アーカイブ: 寄港地
ヌエボ湾の海岸に位置するプエルトマドリンは、パタゴニアの自然保護区であるバルデス半島に最も近い町です。美しいビーチが広がり、穏やかな時間を過ごすことができます。

豊かな自然の中で生きる動物たち
パタゴニアの自然保護区であるバルデス半島には、ペンギンやゾウアザラシ、オタリアなど、さまざまな動物たちが生息しています。ミナミセミクジラやミナミゾウアザラシの重要な繁殖地になっており、この場所で生きる動物たちの種類の豊かさや重要性が認められ、1999年にユネスコ自然遺産として登録されました。

広がる穏やかな海
プエルトマドリンは、バルデス半島とニンファス岬からなるヌエボ湾に面していて、パタゴニア沿岸でも穏やかな海が広がる町です。町の境界には、美しいビーチが約5キロにわたって伸びています。自然科学海洋博物館やエコセンターなど、自然や動植物について学ぶことができる博物館もあり、周囲の自然環境について学ぶことが出来ます。
コーヒーの輸出港として発展した、ブラジル最大の貿易港。南半球最大の人口を誇る都市サンパウロへの玄関口でもあり、何キロにもわたって続く広大なビーチが魅力の街です。

ビーチ広がる移民の街
サンパウロへの海の玄関口、サントス。広大なビーチが広がっており、サンパウロ市民の週末のリゾート地として親しまれています。何キロにもわたる広大なビーチは多くの市民や観光客でにぎわい、ブラジルの海を存分に楽しむことができます。ケーブルカーで上ることのできるモンチ・セハーの丘からは、サントスの街と海を一望することができます。またサントスは世界中から来伯した移民たちの上陸港で、日本からの移民が初めてブラジルの土を踏んだ、日本とかかわりの深い街でもあります。今も市内には日系の商店やレストランが多く、海岸では日本移民の像や上陸記念のモニュメントを見ることができます。

食の文化と歴史を知る
サンパウロはブラジル全土からグルメが集まる美食の街。サントスの街でも、ローカルグルメが楽しめる屋台からおしゃれなレストランまで、さまざまな食を味わうことができます。またサントスは、ブラジルコーヒーの輸出港としても世界的に有名です。市内には貿易の中心地だった旧コーヒー取引所が残っています。コロニアル様式の建物はまるでヨーロッパの様な雰囲気で、サントスの見どころのひとつとなっています。内部は博物館になっており、ブラジルにおけるコーヒーの歴史を学ぶことができます。
南大西洋、アルゼンチンの沖に浮かぶ「フォークランド諸島」。1845年に港が建設されて以来、スタンレー港は地元の経済活動の中心となっています。

ペンギンたちの楽園へ
2つの大きな島と776の小さな島々からなるフォークランド諸島は、周囲に広がる豊かな海洋資源のおかげで、数多くの野鳥や海生哺乳類たちの生息地です。特にこの地は、キングペンギン、ゼンツーペンギン、イワトビペンギン、マカロニペンギン、マゼランペンギンの5種類ものペンギンが生息し、非常に大きなコロニーを形成して繁殖しています。四輪駆動などの小型車で、道なき道を進んだ先に出迎えてくれるたくさんのペンギンたち。まるでペンギンの村を訪問してしまったかのような錯覚をしてしまうほど!お土産ももちろん、フォークランド諸島を代表するかわいいペンギンの小物を記念にどうぞ。
プンタアレナスの目の間に広がるのは、大航海時代に航海士マゼランが発見し、その名がついたマゼラン海峡。大西洋と太平洋を結ぶこの海峡の発見は海運上非常に重要な役割を果たしました。大航海時代の繁栄に思いを馳せながら、パタゴニアの素朴な風景をお楽しみください。

