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今後出航するクルーズクルーズ一覧

第77回地球一周の船旅(いつか見た「あの風景」にふれる多彩な寄港地)

クルーズレポート

2012年11月17日 第77回ピースボート「地球一周の船旅」帰航

正午頃、第77回ピースボート「地球一周の船旅」オーシャンドリーム号は、横浜港大さん橋国際客船ターミナルに帰航しました。横浜を出航した86日前は8月後半、まだ夏の暑い時期。そう考えると、ずいぶん長い旅をしてきたようにも思えますが、「長いようで、あっと言う間だったな」と感じている方が多いよう。船内ではあちこちで、別れを惜しみ、再会を約束しあう姿が見られました。第77回クルーズはこれにて終了。ここからまた、新しい日々が始まります!

2012年11月11日 自主企画発表会

参加者自身が「講師」や「主催者」となる自主企画をきっかけに、船内で友だちができたり、新しい趣味が見つかった、という方も多いもの。今クルーズでもたくさんの企画が生まれました。今日はその集大成、「自主企画発表会」が開催!社交ダンスやストリートダンス、サルサ、和太鼓、チェロやバイオリンの演奏……などなど、さまざまなパフォーマンスが披露されました。参加者から一番多く聞かれたのは、「この旅で初めて挑戦しました」という声。続いて「新しい趣味や特技ができました」。新しく始める、思い切ってトライする——こんなにたくさんの”初挑戦”があるのも、地球一周ならではなのかもしれません。

2012年11月9日 グローバルスクール「ラストアクション」

洋上のフリースクール「グローバルスクール」による、今クルーズの集大成とも呼べる企画「ラストアクション」が行われました。船内での水先案内人の皆さんらによる特別ゼミや、コミュニケーショントレーニング、多様性を学び世界と出会う体験——旅を通じて得たことを、受講生ひとりひとりが表現します。言葉通り、まっすぐに語る受講生に会場から大きな拍手が送られます。自宅を離れ、日本を離れ、たくさんの人と一緒に約3ヶ月、世界を旅する——大きな大きな挑戦を、たくさんの収穫と共に終えようという皆さん。達成感あふれる、ステキな笑顔が印象的な企画となりました。

2012年11月2日 生きるように働く

今クルーズ最後の寄港地マンサニージョから本船に合流した水先案内人・中村健太さん。「働くこと」と「生きること」を繋げて考えた、新しいタイプの求人サイト『日本仕事百貨』の発起人として、新しい仕事や生き方、多様な働き方を提案しています。今日お話しいただいたのは、『日本仕事百貨』のテーマでもある「生きるように働く」。サイト発足のきっかけから、そこに込めた思いを伺いました。「生活と仕事の境目があまりない、『生きる』という自然な流れの中で『働く』ものが多いのでは、と思います」と話す中村さん。帰国後の生き方を考えるきっかけになる、興味深い企画となりました。

2012年11月1日 ナプキンアート教室

レストランで行われたのは、本船レストランクルーによるナプキンアート教室です。ディナーのテーブルを彩るナプキンアート。一つ覚えておけば、自宅でもちょっとした機会に楽しむことができます。まずはお手本を。皆さん真剣な眼差しで見つめます。テーブルに分かれていざ挑戦!要領は折り紙と同じはず……なのですが、相手は”布”。なかなか折り目がつかなかったりうまく開かなかったりと、皆さん悪戦苦闘の様子。簡単そうに見えて意外と難しいナプキンアートですが、講座の後半にはコツが掴めたよう。たくさんの作品が完成しました。日本で待つ家族や友人の皆さん、ナプキンアートの披露をお楽しみに!

2012年10月31日 リフレッシュデー&ハロウィンパーティー

今日10月31日はハロウィン!船内ではハロウィンイベントが行われました。フリースペースには大きなカボチャを使って、ホンモノのジャック・オ・ランタン作りが始まりました。マジックで下絵を描いて、ナイフを入れていきます。皮が固くてなかなかタイヘン。でも楽しい!ジャック・オ・ランタン、作ってみたかったんだよね〜、という声も。ジャック・オ・ランタン完成!皆さん「ホンモノのジャック・オ・ランタンを作ったのは初めて!」と嬉しそう。できたてのジャック・オ・ランタンを持って、ハイチーズ!日本ではなかなかできない1日を楽しみ、また一つ旅の思い出が増えました。

2012年10月30日 マンサニージョ(メキシコ)寄港

本船は今クルーズ最後の寄港地、マンサニージョに寄港。さっそく船を降り、本日の目的地、テキーラの醸造所にやってきました。まずは原料となる竜舌蘭を収穫。専用の鎌を使い豪快に収穫します。ちなみにこの竜舌蘭、植え付けから収穫まで6〜8年もの時間がかかるそう。この後、竜舌蘭は石を敷き詰めた穴の中で30時間ほど蒸し焼きにし、石臼ですり潰します。抽出した絞り汁を発酵させ、蒸留器でアルコール度数を高め……ようやく私たちが知るテキーラになります。場所を移動し、待ちに待ったテキーラの試飲&ランチタイムです。製造過程を知ってから飲むテキーラの味は格別!素晴らしい1日となりました。

2012年10月28日 アカプルコ(メキシコ)寄港

オーシャンドリーム号が寄港したのは、メキシコのアカプルコ。世界中から観光客が訪れるビーチリゾート。年間の観光客数は数百万人、何とアカプルコの人口の10倍以上なんだそう!!船からの景色、まず目に入ったのは、もちろん美しい海!さっそく旧市街へ繰り出して腹ごしらえ。注文したのはこちら!テキーラと並んでメキシコを代表するもの……そう、タコスです!お肉をベースにした具材をトルティーヤに巻いて、レモンと特製ソースでいただきます。うん、美味しい!これならいくらでも食べられちゃいそう。メキシカングルメを存分に堪能しました!

