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第83回地球一周の船旅(アドリア海と南太平洋をゆく地球一周の旅)

クルーズレポート

2014年6月24日 第83回ピースボート「地球一周の船旅」帰航

104日間にわたる大航海も、いよいよ最後の日を迎えました。帰着地の横浜港に向けて、船はゆっくりと進みます。前方に見えてきたのはベイブリッジ。出発の日、スタートラインとしてくぐったこの橋が、今日はゴールラインになります。ベイブリッジをくぐれば、港はすぐそこ。大さん橋の岸壁が見えてきました。104日前に見送った景色が、ぐんぐん近づいてきます。まもなく着岸。岸壁には、ちらほらとお迎えの皆さんの姿が。「ただいまー!!」 第83回ピースボート地球一周の船旅はこれにて終了。このレポートをご覧いただいた皆さん、ありがとうございました!

2014年6月18日 洋上大餅つき祭

クルーズもまもなくフィナーレへ。ラストスパートへ向けて行われたのは、何と「餅つき」です!!みんなで思いっきり楽しんで、思い出いっぱい作りましょう!真っ青な空の下、餅つきが始まりました。ここで活躍したのはやはり熟年の皆さん。若者たちの多くが餅つき初体験という中、素晴らしいコンビネーションで餅をどんどんついていきます。デッキに響く威勢の良いかけ声が爽快です!大盛り上がり&美味しい「餅つき祭」でさらに勢いづいた船内。旅のラストへ向けて、ますます盛り上げていきましょう!!

2014年6月14日 グローバルスクール ラストアクション

グローバルスクールは、地球一周の船旅を通じて多様な世界、多様な文化、そしてそこに生きる人々の多様性を学ぶ、「洋上のフリースクール」です。クルーズも終盤にさしかかった今日、この3ヶ月の成果を発表する「ラストアクション」が行われました。船に乗るまでの日々や、地球一周に参加しようと決めた理由、そしてグローバルスクールでの体験や船内・寄港地でのたくさんの出会いや体験……。受講生たちは、自分たちの言葉で次々に思いを語りました。受講生の皆さん、ラストアクションお疲れ様でした!

2014年6月12日 ホノルル(ハワイイ)寄港-オキナワンと出会う-

19世紀後半から約40年間行われた、日本からハワイへの移民政策。15万人以上の日本人がハワイへ渡りましたが、そのうち約1割を沖縄出身者が占めました。ハワイで独自のコミュニティを築いた沖縄人は、「ジャパニーズ(日系人)」とは別に「オキナワン」と呼ばれることも。ホノルルに寄港したこの日、そんなオキナワンと出会うツアーに参加しました。「出会い」と言っても時間にすればほんの数時間、一緒にご飯を食べて、カチャーシーを踊って……というくらいなのに、こんなに仲良くなれるなんて思いませんでした。沖縄移民の文化をハワイで受け継いできた人びとと出会う、忘れられない1日となりました。

2014年6月8日 World Oceans day-世界海の日-

6月8日は、国連が地球サミットで提言した「世界海の日」。世界各地で海に関するイベントが行われる今日、船内では「海を知る、楽しむ、好きになる」をテーマに、海をデザインしたステンシル作品作りやフェイスペインティングなど、洋上でも海をテーマにしたさまざまな企画が行われました。海をテーマにした英会話レッスン、なんてユニークなものも。夜のデッキでは「World Oceans Night」と題したライブイベントが開催されました。世界海の日を、太平洋のド真ん中でお祝いしたのは、世界中で私たちだけかもしれません。洋上で改めて「海」について考える、地球一周ならではのイベントとなりました。

2014年6月6日 洋上ミュージカル『A COMMON BEAT』

この間、船内で練習を重ねてきた洋上ミュージカルプログラム『A COMMON BEAT』が本日、本番を迎えました。写真は本番前にキャスト全員で記念撮影。総勢103名!!ミュージカルやってみない?——の呼びかけにこんなにたくさんの参加者が集まりました。約1ヶ月という短い練習期間ながら、息の合った歌とダンスに会場は大盛り上がり。ちなみに、このカラフルな衣装は全て手作りです。衣装が象徴するように、この舞台、照明や美術、演出といった”裏方”もすべて参加者によるもの。たくさんの参加者が築き上げた素晴らしいステージに、大きな拍手が送られました。

2014年6月5日 私の描いた現代の肖像

雑誌『AERA』で17年にわたって続く人気連載「現代の肖像」。ジャーナリストの高瀬毅さんは、時代を象徴する人物を鋭い視点で切り取るこの記事をこれまでに24人分、取材・執筆しました。さだまさしさん、西田敏行さん、忌野清志郎さん、木村真三さん……高瀬さんが取材の中で出会った、さまざまな表情、言葉が語られます。現代の肖像は、短いものでも3ヶ月、長いものだと半年〜1年にわたる取材を経て執筆されているそう。「長いインタビューを経て、やっと出てくる言葉もある」——高瀬さんのこんな言葉が印象的な講座となりました。

2014年6月5日 若手リーダーと描くこれからの10年

タヒチから本船に合流したのは、自らの手で新しい道を切り拓く2名の若者。2人の紹介も兼ねて、その取り組みや思いを語っていただきました。2004年のピースボート参加をきっかけに、「コアプラス」というNPO法人を立ち上げたのは、武田緑さん。笠井亮吾さんは大学卒業後、広告、農業、カメラマンアシスタントなどを経て、”とうふバーガー”専門店「TOFUTOFU」を起業しています。「私の人生は私が、私たちの社会は私たちがつくっている」と語る武田さん。「カッコいい父親になりたい。世界195ヶ国で事業がやりたい」と笑う笠井さん。横浜まで一緒に旅する2人を中心に、どんな動きが生まれるのか。楽しみです。

2014年6月3日 ボラボラ島(タヒチ)寄港

オーシャンドリーム号は、昨日のパペーテに続いて同じくタヒチのボラボラ島へやってきました。オーシャンドリーム号のような大きな船が入港できる港を持たないボラボラ島。島の沖合に船を停泊し、専用のテンダーボートに乗り替えて上陸します。 ボラボラ島に上陸。中央の火山島とサンゴ礁で構成される独特の地形が特徴で、タヒチを訪れる観光客の多くが訪れる土地でもあります。その理由は美しい珊瑚の海!!!!こちらは上陸地点からタクシーで10分ほど行ったところにあるプライベートビーチ。素晴らしい色彩が広がります。「あのコテージに泊まりたいっ!!」 うん、また来ましょう!

