お気軽に
ご質問ください
質問
する

第86回地球一周の船旅(南半球航路・横浜&神戸発着「地球一周の船旅」)

クルーズレポート

2015年3月6日 第86回「地球一周の船旅」帰航!!

まもなく船は、今クルーズの帰着地・神戸港へ。次第に近付く神戸の街並みに、「帰ってきちゃったねぇ……」なんて声もあがります。懐かしくて、嬉しくて、ちょっぴり寂しい——何とも複雑な気分。まもなく着岸。長かったような短かったような——105日間の船旅が終わります。共に旅したオーシャンドリーム号、今となっては家族のような存在になった旅仲間ともお別れです。でも、旅の経験や出会いが失われることはありません。ここからまた、新しい毎日が始まります。

2015年2月26日 洋上語学プログラム「GET」

地球一周を通じて英語/スペイン語を学ぶ洋上語学プログラム「GET(Global English / Espanol Training)」。少人数クラスはレベル別の編成で、1クラス5名前後。一口に「レベル別」の編成と言っても、ペーパーテストの点数から機械的に分けるわけではなく、単語力や文法力、言葉を置換する応用力、発音、身振り手振りまで、多角的に判断します。そうして編成されたクラスだからこそ、お互いに協力し合いながら学ぶ空気が生まれます。レッスンの感想を伺うと、「英語/スペイン語を口にするのが怖くなくなった」「帰国後も勉強を続けたい」という声がたくさん。GETの充実ぶりを示す一番の感想かもしれません。

2015年2月23日 ホニアラ(ガダルカナル島)寄港

本号は最後の寄港地、ガダルカナル島・ホニアラ港に寄港。ガダルカナル島は、太平洋戦争の「激戦地」となった場所のひとつ。千葉県より少し大きいくらい、という小さな島ながら、多くの戦跡が残っています。船を降りて訪れたのは、日米で激しい戦いが行われた「血染めの丘」と呼ばれる場所。ところどころに残る有刺鉄線が、ここがかつて戦地であったことを物語っています。1942年9月、ここで激しい戦闘が繰り広げられ、わずか数日の間に3000名をこえる日本兵が犠牲になったと言われています。慰霊碑にお線香をあげ、手を合わせます。戦争の歴史と「その後」について考える、大切な1日となりました。

2015年2月18日 日本の原発地帯と事故その後

「僕の故郷、青森は、危険な場所になってしまった」と語るのは、ルポライターとして40年以上にわたって日本の原発問題に取り組んできた鎌田慧さん。一口に「原発問題」と言っても、話題は多岐に渡ります。日本全国に国策として作られた数々の原発、「中央と地方」の関係、青森県・六ヶ所村の再処理工場、劣悪かつ危険な労働環境にさらされる原発労働者、そして東日本大震災に伴う東電・福島第一原発事故——。なぜこれほどの問題を抱えながら、日本は原発を持ち、今なお推進の姿勢を変えないのか、鎌田さんはその構造を語ります。日本の原発の歴史と今を知り、未来を考える、大切な講座となりました。

2015年2月18日 観光立国と新しいツーリズム

神戸夙川学院大学・観光文化学科で教鞭を執る、哲学・社会理論・観光研究者の原一樹さん。観光倫理や観光教育、コンテンツ・ツーリズムなどの研究に取り組んでいます。この講座のテーマはずばり「観光」。その歴史と今、さらに観光がもつ未来についてお話しいただきました。行き先もその目的も多様化している昨今の観光。原さんの語る、新しい日本の観光やその未来に、新たな可能性を感じた、という方も多かったよう。私たちはこれからどんな観光を求めるのか、そして日本や私たちの身近な観光のために何ができるのか——身近だからオモシロイ。観光について改めて考える、興味深い講座となりました。

2015年2月17日 核の海『太平洋』-この美しい海を未来へ-

太平洋で行われた核実験、その背景や日本との関わりについて、軍事ジャーナリストの前田哲男さんにお話しいただきました。「核兵器と太平洋は切っても切れない関係」だと話す前田さん。これまで世界で行われた核実験のうち、約15%がこの海で行われました。日本の漁船「第五福竜丸」が被爆した、米国による水爆実験もそのうちのひとつ。乗組員が被曝し、放射能汚染による食への不安も引き起こしたこの事件は、日本に改めて「核」の恐ろしさを突きつけるものとなりました。本船がいま航行するこの海で多くの核実験が行われた——この事実を改めて確認し、核について考える大切な時間になりました。