2012年10月27日 3.11をふりかえる

福島大学東京サテライトで立教大学と連携し、「ふくしま復興学」の教鞭を執る丹波史紀さんによる講座。今日の講座では、自身の体験をもとに3.11後の福島についてお話しいただきました。『災害関連死』という言葉を耳にした方も少なくないのでは。10回以上もの引っ越しを余儀なくされた人、家族がバラバラになった人、長引く避難生活から体調を崩し重篤な病を招くケース、孤独化……震災から1年半以上が経った今も、深刻な問題が山積みだと丹波さんは指摘します。時間の経過と共に薄れていく災害の記憶や報道。改めて福島をはじめ被災地が抱える現実を知り、自らにできることを問い直す時間となりました。

2012年10月27日 災害ボランティアリーダー育成プログラム

東日本大震災をはじめ、さまざまな災害災害の現場で支援活動を行うピースボート災害ボランティアセンター(PBV)。今日の企画は、PBVの行う「リーダー育成プログラム」の洋上版。大災害が発生した際、自分には何ができるのか——そんな思いを持つ参加者が参加しました。小グループに分かれ、東日本大震災の現場での事例をもとに、ボランティア・リーダーとしてどう行動すべきかディスカッション。「大切なのは『正解』を知ることではなく、さまざまなケースを想定し、多くの視点を持つこと。こうした意見交換の機会を持つことは非常に重要」と上島は言います。短時間ながら、学び多き企画となりました。

2012年10月25日 プエルトケツァル(グアテマラ)寄港

本船は中米グアテマラ、プエルトケツァルに寄港しました。港からタクシーに乗って約1時間。向かったのは、世界遺産アンティグア・グアテマラです。かつてはグアテマラの首都だった街。度重なる大地震のため、1773年に遷都され、旧首都となったこの街は”放棄”されました。1700年代当時の美しい街並みがそのままに残っていることが評価され、1979年、世界遺産に登録。写真、白壁の建物は、アンティグア・グアテマラ大聖堂。荘厳な美しい建物です。アンティグアでの1日も、旅の忘れられない思い出となりました。

2012年10月24日 西田式・心トレ

パナマから本船に合流した水先案内人・西田弘次さんの講座がありました。「コミュニケーショントレーナー」という一風変わった肩書きを持つ西田さん、小学生から熟年層まで、さまざまな年代、業種の方々に向けた研修や講演会を行っています。企画では、コミュニケーションのトレーニングって?——そう感じた参加者に向けて、西田さんの「心トレ」を実践。本格的なトレーニングは、明日以降行いますが、「普段の姿勢を正すだけでも、気持ちがスッキリして随分変わるんですよ」なんてアドバイスから、心と身体の繋がりを感じる「心トレ」に興味を持った方も多かったよう。続く講座にも注目が集まりそうです!

2012年10月24日 マヤ系先住民族とジェンダー問題

グアテマラからこの旅に参加している水先案内人アンヘリナさん。講座のテーマは、彼女が立ち上げた「AMVA(女性よ、前進しようの会)」。その設立の背景から、グアテマラの今についてお話しいただきました。「グアテマラでは女性差別に加えて先住民族への差別も根強く、先住民族の女性は二重の差別を受けていました。こうした問題を解決するため、AMVAを立ち上げました」AMVAの設立は、グアテマラ社会に大きな影響を与えました。彼女たちの働きかけによって各市町村には「女性課」が生まれ、マヤ民族が公職に就くケースも増えてきたのだそう。複合的な差別について、多くを考える企画となりました。

2012年10月24日 マヤの若者が直面する課題と未来

グアテマラからIS(International Students=ピースボート国際奨学生)としてこの旅に参加する若者たちによる企画。今回はグアテマラの貧困問題についてお話しいただきました。長く続いた内戦の影響などから、全体的に生活水準が低いというグアテマラ。医療や保険といった行政サービスの不足と共にISの皆さんが指摘したのが、教育の問題です。さらにグアテマラでは女性への差別や偏見も根強く、教育や就職面では特に大きな差があると言います。「2012年はマヤ暦で新しい暦が始まる年。きっといい未来が始まります」嘆いていても仕方がない、だから私たちが頑張る——そんな言葉が胸に響く講座となりました。

2012年10月23日 歴史から学ぶこと

コロンビアやボリビア、メキシコ、アフガニスタンにおける麻薬戦争と米国の関わりについて研究しているサンホ・ツリーさん。今日の講座では、ラテンアメリカの歴史についてお話しいただきました。マヤ文明やインカ文明に代表される豊かな文化を育んできた中南米諸国。しかしその多くがスペインやポルトガルをはじめとするヨーロッパ列強に”侵略”され、文化や言葉を奪われ、強制労働や虐殺といった激しい弾圧を受けました。また持ち込まれた疫病によって多くの人びとが命を落とし、”絶滅”へと追いやられた先住民族もあります。グアテマラやメキシコ寄港前に多くを学ぶ、意義深い講座となりました。

2012年10月23日 失われゆく先住民族のコトバ

中南米地域の研究家・蝦名大助さんによる講座。テーマは「ケチュア語」です。「初めて聞く方も多いかもしれませんが、ケチュア語は今でもボリビアやペルー、エクアドルなどで日常的に使われています」地図上では離れた地域で使われているのも面白いところ。しかし、現在では使える人が減ってきていると蝦名さんは言います。「ケチュア語が母語の地域であっても子どもたちは学校でもスペイン語を習いますし、生活様式上からもスペイン語が第一言語となっています」言葉や文化は変化し続けるもの。しかし、守ってゆくこともまた大切です。改めて、文化を継承する意味とその難しさを知る講座となりました。

2012年10月22日 パナマ運河通航

今日は、地球一周の船旅のハイライトのひとつ、パナマ運河通航の日です。明け方、船は運河へと進み、ほぼ丸1日をかけて運河を通航します。船は運河の幅ぎりぎりを通航。この迫力もパナマ運河通航の魅力です。運河を通航できる船幅は32.3メートルまで。多くの客船やタンカーがパナマ運河の大きさに合わせて造られたそう。パナマ運河は現在、拡張工事が進められており、完成後はさらに大きなタンカーや客船も通航可能となります。船が階段を上下する——そんな不思議体験ができるのもパナマ運河の楽しみ。運河を抜ければいよいよ太平洋、寄港地はあと3つを残すのみとなります。旅もいよいよ終盤です!