2014年6月2日 パペーテ(タヒチ)寄港

地球一周の船旅は、タヒチのパペーテ港へ。船を降り、その足で港近くのフェリー乗り場へ行き、訪れたのはモーレア島です。モーレア島と言えばこの景色!トアテアの展望台からのぞむソフィテル・モーレア・イアオラ・ビーチリゾートです。「今度にタヒチに来るときは、ぜったい、ここに泊まる」そうですね。そして「今度」への期待がたくさんできるのも、地球一周という旅の面白いところです。美しい海と緑豊かな山々——ガビさんが故郷タヒチをあれほどまでに大切にしていたことにも納得です。引き続き明日は同じくタヒチのボラボラ島へ。こちらではどんな出会いがあるのか、楽しみでなりません。

2014年5月30日 私の生きたタヒチ-タヒチの独立を目指して-

タヒチで、フランスによる核実験を体験し、以来、先住民族の権利回復とタヒチ独立のための行動を続けるガブリエル・テティアラヒさん(通称:ガビさん)による講座。今回は、ご自身の活動を軸に、タヒチの権利回復運動についてお話しいただきました。ガビさんは、タヒチを植民地から解放し、国連が認める「国」となることを求めて活動。国際社会へのアピールを続け、ひとつひとつ権利を勝ち取ってきました。「独立国家として独り立ちするためには、政治的教育が必要です。一人ひとりが人生の役割、社会への責任を理解する必要があります」こんな言葉に、自分自身を省みたという方も多かったよう。

2014年5月28日 洋上ウェディング

垣花和馬さんと石川綾美さん、おふたりの洋上ウェディングパーティーの開催です!! 出発前から「船の上で式を挙げたいね」と話されていたというおふたり。横浜出航間もない頃から準備を始め、今日の日を迎えました。祝福するのは旅の仲間たち。見慣れたデッキの階段も、今日ばかりは素敵な式場に様変わり。指輪の交換。ふたりを見守るのは太平洋の大海原!こんなロケーションで結婚式ができるのは、地球一周だけのもの。ふたりの嬉しそうな様子に、参列させてもらったこっちまで幸せな気分に。笑顔あふれる素敵な式になりました。和馬さん、綾美さん、お幸せに!!

2014年5月25日 ラパヌイ(イースター島)寄港

今クルーズのハイライトのひとつ、と言っていいでしょう。本船はラパヌイ(※イースター島のこと。現地の言葉でこう呼ばれる)に到着しました。客船が入港できるような大きな港をもたないラパヌイでは、専用の小舟に乗り換えて上陸します。いよいよラパヌイに上陸!さっそく、モアイの「切り出し工場」にあたるラノ・ララクへ向かいます。ラノ・ララクには400体以上のモアイが点在します。まるで地面からモアイがにょきにょきと生えているかのよう。ユニークな景色に皆さん、写真を撮ったりビデオを構えたり……と大忙し。でもココ、どこをどう撮っても楽しいんです!ラパヌイ大満喫の1日となりました。

2014年5月22日 「僕を笑わないで」オペレーション・リスペクト

60年代を代表するフォークトリオ「ピーター・ポール&マリー」のピーター・ヤーロウが創設した、教育現場におけるいじめや暴力の問題に取り組むNPO「オペレーション・リスペクト」でディレクターを務めるマーク・ウェイスさんが講座に登場。オペレーション・リスペクトとマークさんの活動についてお話しいただきました。講座の中で『Don’t laugh at me(僕を笑わないで)』、『Never Give Up』の2曲を紹介。いずれもピーター・ポール&マリーによるものです。「決してあきらめないで、あなたは負けない。必ず明日は見つかる。自分の気持ちのままに。愛することが自由にする」こんな歌詞が胸に響きます。

2014年5月21日 DJ Spooky Night -vol.1-

DJ、そしてマルチメディアアーティストとして、世界の音楽ファンの注目を集める「DJ Spooky」こと、ポール・ディー・ミラーさんがオーシャンドリーム号に登場!!!!著名なアーティストとの共演、プロデュースの経験も数知れず——と書けば、DJ Spookyの注目度も伝わるでしょうか、今夜はスペシャルDJナイトの開催です!!そのDJプレイのカッコイイこと!!音楽を自由自在に操るDJ Spoky。彼の手にかかると、音楽がさらなる輝きを放ち、跳ね回ります。たっぷり2時間半!大盛り上がりの一夜となりました。今後の講座やワークショップ、そしてさらなるDJ Nightが楽しみ〜!!!!

2014年5月21日 地球(ほし)を守る人-ラパ・ヌイ人は、アトランティスからやって来た?-

ラパ・ヌイ(※イースター島。地元の言葉でこう呼ばれる。「大きな島」の意)の音楽家で、ラパ・ヌイ伝統文化の継承活動を続ける水先案内人、エンリケさんによる講座。数日後に控えたイースター島上陸に向けて、この土地の歴史や特徴を解説いただきました。周囲数千キロに渡って島影のない「絶海の孤島」ながら、古くから人々が暮らし、南太平洋の他の島々との交流を通じて独自の文化を築き上げたイースター島。講座では、エンリケさんが学び、継承を続けるラパ・ヌイ音楽や伝統舞踊を披露。柔らかな歌声がラウンジに響きました。

2014年5月20日 グリーンフラッシュ!

夕方ふとデッキに出てみると、雲間から夕日が……!沈む太陽に合わせたかのように雲が切れ、丸い光の球が水平線に溶けるように沈んでいきます。水面と太陽が繋がったように見えるのは「Omega Sunrise(オメガ・サンライズ)」という現象。海面に反射した光が太陽と繋がったように見え、生まれるものなんだそう。太陽が水平線に沈む瞬間のほんの一瞬、海面が緑色に輝きました。地球一周のあいだ、毎日夕日を見ていても出会えるか、出会えないか……というくらい貴重な現象。その撮影に成功するなんて、こんな幸運、そうそうありません!地球がつくり出す壮大な自然美に心打たれる瞬間となりました。

2014年5月17日 ガラパゴス・レポート

パナマで一時船を離脱し、ガラパゴス諸島を訪れたスペシャルツアーよりレポート。パナマからガラパゴス諸島へは飛行機で。パナマ空港→グアヤキル空港→ガラパゴス空港と乗り継いでようやく到着。まぶしい青空が迎えてくれました。ちなみに、ガラパゴス諸島を訪れる際は必ず、100US$の入島管理料が必要となります。これは、ガラパゴスの自然保護に充てられます。空港のあるバルトラ島からボートでサンタクルス島へ。このボート乗り場の周辺にも、アオアシカツオドリやペリカンの姿が!アオアシカツオドリはその名の通り、鮮やかな青い足が特徴です。

