広島
瀬戸内海の美しい眺めと、荘厳な世界遺産・厳島神社が迎える広島へ。グルメや街歩きが楽しめる他、原爆の惨禍から立ち上がった国際平和都市としての一面にもふれられます。

歴史とにぎわいを感じる街歩き
瀬戸内海に面する広島市は、中国・四国地方最大の都市であり、世界で初めて核兵器が使われた場所として国際的にも知られています。幾筋もの川が流れる市の中心部へは、「広電」の愛称で親しまれる路面電車が便利。戦国武将・毛利輝元が築いた広島城や、美しい庭園が広がる縮景園、世界遺産の宮島へのアクセスも良好です。そして、ぜひとも味わいたいのが魅力あふれる広島グルメ。たっぷりのキャベツの上に具を重ねるお好み焼きや、広島湾で採れる良質な牡蠣、今や全国区となった汁なし担担麺など、名物グルメの数々をご賞味ください。

世界へと訴える平和の祈り
1945年8月6日に、人類史上初の原子爆弾が投下された広島の街。その凄まじい威力によって多くの人びとが命を失い、今も被爆の影響で苦しむ人びとが存在しています。街全体も甚大な被害を受け、かつて広島随一の繁華街だった平和記念公園一帯も原爆によって焦土と化しました。現在では世界遺産の原爆ドームや資料館が建ち、恒久平和を祈念する公園として再生し、当時の惨禍を今に伝えています。公園内に点在する60を超える慰霊碑や施設を訪ねれば、命の重みや核兵器の非人道性について考える意義深い時間となるでしょう。

神秘的な空気が漂う世界遺産の島
海の上に浮かぶように建つ厳島神社で知られる宮島は、日本三景の一つにも数えられる国内有数の観光地。古代から島全体が神として崇められており、厳かな雰囲気の寺社仏閣がいくつも点在しています。厳島神社の背後に切り立つ、原生林に覆われた弥山(みせん)も山岳信仰の対象であり、標高535mの頂上からは瀬戸内海の多島美を堪能することができます。フェリーが到着する桟橋と厳島神社の間にある表参道商店街では、広島らしいお土産を買い求めたり、焼き立てのもみじ饅頭の食べ歩きなども楽しみです。