2012年10月21日 クリストバル(パナマ)寄港

オーシャンドリーム号はパナマ・クリストバルへと入港。ここで訪れたのは、先住民族「エンベラ族」のコミュニティです。小グループに分かれ、ボートでエンベラ族の村へと向かいます。パナマの雄大な自然の中を船はゆっくりと進みます。時に、木陰からサルが顔を覗かせることも。何とも楽しい道中となりました。 エンベラ族のコミュニティ到着。村の男性陣が伝統楽器の演奏で迎えてくれます。続いて、色鮮やかな民族衣装をまとった女性たちによるダンス。厚いおもてなしに、ツアー参加者の皆さんも大感激!午後は互いの文化を紹介し合い、スポーツや浴衣の着付けなどを通して大いに交流しました。

2012年10月19日 カルタヘナ(コロンビア)寄港

オーシャンドリーム号はコロンビアのカルタヘナへ入港しました!ここでは、マングローブの森を遊覧するエコツアーに参加します。小さなグループに分かれて小舟に乗り込み、いざ出発!ゆっくりと進む船は、マングローブのトンネルへ。ボート一隻がやっと通れるくらいの細い隙間を慎重に進みます。手を伸ばせばマングローブの根に手が触れます。通常の植物は生息しづらい海水域に育ち、豊かな生態系を育むマングローブ林。その生命力には圧倒されるばかり。コロンビアの豊かな自然を堪能する、素晴らしいひとときとなりました。次なる港はパナマのクリストバル、どんな出会いがあるのか楽しみです!

2012年10月18日 これからのエネルギーの話をしよう

「持続可能性」をテーマに執筆・講演をはじめ幅広く活動を行っている、枝廣淳子さんによる講座が開かれました。「現在、日本ではエネルギーの84%を化石燃料に頼っています。しかし原油価格は上昇の一途。それでもまだ化石燃料に頼るのか——。日本は資源が少ない国だと言われますが、原発40基分もの再生可能エネルギーを生み出す潜在力はあります」そのカギとなるのが、「洋上風力発電」だと枝廣さんは言います。原発のあり方をはじめ、今後の日本のエネルギー政策をどう築いていくのか、私たちひとりひとりが学び、考え、政府や企業の動向を注視する必要がある——多くの示唆を与えられる講座となりました。

2012年10月17日 モンテゴベイ(ジャマイカ)寄港

地球一周の船旅はモンテゴベイに寄港しました。今回は洋上語学プログラムGETの特別ツアーよりレポート!”英語で大交流”の始まりです!まずは私たちの文化紹介から。使う言葉はもちろん英語。でも、一番大事なのは「伝えたい、話したい」という気持ちです。さすがGET受講生の皆さん、ここまでの旅で鍛えられています。突然、わぁっという大歓声が。聞けば交流会場の隣は幼稚園、休み時間のチャイムと同時に子どもたちが飛び出してきました。一緒にフラフープをしたり、とにかくみんな元気いっぱい!私たちも一緒になって大はしゃぎ。1日を通して英語漬けの、楽しいジャマイカ訪問となりました!

2012年10月15日 松田美由紀演出 朗読劇「核・ヒバク・人間」

東日本大震災をテーマに、水先案内人・松田美由紀さん演出の朗読劇が行われました。舞台に上がるのは参加者の皆さん。短い稽古時間ながら、松田さんの熱心な指導のもと、練習を重ねてきました。いよいよ幕開けです!さまざまな視点や問題を浮き彫りにした原発問題。一筋縄では解決できない、しかし先送りや思考停止も許されません。「私たちがどう行動すべきか、少しヒントが見えた気がする」と感想を述べる参加者も。カーテンコールに立った出演者の皆さん、そして演出家として劇団をまとめた松田美由紀さんに、大きな拍手が送られます。たくさんの大切なメッセージを受け取るひとときとなりました。

2012年10月14日 洋上大運動会

いよいよ洋上大運動会が開幕!ムカデ競争や水汲みリレー、玉入れ、大縄跳び、障害物競走などなど、工夫を凝らした競技の数々が行われます。なかでも白熱したのは、77回クルーズにちなんで各チームから77名が参加して行ったボール運び。この種目だけで300名以上が参加することになります。これが盛り上がらないワケがありません。気持ちを一つにボールを後ろへ後ろへ運びます。全競技が終了し、最後は全員で記念撮影。皆さん本当にいい笑顔です。大盛り上がりとなった洋上大運動会、競技参加者、裏方となって運営を支えた皆さん、携わったすべての人にとって思い出深い1日となりました。

2012年10月11日 ラテンアメリカってどんなところ?

かつてコロンビア民族解放軍の「女性ゲリラ兵士」だった、ノルマ・ルシアさん。現在は同国の民間セクターで、ジェンダーに関する公共政策のコンサルタントとして活躍されています。異色の経歴を持つノルマさんによって行われたのは、ラテンアメリカ入門講座。「中南米ではマヤ文明やインカ文明、アステカ文明など、数多くの文明が育まれました。しかし1492年以降、欧州列強による支配と搾取が続きます」数々の史跡や豊かな文化の背景にある、列強国による支配や弾圧・虐殺の歴史を紐解きます。元ゲリラ兵という経験から政治や軍事の裏側を知るノルマさんの講座には、今後も大きな注目が集まりそうです。

2012年10月11日 ロープワーク教室

機会に応じて、適切にロープを結び、扱うロープワークの技術。船乗りには欠かせないロープワークを教わる講座は、船旅では定番のレクチャーです。講師を務めるのはもちろん本船クルー。その技を伝授してもらいました。参加者全員に練習用のロープを配り、講習スタート!担当クルーが場面に応じたロープの扱い方を説明。皆さん、クルーの手元を見ながら、一緒にロープを扱います。しかしこれがなかなか難しい。対してクルーのロープ裁きの鮮やかなこと!思わず、ほぅっと感嘆の声があがることも。何通りかのロープワークを習い「これで帰りの荷造りはバッチリ」と皆さん笑顔。船旅らしい企画となりました。

