コングスフィヨルド
コングスフィヨルド
訪れる人びとを圧倒する「王のフィヨルド」
自然
遊覧
スヴァールバル諸島でも最も美しいフィヨルドのひとつであり、26キロにわたり広がるコングスフィヨルドは、「王のフィヨルド」を意味し、訪れる人びとをその美しさで圧倒します。
風格ただようフィヨルドへ
北極海に浮かぶスピッツベルゲン島は、ノルウェー領スヴァールバル諸島最大の島です。北緯78度前後の高緯度に位置し、北極点までの距離は1,300km。文字通り世界最北の島と言えるでしょう。この島には数多くのフィヨルドが点在しますが、なかでも最も美しいと言われるのがコングスフィヨルドです。26kmにも及ぶフィヨルドの奥には雪を頂く3つの岩場がそびえ、まさに「王のフィヨルド」にふさわしい姿を見せてくれます。これらの岩場にはそれぞれ、スカンジナビアの3ヵ国にちなみ、“Svea”(スウェーデン)、”Dana”(デンマーク)、”Nora”(ノルウェー)の名が付けられています。
凍てつく大地に生きる命
スピッツベルゲン島は野生動物の宝庫としても知られ、保護区や国立公園も多数点在する場所。コングスフィヨルドのあるキングス湾でも、北の大地でたくましく生きる野生動物たちの姿をとらえることができます。水辺にたむろするセイウチやアザラシ、ハシブトウミガラスたちが岩壁にとまる姿も。大西洋暖流と北極からの寒流が出会う海は、栄養豊富で海鳥たちの営巣に適した環境だと言われています。諸島全体に15ある鳥類保護区のうち、3か所がコングスフィヨルド周辺に集まり、まさに海鳥たちの楽園となっています。