2015年2月14日 ボラボラ島(タヒチ)寄港

昨日、タヒチ島・パペーテを出港したオーシャンドリーム号。続いて今日は、タヒチ・ボラボラ島へやってきました。ボラボラ島では、島の大自然を体感するジープ・ツアーへ。ご覧のような細い道をジープでぐいぐい進みます。丘に上がり、視界がパッと開けるとこの景色!!今日はあいにくの曇り空。それでもこの美しさですから…晴れていたらいかばかりか……。美しい海と共に、この深い緑もタヒチの見どころです。先日訪れたラパ・ヌイ(イースター島)も同じポリネシア圏。しかし、歴史も環境もまったく異なります。この多彩さも、南太平洋の魅力です。

2015年2月13日 パペーテ(タヒチ)寄港

オーシャンドリーム号は、タヒチ・パペーテ港に寄港。船を降りた私たちを迎えてくれたのは、明るいタヒチアン・ミュージック。鮮やかな衣装と花飾りも素敵です。港の近くには、マルシェ(市場)があります。1階にはお土産物や日用品、食料品などが並び、2階ではパレオやアロハシャツが売られています。観光用ではなく、地元の人も集まるマルシェだけに、とっても賑やか。マルシェのすぐ裏手、ド・ゴール将軍通りに建つのは、この島のシンボル、ノートルダム大聖堂です。有名な、パリのあれと比べると、大きさも装いもずいぶん異なりますが、柔らかな黄色い壁と赤いとんがり屋根が何とも可愛らしい!!

2015年2月12日 いしのまき広場フリースペース

2011年3月11日に発生した東日本大震災。ピースボートでは震災発生直後から現地へスタッフを派遣し、宮城県石巻市を拠点に支援活動を展開。「ピースボートセンターいしのまき」を立ち上げ、現在も活動を続けています。今日はフリースペースで、震災の被害や復興支援に関する展示を行いました。地震や津波による被害や、その後の支援活動を記録した写真が並びます。また、当時とは異なる視点で「あの日」に触れ、新たな発見や気付きがあった、という声も。東日本大震災からまもなく丸4年。改めて震災と復興、支援、防災について考えるものとなりました。

2015年2月10日 タヒチアンワークショップ

反核・先住民族人権活動家、水先案内人ガブリエル・テティアラヒさん(通称ガビさん)による、タヒチ産のモノイオイル(ココナッツオイル)とパレオの販売会ではあっと言う間に完売となる人気ぶり。それぞれの詳しい情報や使い方を教えていただきました。 モノイオイルは、ココナッツの実とガーデニア(クチナシ)の花で作るガビさんのモノイオイルは、香りも抜群。この柔らかな香りによる寝る前に使うとリラックス効果も期待できると言います。タヒチの民族衣装、パレオについてです。パレオは、90cm〜180cmほどの長方形の1枚布。巻き方、結び方に意味があることに興味津々の皆さんでした!

2015年2月5日 イースター島(ラパ・ヌイ)-UPA国際協力プロジェクト-

クルーズを通じて世界各地に支援物資を届ける「UPA国際協力プロジェクト」。UPAとはUnited Peoples Allianceの略で、「人びとの連帯」を意味します。今クルーズでも、アフリカや南米の寄港地で活動を展開。ここイースター島では、20台の自転車を届けました。”絶海の孤島”と呼ばれるイースター島では、自転車を運び込むことも簡単ではありません。この自転車は、市役所の職員やラパ・ヌイ国立公園のスタッフの足として活躍することになるそう。島の市役所の担当の方は自転車の寄贈を受け、「小回りの効く自転車は非常に重宝する。エコな移動手段としてもっと普及させたい」と笑顔で語りました。

2015年2月4日 イースター島(ラパ・ヌイ)寄港

オーシャンドリーム号のデッキから望むのは、青い海、白い砂浜、椰子の木々、なだらかな丘、そしてアフ(台座)に建つモアイ像——いよいよ旅はイースター島へ!!島に上陸して訪れたのは、”モアイ像製造工場”だった場所「ラノ・ララク」。モアイ像の多くは、この周辺の山々から掘り出されたものなんだそう。ここでは、半分山に埋もれたモアイや、作成途中で放置された個体を見ることができます。よく見ると、1体1体顔立ちが微妙に異なるのもオモシロイところ。ここでは約400体のモアイが残されています。モアイ像と美しい海、のんびりと流れる時間——ラパ・ヌイ大満喫の1日となりました。

