大船渡
三陸一帯は、美しい海岸と地形が織りなす絶景の地。高山植物や広大な準平原地形、三陸を象徴する海岸地形が生み出す多彩な景観をお楽しみいただけます。
自然豊かな景観美を求めて
素晴らしい太平洋の眺めと豊かな漁場が点在する三陸海岸に面する、岩手県大船渡市。大船渡が位置する岩手県沿岸南部も東日本大震災で大きな津波被害を受けた地域ですが、海岸の美しさは健在です。道路や震災伝承施設の整備が進められるにつれ新しいスポットも続々とオープンし、復興のまちづくりが新たな賑わいを生み出しています。また2019年3月には三陸鉄道リアス線も開業し、車窓からの変化に富んだ景色と列車のレトロな雰囲気に魅せられて、多くの旅行者が大船渡を訪れています。
三陸を代表する老舗酒蔵へ
岩手三陸で愛され続ける酔仙酒造。昭和19年に岩手県沿岸部にあった9軒の造り酒屋が、一つになってできた蔵元です。醸造施設はもともと陸前高田にあったため、津波で大きな被害を受けてしまい、2012年8月大船渡に「酔仙酒造 大船渡蔵」を新設して酒造りを再開しました。こだわりの酒造りを見学できる酒蔵見学も実施しており、「技術と心を人から人へ伝える美酒伝承」を大切に守り抜いてきた、蔵元の誇りにふれることができます。お土産には大船渡の郷土菓子、かもめの玉子を。ほくほくの黄身餡を包んだ昔ながらの銘菓は、食べればほっとする美味しさです。
潮騒に導かれて
国の「名勝・天然記念物」に指定されているほか「日本の渚100選」にも選ばれている、碁石海岸。波で磨かれた黒い玉砂利が敷き詰められていることが、名前の由来になったという一説も。なかでも波の浸食により3つの大きな穴が開いた穴通磯（あなとおしいそ）は絶景スポットです。他にも、豪快な音が響き渡る雷岩や、切り立った岩壁が向かい合い白波が砕け散る乱曝谷(らんぼうや)なども見ごたえ十分。それらを含む島々を小型漁船でめぐる碁石海岸クルージングは、大船渡の自然を堪能できるアクティビティです。