2012年10月10日 ボブ・マーリーの人生とその軌跡

ラスパルマスから本船に乗船した女優、ダンサーのドニーシャ・ブレンダーガストさんは、「レゲエの神様」とも称されるボブ・マーリーの孫娘でもあります。本日の講座では、祖父ボブ・マーリーの半生を語っていただきました。ドニーシャさんの口から語られる祖父ボブ・マーリーの半生や知られざるエピソードの数々に、改めて彼が”伝説”と呼ばれる存在である理由を知ったという方も多かったよう。明日以降も続くドニーシャさんの企画から目が離せません。

2012年10月7日 ラスパルマス(カナリア諸島)寄港

オーシャンドリーム号が寄港したのは、スペイン、カナリア諸島に属するグラン・カナリア島のラスパルマス。船を降り、小高い丘に沿って家々が並ぶ旧市街。カラフルな、可愛らしい街並みが続きます。オレンジの壁と青い空のコントラストが本当に美しい。写真を撮ったり、家並みを楽しんだり……としているうちに、いつの間にか丘の上へ。旧市街を望む美しい景観を見ながらしばし休憩。気持ちのいい真っ青な空が広がります。船旅はここから少し長めの洋上区間へ。大西洋を横断し、目指すはカリブ海のジャマイカです。大西洋では、洋上大運動会も開催予定。船内生活もさらに盛り上がりそうです!

2012年10月5日 カサブランカ(モロッコ)寄港

地球一周の船旅は、北アフリカ・モロッコ最大の都市カサブランカへ寄港。本日は、現地在住の方のお宅にオジャマし、緑美しいお庭でモロッコ料理をいただきます!席につくと、次々と料理が登場。見慣れないモロッコ料理、「これは何かな?」というものばかりですが、どれもみんないい香りですっごく美味しそう!そして食後には、こちらもモロッコ名物ミントティーが振る舞われました。緑茶の葉っぱと一緒にミントと砂糖を入れて作るミントティー。モロッコでは、お客様のおもてなしに欠かせないものなんだそう。そんな話を聞くと、このミントティーが嬉しくて、皆さん満面の笑顔。モロッコのおもてなしに心温まる1日となりました。

2012年10月4日 ジブラルタル海峡通過

オーシャンドリーム号は本日、ジブラルタル海峡を通過しました!ヨーロッパ大陸の南側とアフリカ大陸の北側が最も接近するジブラルタル海峡。その幅、わずか14km!!「まもなく、海峡の最狭部を通過します」そんなアナウンスに、皆さんカメラを片手にデッキへ。右舷側にスペイン、左舷側にモロッコを見ながら、地中海を抜けて大西洋へと船は進みます。本船は、明日、北アフリカのモロッコに寄港します。

2012年10月3日 エベレストママさん

バルセロナから本船に合流した登山家・田部井淳子さんによる講座の初回。1975年、女性・世界初となるエベレストの登頂を成し遂げた田部井さん、今日の講座では、自己紹介も兼ねて田部井さんの半生をお話しいただきました。1969年、女性だけでエベレストに登ろうと『女子登攀クラブ』を設立、仲間の募集を始めました。そして1975年、念願のエベレスト登頂に成功。その後も世界各地の名峰に挑み、女性世界初の7大陸最高峰登頂を達成しました。田部井さんの明るいキャラクターと軽快なトークに、皆さんすっかり大ファンとなったよう。明日以降も続く講座に期待が高まります!

2012年10月2日 バルセロナ(スペイン)寄港

地球一周の船旅は、スペインのバルセロナに寄港しました!鬼才ガウディの建築物が多く残るこの街のシンボルとも言えるのが、言わずと知れたサグラダ・ファミリアです。建設が始まったのは1882年。以来、1926年に亡くなるまで人生のすべてを費やしました。東側の「生誕のファサード」に建つ4本の鐘楼は、ガウディが完成させた部分。スペイン内戦によって大きな損傷を受けましたが、日本人彫刻家らの手によって、現在のように修復されました。120年以上も工事が続いているとあって、訪れるたびに違う表情を見せてくれるサグラダ・ファミリアは、今日も多くの観光客で賑わっていました。

2012年9月30日 マルセイユ(フランス)寄港

オーシャンドリーム号はフランスのマルセイユに入港しました。船を降り、バスでマルセイユ市内へ。こちらはマルセイユのメインストリート、カヌビエール大通り。ヨットなど、レジャーを楽しむ船が多く停泊する旧港からまっすぐに伸びていることが、港町としての歴史を伺わせます。写真右奥に見える尖塔は、サン・ヴァンサン・ド・ポール教会。ネオ・ゴシック様式の美しい建物がひときわ目を惹きます。ランチにはもちろん、マルセイユ名物のブイヤベースを!濃厚なスープと新鮮な魚貝が絶妙で、付け合わせのパンとの相性もバツグンです。最後の1滴までしっかりパンでぬぐい取って、完食!

2012年9月29日 フランス(カンヌ)寄港

国際映画祭の会場としても有名な、フランス・カンヌへと寄港したオーシャンドリーム号。船はカンヌの沖合に停泊し、テンダーボートに乗り換えて出発!少しずつ近づいてくるカンヌの街。小舟で新しい港に向かう、というのも新鮮な体験です。港にはたくさんの帆船が並び、港町ならではの活気が感じられます。美しいカンヌの街並み。どこを切り取っても絵になります。「カンヌ国際映画祭」の会場へ!階段にはレッドカーペットが敷かれています。もちろんここでは、映画スターになりきって記念撮影。会場のすぐ隣りには、世界の名優たちの手形が。思わず手を重ね、映画スターとのふれ合い(!?)を楽しみました。

2012年9月27日 チビタベッキア(イタリア)寄港

ローマの外港、チビタベッキアに寄港。ここからローマへは電車約1時間、ローマの中に位置するバチカン市国へと向かいます。「カトリック教徒の総本山」と言われるサン・ピエトロ大聖堂。内部はミケランジェロの「ピエタ」、ベルニーニの「ブロンズの天蓋」など数々の作品で彩られています。精巧な彫刻とステンドグラスの美しさに、思わずため息……。ローマの街に戻り訪れたのは、『ローマの休日』のワンシーンで有名なスペイン広場。アン王女と同じようにジェラートを食べたいところですが、残念ながら広場での飲食は禁じられているそう。とはいえ超人気のスポット、今日も大勢の観光客で賑わっていました。