「世界史を変えた海峡」を望みながら
パタゴニアの中心都市であるプンタアレナスは、規模もコンパクトなので街歩きにも最適です。マゼランやパタゴニアの産業の話を聞きながらめぐれば、「世界史を変えた海峡」を望むこの小さな街の歴史を、より深く知ることができるでしょう。郊外には、パタゴニアの牧歌的な風景が広がり、過酷な大地に生きる人びとの生活が垣間見えます。牧羊や牛、アルパカなどを飼う牧場では、毛刈りショーや豪快なラム肉のランチが楽しめます。日本ではあまり知る機会がない、パタゴニアの自然や風土、そして、プンタアレナスが歩んだ歴史に耳を傾けてみましょう。

大自然の神秘 美しく青い氷河
青い尖塔が美しいペリト・モレノ氷河、南米最大の長さ60キロものウプサラ氷河を有する「ロス・グラシアス国立公園」は、アンデス山脈の南端パタゴニアに位置し、南極・グリーンランドに次ぐ地球上で3番目の大きさを持つ氷河群が魅力的です。この国立公園観光の拠点となるのが小さな街「エル・カラファテ」。森や湖に囲まれたこの地を、氷河観光のシーズンには世界中から観光客が訪れます。小型クルーズ船からのウプサラ氷河の眺めや、ペリト・モレノ氷河が目前にせまる遊歩道を歩けば、大自然が創り出した景色に目を奪われることでしょう。澄んだ空気の中でのトレッキングは格別です。
現バイーア州の州都・サルヴァドール。コロニアルな街並みが美しく、ポルトガル統治時代の首都として交易で栄えました。「サンバやブラジル音楽」発祥の地とも言われています。

大航海時代に交易で栄えた街
バロック建築ではブラジルの最高峰と言われる「サンフランシスコ教会」。外観からは想像しえない、金色に統一された内装の煌びやかさから、「黄金の教会」と呼ばれています。 そして、「サルバドール・デ・バイア歴史地区」の一角にあるのが、カラフルな街並みが魅力的な「ペロウリーニョ」。かのマイケル・ジャクソンがプロモーションビデオを撮影した場所としても有名で、お土産店やレストランが並ぶ散策を楽しめます。広場からは、サルヴァドールの街並みを一望することができるので、カフェのテラスでのんびり過ごすのもおすすめです。

アフロ・ブラジル文化
大西洋に面したサルヴァドールは、300年に渡り続いた奴隷制度による黒人たちのブラジル到着港でもありました。苦しい現実をこの地で生きることになった彼らによって「アフロ・ブラジル文化」は生まれました。 アフリカからもたらされた音楽や衣装、ダンスなどがブラジル文化とミックスされ、サンバが生まれ、ダンスのような格闘技・カポエラへと発展したと言われています。街のどこからともなく聞こえてくるサンバのリズム、カンドンベの音色がその文化を物語っています。そんな「ブラジル」を体感することが、この街一番の見どころかもしれません。
ペルー中南部、ピスコ川河口に位置する小さな港町。マスカットの蒸留酒「ピスコ」はこのピスコ地方が発祥で、ピスコ港はこの葡萄酒や綿花、果実などの積出港でした。

大地の恵みと文明の叡智
標高2,400メートルに位置する天空の都市・マチュピチュ遺跡。かつてこの地に繁栄を極めた古代インカ帝国が、スペインの侵略から逃れるために建設されたという説がありながらも、決定的ではなく、未だ謎多きまま。さらに建造物の石積みは、鉄がなかったとされる時代に「カミソリの刃すら通らない」ほど精密に組まれていることも、世界から注目を集めています。 インカ以前にも数々の文化や文明が重なり合い、繁栄と衰退が繰り返されていたこの地では、ペルーが誇る歴史を今に伝える世界遺産が目白押しです。

古都クスコ
標高約3,000メートルにある、かつてのインカ帝国の古都クスコ。インカ道で各地と結ばれたクスコは世界の中心として栄華を極め、黄金の都として飾られ、まばゆい輝きを放っていたといわれます。現在、世界遺産として登録されているクスコの街は、スペイン人によって破壊された神殿や宮殿の跡に、教会やスペイン風のテラコッタ色の屋根の街が築かれたもの。美しいカテドラルがそびえたつ街の中心地「プラザ・デ・アルマス」は人びとの祈りと憩いの場です。でもその街をゆっくりと見てみると、インカ時代の堅固な礎石の上に建っていることがわかります。