2014年5月18日 カヤオ(ペルー)寄港

ペルーと言えば——そう、ここは絶対にハズせません。世界遺産・マチュピチュ遺跡です!!リマ空港からクスコへ飛び、オリャンタイタンボ駅からペルーレイルでマチュピチュを目指します。電車を降り、山を登った先に現れたのはこの景色!!テレビや雑誌で見た、あの景色が目の前に。予想を遙かに超えるスケールと、実際にこの地に立てた感動で、しばし言葉を失います。急に降り出したにわか雨。「ツイてないな〜」と思ったのも束の間、雨が止むと柔らかな光が差し、美しい虹が現れました。マチュピチュ遺跡にかかる虹——幻想的な風景に息をのみます。一生忘れられない思い出となりました。

2014年5月14日 革命的!?水先案内人に聞く針路相談室

夜のラウンジに登場したのは、伊高浩昭さん、枝元なほみさん、義井豊さんの3名の水先案内人。日本人ジャーナリストとして最も長い南米取材経験を持つ伊高さん、演劇の世界から料理研究家に転身した枝元さん、ペルーに暮らす写真家の義井さん、三者三様に「波瀾万丈」な人生を経て「ひょんなことから」現在に至ると笑います。そんな3名が若者たちにおくる夜の針路相談室がオープン!ラウンジにはたくさんの悩める若者たち(?)が集まり、ドリンク片手に明るく楽しくざっくばらんに語り合う、楽しい時間となりました。

2014年5月13日 アンデスの人たちの生活〜饒舌な風景と寡黙な人たち〜

ペルーの首都リマ在住の写真家・義井豊さんが洋上講座に登場、アンデス文明とペルーの今についてお話しいただきました。4000メートルを超える高地に暮らすアンデスの人びと。厳しい環境ながら、山肌を上手く利用して開墾した畑や高地に生きる動物たちの活用など、さまざまな工夫をこらして生活を営んでいます。しかし近年、急激なグローバリゼーションによるペルー経済の変化が、アンデスの人びとの生活にも大きな影響を与えていると言います。「何もかも近代化することが正しいのか——私たちひとりひとりの責任を問われている気がします」義井さんの言葉に、多くを学び考える講座となりました。

2014年5月12日 パナマ運河通航

地球一周の船旅のハイライトの一つ、パナマ運河通航の日を迎えました。最初の閘門・ガトゥン閘門へ。26メートルもの高低差があるパナマ地峡。この難しい地形を克服すべく、パナマ運河は「階段式運河」となっています。閘門による水位調整で船を上下させる——アタマではわかっていても「船が階段を昇る」そのスケールたるや……一瞬たりとも目が離せません。最後の閘門・ミラフローレス閘門が開くと、いよいよ太平洋です。1日をかけてパナマ運河を通過し、太平洋側の拠点にあたるバルボア港にやってきました。地球一周の船旅はここから太平洋へ。目指す港は南米ペルーのカヤオです。

2014年5月11日 クリストバル(パナマ)寄港

大西洋を横断し、本船は中米パナマのクリストバル港に入港しました。訪れたのは港から車で1時間ほど、首都パナマシティです。まずは新市街へ。高層ビルが建ち並ぶ世界有数の金融街です。続いて旧市街「パナマ歴史地区」へ。ここはユネスコ世界遺産にも登録されている地域。先進的なビルが建ち並ぶ新市街とは全く異なる街並みが続きます。中心部に位置する大きな大聖堂。美しいレリーフに目を奪われます。写真は、旧市街から望む新市街。建ち並ぶ高層ビルはさながらマンハッタンのよう。中世ヨーロッパの街並みとマンハッタンさながらのビル群——このギャップがパナマシティの魅力なのかもしれません。

2014年5月10日 世界自然遺産第一号・ガラパゴスの憂鬱

“ユネスコ世界遺産第一号”であり、かのダーウィンが『進化論』を起草した場所として知られるガラパゴス諸島。しかし今、この貴重な自然が「ものすごい速度で壊れていっている」とフォトジャーナリストの藤原幸一さんは言います。「世界遺産という制度は完璧ではありません。しかし、貴重な環境が失われつつある現実を多くの人が身を持って学ぶことで、状況を変えることは可能です。ガラパゴス諸島が真っ先に世界遺産に登録された背景には、そうした思いがあったはず」 ガラパゴス諸島の貴重な自然や現実について学ぶだけでなく、世界を旅する意義や責任についても考える、大切な講座となりました。

2014年5月10日 砂漠の星メリーナとカーニバルを創ろう

ペルー、リマ郊外のスラム「ビジャ・エルサルバドル」で演劇やパフォーマンスからコミュニティの活性化に取り組む団体「アイレナ・イ・エステラス」。ここでパフォーマーとして活躍する、メリーナ・ラミレスさんによるワークショップが行われました。「何か身体的な動きを付けて自分の名前を声に出してみてください。続いて皆さん、そのアクションを真似て、同じ動きをしてみましょう」とメリーナさん。ただ名前を言う——それだけなのに、身体の動きはみんな違うもの。その動きを自分の身体で再現してみると、ぐんと親近感が増します。今後も続くメリーナさんのワークショップ、ますます注目です!

