テネリフェ島
スペイン本土から約1,000km離れた、常春の楽園・テネリフェ島。温暖な気候に息づく独自の自然景観や、大航海時代の薫りが残るコロニアル様式の建物など、見どころの多い島です。

温暖な気候に恵まれた避暑地
スペイン本土から南西へ約1,000km、アフリカ大陸から西へ約200kmの大西洋に浮かぶカナリア諸島最大の島、テネリフェ島。年間を通じて温暖な気候のため、「常春の島」や「大西洋のハワイ」と呼ばれるリゾートの雰囲気ただよう人気の避暑地です。火山活動によって生まれた島は、クレーターや砂漠、切り立った海岸線やビーチなど変化に富んだ地形が特徴。スペイン最高峰の火山・テイデ山がある国立公園でハイキングを楽しんだり、16~17世紀の建物が残るサン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナでは、世界遺産のコロニアル建築を巡る街歩きが楽しめます。

スペイン最高峰、テイデ山へ
溶岩に覆われた雄大な風景が広がる、テイデ国立公園。中心をなすのは、スペイン本土を含めて最高峰となる活火山・テイデ山(標高3,718m)。海底から山頂までが7,500mに達する、世界で3番目に高い火山とみなされています。公園内はユネスコの世界自然遺産に登録されており、溶岩流がつくり出した独特の地形や奇岩が点在する光景は「月面の景色」と例えられることも。標高によって植生が変わり、カナリア諸島独自の固有種や、希少な動植物の生息地にもなっています。ロープウェイやハイキングでの登頂も可能で、晴れた日には隣接する島々まで見渡せます。

コロニアルな街並みを歩く
歴史地区のサン・クリストバル・ド・ラ・ラグーナ。カラフルな家々や、木製バルコニー付きの中庭をもつ邸宅などの街並みは、大航海時代に当時のスペインの測量法や航海術を駆使して建造されたもの。その美しい景観は、世界遺産に登録されています。街のシンボルであるヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・コンセプシオン教会は新古典様式のファサードが美しく、付近には古来より続くアフリカとの交易の跡が感じられるアフリカンマーケットもあります。スペインのみならず、さまざまな地域の文化交流の足跡を色濃く残した、魅力あふれる都市景観が堪能できます。