2015年2月3日 イースター島の野生生物-島を守るために-

謎の巨石像・モアイで知られるイースター島。人口は数千人ながら、近年は観光客の激増などによる水不足やゴミ問題といった、環境問題が深刻化しています。イースター島出身の水先案内人セルヒオ・マヌヘウロロアさんは、島の自然や文化の保護や継承に取り組んでいます。本日は、その取り組みについてお話しいただきました。「島の文化や歴史を残すには、その自然を見守り、保護しなければ——」こんな言葉に、改めて「観光」について考えた方も多かったよう。各地の素晴らしい自然や文化を楽しむために私たちに何ができるのか、観光客としてどうあるべきなのか——多くを考える講座となりました。

2015年2月3日 凪の海

太平洋をゆくオーシャンドリーム号。今日は、ひときわ波も穏やか……とデッキへ出てみると、素晴らしい光景!!!!海が、鏡のように雲と空を映します。青い海が青空を映す——なんて美しいんでしょう。これは波も風もない「ベタ凪」と呼ばれる時に見られる景色。約100日間の地球一周でも、数えるほどしか出会えないものです。夕刻、水平線の向こうに陽が沈みます。海の青、空の青に金色の陽光が混ざり、美しい色彩を描き出します。本船が向かうのは、周囲数千キロにわたって島影を見ない「絶海の孤島」。月を頼りに、私たちもイースター島を目指します。

2015年1月29日 カヤオ(ペルー)寄港

ペルーと言えば、やはりココはハズせません。マチュピチュ遺跡!!標高2,280メートル、麓の村からは見上げることのできない”空中都市”はインカ帝国の滅亡後、1911年に米国の歴史学者に「発見」されるまで誰の目にも触れることなくひっそりと時を刻みました。遺跡を歩くと、その機能や精巧さ、技術力に圧倒されます。高台には王族や貴族が暮らし、低地は工業地区となっていました。周囲の急斜面には40段もの段々畑。ジャガイモやトウモロコシ栽培が行われていたそう。聞けば聞くほど、高度な都市機能に驚かされます。美しく神秘的な光景をしっかりと胸に刻み、名残惜しい気持ちを抑えて遺跡を後にします。

2015年1月23日 国連防災機関紹介-ラテン編-

ピースボートと国連国際防災戦略事務局が共同で行っている、災害に強い街づくりを考える「レジリエント・シティ」キャンペーン。今日はその”南米版”のイントロダクションとして、南米各国からのゲストを迎え、取り組みについて伺いました。この「レジリエント・シティ」キャンペーンの目的は、それぞれの土地の災害対策を学び共有すること。そして、国や地域の枠組みを超えた協力関係を築くこと。洋上でのラテンアメリカ「レジリエント・シティ」キャンペーンから、どんな発見や新しい取り組みが生まれるのか注目です。

2015年1月22日 バルパライソ(チリ)寄港

地球一周の船旅は、チリ・バルパライソ港へ。バルパライソから車で1時間半ほど。首都サンティアゴにやってきました。こちらは旧市街の中心に位置するモネダ宮殿。首都機能の中心はサンティアゴ新市街に移りつつあるそうですが、壮麗な建物が続く旧市街はやはり見応えがあります。そしてサンチャゴの皆さん、とーっても気さくな方が多い印象。街中でもお店でも、目が合うとニッコリ笑顔で「Bienvenidos! a Chile! (チリへようこそ!)」。旅先でこんな風に声をかけてもらえるのは、本当に嬉しいこと。チリの歴史を体現する美しい街並みを堪能する、思い出深い1日となりました。

2015年1月19日 洋上 Earth Day

地球の環境と未来を考える1日に——そんな呼びかけで行われた「洋上 Earth Day」。フリースペースでは「残したい地球の景色」をテーマに、写真展が開かれました。皆さんそれぞれに、この旅を通じて出会った風景を飾ります。アフリカの大地、たくさんの野生動物が暮らすサファリ、緑の生い茂る温帯林、神秘的な氷山、巨大な滝、天へ伸びるバオバブ並木……改めて地球の豊かさを感じます。様々な視点、様々なやり方で、地球環境や持続可能性について考えるものとなった洋上EarthDay。日々の生活の中から、環境や平和を考える糸口を見つけた、と新鮮な思いを感じた参加者も多かったよう。