2014年5月9日 エコノミック・ヒットマンの告白(1)

超満員のラウンジに登場したのは、世界的ベストセラー『エコノミック・ヒットマン』の著者で水先案内人のジョン・パーキンスさん。1971年から1980年まで国際的なコンサルティング会社でチーフエコノミストとして働いていたジョンさん。しかしそれは“表の顔”。実際には、”途上国”や”資源国”の政府に巧みに取り入り巨万の利益を得て、相手国を負債の連鎖へ陥れ、時に戦争まで引き起こす「エコノミック・ヒットマン」という秘密任務についていたことを、著書の中で告白しています。世界を揺るがす世紀の告白書を著したジョンさんの講座に、多くの参加者が集まりました。

Ⓒ Mizumoto Shunya
2014年5月8日 ラグアイラ(ベネズエラ)寄港

ベネズエラと言えばココ!そんな方も多いはず。「地球最後の秘境」とも称される、世界遺産・カナイマ国立公園です!! 本日の目的地に到着、広大な大地とそびえるテーブルマウンテンです。この地は、約20億年前に生まれたものだと言われています。 少し歩くと目の前に現れたのは、エンジェルフォール!!! 頂上からの落差約1000メートル、世界最大落差の滝です。その高さのゆえ、流れ落ちる水は途中で霧散し消えてしまいます。ゴツゴツとした岩場、豊かな水、そしてそびえるテーブルマウンテン——。20億年もの時間をかけ、地球が作り出した壮大な景観に触れる、感動の体験となりました。

2014年5月7日 ラグアイラ(ベネズエラ)寄港

ここベネズエラは野球大国、この日はラグアイラ市ナイガダ地区を訪れ、野球交流を行いました。今回、交流試合をしていただいたのは、身体に障がいを持つ皆さんの野球チーム。「それは、相手が不利なんじゃ……と思ったのもつかの間、片手で投げたりバッティングしたりと、普通に野球が上手いんです。点を取りつ取られつのシーソーゲームを繰り広げたものの、最終回にベネズエラチームが劇的な満塁ホームランを放ち、見事勝利!!結果こそピースボートチームの負けですが、何とも爽快なゲームでした。お互いに握手してハグして、ニコニコ笑顔で称え合います。本当にいい試合でした!

2014年5月3日 キューバ革命〜1959〜

日本で最も長くラテンアメリカ(ラ米)に関わったジャーナリストのひとり、元共同通信記者の伊高浩昭さんによる講座。1950年代の「キューバ革命」から現代まで、キューバを軸にラ米の歴史と今をお話しいただきました。1950年代から現代まで、世界史は米国・ソ連を中心とする冷戦を中心に語られることがほとんどですが、これをラ米を軸にするとまた異なる構図が見えてきます。また、何より興味深いのは、伊高さんがこうしたラ米の歴史に”現場”で立ち会ってきたこと。歴史解説の中にちりばめられた、伊高さんのオシャレで温かな人柄にすっかり魅了されたという参加者も多かったよう。続く講座にも注目です。

2014年5月2日 洋上大運動会

大西洋を航海中のオーシャンドリーム号では、地球一周の船旅の一大イベント・洋上大運動会が行われました!玉入れや伝言ゲーム、応援合戦、畳2枚分のスペースに何人入るかを競うゲームなど、ユニークな競技が次々と行われましたが、この日一番の盛り上がりを見せたのは、最終競技の綱引きでした。力を合わせ、心を合わせ、最後の力を振り絞って引っ張ります。どのチームもがんばれー!!!全ての競技が終わり、表彰式へ。優勝の栄冠を手にしたのは………青組です!!!!コールの瞬間、大歓声!そして他のチームからは惜しみない拍手が贈られます。素晴らしいお天気にも恵まれた、本当に楽しい1日でした。

2014年4月30日 海図の読み方、書き方

本船事務局長、挾間俊一による海図講座がこちら。事前予約制として受け付けたところ、あっと言う間に定員に達してしまう、人気企画となりました。船で世界中を旅する——そんな特別な体験をしているだけに、自ずと海や船、海図といった普段は馴染みのないものにも興味がわいてくるよう。皆さん、初めての海図を前に興味津々の様子。挾間の説明を熱心にメモする姿も多く観られました。短い時間ですから「これで完璧!」とはなりませんが、これを機にもっと学んでみたいと思われた方も多かったよう。こうした新しい知識や興味が生まれるのも、船旅ならではですね!

2014年4月28日 エル・システマコンサート

ベネズエラの音楽教育システム「エル・システマ」で学ぶ、若き音楽家たちによる洋上コンサートが開催です!!超満員の会場に、美しい音色が響きました。クラシックの名曲から始まったコンサートの途中で奏でられたのは、沖縄民謡『てぃんさぐぬ花』。ちょっと意外な選曲に、おや?と思われた方も多かったようですが、弦楽が奏でるこの曲の素晴らしいこと!!沖縄民謡ならではの独特の旋律を伸びやかに奏でます。最後の曲は、彼らを体現する1曲『ベネズエラ』。情熱の演奏に、大きな拍手が送られます。彼らとの旅は始まったばかり、明日以降どんな感動が生まれるのか楽しみでなりません!!

2014年4月27日 食べると生きるはくっついている

洋上講座に登場したのは料理研究家の枝元なほみさん。今回は、料理や「食べること」についての枝元さんの思いを伺いました。 「手を使って誰かに食べてもらうものを作る、みんなで一緒に力を合わせて何かを作る、こうしたことが人びとの心をほぐし、明日への活力になる、と私自身も気づかされました。そして、食べることはもちろん、誰かに食べてもらうことも、『生きる』行為に繋がっているんです」 枝元さんのこんな言葉に、改めて食べること/食べてもらうことの意義について考えたという方も多かったよう。食と環境、そして未来を考える枝元さんの講座、今後もますますの注目となりそうです。

2014年4月26日 カサブランカ(モロッコ)寄港

地球一周の船旅は、カサブランカ港に寄港!船を降りて向かったのは、「メディナ」と呼ばれる旧市街です。路地には小さなお店が軒を連ねています。たくさんの商品が並ぶ店先をのぞきながら迷路のように入り組んだ街並みを散策する——これぞ旅の醍醐味です!写真は、スパイス屋さん。香辛料のバラエティにも目を見張るものがあります。日本では見かけないものも多く、豊かな香りに思わず鼻をクンクン……。そんなことをしていたら、あっという間に時間は過ぎ、出港の時刻に。船はカサブランカを出港し、いよいよ大西洋へ。中米・ベネズエラへ向け、大きな海を渡ります。

2014年4月25日 ジブラルタル寄港

地球一周の船旅は、ジブラルタル海峡の先端にあたる港町ジブラルタルに寄港しました。入港の際、デッキから見えたのは朝焼けに浮かび上がるジブラルタルロック!船を降り向かったのはもちろん、ジブラルタルロックです。山頂まではロープウェイが通っていますが、今回は徒歩で。しばらく登ると、ジブラルタル空港を見渡すビューポイントへ。手前が空港。奥に広がる街並みは、もうスペイン領。ジブラルタルの総面積はわずか6.5平方キロ。この写真でも、本当にわずかなエリアだけが英領ジブラルタルにあたることがわかります。それにしても、気分がすっと晴れるような素晴らしい景色です。