2012年9月26日 文化遺産の保全と観光のあり方

神戸夙川学院大学・観光文化学部で教鞭を取る高根沢均さん。今回の講座テーマは「文化遺産の保全と観光」です。講座の前半では、「有形文化財」と「無形文化財」それぞれの特徴について解説します。そして話題は次港イタリアへ。「いま、イタリアでは美しい田園風景を巡る旅がブームなんですよ」と高根沢さん。オルチャ渓谷という場所では、田園風景を求める観光客の願望と、伝統的生業の生み出す景観の維持が合致し、世界遺産としての価値保全が観光と共存しているのだそう。そもそも”観光”とはどのような行為なのか、改めて考える機会になった方も多かったよう。次回以降の講座にも注目が集まりそうです。

2012年9月26日 中南米の世界遺産

横浜から今日まで、たくさんの講座を行っていただいた世界遺産専門家・城戸一夫さんによる講座も今回が最後。ラストを飾るテーマは「中南米の世界遺産」です。「地中海を航行する船の上で、南米の話をするのはなんだか変な感じですが……」と講座が始まります。城戸さんの講座を聴き、未だ多くの謎が残る、「わからないこと」の魅力を発見したという方も多かったよう。世界遺産の歴史や背景のみならず、それらが抱くストーリーや、世界遺産を守る人びとにも焦点を当てた城戸さんの講座に、「旅がますます楽しいものになった」という声も。城戸さん、素晴らしい講座をありがとうございました!

2012年9月25日 非暴力と民主主義〜21世紀、若者による運動の重要性〜

40年以上にわたって国際的な平和キャンペーンへの取り組みを続ける、ジョン=ピエール・ダルドーさんによる講座が行われました。社会変革に必要なのは「若者たちの行動」だと言うジョンさん。さまざまな実例を交えながら、なぜ「若者」が鍵となるのかお話しいただきました。昨今の若者たちは社会への関心が高く、社会貢献への意識も強い、とジョンさんは分析します。そして「若者たちは劇的な変化をもたらす可能性を秘めてます」と力強く語ります。こうした言葉に、若者たちはもちろん、”最近の若者”に不安を感じていたという熟年層も勇気づけられたよう。今後のジョンさんの講座に注目です。

2012年9月24日 ピレウス(ギリシャ)寄港

地球一周の船旅は、ギリシャ・ピレウスに寄港しました。首都アテネの外港として、アテネ観光やエーゲ海クルーズの拠点にもなる”海の玄関”とあって、港には小さなボートからフェリー、大型客船までたくさんの船が並びます。ここから訪れたのは、アクロポリスの丘。憧れのパルテノン神殿と対面です!長い長い修復工事の途中にあるため、ちょっと痛々しい姿ですが、それでもその美しさは圧巻です。シンプルな作りなのにどれだけ見ていても飽きない、不思議な神殿です。古代ギリシャの人びとは、どうやってその美しさを見出していったのか、興味は尽きません。

2012年9月23日 クシャダス(トルコ)寄港

エーゲ海に面したトルコ屈指のリゾート港、クシャダスへ寄港しました。港からバスで20分ほど。訪れたのはエフェソス遺跡、紀元前11世紀に古代ギリシャ人によって建設され、都市国家として発展した様を今も見ることができます。最大の見どころはここ、セルシウス図書館です。当時は1万冊以上の蔵書があったそう。美しいレリーフは、今なお荘厳な雰囲気を保っています。ちなみにこの図書館跡からは、「娼館」への秘密通路も発掘されているそう。「ちょっと図書館まで」なんて家を出て、実は……。当時もそんなことがあったんですね。今も昔も人間は同じだなぁ、と少し可笑しくもあるエピソードです。

2012年9月22日 Peace One Day

地中海を航行中の洋上で、「Peace One Day」が開催されました。こちらは、洋上の平和教育プログラム「地球大学」の報告会。地球大学では先日寄港したコーチンで、女性の自立支援や新しいエネルギー政策の制定に取り組むNGOを訪問し、自然素材の石けん作りや陶器の絵付けといった職業訓練の様子を見学しました。「ケーララ州の先進的な事例の数々に驚きましたが『日本も古くから循環型社会を実現させてきたはず』と指摘され、確かにそうだと気づかされた」地球大学受講生の一人はそう話します。平和を考えるさまざまな企画が行われたPeace One Day。私たち一人ひとりができることを考える1日となりました。

2012年9月21日 ポートサイド(エジプト)寄港

スエズ運河を抜け、ポートサイドに寄港した地球一周の船旅。今日はエジプトの首都・カイロまで足を伸ばし、ピラミッド観光へ向かいます。カイロ市街へ入りしばらく行くと、突如として現れたのがこちら。このシルエットは……そう、ピラミッドです!!間近で見るとこの迫力!こちらはクフ王のピラミッド。紀元前2550年頃に建てられ、その高さ何と146メートル!!今から4500年前にこの高さのものを造ったなんて……。ピラミッドの前にたたずむのは、スフィンクスです。世界遺産の中の世界遺産、ピラミッドをたっぷりと満喫し、カイロを後にします。次の港はトルコのクシャダス。楽しみな寄港地が続きます!

2012年9月20日 スエズ運河通航&リフレッシュデー

地球一周の船旅は、地中海と紅海を結ぶスエズ運河へ。まだ夜も明けきらない午前4時、船は運河の入り口に到着、ゆっくりゆっくり運河へと進みます。今日は運河通行を楽しんでもらおうと船内企画はお休み。運河を半分ほど過ぎたころ、見えてきたのはスエズ運河にかかる唯一の橋「エジプト−日本友好橋」です。全長3.9キロメートルのこの巨大な橋は、日本のODAによって建設されたもの。ちなみに大きな大きなこの橋、一番高い部分は、ギザのピラミッドを同じ高さなんだとか。丸1日をかけスエズ運河を抜け、エジプト・ポートサイド港へと到着。さぁ、明日はいよいよピラミッド&スフィンクスとご対面です!