2015年1月16日 パタゴニアフィヨルド遊覧

パタゴニアフィヨルド周辺を航行中のオーシャンドリーム号。今日はフィヨルド最大の氷河「ピオ11世氷河」へとやってきました。海へと流れ込む氷河の幅、実に4.5km!!氷河の源流となる山の懐までは数十キロという大氷河です。続いては、パタゴニアフィヨルドの最終ポイントにあたる、セノオトウェイフィヨルドへ。この地球にこんな景色があるなんて……。そう思わずにはいられない、神秘的な美しさです。何千年、何万年もの時間をかけて作られた景観——。改めて、この自然は私たちのものだけではない、すべての生き物にとっての「宝物」だと実感します。

2015年1月15日 ウシュアイア(アルゼンチン)寄港

オーシャンドリーム号は世界最南端の街、ウシュアイアに寄港しました。ここから訪れたのは、世界最南端の駅。ここから「世界の最果て号」に乗車し、ティエラ・デル・フエゴ国立公園をめざします。青屋根のオシャレで可愛らしい駅舎と車窓から望む絶景から、ウシュアイア観光の一番の見どころとなっていますが、元々は囚人たちを移送するためのものだったそう。深い緑と真っ青な空、鮮やかな原色でペイントされた列車——まるで絵本の1ページのような景色が広がります。さぁ「世界の最果て号」出発!!世界最南端の地にひろがる大自然を満喫する1日となりました。

2015年1月13日 洋上のヒトコマ-虹-

オーシャンドリーム号は、世界最南端の街、アルゼンチンのウシュアイアへ向けて航行中。南半球なので季節は夏——とはいえ南極にほど近い海域ですから、外はかなり肌寒くなっています。さらに今日はあいにくの曇り空。と、ふと窓に目をやると、美しい虹が出ています!しかも2本、ダブル・レインボーです!!急いでデッキへ出て、夢中でシャッターを切ります。ちなみにただいまの時刻は20:30頃。この時期の南極付近は、こんなに日が長いんですね。寒さも忘れて、虹が消えるまでじっと水平線を見つめる——贅沢な時間となりました。

2015年1月13日 小林隆平-魂のファーストコンサート-

ブエノスアイレスからこの旅に乗船した8弦ギター奏者・小林隆平さんのコンサートが開催されました。1曲目は『アヴェ・マリア』。美しく、繊細で、しかしどこか情熱的な旋律が奏でられます。続いては、バッハの無伴奏チェロ組曲1番『プレリュード』。本来はチェロ用の独奏曲ですが、8弦ギターによる調べには、チェロとは異なる素晴らしい魅力があります。至福の時間はあっと言う間に過ぎてしまうもの。8弦ギターの世界と素晴らしい演奏を堪能する、贅沢な一夜となりました。

2015年1月13日 洋上のヒトコマ-居酒屋「波へい」-

旅仲間と楽しく賑やかに一杯やりたい——そんな皆さんで連日賑わうのが、洋上居酒屋「波へい」です。営業開始の17:30を待っていたかのように、たくさんの参加者が集まってきました。レストランのご飯も美味しいけど、居酒屋メニューにはまた違った魅力があります。例えばにぎり寿司。寄港地で仕入れた新鮮な魚介が使われていて「ぷりっぷりで美味しい!!」と大人気なんです。そして不動のナンバーワンは、みんな大好き「鶏の唐揚げ」。冷えたビールと、熱々の唐揚げ。もうたまりませんっ!!地球一周の旅を彩る居酒屋「波へい」。皆さんも地球一周の際には、ぜひお立ち寄りください!

2015年1月12日 アンデス文明史-ナスカの地上絵は誰がつくった-

ナスカの地上絵は誰がつくった——そんなタイトルで登壇いただいたのは、写真家の義井豊さんです。丘の斜面に、一筆書きで描かれている、ナスカの地上絵。いったい誰が、どのように、何の目的で巨大な絵を描いたのか——「その真相は未だ、謎に包まれたままです」と義井さん。この言葉にちょっとビックリ&歯がゆい思いも抱きましたが、現代にこれほど巨大なものが謎に包まれている、というのも興味深いもの。改めて「地上絵を見たい!!」と感じた方、とても多かったよう。想像力とロマンをかきたてられる、そんなひとときとなりました。

2015年1月12日 Nikkeiってなに?-南米・日系移民の今と昔-

洋上講座に登場したのは、ブエノスアイレス出身の日系2世、カナダからアルゼンチンまで、アメリカ全土にわたる日系人ネットワーク「パンアメリカン日系人協会」の理事も務める小木曽モニカさん。今日の講座では、ご自身のご両親らの話題を交えながら、南米の「日系移民」の歴史やいまについてお話しいただきました。日本から遠く南米へ——言葉も文化も異なる土地へ渡った人々はたいへんな苦労を重ね、新しい生活や産業を築いてきました。「”開拓者”が一生懸命に生きてくれたおかげで今があります。彼らが歩んだ道があるから、今の私がある」小木曽さんは語りました。

