アーカイブ: 寄港地
世界三大美港のひとつにも数えられる、南米を代表する美しい港湾都市。人間と自然との相互作用によって生み出された景観が世界遺産に登録されています。

キリスト像が見守る街
標高710m、リオデジャネイロの街を一望できる「コルコバードの丘」。ここから見える美しい海岸線と街並み、緑が融合された美しい景観は、2012年に世界遺産登録されました。この丘の上に立つのは、シンボルとも言える巨大なキリスト像です。いたるところから見えるその姿は、まるで街を見守っているかのよう。そんなリオデジャネイロで人気なのが、全長4キロメートル、観光の定番であるコパカバーナビーチと、ボサノバの名曲「イパネマの娘」のモデルになったイパネマビーチです。ビーチでは日焼けをしたり、バレーを楽しんだり。ブラジルを感じる風景です。

リオ日系協会の人たちと出会う
1908年以降、日本から多くの人が移民としてブラジルに渡りました。慣れない土地で、日本とは異なる言語や環境、過酷な生活の中、多くの人が命を落としました。それでも苦労を乗り越え、少しずつ自分たちの生活を安定させ、現在も多くの日系移民が暮らしています。リオデジャネイロではそんな日系移民の皆さんに会いに行くオプショナルツアーを実施します。一緒に食事をしながら故郷の思い出話をしたり、歌を歌ったり。日本からは遠く離れたブラジルに、日系の「友人」ができる、思い出深い時間になることでしょう。

カーニバルの熱気を体験
南半球をめぐるピースボートクルーズでは、世界最大級の祭典「リオのカーニバル」真っただ中のリオデジャネイロに寄港する機会も。ダイナミックな音楽とサンバのリズム、豪華絢爛な山車、ダンサーやミュージシャンによる華麗なパフォーマンスは、身体だけでなく心までをも揺さぶります。さらには、船内からカーニバルを楽しむのがピースボートスタイル。ダンスや打楽器のワークショップ、カーニバルの歴史・文化に関する講座など、連日開催されるさまざまなイベントを通してその魅力を体験します。
[特集記事]カーニバルの熱気に魅せられて
マチュピチュ遺跡やインカ帝国時代の首都クスコなど、数々の世界遺産を擁するペルーの海の玄関口。首都リマにも近い、物流や貿易を支えるペルー最大の港湾都市です。

大地の恵みと文明の叡智
標高2,400メートルに位置する天空の都市・マチュピチュ遺跡。かつてこの地に繁栄を極めた古代インカ帝国が、スペインの侵略から逃れるために建設されたという説がありながらも、決定的ではなく、未だ謎多きまま。さらに建造物の石積みは、鉄がなかったとされる時代に「カミソリの刃すら通らない」ほど精密に組まれていることも、世界から注目を集めています。 インカ以前にも数々の文化や文明が重なり合い、繁栄と衰退が繰り返されていたこの地では、ペルーが誇る歴史を今に伝える世界遺産が目白押しです。

リマ旧市街歴史地区
1533年、インカ帝国を征服したスペインのフランシス・ピサロによって造られた街リマの旧市街。歴史を今へと伝える街は世界遺産に登録されています。都市計画のモデルとなったのは、ピサロの母国である当時のスペインのマドリード。 碁盤目状に道路が整備され、重要な建造物がいくつも建てられました。サント・ドミンゴ教会やリマ大聖堂、17世紀前半の美しいセビリアンタイルが貼られたサン・フランシスコ修道院は南米の史上最高傑作と評されています。タイムスリップしたかのような景観の中を散策する楽しみが待っています。

ビジャ・エルサルバドル
ペルー内戦を逃れた人びとが、砂漠の地に集まり生まれた「ビジャ・エルサルバドル」というスラム。元々は人びとが”不法”に集まった場所でしたが、住人同士が互いに意見を出し合い、優れた都市計画から”街”が築きあげられ、「奇跡の街」と呼ばれるまでに。ノーベル平和賞にもノミネートされるなど、世界の注目を集めています。こうした「ビジャ・エルサルバドル」発展に大きく寄与した現地NGO「アレーナ・イ・エステラス」との交流を通じて、貧困問題や社会参加について考えるプログラムも実施しています。

アンデス文明の聖地へ
南米・ペルーにおいて、人類の定住が始まったとされるのはおよそ紀元前3,000年頃。その後、一帯にはアンデス文明と呼ばれる高度な文明が花開きました。そして、アンデス文明最後の先住民族国家・インカ帝国の時代に誕生したのが、アンデス山中の奥深く、空からしかその姿を確認できないことから「空中都市」と称されるマチュピチュです。今なお世界中の旅人を魅了するこの場所は、どんなロマンやミステリーに包まれているのか――ペルー・リマ在住で、長年に渡りペルー文化の研究を続ける阪根博さんに伺います。
[特集記事]聖なる巡礼地・マチュピチュを訪ねて