水先案内人
ピースボートの旅をより有意義なものへと導くナビゲーターが「水先案内人」の皆さん。訪れる土地の専門家やジャーナリスト、各界の著名人、エンターテイナーなど、その顔ぶれは実に多彩です。まなぶ・たのしむ・つくる━“先生”とはひと味違う水先案内人が、地球一周をより豊かにナビゲートします。
ビデオメッセージ
これまでにご乗船いただいた方々(順不同、敬称略)
齋藤 弘道 SAITO Hiromichi
(遺贈寄附推進機構株式会社 代表取締役、全国レガシーギフト協会理事)
「遺贈寄付」という言葉を世に送り出し、日本に新たな社会貢献の概念を定着させた第一人者。信託銀行員時代から20年、1万件超の遺言の受託審査や1,500件超の相続トラブルに立ち会ってきた圧倒的な実務経験を背景に、現在は政府・自治体・金融機関のアドバイザーを務める。国内外のNPOへの伴走支援を通じ、個人の志をグローバル課題の解決へと繋ぐ「資金循環の仕組み」を構築。専門とする終活、相続、遺言などのテーマでは、単なる遺産の整理に留まらない「人生を豊かにする終活」のあり方を提唱。ともすれば重くなりがちな話題を、次世代への希望を繋ぐ物語として紡ぎ直し、人々の心を軽やかに社会貢献へと導いてくれる。著書に『マンガでわかりやすい 遺贈寄付ブック』(主婦の友社)など。
遺贈寄附推進機構株式会社 https://www.wizo-kifu.com/index.html
全国レガシーギフト協会 https://izoukifu.jp/
高橋 真樹 TAKAHASHI Masaki
(ノンフィクションライター、放送大学非常勤講師)
ピースボートスタッフを経て2010年からフリーに。国内外をめぐり、紛争・核問題・気候変動・エネルギーなど、社会の持続可能性をテーマに幅広く取材。パレスチナ問題については30年ほど関わり、放送大学で「パレスチナ難民問題」講座を担当。新刊『もしも君の町がガザだったら』では、今年、産経児童出版文化賞(大賞)を受賞した。ハワイについては、ピースボート時代の交流ツアー作りをきっかけに徹底取材、先住民族から見たハワイの過去と現在についてまとめた『観光コースでないハワイ 楽園のもうひとつの姿』を出版。その他の著作に『「断熱」が日本を救う』『日本のSDGs それってほんとにサステナブル?』ほか計20冊ある。エコハウスに暮らす日本唯一の「断熱ジャーナリスト」でもある。
公式HP https://t-masaki.com/
バオバオ・チェン BaoBao CHEN
(文芸起業家)
アジア太平洋地域における大規模な異文化間コラボレーションの創出で知られる台湾出身の文芸起業家。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第5次評価報告書を耳にしたことをきっかけに、オーストラリアの音楽プロデューサー兼映画監督のティム・コールと共に「スモール・アイランド・ビッグ・ソング」を共同設立。3年間をかけて16の島国を巡り、各地のアーティストたちの故郷でレコーディングを行い、海を越えた歌の共有を実現した。プロジェクトは現在11年目を迎え、これまでに3つのマルチメディア・パフォーマンス、受賞歴のある2枚の音楽アルバム、そして1本のドキュメンタリー映画のプロデュースとマネジメントを手掛けている。また、欧州、米国、アジア太平洋地域の21カ国でコンサートツアーを企画し、これまでに20万人以上の観客に生のステージを届けてきた。 中文と英語を流暢に操る生き生きとしたストーリーテラーでもあり、これまでにTEDxやスタンフォード大学、COP(国連気候変動枠組条約締約国会議)など、多数のフェスティバルにスピーカーとして招待されている。SNSのフォロワー数は13万人を超える。
ティム・コール Tim COLE
(音楽プロデューサー兼映画監督)