2014年4月24日 モトリル(スペイン)寄港

地球一周の船旅は、スペイン・モトリル港に寄港。港から車で1時間ほど、訪れたのはグラナダ地方を代表する世界遺産・アルハンブラ宮殿!アルハンブラ宮殿と言えばこの景色を思い浮かべる方も多いでしょう。アラヤネスの中庭です。水面が鏡のように建物や青空を映し出し、まるで絵画のような景色が広がります。また、アルバイシンの丘の上からはグラナダの街並みが一望できます。丘から見るアルハンブラ宮殿の外観もまた素晴らしいもの。お天気にも恵まれ、素晴らしい1日になりました。

2014年4月18日 ローマ(イタリア)観光

船がバーリ(イタリア)へと向かう期間、船を一次離脱してローマを訪れたスペシャルツアーの模様をレポート!ローマに到着して訪れたのは、言わずと知れたサンピエトロ寺院。ローマ市内にある世界最小の独立国・ヴァチカン市国の代名詞にして、カトリックの総本山です。テレビや雑誌で誰もが一度は目にしたことのある場所ですが、やはり実物には感動!!!建物を彩る彫刻もこの精巧さ。そしてこの美しさ……。寺院内部も荘厳で美しくて……言葉になりません。他にもコロッセオやスペイン広場、トレヴィの泉など、とにかく至るところが「歴史的超重要建造物の宝庫」なのがローマ。大満足の1日となりました。

2014年4月22日 サラエボ包囲-戦渦に行きた人々の文化-

サラエボに生まれ育ち、旧ユーゴ紛争に遭遇。戦禍のサラエボを脱出し、難民となって現在はスイスに暮らすジャーナリストのヤスナ・バスティッチさん。ご自身の体験と、戦争の中で人々が守り育んだ文化についてお話しいただきました。「戦争はいつでも止められるもの。私たちが選択できるものなんです。戦争は必要でしょうか?避けられないのでしょうか?正しいことでしょうか?人間の本能でしょうか?——その答えはすべてNOです。必要ではない。避けられる。正しくない。本能が求めているのは平和」 講座を締めくくるヤスナさんの言葉をしっかりと胸に刻む、大切な時間となりました。

2014年4月21日 サッカーは世界をつなぐ-イビチャ・オシム監督通訳が語るサッカーと世界-

クロアチア語、セルビア語などの通訳として活躍する千田善さんは、2006年から3年間、サッカー日本代表監督イビチャ・オシム氏の通訳を務めました。本日の洋上講座では、通訳者としてオシム監督の傍らに立ち続けた日々を振り返っていただきました。2007年、オシム監督は脳梗塞に倒れ代表監督を勇退します。千田さんは監督が倒れてからも、通訳者として寄り添い続けました。「出会いから3年間、監督のそばにいましたが、今でも、人生の師匠だと思っています」千田さんは、監督との日々をそう振り返ります。オシム監督の貴重な素顔、そして、サッカーを通じて世界を考える貴重な講座となりました。

2014年4月21日 ジプシーの歴史

日本では”遊牧民”として知られるロマは、ヨーロッパで激しい差別に遭い続けている歴史があります。洋上講座に登壇いただいたのは、スペイン初のロマ(※北インドのロマニ系に由来するジプシー)女性権利団体の副代表をつとめるパトリシア・カロ・マヤさん。ロマの歴史と文化について紹介していただきました。独自の文化やアイデンティティを築いてきたロマですが、時代によっては「放浪者」「劣等民」とされ、激しい差別や弾圧に遭ってきました。激しい弾圧は現代ではなくなりましたが、根強い差別は続いていると語るパトリシアさん。ロマの歴史から多様な社会について考える、貴重な講座となりました。

2014年4月20日 コトル(モンテネグロ)寄港

昨日寄港したドブロブニクに続いて、ここコトルも周囲を城壁に囲まれた城塞都市。そしてやはりドブロブニク同様、街そのものがユネスコ世界遺産に登録されています。門をくぐり、街を散策します。切り立った山に囲まれたコトルの街。城壁は山の上の方まで続いています。このあたりは、さながら登山。上まで登るのはけっこうタイヘン……。しかし、せっせと登ったその先は絶景が待っています!!コトルはアドリア海のフィヨルドの最深部に位置する街。ここから見下ろす街並みとフィヨルドの美しいこと!世界遺産の街コトルを堪能する1日となりました。

2014年4月19日 ドブロブニク(クロアチア)寄港

地球一周の船旅は、クロアチア・ドブロブニク港に入港しました。中世の趣を感じさせる美しい街並みが続く旧市街は、ユネスコ世界遺産にも登録されています。特徴は街をぐるりと囲む城壁。目前に広がる真っ青なアドリア海が本当にキレイ……。ドブロブニクの特徴はこのオレンジ色の瓦屋根。よく見ると、鮮やかなオレンジと少しくすんだオレンジ、色に違いがあることがわかるでしょうか?これは旧ユーゴ内戦の跡。旧市街も激しい空爆を受け、多くの建物が損傷しました。鮮やかなオレンジは復興した新しい屋根。ドブロブニクの街並みには、内戦の傷と復興を遂げた人びとの思いが込められているのです。

2014年4月18日 バーリ(イタリア)寄港

オーシャンドリーム号はイタリア、バーリ港に入港しました。本日訪れたのは、石灰質の岩肌に作られた「サッシ」と呼ばれる洞窟住宅で知られる世界遺産の街マテーラです。サッシがいつ頃から造られるようになったのか、詳しい歴史は解明されていませんが、8世紀頃にはすでにこうした洞窟住居があったと言われています。無数のサッシが特異な景観をつくりあげるマテーラ旧市街の特徴、それは、「遺跡」ではなく今現在も「街」であること。ひとつひとつの洞窟には、今も普通に人びとが暮らしています。世界遺産に暮らすのは、どんな気分なのでしょうか??