2015年1月11日 洋上のヒトコマ-イルカ!!-

この旅の参加者、全員がバタバタッと動き出す魔法のワード、それが… 「イルカ!!!!!」 デッキから見る海や空、そして海洋生物との出会いは、地球一周ならではの醍醐味。特にイルカは、誰もが目にしたいと思っているもの。何度か「イルカ!」の声は聞いていましたが、今回ようやく撮影に成功しました!!時折、大きくジャンプすると、デッキからは大歓声があがります。船旅ならではの体験に、大感動のひとときとなりました。

2015年1月11日 ブラジルに生きるヒバクシャ

映画『ブラジルに生きるヒバクシャ』を監督したロベルト・フェルナンデスさんが洋上講座に登場。この映画を制作するきっかけや撮影の経緯、作品にかけた思いを語りました。「私のドキュメンタリーは『知ることの重要性』をうたったもの」とロベルトさん。広島・長崎だけでなく、ブラジルでの事例を合わせて取り扱ったのは、より広く、より深く知り、考えてもらうための取り組みだと語ります。「このような悲しいことを二度と起こさないために、私たちは常に注意を払い『過去』を意識し続けなければなりません」——ロベルトさんの言葉を胸に刻む講座となりました。

2015年1月10日 モンテビデオ(ウルグアイ)寄港

ブエノスアイレスからラプラタ川の対岸へ。オーシャンドリーム号はウルグアイ、モンテビデオ港に着岸しました。港には、さまざまな国の言葉で「ようこそ」が書かれたモニュメント。港から向かったのは、ラプラタ川沿いのビーチ。ラプラタ川は「川」といても、その河口は湾長300km、湾口幅220kmにもなる大きな三角州。波もなく穏やかで、のんびり海水浴を楽しむにはピッタリです。ウルグアイを出港すれば船はさらに南下。南米の先端、南極にほど近い海域へと進みます。「半袖とビーチサンダルの毎日とはしばしお別れかな……」なんて思うとちょっと寂しいような。また同時に新しい景色への期待も高まります。

2015年1月9日 ブエノスアイレス(アルゼンチン)寄港

地球一周の船旅は、その美しさから時に「南米のパリ」と呼ばれるアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに寄港。はためく国旗の青と白は「空と海」、中央の太陽はスペインからの独立のシンボルなんだそう。まさにこの国旗のような素晴らしい青空です。 訪れたのは、モンセラート地区にある「五月広場」。1810年の独立革命を記念して作られ、広場中央の「五月の塔」には、アルゼンチン各地から持ち寄られた「土」が収められています。五月広場の東側に位置する大統領府は、その特徴的な風貌から「カサ・ロサーダ(ピンクの家)」とも呼ばれています。アルゼンチンの歴史にふれる街歩きを堪能する1日となりました。

2015年1月8日 翻弄されるストリートチルドレン-社会の見方、社会の味方-

ブラジルのストリートチルドレンへの支援活動などを行うNGO「サンマルチーニョ慈善協会」で活動する、ジャーナリストのレオナルド・コスタさん。今日は、ストリートチルドレンの背景をテーマにお話しいただきました。世界最大とも言われる経済格差を抱えるブラジル。貧困やそれに伴う家庭内暴力やネグレクト、両親の出稼ぎ労働など、さまざまな事情から路上生活を始める子どもたちは少なくありません。犯罪の背景を知ることや、子どもたちはじめ弱い立場の人びとの人権を守ることは、どんな社会でも忘れてはならないもの。多くを学び、また翻って日本社会についても考える、大切な講座となりました。

2015年1月5日 リオデジャネイロ(ブラジル)寄港

大西洋を横断し、本船はブラジル・リオデジャネイロに寄港。訪れたのは、カラフルなタイルが目を引く「エスカダリア・セラロン(セラロンの階段)」です。全長は125メートル、タイルの枚数実に2000枚以上!!これはチリ人アーティストのホルヘ・セラロンさんの手によるもので、もともとは自宅前の階段をデコレーションしただけだったそう。これが徐々に広がり、気が付けば一大アート作品になりました。階段の噂を聞きつけて訪れた人から贈られたものも多く、バラエティ豊かなタイルの数々を目にすることができます。中には満月と富士山が描かれたタイルも。リオの熱気にふれる、大満足の1日となりました。