2012年9月19日 アラビアンナイト

サファガを出港し、紅海を航行中のオーシャンドリーム号。デッキでは、「アラビアンナイト」が開催されました。司会の二人もアラブの衣装に身を包み、会場を盛り上げます。こちらは、ヨルダンから乗船のブレイクダンサー、ワリードさんによるアラビア語教室。「元気ですか?」、「ありがとう」など、すぐに使えるアラビア語とあって、なかなか好評だったよう。そして、イベントのトリをつとめたのはベリーダンサー・YOSHIEさん!素晴らしいダンスに、会場はたくさんの拍手、そして歓声がわき起こります。洋上アラビアンナイトは大盛況のうちに終演。ポートサイド寄港が楽しみです。

2012年9月19日 原爆ってなに?

サファガから本船に合流した、「おりづるプロジェクト」の参加者と「福島大学ユースプロジェクト」の学生による共同企画が開催されました。テーマは、原爆と原発。16歳の時に広島で被爆した三宅信雄さんは、「福島原発の事故映像を見て、原爆とは全く異なるもののはずなのに、8月6日のことを思い出した」と語ります。「原発の問題についても、私たちは声をあげていかなければならない」4名の被爆者は声をそろえて言います。「原爆や原発について、改めて考えさせられた」といった声が多く寄せられた今回の企画。今後も被爆者の方々と福島ユースの二人には、さまざまな船内企画に登壇していただく予定です。

2012年9月18日 サファガ(エジプト)寄港

サファガに停泊中のオーシャンドリーム号。今日は、紅海沿岸の人気リゾート地・ギフトン島でシュノーケリング体験をします。さっそくボートに乗りこんで出発!周りには、真っ青な海が広がります。空も快晴で、まさにシュノーケリング日和! シュノーケリング地点に到着。海中を覗いてみると、珊瑚礁の周りを鮮やかな熱帯魚が泳ぐ絶景が広がり、どんなに見ても見飽きることはありません。「エジプトにこんな美しい海があるとは」、「古代遺跡と沙漠のイメージしかなかった」と、皆さんこのツアーでは良い意味で予想を裏切られたよう。ギフトン島を後にし、船はスエズ運河へと向かいます。

2012年9月17日 ラップしようぜ-最終回-

ピースボートならではのゼイタクな企画として人気を集めていたK-DUB SHINEさんによるラップ講座も、いよいよ最終回を迎えました。今日はこれまでの講座で教わった韻の踏み方などを駆使して、各自ラップを披露!ユニークなラップの数々に、K-DUB SHINEさんも笑顔。みんなのラップを聞いた後は、待ってました!K-DUB SHINEさんの登場です。それにしても、カッコいい!!!!! 「ラップ講座」であることを忘れて聞き入ってしまいます。K-DUB SHINEさんは次港サファガで下船されますが、K-DUB SHINEさん直伝のラップは、まだまだ船内を盛り上げてくれそうです。

2012年9月17日 社会を我々のものにする唯一の方法-ピースボートの潜在的可能性-

この間、数々の講座で船内を盛り上げてくれた社会学者・宮台真司さんによる講座の最終回。最後の講座で語ったのは、今回初めて乗船したピースボートについて。宮台さんが語る「共同体自治」のために、ピースボートというコンテンツが持つ潜在的可能性を分析します。宮台さんが着目したのは、ピースボートの「価値」と世間の「リアリティ」、この2つが共有されることが、ピースボートが共同体自治に力を発揮できるかのポイントになると言います。一連の講座を通じて提示していただいた、社会の「いま」と「これから」を捉えるキーワードの数々は、多くの参加者にとって、旅を深める重要なものとなったよう。

2012年9月16日 夕日に向かって叫び隊!

ここ数日は晴天が続き、デッキから素晴らしいサンセットを見られることも多くなってきました。大海原と美しい夕日——そんな風景を前に、多くの人が一度はやってみたいと思っているであろう”アレ”をやってしまおうじゃないか、と結成されたのがこの「夕日に向かって叫び隊」です。真っ赤な夕日に向かって、せーので声を合わせ叫んだのは……「出会ってくれてありがとうー!」腹の底から声を出すと、何とも気持ちがいいもの。思いきり叫んだ後は、水平線に沈む夕日を静かに見つめます。「また集まろう!」と約束を交わして、夕日に向かって叫び隊は終了。再びデッキで隊員の皆さんと出会える日が楽しみです。

2012年9月15日 宮台真司 x K-DUB SHINE 対談 vol.2

水先案内人、宮台真司さんとK-DUB SHINEさんの対談企画が洋上で実現!洋上でしか見られない豪華企画にたくさんの参加者が集まりました。「ラップをしていて最高に楽しいのは、ライブでステージに上がった瞬間。観客からの反応を感じる瞬間が素晴らしい」そう語るK-DUB SHINEさん。昨年行われたキングギドラ再結成ライブにも足を運んだという宮台さんは、「本当にスゴかった。皆さんも絶対に見に行くべきです!!」その熱い口調にライブの価値を再確認した方も多かったよう。素晴らしいものとなった今回の対談企画。大好評にお応えし、第二弾も予定されているとか!?次回開催が楽しみでなりません!!

2012年9月14日 イルカに遭遇!!

紅海へと進むオーシャンドリーム号。インド洋の真ん中あたりから、ちらほらとイルカの噂をよく耳にしていましたが、今日ついに…!!イルカと遭遇!撮影に成功しました!!!!目撃情報を耳に、すぐさまカメラを掴んでデッキへ向かい、大歓声の方向へ視線を向けると、そこにはイルカの群れが!船に併走するように泳ぐイルカたちがかわいくて、嬉しくて、言葉になりません。(もっと上手に撮れたら良かったんですが、イルカを撮るのは難しい……) オーシャンドリーム号の航海入りを歓迎するかのような、嬉しい嬉しいイルカ遭遇となりました。

2012年9月12日 民族衣装ファッションショー-世界の衣装から-

横浜を出航し、アジアの国々をめぐってきた地球一周の船旅。各地でその土地ならではの民族衣装を購入された方も少なくありません。そこで今宵は、民族衣装ファッションショーの開催です!!ベトナムのアオザイやシンガポールのサロンケバヤ、インドのサリー、日本の振袖など、アジア各地の衣装が続々と登場。ショーのラストを飾ったのは、ブレイクダンサーのワリードさん。衣装の着こなしやポーズもバッチリで、何気ない仕草がカッコイイ!!最後は「モデル」全員がステージに集まって大団円。何とも華やかな一夜に、「旅の後半にまたやりましょう!」という声も。こんなイベントも地球一周ならではです!

