クルーズレポート
オーロラを望むひととき
揺らめき、輝き、かたちを変えてゆく美しいオーロラ――周囲を360度見渡すことのできる真っ暗な洋上から、天空で繰り広げられる光のショーを眺める、ぜいたくな時間が過ぎてゆきます。地球上の限られた場所で、限られた時期にしか見ることのできない、美しい自然現象・オーロラ。世界一周クルーズで出会う奇跡の絶景は、生涯忘れられない思い出となりました。
北欧バイキング物語
オーロラやアイスランドにまつわる講座にご登壇いただいている、オーロラハンターのアクセル・オスカーソンさん。この日は、ご自身のルーツである「バイキング」についてお話しくださいました。北欧のバイキングといえば、角のある兜を被り略奪を行なうというイメージが先行しがちですが、それだけではない実際の生活や、アイスランドへ渡ってきた歴史など、バイキングの末裔であるアクセルさんがたっぷりと語ってくださいました。
私に起こった戦争
第二次世界大戦後のヨーロッパにおいて、深刻な紛争のひとつ「旧ユーゴスラビア紛争」。その中でも特に激しかったといわれるボスニア・ヘルツェゴヴィナの内戦では、民族浄化政策や長期にわたる「サラエボ包囲」により、多くの一般市民が犠牲となりました。当時サラエボで暮らしていた、水先案内人でジャーナリストのヤスナ・バスティッチさんは、その内戦に巻き込まれた市民のひとり。そんなヤスナさん自身の紛争体験をお話しいただきながら、紛争がどのようにして起こり、そこから何を学ぶべきか考える時間となりました。
旅をより有意義なものへナビゲート
[水先案内人紹介]ヤスナ・バスティッチさん
レイキャビク(アイスランド)に入港しました
パシフィック・ワールド号は、北欧の島国・アイスランドに寄港しました。活発な火山活動や地殻変動、氷河の浸食など、他では見ることのできない驚異的な光景が広がるアイスランド。特に「ゴールデンサークル」とよばれるエリアでは、ユーラシアプレートと北米プレートが左右に引き合う地球の割れ目「ギャオ」や、マグマで温められた熱湯が吹き上がる間欠泉など、“生きている地球”と出会えるスポットをたくさん訪れ、パワフルな自然を全身で感じることができました。
レイキャビクの掲載記事はこちら
[クルーズコレクション]地球の鼓動が聞こえる、遥かなるワンダーグラウンドへ
洋上で出会うオーロラ
オーロラベルト圏内を航行中のパシフィック・ワールド号の船上で、待ちに待ったオーロラを観測しました。船の前方から後方へと光をのばしてゆく緑のオーロラ――写真や映像ではなく自分の目で眺めるオーロラは、とても神秘的で感動的でした。船のデッキには大勢の人が集まり、夜空で舞い踊る光のヴェール・オーロラを目に焼きつけていました。
こんにちはオーロラ
オーロラ観測区間を航行中の船内では、オーロラに関するさまざまな情報を分析しているオーロラ案内人のアクセル・オスカーソンさんをゲストにお迎えし、オーロラにまつわる企画を開催しています。この日は、昨日のオーロラの状況を振り返り、長年オーロラを観測してきたアクセルさんの分析で今夜の発生を予測する企画が行われました。皆さんオーロラの観測を楽しみにされているとあって、アクセルさんのお話に熱心に耳を傾けていました。
月夜
大西洋を北上中のパシフィック・ワールド号は、次の目的地であるアイスランドのレイキャビクへと向かっています。この日、船の上には、雲間から明るく輝く月が顔をのぞかせ、幻想的な光景が広がっていました。オーロラベルト圏の航海がはじまり、これから出会うであろう神秘的なオーロラへの期待が高まります。
ビュッフェレストラン
船内に複数あるレストランのうち、14階にある「ホライゾンコート」ではビュッフェスタイルで食事をお楽しみいただけます。日本食はもちろん、中華やイタリアンなどさまざまなメニューが並び、その日の体調や気分に合わせて内容や量を調節できるのも好評です。スイーツが並ぶコーナーもあり、ショーケースの前では食後のデザートを選ぶ人の姿も見られます。
リバプール(英国)に入港しました
イギリスの海の玄関口として知られる港町、リバプールに入港しました。この街は、かの有名な世界的ロックバンド、ザ・ビートルズが誕生した街。彼らの初期の活動拠点となったライブハウスを訪れるなど、ビートルズゆかりのスポットをめぐり、イギリスグルメも楽しみました。
ビートルズナイト
間もなく寄港するリバプールを前に、ビートルズの名曲を楽しむ「ビートルズナイト」が開催されました。本船専属ミュージシャンたちの演奏と、美しい歌声に酔いしれるとっておきの時間――会場に集まった方々は、ドリンクを片手にビートルズの世界観を堪能されていたようです。