2014年4月16日 ピレウス(ギリシャ)寄港

本船はギリシャの首都アテネの外港・ピレウスに入港、さっそく向かったのはアクロポリスの丘に建つパルテノン神殿です。神殿を支える巨大な円柱は、一見何の変哲もないように見えますが、どれだけ見ても飽きることのない不思議な美しさがあります。円柱の幅や角度、柱に施された溝のレリーフ、上に行くに従ってわずかに太くなるように設計された「エンタシス」という技法——細部まで計算され尽くしたデザインは、絶妙の調和を生み出しています。同じギリシャながら、ミコノス島とはまた異なる表情をもつアテネ。深い歴史と、ギリシア建築の様式美を体感する、思い出深い1日となりました。

2014年4月15日 ミコノス島(ギリシャ)寄港

地球一周の船旅は、エーゲ海屈指のリゾート地・ミコノス島へ。ミコノス島と言えばこの景色を思い浮かべる方も多いでしょう。6つの風車です。かつての粉挽き小屋で、今はその役目を終えています。今は「ここにあること」が一番のお役目、といったところでしょうか。でも、それでいいんです。この景色が見られたことに、ただただ感動です。白壁の家並みと、真っ青なエーゲ海。その美しさに何度ため息をついたことでしょう……。素晴らしい風景に、「この島に移住したい」と思わずつぶやく方も。素晴らしい景色をたっぷりと堪能する1日となりました。

2014年4月14日 クシャダス(トルコ)寄港

オーシャンドリーム号はトルコのクシャダス港に入港。地中海をゆく多くのクルーズ客船が停泊する、美しい港町です。この街の見どころとして絶対に見逃せないのがエフェソス遺跡!紀元前2世紀頃の古代ローマ帝国アシア属州の首都遺跡です。遺跡に築かれた円形劇場の収容人数約2万5000人!!この数字だけでも、当時のローマ帝国の繁栄が伺えます。エフェソス遺跡で一番有名な建物かもしれません。アレキサンドリアの図書館。かつての「世界三大図書館」のひとつに数えられています。それにしても素晴らしい保存状態。素晴らしいローマ遺跡を堪能する1日となりました。

2014年4月13日 アラブの春

連日の洋上講座で大人気の国際政治学者・高橋和夫さんとも明日でお別れ。惜しまれながらの最後の講座、テーマは「アラブの春」です。この間、そして現在も続く中東・アラブ諸国の民主化運動「アラブの春」。twitterやfacebookなどのSNSが運動を引き起こしたとも言われていますが、高橋さんは「実際のところ、民間衛星テレビの放送が(影響を与え)大規模デモへと繋がったのでしょう」と指摘します。また「国営放送が(政府の)都合の悪いことを報じないのは、日本もアラブも同じ」とも。今まさに大きな変化の途上にあるアラブ諸国。尽きぬ話題に、高橋さんは「続きは未来のクルーズで!」と講座を締めくくりました。

2014年4月10日 アカバ(ヨルダン)寄港

地球一周の船旅は昨日、ヨルダン・アカバ港に着岸。今日は、世界遺産・ペトラ遺跡を訪れます。「Petra」の文字が躍る遺跡のメインゲートに到着!ゲートを抜け、「シーク」と呼ばれる切り立った崖の間の細い道の間を進みます。シークを抜けると、現れたのは、エル・ハズネ(宝物殿)!!!シークの隙間からチラチラと見えていた赤い建物が突如、目前に広がる——これがペトラ遺跡の醍醐味です。ゴツゴツとした赤い岩が連なる景色も、まるで異世界に来たかのよう。エル・ハズネが作られたのは1〜2世紀頃のこと。当時の人々がどんな思いでこの景色を見つめ、巨大な宝物殿を造ったのか——壮大な歴史を感じます。

2014年4月12日 スエズ運河通航

本日はスエズ運河の通航日。まだ夜も明けきらない早朝4時半、夜明けと共に船はゆっくりと運河へ向かって進み始めます。運河では、船ごとに通航順が割り振られます。本船も、運河入り口で順番を待っていたんですね。それにしても、早朝ながらデッキにはたくさんの人、ヒト、ひと……。ゆっくりと前方に大きな橋が見えてきました。スエズ運河にかかる唯一の橋、通称「平和大橋」です。この橋を過ぎれば運河の「出口」はすぐそこ。15時過ぎ、本船はスエズ運河を抜け、地中海へと入りました。海から海へ——地球一周の船旅は続きます。

2014年4月7日 軍事費に対する世界行動デー(GDAMS)

来る4月14日、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)による、昨年1年間の世界の軍事費データが発表されます。これにあわせて行われるのが「軍事費に関する世界行動デー(GDAMS)」。世界各地で、軍縮をテーマとしたさまざまなイベントやアクションが予定されています。今日、洋上で行われたのはこのGDAMSへのイントロダクション。世界の軍事費をテーマとした講座が行われました。世界で使われている巨額の軍事費、また日本が年々「対外防衛費」を増やしているという現実——改めて実情を確認し、驚いたという方も多かったよう。4月14日に向けて、船内でもさまざまなアクションが始まります。

2014年4月6日 お茶会

フリースペースの一角に現れた畳のエリア。始まったのは、お茶会です!中心となって企画したのは「日本文化に興味があって……」と茶道にも親しまれているという橋本愛さん。このお着物ももちろん自前。着付けもできちゃうなんてスゴイ!さっそく、お茶をたてていただきます。参加者の皆さんも、日頃から茶道をたしなんでいるという方もいれば、今日が人生初体験、という方までさまざま。でも「なんだか落ち着きますね」と口々に仰います。初めてでも、なんだかホッとする——これが「文化」なのかもしれません。畳の上でゆっくりとお茶をいただく、和やかなひとときとなりました。

2014年4月3日 水彩画教室

旅を通じて新しいコトを始めたい——そんな皆さんに向けて、さまざまな「教室」も開講している船内。こちらは人気企画のひとつ、水彩画教室です。こちらが今クルーズの水彩画の講師をつとめていただいている亀崎敏郎さん。「なかなかイイですね。もう少しここの色合いをこうすると……」と1枚1枚、アドバイスをいただきます。こんな風に、近い距離で逐一教えてもらえるのが、船内のイイトコロ。水彩画教室を通じて、絵を描くオモシロサに目覚めた、という方も多いよう。新しい趣味や特技を見つけるのも、船旅ならではの楽しみです。

2014年4月1日 船内のヒトコマ-ベタ凪-

ヨルダン、アカバ港をめざして大きな海を渡るオーシャンドリーム号。ふとデッキへ出ると、今日はひときわ穏やかな海——「ベタ凪」と呼ばれる、風も波もない、静かな海が広がっていました。水面を跳ねるトビウオ。特徴的な模様が海面に描かれます。こんなシーンが見られるのも船旅ならでは。夕刻。水平線に沈む夕日から、くっきりと伸びる「光の道」。これも凪の日ならではの光景です。