2012年9月9日 革命の種はどのようにしてエジプトに植え付けられたか

コーチンから本船に合流したピースボートスタッフ、ヤスナ・バスティッチによる講座。ヤスナは主にヨーロッパ地域で活動する傍ら、ジャーナリストとしても取材を続けています。講座のテーマは、「アラブの春」。今回はエジプトの動きを軸に語りました。「エジプトの革命ではfacebookやtwitterが注目を集めました。時に『SNSが革命を起こした』と評されることもありますが、革命に至るまでには、長い長い準備期間があり、それを支えた市民の思いがあります」こうヤスナは語ります。自身もかつて「ユーゴ難民」として国を逃れ、スイスへ亡命した経験を持つヤスナ。今後の彼女の講座に注目が集まります。

2012年9月8日 コーチン(インド)寄港

地球一周の船旅はコーチンに寄港。南インド・ケーララ州に位置するコーチンは「バックウォーター」と呼ばれる水郷地帯で有名な美しい街です。この街から向かったのは「アレッピー」と言う水郷地帯。ここバックウォーターは、ナショナルジオグラフィック誌で「人生で訪れるべき100の風景」の一つにも選ばれた場所。広がる美しい景色に、思わず身を乗り出して写真を撮る方も。河畔で釣りをする人、洗濯をする様子、木登りをする子どもたち——この地域に暮らす人々の生活が垣間見えるのもバックウォーター遊覧の楽しみのひとつ。途中、出会った親子に手を振ると、素敵な笑顔で応じてくれました。

2012年9月7日 大災害から希望へ

2004年に起こったスマトラ島沖地震の被害を受けた女性たちに、「tsunamika(ツナミカ)」と呼ばれる人形を作成してもらうことで、生活支援や精神的支援を行っているウマ・プラジャパティさん。今日はその「ツナミカプロジェクト」についてお話いただきました。かわいらしいツナミカ人形は、津波によって生まれた廃材から作られたもの。「ツナミカプロジェクトを進めるうちに、人びとが次第に笑顔を取り戻していきました。その様子を見て、プロジェクトを行う意味があったと実感しました」ウマさんは笑顔で語ります。ウマさんは、明日下船されます。ウマさんありがとうございました、またお会いしましょう!

2012年9月5日 カンボジア地雷問題検証ツアー

本船を一時離脱してカンボジアを訪れ、地雷問題について学ぶ「カンボジア地雷問題検証ツアー」。内戦の「終結」から20年が経過してもなお続く、地雷問題をテーマに各地をめぐりました。訪れたのは、カンボジアの地雷除去を行う政府機関・CMAC。事務所付近には地雷の資料館も建てられており、処理済みの地雷や被害者の写真などが展示されています。被害の実態や炸裂した地雷の実物を目の当たりにして、大きな衝撃を受けます。今後、検証ツアーでの体験を多くの方々に伝えるため、船内で報告会を行う予定。現地を訪れること、人びとの声に耳を傾けること、その大切さを改めて確認するツアーとなりました。

2012年9月3日 シンガポール寄港

オーシャンドリーム号は今クルーズ2つ目の寄港地、シンガポールへと寄港しました。位置的にもアジアのちょうど真ん中あたり、多様な文化の”交差点”となるこの土地で、どんな出会いがあるのかワクワクします。船を降り向かったのは、「アラブストリート」。「チャイナタウン」と「リトルインディア」を含めた3つのエリアは、多民族国家シンガポールを象徴するスポットです。写真は、アラブストリートのシンボルでもあるモスクです。チャイナタウンやリトルインディアから来た方は、全く異なる雰囲気に「別の国に来たみたい……」と驚きの声をあげていました。

2012年9月2日 アラビアンナイトの世界へようこそ

今夜のメインイベントは、ベリーダンス講師YOSHIEさんによるベリーダンスショー。美しく、艶やかで、躍動感あふれるダンスに釘付け。1曲ごとに大歓声があがります。後半は参加者もステージに上がり一緒にダンス!その後、ベリーダンスの歴史やその魅力をお話しいただきます。今夜の企画で、ベリーダンスをやってみたい!と思われた方も多かったよう。明日以降始まるYOSHIEさんによるベリーダンス教室が、大人気企画となること間違いナシ!船内では一大ベリーダンス・ブームが起こりそう。

2012年9月2日 手塚先生と創る

テレビアニメ『タッチ』や『ジャングル大帝』、『リトルマーメイド』、『たれぱんだ』、そして映画『森の伝説』など数々の作品を手がける宇井孝司さんによる講座。今回は、これまでに宇井さんが手がけた作品の制作秘話をお話しいただきました。その温かな語りや、時折見せるおちゃめなキャラクターから、すっかり船内の人気者となっている宇井さん。今日の講座にも多くの参加者が集まりました。特に注目が集まったのは、手塚治虫さんとのエピソード。作品制作の裏話の数々に、会場からは大きな笑いが起こることも。次回はどんな話題が飛び出すのか、今後の講座にはますますの注目が集まりそうです。

2012年8月31日 ダナン(ベトナム)寄港

オーシャンドリーム号はダナンに寄港しました。今回のレポートは、ダナン青年連盟の若者たちとの大交流会の様子をお届けします!下船後、小グループに分かれて交流会場へ。歌にダンスに大盛り上がりの時間の後はランチタイム!ベトナムの皆さんと一緒に囲むベトナム料理。お味は?って言うまでもありませんよね。すっごく美味しい!!!楽しい時間はあっと言う間に過ぎ、まもなくお別れの時間。一緒に過ごした青年連盟の皆さんが港まで送ってくれます。一緒にいた時間はわずかなものなのに、お別れは本当に寂しいもの。「ありがとう!」、「また会おう!」そんな言葉を互いに交わし、船は次の港を目指します。