オーストラリア・メルボルン出身の音楽プロデューサー兼映画監督。過去数十年にわたり、音楽、映画、演劇にまたがる異文化間の芸術プロジェクトを手掛ける。これまでに、オーストラリアのアボリジナルの歌手アーチー・ローチのサウンドおよびビジュアルデザインや、ドキュメンタリー映画「バヌアツの女性たちのウォーターミュージック」の制作など、幅広い分野で活躍。また、オーストラリアのバンドとパプアニューギニアのミュージシャンとのコラボレーションアルバム『Tabaran』をはじめ、数多くのアルバムをプロデュース。さらに、「サーカス・オズ」のサウンドデザイナーとしても活動し、ニューヨークのブロードウェイやロンドンのサウスバンクなどの世界各国を巡る国際ツアーに携わった。長年、先住民族のアートに深く関わり、CAAMA(中央オーストラリア・アボリジナル・メディア協会)のシニア・ミュージックプロデューサーに就任。そこで先住民族の「ソングライン(聖なる歌の道)」をレコーディングしていた時期に耳にしたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第5次評価報告書からインスピレーションを得て、バオバオ・チェンと共に「スモール・アイランド・ビッグ・ソング」を立ち上げた。
ヒナメラ・モーガンクロス Hinamoeura MORGANT-CROSS
(仏領ポリネシア議会議員、マオヒの反核活動家)
24歳の時に慢性骨髄性白血病と診断され、後に自身の病気、そして家族を襲った多くの放射線誘発性疾患が、仏領ポリネシアで行われたフランスによる核爆撃と関係していることに気づく。被害者やその家族の声を届けるために、2018年から公の場で発言を続けている。2023年に仏領ポリネシア議会議員に選出されると、核兵器禁止条約を支持する決議を全会一致で可決させることに成功し、歴史的な快挙を成し遂げた。「非核の未来賞2023」を受賞。船内では、自身のこれまでの歩みや、核の暴力がもたらした惨禍を背負って生きる人々への認知、正義、そしてよりよい医療ケアを求める闘いについてお話しいただく。
リンコン・フラコ・ペーニャ Lincoln FLACO PEÑA
(エンベラ・ウォウナーン民族ユースリーダー、教育者、コンテンツクリエイター)
パナマ・ダリエン県のエンベラ・ウォウナーン先住民族コミュニティ出身。文化保存と環境保全に情熱的に取り組んでおり、先住民族文化の青年大使を務めている。2025年の「トライバル・ギャザリング・フェスティバル」への参加や、国連の「持続可能な開発のための海洋科学の10年」を支援するピースボートVoyage114での「SDGsユース・プログラム」への選出など、国際的に活躍。人里離れた先住民族コミュニティの教育者として英語を教える傍ら、エンベラ語の保護や文化的アイデンティティの継承を推進している。また、自身のYouTubeやInstagramを通じて、先住民族の伝統、食、音楽、踊り、そして先祖から伝わる知恵を記録し、発信している。パナマ環境省をはじめ、国連児童基金(UNICEF)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、赤十字国際委員会、国際NGOなどと連携し、移民や先住民族コミュニティへの支援活動を通して、先住民族の若者たちに力を与え、気候変動対策を推進し、質の高い教育へのアクセスを拡大することを使命としている。
レオナ・モーガン Leona MORGAN
(先住民族の反核コミュニティ オーガナイザー、活動家)