ビジャ・エルサルバドル
ペルー内戦を逃れた人びとが、砂漠の地に集まり生まれた「ビジャ・エルサルバドル」というスラム。元々は人びとが”不法”に集まった場所でしたが、住人同士が互いに意見を出し合い、優れた都市計画から”街”が築きあげられ、「奇跡の街」と呼ばれるまでに。ノーベル平和賞にもノミネートされるなど、世界の注目を集めています。こうした「ビジャ・エルサルバドル」発展に大きく寄与した、現地NGO「アレーナ・イ・エステラス」との交流を通じて、貧困問題や社会参加について考えるプログラムも実施しています。
ラプラタ川の河口に発展した小国ウルグアイの首都、モンテビデオ。街中に点在する、歴史的建築物が美しい寄港地です。

趣深い歴史地区へ
ウルグアイ全人口の約半数が住む国内最大の都市ながら、ラプラタ川の対岸に位置するブエノスアイレスの喧騒と比べると、のんびりとした雰囲気の街。歴史的建造物が残り、ヨーロッパのさまざまな建築様式を使って建てられた豪商の私邸は、港町として繁栄した時代の面影を今に伝えます。ユネスコの世界無形文化遺産にも登録される伝統打楽器「カンドンベ」の演奏や情熱のタンゴなどの伝統文化もぜひお楽しみください。ランチには、人よりも牛のほうが多いと言われ、世界有数の牛肉消費量を誇るウルグアイ産の牛肉ステーキを。脂身が少なく柔らかな口当たりは絶品です。

オーガニック農園でのんびり
市街地を抜けると穏やかな自然が広がることも魅力のひとつ。小国で農業の産業規模は大きくないものの、その分有機農業の普及に力を入れているので、有機栽培の農地面積は南米で2位を誇ります。ピースボートでは、モンテビデオ近郊のオーガニック農園を訪ねます。農園の取り組みをうかがい、実際に畑仕事をお手伝い。食事は、野菜本来の味がじっくり味わえる、有機野菜たっぷりのお料理をいただきます。農園でのひとときを楽しみ、私たちの「食」についても考えてみましょう。
スペイン語で「天国の谷」という意味を持つバルパライソ。港を中心として扇形に広がる斜面に、赤や水色、黄色など色とりどりの建築物が並びます。

カラフルな街並みが広がる「天国の谷」
チリの首都サンティアゴから西に120キロの街バルパライソは、古くから海上貿易の拠点として栄えてきました。世界からの移民の影響を受けた建築物が残る、風光明媚な港町として知られ、街全体が世界文化遺産に登録されています。ノーベル文学賞を受賞したチリの詩人パブロ・ネルーダが過ごした家などもあり、ラテンアメリカ文学の世界にふれることもできます。またここはチリでも有数のブドウの産地です。リーズナブルで品質の高さから日本ではすっかりお馴染みになったチリワイン。ランチにもちろん、お土産にもぴったりです。

日本が大好きな若者たちと世界遺産の街歩き
チリで日本語を学ぶ若者たちや、日系の若者たちとグループに分かれて、バルパライソの街へ繰り出します。100年以上の歴史を持つアンセソールというケーブルカーに乗ってみたり、最近さまざまな壁画などのアート作品で彩られ「青空美術館」と呼ばれるほど人気のスポットを案内してもらったり。 地元の若者ならではの目線でバルパライソをめぐります。世界遺産の街を歩きながら、お互いの文化や生活、趣味や流行・・・おしゃべりを楽しみましょう!チリに友だちが出来る、忘れられない体験になるはずです。
アルゼンチン最南部、フエゴ島に位置するウシュアイア。ここは、南米のみならず世界最南端の地。雪を冠した急峻な山々やパタゴニアの氷河など、美しい景観が広がります。