2014年3月31日 災害ボランティア入門

1995年の阪神淡路大震災以来、国内外の災害の現場でピースボートは支援活動を展開してきました。そして、2011年3月の東日本大震災からは「ピースボート災害ボランティアセンター」を発足。継続的な支援を続るほか、今後も起こり得る災害に向けて即戦力となるボランティアやボランティアリーダーを育成するプログラムを行っています。本日行われたのは、こうした研修プログラムの初級編にあたる「災害ボランティア入門」。災害の現場で適切に行動するための、準備や基本姿勢をピースボートのロビン・ルイスが語りました。災害ボランティアについて学ぶこのプログラムは、ますますの注目となりそうです。

2014年3月28日 コロンボ(スリランカ)寄港

本船はスリランカのコロンボに寄港。今日は、ユネスコ世界遺産にも登録された場所のひとつ「ゴール旧市街」を訪れました。ゴール市に到着。見えてきたのは、この旧市街のシンボルともいうべき大きな時計台です。旧市街を散策、ヨーロッパ風の可愛らしい街並みが続きます。古くからスリランカ随一の港町として栄えたゴール。大航海時代に大きく繁栄し、ポルトガル、オランダ、イギリスと列強による植民地支配の時代が続きました。この街並みは、こうした歴史から生まれたもの。アジア最長の城壁を持つ城塞土地として、世界遺産に登録されました。

2014年3月27日 福島kidsお別れ会

東日本大震災と、それに伴う東電・福島第一原発事故で被災した、福島県の子どもたちを船旅に招待する「福島子どもプロジェクト」。このクルーズにも、南相馬市から子どもたちが参加しています。残念ながら彼らとは次港コロンボでお別れ、今日は送別会が開催されました。短い期間とはいえ、スポーツ大会はじめさまざまなイベントを共にした旅仲間。お別れはやっぱり寂しいもの。船に乗り込んだのはほんの数日前のことなのに、何だかすごく懐かしいもの。ホントに、いろんなことがあって、たくさんの思い出ができました。”福島kids”の皆さん、ありがとう。また日本で会いましょう!!

2014年3月27日 平和交響曲プロジェクト

アニメーション監督・宇井孝司さんとピースボートが進める国際交流プロジェクト「平和交響曲」。これは、地球一周クルーズで訪れる各地で子どもたちの絵を募り、預かった絵を元にアニメーション作品にしようというものです。今日の企画ではこのプロジェクトを紹介するとともに、現在の進捗状況が報告されました。絵のテーマは「未来」。企画の後半では、子どもたちの夢や思い描く未来が次々と映し出されるアニメーションの一部も上映されました!!完成の暁には、オーケストラの生演奏と合わせての上演を予定しているそう。このプロジェクトがこれからどんな進化を遂げていくのか、楽しみでなりません!!

2014年3月29日 リフレッシュデー

横浜出航から昨日のスリランカ寄港まで、企画に講座にイベントに寄港地プログラムに……と慌ただしい日々。そこで今日はちょっと一息入れましょう、と船内企画をすべてお休みにするリフレッシュデーです。天気は快晴!デッキからの眺めが気持ちいい!!と、デッキの一画に人だかりを発見。皆さん海面のある一点にくぎ付けになっています。その方向に視線を向けると……、そこにいたのは、なんとイルカです!!!船に併走するように泳ぎ、ときおりジャンプ!デッキに大歓声があがったこと、言うまでもありませんよね。大事な大事な地球一周の宝物が、ひとつ増えました。

2014年3月25日 エベレストママさん

女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功した、登山家・田部井淳子さんの洋上講座。本日お話しいただいたのは、エベレスト登頂成功までの日々について。「1400日の準備、130日の登山、頂上へのトライはたった1日。このわずかな時間のために、さまざまな準備を重ねます。そのどれもが本当に貴重で大切なんです」田部井さんはそう話します。講座の後半では、エベレストの現状の紹介も。気候変動のために氷河が急激に失われている様子や、登山者が残すゴミ問題……。こうした問題への田部井さんの取り組みや、エベレストの麓に地元福島のリンゴの樹を植樹したエピソードなどを語っていただきました。

2014年3月24日 ほほ笑みの国スリランカ〜過去を見つめ、未来へ進む!〜

洋上講座に登壇したのは、スリランカで活躍する弁護士のマリオ・ゴメスさん。スリランカ寄港に先駆け、スリランカ内戦の歴史について語っていただきました。さまざまな民族、アイデンティティが絡み合い内戦が複雑化した背景と、争いの連鎖を止められなかった政治、国連に「見放された」理由——民族間の対話と内戦の解決に尽力してきたマリオさんは、「政府は経済発展ばかりを重視しており、これでは憎しみの連鎖は絶てない」と指摘します。深い視点を持つマリオさんの言葉に、多くを考えさせられる講座となりました。

2014年3月23日 シンガポール寄港

本船はシンガポールに寄港。今回訪れたのは、マリーナベイ・サンズの向かいに位置する巨大植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」。常夏のシンガポールに世界各地の気候を再現させているというすごい施設です。写真は、植物園のシンボル、18本のスーパーツリーです。このツリー、ただのオブジェではありません。18本のうち11本には太陽光パネルが取り付けられ、庭園内の温室に電力を供給。昼間は庭園内に木陰を提供し、空気中の熱を吸収。夜間は昼間の太陽光で発電・充電した電力を使い、煌びやかな照明になります。シンガポールを代表する観光地の植物園は、先進技術の叡智を集めた施設でもありました。

2014年3月22日 ひきこもり大国ニッポン

洋上のフリースクール「グローバルスクール」のナビゲーターをつとめる、水先案内人・石川清さんによる講座。フリージャーナリストとして多様なテーマに取り組んでおられますが、日本のひきこもり問題もそのひとつ。多くの取材を重ねると同時に「サポート士」として訪問・相談といった活動も続けています。今日語っていただいたのは、日本のひきこもりの現状と、石川さんの活動について。石川さんの紹介する事例を耳にして、その問題の大きさを捉え直したという参加者も多かったよう。私たちに出来ることを改めて考える、そんな講座となりました。

2014年3月22日 マンガ『カイジ』の作者、福本伸行さんよりマンガを贈呈!

大人気漫画『カイジ』シリーズの作者、漫画家の福本伸行さん。今クルーズに休暇を使って乗船されています。本日行われたのは、福本さんからピースボートへの漫画の贈呈式!福本さんのご厚意で、138冊の漫画を贈呈いただきました。序幕の瞬間、大きな拍手があがります。ご贈呈いただいた漫画本は今後、ピースボートセンターにて貸し出し手続きが行われるそう。地球一周で『カイジ』にハマる参加者が続出すること必至です。福本さん、ありがとうございました!!『カイジ』シリーズ、大切に読ませていただきます!