米国南西部のナバホ・ネイション出身、ニューメキシコ州在住。ディネ(ナバホ民族)のコミュニティオーガナイザーであり活動家として、2007年から核の植民地主義と闘っている。ニューメキシコ州には、数百におよぶ負の遺産であるウラン関連施設跡地、2つの核兵器研究所、トリニティ実験場、1979年のチャーチロック・ウラン溶液流出事故現場、ウラン濃縮施設、そして放射性廃棄物隔離パイロットプラント(WIPP)が存在する。聖なる場所の保護、コミュニティの健康、そして未来の世代を守るため、ウラン採掘から原子力エネルギー、核兵器、放射性廃棄物に至る「ウラン燃料チェーン」全体に反対する活動を行っている。これまでに複数のグループやキャンペーンを共同設立しており、特に核廃棄物輸送に反対する「Haul No!」の活動で知られる。また、ニューメキシコ州における世界最大の高レベル放射性廃棄物処分場計画を阻止したキャンペーンの主要なオーガナイザーでもある。現在はニューメキシコ大学の大学院にてコミュニティ・地域計画学の修士号取得を目指している。
公式ホームページ http://haulno.com
リンゼイ・ベイヤーシュタイン Lindsay BEYERSTEIN
(調査報道ジャーナリスト、コラムニスト、放送記者、ドキュメンタリー映画監督)
政治や法制度、そして腐敗や寡頭政治から米国の民主主義を守るための闘いについて取材を行っており、これまでに数々の賞を受賞。近年では、ジェフリー・エプスタインのスキャンダルについて幅広く報道しており、『MS NOW』をはじめ、多くのメディアに掲載されている。エプスタイン事件は、腐敗、強要、そして富の不平等が、人々の生活だけでなく、社会制度や組織そのものをいかに破壊してしまうかを浮き彫りにした。過激な抗議者たちに包囲された2つのアメリカの中絶クリニックの苦闘を描いたドキュメンタリー映画「Care in Chaos」は賞を受賞。現在は、陰謀論がどのようにして米国の政治を麻痺させたかについての本を執筆中。パートナーであるジャズミュージシャンのダーシー・ジェームズ・アーグとニューヨーク州ブルックリンで暮らしている。趣味は野鳥で、熱心な野鳥観察家兼野鳥写真家としても活動している。
村山 祐介 MURAYAMA Yusuke
(ジャーナリスト)
1971年生まれ。立教大卒。1995年、三菱商事入社。2001年朝日新聞社に入り、ワシントンやドバイの特派員などを経て2020年にフリージャーナリストに。2021年からオランダ、2024年からはドバイを拠点に、移民・難民など国境を越える動き「クロスボーダー」をテーマに取材し、自身のYouTubeで動画、theLetterで記事を発信し、マスメディアに寄稿・出演している。近著『移民・難民たちの新世界地図―ウクライナ発「地殻変動」一〇〇〇日の記録』(新潮社)で2025年に早稲田ジャーナリズム大賞公共奉仕部門大賞と山本美香記念国際ジャーナリスト賞、2021年に『エクソダス アメリカ国境の狂気と祈り』(同)で講談社本田靖春ノンフィクション賞、ボーン・上田記念国際記者賞など受賞。
公式HP https://murayamayusuke.com/
刃-J.I.N
(和楽器ユニット)
津軽三味線、和太鼓、尺八から成る和楽器ユニット。古典からオリジナル楽曲まで幅広い音楽性を持ち、迫力と繊細さを兼ね備えた演奏で国内外から高い評価を受けている。和太鼓奏者・松川優斗は、4歳より和太鼓を始め、10代半ばでプロデビュー。イギリス、ハンガリー、台湾など海外フェスティバルへの出演や、サウジアラビアでの日産新車発表オープニングアクトを務めるなど、世界を舞台に活躍している。津軽三味線奏者・山川拳は宮城県を拠点に、全国各地でステージ演奏活動を展開。これまでに、「第三回津軽三味線津軽民謡全国大会 inびわ湖 独奏一般男子部門」、「2019青森民謡の祭典『本場津軽三味線腕くらべ』上級の部」、「第20回 津軽三味線日本一決定戦 上級者男性の部 優勝」など数々の大会で上位入賞を果たす。津軽三味線奏者・多田智大は、幼少期より民謡、津軽三味線、尺八を学び、2025年に行われた「第43回津軽三味線世界大会」にて17歳でチャンピオンを受賞。関西を中心に演奏・指導の両面で活躍している。