2012年8月30日 卓球愛好会

毎日様々な企画が行われているオーシャンドリーム号。中でも卓球は、年代問わず、また初心者でも楽しめることから人気の企画のひとつです。軽く準備体操をしたら、さっそくラリー開始!最初は卓球というよりも「ピンポン」といった雰囲気ですが、徐々にヒートアップ。周りで見ている皆さんから歓声があがることも。「ラケットはこう握ったほうがいいよ」と、経験者から教えてもらえるのも洋上ならでは。「卓球だけでなく、新しい友だちづくりの『交流の場』になるのもいいですね!」と笑顔で語る方も。また、早くも洋上卓球大会への準備も始まっているとか!?卓球企画、ますます盛り上がりそうです。

2012年8月29日 楽園に眠る毒-沖縄に残る枯葉剤-

沖縄をテーマに日米双方のメディアで活躍するジャーナリスト、ジョン・ミッチェルさん。2年前、米軍による沖縄の環境被害調査を行った際、「やんばるの森に枯葉剤が散布された」という話を耳にしたと言います。調査の結果、何百缶もの枯葉剤が沖縄に持ち込まれたこと、「除草」の名目で基地周辺に定期的に散布されたことなどが明らかに。ジョンさんの記事は注目を集め、日本政府が米国政府に対して情報開示を求めるなど、大きな動きへと発展しました。参加者からは「大きな問題だとは思っていたが、日本には関係ないと思っていた」といった声も。さまざまな視点から枯葉剤について考える企画となりました。

2012年8月28日 ミス・ティーン・カリフォルニアが枯葉剤について語る理由

現在18歳、「ミス・ティーン・カリフォルニア」のジェナ・マックさん。「ミス」の称号にふさわしい、素敵な笑顔のジェナさんは、枯れ葉剤被害の啓蒙活動に尽力されています。日本で言えば、10代のアイドルが社会問題ついて語るようなもの。なぜ「ミス」の称号を使ってまで、枯れ葉剤について語るのか、お話しいただきました。「私と同年代の若者に枯れ葉剤について知ってもらうためです。枯れ葉剤が世代を超えて影響することを知ってもらい、そして見落とされがちな第二世代被害者の補償を求めて活動しています」こうした活動と共に、医療救護隊や准看護師資格も取得しているというジェナさん。彼女の力強い言葉と行動力、そして明るい笑顔にパワーをもらったという参加者も多かったようです。

2012年8月27日 戦後に生まれた私に、なぜ枯葉剤の影響が?-わたしの体験談-

ケネス・ヤングさんによる枯れ葉剤被害に関する講座に続いて、米国の「枯れ葉剤被害者2世」ヘザー・バウザーさんによる講座がありました。父親がベトナム戦争従軍時に枯れ葉剤を浴びたというヘザーさん。戦後生まれのヘザーさんは、手足に先天性障がいを持って生まれました。枯れ葉剤が遺伝子に影響を及ぼし、世代を超えて被害が現れることは意外と知られていません。今日の講座では、こうした枯れ葉剤の特性と、ヘザーさんを主人公としたドキュメンタリー映画『沈黙の春を生きて』(坂田雅子監督)について、自身の体験を交えながらお話しいただきました。「こうして語り継ぐことが平和の一歩になります」そんな言葉が印象的な講座となりました。

2012年8月27日 カナダ〜カエデの葉、メープルシロップ、そして化学兵器の国?〜

カナダ出身の水先案内人ケネス・H・ヤングさんは、12年間にわたる軍人時代にカナダ軍が開発していた枯れ葉剤の被害を受け、長い入院生活を送ることを余儀なくされました。講座では、ご自身が被害に遭った状況や身体の変調などについてお話しいただきました。「枯れ葉剤」と聞くとベトナムにおける被害のみを想像しがちですが、講座を通じて世界中に被害者がいることを再確認した、という声も。戦争による被害者だけでなく、それに関わる全ての人に健康被害を及ぼす枯れ葉剤という存在、そして軍や政府の対応に多くを考えさせられる講座となりました。

2012年8月27日 護身術

連日の講座に大注目の水先案内人・伊藤千尋さん。今日の企画は何と護身術!!学生時代に習得したという合気道を伝授していただきます。講座でも素晴らしいトークを披露いただいている伊藤さんとあって、合気道の解説もわかりやすい!こんなに面白い合気道教室、他にあるでしょうか?「護身術、なんて聞くと身構えてしまいますが、ほんのちょっと身に付けているだけで心に余裕ができるんです。心に余裕があればパニックにもなりにくい。いろんな効果が見込めますよ」この言葉には皆さん納得の様子。それにしても、伊藤さんの扱うテーマの幅広いこと!今後の企画も見逃せません。

2012年8月25日 ウェルカムパーティー&ディナー

「オーシャンドリーム号へようこそ!」今夜は、船長主催のウェルカムパーティーです。普段はカジュアルな船内ですが、パーティーの夜は特別なもの。少しだけドレスアップして夜を楽しみます。本船船長はじめ、旅の間の”家”となるオーシャンドリーム号のチーフクルーを紹介。約3ヶ月お世話になるクルーの皆さんに、大きな拍手が送られます。そして船長の音頭で乾杯!それを合図に、本船専属バンド「ブルースカイ」が登場。演奏が始まるとまもなく、ラウンジはダンスホールに様変わり。皆さん軽快にステップを踏みます。旅はまだまだ始まったばかり。これからどんな出会いがあるのか、楽しみです!

2012年8月24日 第77回ピースボート「地球一周の船旅」出航!

第77回ピースボート「地球一周の船旅」が出航!!大冒険の始まりを祝うかのような素晴らしい青空に五色の紙テープが舞う美しい出航となりました。港には、船旅の参加者だけでなくたくさんのお見送りの方々も。この賑やかな出航シーンもピースボートならではです。15時、出航を告げる銅鑼が鳴り、ゆっくりと船が動き出します。と同時にオーシャンドリーム号の汽笛の音が横浜港に力強く響きます。「行ってきます!」、「行ってらっしゃい!」交わされる声も次第に小さくなり、いよいよ船は大海原へ。船がまたここに戻ってくるのは85日後。これからどんな出会いが待っているのか——地球一周の船旅が始まります!

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