2014年3月21日 ジャングル大帝上映会

アニメーション監督の宇井孝司さんと、ピースボートの川崎哲による対談&アニメ上映企画が実現。上映したのは、原子力衛星がサバンナに墜落し、無数の動物たちが巻き込まれてしまう——という内容のテレビシリーズ第3作『ジャングル大帝』第39章「悪夢」です。「この回は、手塚さんの遺作として作成しました。当時レアメタル採掘のためにアフリカのジャングルが荒らされていて、それが注目されていたんです。こうした問題をストレートに問うものにしようと作りました」と作品にこめた思いを振り返る宇井さん。その強い思いに、重い言葉に……多くを考えさせられる講座となりました。

2014年3月21日 カフェスローへようこそ

日本ユネスコ協会連盟元事務局長として30年以上にわたって世界遺産の広報や保護活動に携わってきた吉岡淳さんは、「オーガニックカフェの経営者」という顔もお持ちです。今日の講座では、吉岡さんが経営する「カフェスロー」と、そこから考える”生き方”についてお話しいただきました。「大切なのは人と人との信頼関係。自分で食べ物を作る、生活コストを無理なく下げる、周りと助け合って生きる。こうしたことが今後、より大切になってくるのではないでしょうか」そう話す吉岡さん。講座を通じて、吉岡さんやカフェスローについてもっと知りたい、と思われた方も多かったよう。

2014年3月20日 ムアラ(ブルネイ)寄港

横浜を出航してから約1週間、本船は最初の寄港地・ムアラ(ブルネイ)に寄港しました。ここから訪れたのは、ジャメ・アスル・ハッサナル・ボルキア・モスク、通称ニューモスクです。このモスクの大きさたるや……そして何よりピカピカです!伝統的な様式ながら、床や柱、壁などはすべて大理石。それもイタリアから取り寄せた特注品という凝りよう。ピカピカなのは、もちろん金。とても豪華!! ブルネイは小国ながら、石油や天然ガスが採れるため経済が順調な国。医療費無料を筆頭に手厚い福祉制度、さらに所得税・住民税もゼロ!あちこちに見られる金ピカは、本物の18金。スゴイです……。

2014年3月19日 16歳の少女が見た原爆

広島、長崎の被爆者とともに、寄港する世界各地での被爆証言などを通じて核廃絶を訴える「おりづるプロジェクト」。今日は、このプロジェクトを通じて乗船している広島被爆者の服部道子さんによる証言会が行われました。当時、軍医部の看護師だったという服部さんは被害者の看護にあたりました。目の前で次々と人が死んでいく——その臭い、空気、音、感触…五感で感じた原爆が、今も生々しく思い出されると言います。静かに紡がれる服部さんの言葉。二度と被爆者を生み出してはいけない——服部さんの強い思いを胸に刻み、多くを学ぶ講座となりました。

2014年3月17日 アフタヌーンティー

3時のおやつの時間はぜひ9階のビュッフェレストランへ。美味しいお茶と、ケーキやクッキーが楽しめる「アフタヌーンティー」がふるまわれます。この美味しいプチ・スイーツは、もちろん船内で専門のパティシエさんが毎日焼いてくれるもの。しかも日替わりなんです!!大海原の真ん中で、旅仲間と楽しむ美味しいお茶とスイーツ。船旅ならではの時間です。

2014年3月17日 GETオープンハウス

地球一周の船旅を通じて英語/スペイン語を学ぶ洋上語学プログラム「GET(Global English / Espanol Training)」もいよいよ始動です。こちらは、5〜8名程度の少人数クラス受講生の皆さんへのイントロダクションの企画。「なるべく日本語を使わないで、英語で話してみましょう!」急にそんなコトを言われても……とちょっぴり及び腰になってしまう参加者にも「大丈夫。知ってる単語を並べるだけでもいいんです」と笑顔で背中を押してくれます。「英語”で”話すってオモシロイ」ちょっとでもそう思えれば、今日の企画は大成功。GETプログラム、いよいよ始まります!

2014年3月16日 地球で学び、地球に羽ばたく

30年以上にわたって上智大学英語学科で教鞭を執るマイク・ミルワードさんによるワークショップが開催されました。参加者はいくつかの少人数のグループに分かれ、各グループに絵や写真、英文が書かれた紙が配られます。配られた絵や写真が何を表しているのか、対応する英文を探します。ルールは単純ですが、絵や写真、英文いずれも意味深なものばかり。グループみんなで、相談して、考えて、進めていきます。その経過発表を聞くだけでも面白いもの。今回のワークショップで、マイクさんのユニークな発想にすっかりファンになっちゃった、という方も多かったよう。マイクさんの今後の企画も楽しみです!

2014年3月14日 LUSHxピースボート 〜エコな旅、応援します〜

自然派化粧品、石けん、ボディケア用品などを扱う「LUSH」の、固形シャンプーやコンディショナーなどがオシャレな風呂敷に包まったトラベルネイキッドセット。今クルーズは、参加者全員にこのセットをご提供いただいています。ラウンジでは、LUSH JAPANの篠塚明子さんに、LUSHの理念や動物実験反対への取り組み、チャリティプログラムなどについてお話しいただく企画が行われました。風呂敷やシャンプーがもらえることはもちろん、それらが原材料や環境負荷を考慮していると聞くと、何とも嬉しいもの。改めて、身の周りにある「製品」や「消費」について考える時間となりました。

2014年3月13日 第83回ピースボート「地球一周の船旅」出航

第83回クルーズ出航!——チェックインと避難訓練を済ませ、デッキでは「出航式」が行われました。シャンパンが配られ、出航を祝う乾杯!「楽しいクルーズにしましょう!かんぱ〜い!!!」デッキに集まった皆さんもコップを掲げ、乾杯!近くの人と軽くコップを合わせます。船が動き出しました。「行ってきます!」「行ってらっしゃーい!!」少しずつ岸壁が遠くなっていきます。次にここに戻ってくるのは104日後。大きく手を振って、家族に、友人に、日本に、しばしのお別れ。ベイブリッジが近づいてきました。ここが地球一周の”スタートライン”。橋をくぐれば、いよいよ地球一周の船旅の始まりです!!

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