『古今亭菊千代、噺家です。』(日本出版社)。2013年には、子どもから大人まで落語を楽しめる『体験!子ども寄席』(偕成社)全五巻を出版。
公式ホームページ http://www.iz-design.sakura.ne.jp/blog/
ドニーシャ・プレンダーガスト Donisha PRENDERGAST
(教育者、活動家、作家、女優))
世界を旅しながら、映画、教育、社会運動など、多岐にわたる活動を展開。ビヨンセ、ダミアン・マーリーなどの作品、またナショナルジオグラフィックをはじめとしたテレビ番組にも携わる。ラスタファリ運動の文化や継承について講演する他、ジャマイカにおける脱植民地化を目指したアクティビズムにも学術的な視点から関わってきた。人権弁護士のジャスミン・ランドやネルソン・マンデラの孫であるンダバ・マンデラらと演説ツアー「アイ・アム・ザ・チェンジ(私が変わる)」に参加。祖父母であるボブとリタ・マーリーが歌った「One Love」を、ドニーシャは「愛」をキーワードとした行動への呼びかけと捉えている。
カルメリータ・ヌキ Carmelita NUQUI
(「DAWN」(Development Action for Women Network)代表)
フィリピン出身。NGO「DAWN」は、出稼ぎ労働者として日本へ渡るフィリピン女性と日比国際児の人権保護を訴えながら、女性たちの社会的自立、生活向上のための支援を行っている。DAWNの子どもたちで構成される「劇団あけぼの」は、毎年来日し日本公演ツアーを行いながらそれぞれの父親を捜している。船内では、DAWNの活動について話していただくのはもちろん、女性の自立プログラムの一環として作られている色鮮やかなバティック(ろうけつ染め)の手工芸品の販売も行う。
女性のための開発行動ネットワーク 公式ホームページ https://www.dawnphil.com/
前田 哲男 MAEDA Tetsuo
(軍事ジャーナリスト)
長崎放送記者を経て、フリージャーナリストに転向。1970年代はマーシャル諸島ビキニ環礁で行われた核実験、1980年代は中国四川省重慶に対し日本陸海軍航空隊が実施した無差別爆撃の実態を日中双方の記録などを取材。自衛隊、米軍基地、沖縄問題などを「人間の安全保障」の立場から批判的、かつ対抗構想を提示して論じている。平和憲法の理念を具現化した「平和基本法」制定の提唱者にも名を連ねた。著書に『棄民の群島−ミクロネシア被爆民の記録』(筑摩書房)、『なんのための秘密保護法か その本質とねらいを暴く』、『ハンドブック 集団的自衛権』(共に岩波書店)、『9条で世界を変える平和基本法』、(高文研)、『Q&Aで読む日本軍事入門』(吉川弘文館)、『敵基地攻撃論批判』(立憲フォーラム)など多数。
鎌田 慧 KAMATA Satoshi
(ルポライター)
日本の社会派ルポライターの代表的存在で、原発や教育、労働などをテーマに現場に密着した取材を続けている。東日本大震災に伴う東電・福島第一原発事故を受け、2011年6月より、作家の大江健三郎さん、音楽家の坂本龍一さんらと共に、政府に脱原発への政策転換を求める「さようなら原発1000万人運動」を展開、呼びかけ人を務める。著書に毎日出版文化賞を受賞した『六ヶ所村の記録』、『ひとり起つ―私の会った反骨の人』、『狭山事件の真実』(岩波現代文庫)、『原発暴走列島』(アストラ)、『沖縄―抵抗と希望の島』(七つ森書館)、『自動車絶望工場』(講談社文庫)、『反骨 鈴木東民の生涯』(講談社文庫、新田次郎賞)など。ピースボート 「旅と平和」 エッセイ大賞の選考委員長も務めている。