ルーアン
セーヌ川沿いに開けたフランス北部の街。古くからセーヌ川を利用した水運の街として知られ、多くのゴシック宗教建築が残ることから、時に「100の鐘楼を持つ街」と呼ばれます。
印象派の愛した街へ
フランス北部、ノルマンディー地方の古都ルーアン。百年戦争で活躍したジャンヌ・ダルク終焉の地として知られ、街には彼女にまつわる教会や建物が多数存在します。また旧市街には、フランス・ゴシック建築の最高傑作とも称されるノートルダム大聖堂をはじめ、ゴシック様式の歴史的建造物が数多く残っています。12~16世紀にかけて建造され、ゴシック建築の変遷の過程を知ることができる大聖堂は、画家のクロード・モネが33点の連作を描いたことでも有名。印象派の画家にも愛された歴史ある景観をお楽しみください。
ロマンあふれる街歩き
街中には、ジャンヌの歴史記念館や、火刑に処された場所にはステンドグラスが美しいジャンヌ・ダルク教会が建っており、国を背負って散っていった彼女が今も人びとに愛されていることが伝わってきます。また、ルーアンの旧市街にはノルマンディー独特の木組みの家々がよく保存され、ジャンヌが生きた時代につくられた大時計は街のシンボルとして存在感を放っています。ルネサンス様式の文字盤の上にある円形の窓には球が埋め込まれ、月の満ち欠けを表しています。
セーヌ川を遡上する旅
フランス中部の街ディジョンを源に、首都パリを流れ北部セーヌ湾へと注ぐ全長780kmのセーヌ川。ピースボートクルーズでは、フランス北西部・ノルマンディー地方を舞台にセーヌ川を遡上します。旅の出発点は、セーヌ川の河口に開かれた港町ル・アーブル。この街は画家のクロード・モネが『印象・日の出』を描いた場所としても知られ、「印象派のふるさと」とも呼ばれています。そして船は、印象派画家たちも愛した田園風景の中をクルージングしながら、中世の趣を色濃く残す古都ルーアン、さらにはパリを目指します。
[特集記事]憧れの風景を訪ねて、時を行き交うセーヌ川クルーズ−