南極旅行の起点の街
マゼランが、先住民族の人びとが焚く火の灯りを見て名付けた「フエゴ島(火の島)」。その南端に位置するウシュアイアは、「世界最南端の街」と呼ばれています。南極大陸まではおよそ1,000キロメートルの距離にあり、南極観光の玄関口にもなっています。世界一の海の難所ともいわれるドレーク海峡を抜けた先にあるのは、澄み切った空気に包まれた、どこまでも続く青と白の氷の世界。ここでしか見ることのない絶景がどこまでも広がります。地球最後の秘境を訪れる体験は、かけがえのない一生の宝物となるでしょう。

世界の果てに思いを馳せる
アルゼンチンのフエゴ島とチリのナバリノ島・オステ島を隔てる、全長約240キロメートルのビーグル水道。静謐な空気に包まれた美しい海峡に広がる雄大な景観は、見る者すべてを魅了します。また、ティエラ・デル・フエゴ国立公園を訪れれば、美しい山々、澄み切った川、豊かな海、深い谷、溢れ出すような緑、パタゴニアの大地に広がる壮大な自然を思い切り感じることができます。世界中の旅人が憧れる世界の最果て――悠久の時を紡ぐ大自然に包まれたウシュアイアで、とびきりのひとときをお過ごしください。

最果ての街に広がる魅力
南米大陸の南端に位置するウシュアイアの街では、郵便局や博物館からスーパーマーケットに至るまで、すべてが”世界最南端”。街のあちこちで、「世界最南端」や「世界の果て」といった惹句を目にすることができます。中でも、世界最南端の鉄道・南フエゴ鉄道は特に有名です。街の南西に位置する「世界の果て駅」からレトロな外観を持つ「世界の果て号」に乗り込めば、美しい滝や湖を望むことができます。夏季でも最高気温は15度になんとか届くほどという冷涼な気候も、”世界の果て”の演出に一役買っています。
[特集記事]冒険心をかきたてる、世界の果ての街
南米大陸の多くの国と異なり、ヨーロッパ系が人口の大多数を占めるアルゼンチン。南米を代表する国際都市の街並みは、古きヨーロッパの風情漂う、どこかロマンチックな趣きです。

アンティークな街並み
アルゼンチンの政治、経済、文化の中心として発展した南米有数の大都市。ヨーロッパ系の人びとが多く移り住んだ歴史からヨーロッパ風の街並みが広がり、ときに南米のパリとも呼ばれています。19世紀後半~20世紀初頭の荘厳な建築群はもちろん、トタン造りのカラフルな建物「ボカ地区」、スペイン植民地時代の面影を残す「サンテルモ地区」など、見どころは尽きません。牛肉の炭火焼き「アサード」、日本でも人気のアルゼンチンワインなどもぜひご賞味ください。

情熱のアルゼンチンタンゴ
港沿いの下町「ボカ地区」は、赤、青、黄、緑など、カラフルにペイントされた家が並ぶ、ブエノスアイレスを代表とする観光地。アルゼンチンタンゴ発祥の地と言われています。叙情的なリズムと華麗なステップが魅力のタンゴは、19世紀後半頃、この街の酒場に集まった、さまざなルーツを持つ労働者たちの文化が融合し、生まれたものです。ブエノスアイレス観光を楽しんだ後は、タンゴハウスでの華やかなタンゴショーで、ブエノスアイレス滞在の夜を飾りましょう。タンゴショーを楽しむツアーも実施予定です。

美しき「南米のパリ」
アルゼンチンがスペインから独立した1816年、首都ブエノスアイレスは草原と川しかない小さな町だったことから、「偉大なる田舎町」と呼ばれていました。その後、主にスペインやイタリアから海を越えて渡ってきた人々によってブエノスアイレスは発展を続け、現在では世界有数の都市へと変貌を遂げました。多くの旅行者を惹きつける最大の理由は、欧州の薫りが色濃く漂うことから「南米のパリ」と形容される美しい街並みにあります。南米屈指の美しさを誇る街を歩き、移民を中心に育まれた文化や芸術に出会います。
[特集記事]南米屈指の美しき街を歩く