乗船者インタビュー
船の中は“非現実的”だし、贅沢だなと思っています。
田口真衣さん(佐賀県 / 26歳)
人と関わるのが好き
乗船前はずっと接客業をしていました。ホテルのフロントやチケット売り、スキー場で働いたり、アパレルで働いたこともあって。とにかく接客が好きで、接客しかやってきませんでした。人と話したり関わるのが好きなんですよね。刺激もあるし、毎日同じことをする訳じゃないのでそれが面白くて。刺激を求めて生きています。最終的には香港に行って、そこでも接客業をしていましたね。
アルバイト先での出会い
ピースボートに出会ったのは、今から4~5年前でした。スキー場のリゾートバイトに行ったとき、そこに乗船したことのある子がいて、いろいろと話を聞いたんです。そこでピースボートの存在を知って、私も行きたいなぁと。アルバイトの期間が終わったときにその子が福岡のピースボートセンターを案内してくれて、詳しく話を聞いて申し込みました。乗船するまで部屋を借りるのももったいなかったので、リゾートバイトを続けながら乗船を待ちました。
念願の乗船でした
そして今、こうして3年越しにやっと乗船できたという想いですね。コロナ後初めての出航となった114回クルーズを見送りに横浜の大さん橋に行きましたが、その時は涙が止まらなかったです。私が乗船したこの115回クルーズの出航時も泣きました。きっとほかの人よりも“念願の乗船”だと思うんです。実感が湧くまで時間もかかりました。本当は23歳で乗る予定だったからすごく待ったし、待った分いいことも悪いこともあったけど、今こうして乗っていてすごく楽しいです。
スポーツに夢中
船の中は“非現実的”だし、贅沢だなと思ってます。好きに食べて飲んで、何もしなくていい生活を送れるなんていいのかな…とも思いますが、3年待って乗った分、大人になったというか、自分に余裕がある気もします。でも実際はダラダラすることもなくスポーツばっかりやってましたね。バレーもサッカーもバスケも、バスケは経験ありましたがそれ以外は船の上で楽しさを知ったかな。スポーツをやっていると仲間もできるし、継続できるし。ほかにもスポーツ以外で爪痕を残したいと思って、水先案内人パートナーや運動会の副団長もやれて、すごく良かったです。
憧れの地は最高だった
コロナでクルーズを変更したこともあって、寄港地を下調べすることもなく乗りました。でも前から憧れがあったニューヨークは行けただけで感動でした。ブロードウェイやタイムズスクエアも行けて、最高でしたね。なかなかここだけのために飛行機で行くこともないですし。カナダのケベックシティは、とても好きな街になりましたね。秋は一番好きな季節だし、きれいな紅葉が見られてよかったです。女子旅と称して、5人で韓国ドラマのロケ地めぐりもしました。私は一度も見たことないドラマだったけど(笑)、メンバーがよかったので「ジョインさせて!」って。楽しかったです!
旅の記念を集めて
寄港地でのお土産は、どの国でも同じものを買って記念にしようと決めてました。マグネットやポストカードも考えたけど、メキシコでほしかったラッパを買ったときに万国旗が付いてきて、「国旗いいじゃん!」と国旗を集め始めました。国によって大きさも違ったり、そもそも売ってなかったり。集めるのに苦労したけど、だんだんみんなが「今日買えた?」って応援してくれるようになって。メキシコでスタートしたのでホノルルでは買えていないし買いそびれた場所もあるけど、これは思い出だし、他の人がやっていないことだから。買い残したところは、いつかまた行きたいなって思います。
世界は広くて奥深くて
最上階のデッキにあるサンクチュアリで、カラオケパーティーをしたことがありました。前に働いてた香港で買った、手持ちのカラオケマシーンで歌ったりして。外でお酒を飲むのも好きなので楽しかったですね。それで最後の寄港地が香港だったので、友人たちに街を案内したらみんな私と同じマシーンを買ってて(笑)。以前住んでた街で船旅のラストを迎えるなんて独特ですよね。世界一周って武勇伝というか、自分の子どもにその経験を教えることができるじゃないですか。世界は広くて奥深くてまだまだわからないけど、いつかそういう自分の背中を見せられる母親になりたいですね。