2015年1月3日 スポーツしましょ!バスケットボール編

カラダを思いっきり動かしたい人集まれ!——そんな呼びかけで行われたバスケットボール大会。スポーツデッキには、たくさんのバスケ好き、スポーツ好きの皆さんが集まりました。今回は1ゲーム5分、3対3の形式で行います。たった5分?なんて思う方もいらっしゃるかも知れませんが、5分って長い!!! 5分間ひたすらボールを追ってコートを駆け回ると、すっかり汗だくです。「船の上でスポーツなんてできるの?と思ってたけど……」と笑顔で汗をぬぐう参加者も。真っ青な海に囲まれた洋上で潮風を感じながら身体を動かす、爽やかなひとときとなりました。

2015年1月1日 おせち料理

元旦の夜、レストランでは振る舞われたのは、そう、おせち料理です!!色鮮やかなちらし寿司に始まり、お吸い物、煮染め、黒豆、伊達巻き、きんとん、艶やかな蒲鉾……。目に鮮やか、食べて美味しいおせちが洋上でいただけるんて、嬉しい!!と皆さん、満面の笑顔。食後のデザートに登場したのは、鮮やかな紅をまとった鯛焼き。めでタイ!!洋上で迎えた新年は、すべての参加者にとって忘れられない1日となったのではないでしょうか——。

2015年1月1日 お正月!

元旦を迎え、快晴の空の下、デッキでは餅つきが始まりました!杵をふるう人、餅を返す人——見事なコンビネーションで、美味しそうなお餅がどんどんつきあがっていきます。つきあがったお餅は、参加者有志の皆さんのお手を借りて、ちぎって丸めてお皿へ。あとは食べるだけ! のお餅がどんどん出来上がっていきます。みんなで作って、みんなで楽しむ——これぞピースボート流です。「こんなにちゃんと”お正月”したのは初めてかも」と感想を述べる方も。そうですよね、それが海の上だというのもオモシロイところ。大西洋の真ん中で過ごす、楽しいお正月となりました。

2014年12月31日 カウントダウンパーティー

まもなく2015年。デッキではカウントダウンパーティーが始まります!!司会は、クルーズ・ディレクターを務めるピースボートの田中洋介と、CC(コミュニケーション・コーディネーター=通訳スタッフ)をまとめる寺地亜美。デッキにはたくさんの参加者が詰めかけました。いよいよ年越しの瞬間、カウントダウンが始まります。……5、4、3、2、1……HAPPY NEW YEAR!!!!隣の人と、その隣の人と、そのまた隣の人と……乾杯! ハグ!! 今年もヨロシクお願いします!!

2014年12月28日 森を守り、生活を変える-ブラジルの熱帯雨林から-

環境活動家で作家のビンカ・レ・ブレトンさんによる洋上講座。本日はブラジルの熱帯雨林の保護活動についてお話しいただきました。地球の森林の実に27%にあたるというブラジルの熱帯雨林。しかし、林業や農業、鉱業、人びとの生活圏の拡大によって、森林破壊が進んでいます。「BRICs」の筆頭として急成長するブラジル。森林を守りながら国として成長していくためには——人と森の共存はたいへん重要なトピックです。熱帯雨林の保護——こう聞くと、あまりにも途方にないこと。しかし、ひとりひとりに出来ることは必ずあります。多くを考え、また勇気をもらう講座となりました。

2014年12月26日 ウォルビスベイ(ナミビア)寄港

オーシャンドリーム号は、今クルーズのアフリカ大陸最後の寄港地ウォルビスベイ(ナミビア)に寄港。訪れたのはナミブ砂漠、ウォルビスベイ近郊では一番大きな砂丘「Dune7」です。どこまでも続く広大な砂漠と連なる砂丘を見渡す眺めの、なんと素晴らしいこと!!風によって砂丘は刻々とその姿を変えます。昨日の大砂丘が今日は全く違うモノになっている——ナミブ砂漠ではごく普通のことです。この景色はこの瞬間だけのもの。地球の壮大な営みに、ただただ驚かされます。地球の雄大さを体感する、素晴らしい1日となりました。

2014年12月24日 クリスマスパーティー

クリスマス・イブを迎えたこの日、船内にはクリスマスツリーも登場し、クリスマス一色の1日に。フリースペースでは、世界のクリスマスを紹介する催しが始まりました。多様な参加者が集うピースボートとあって、クリスマス文化もさまざま。メキシコ、スペイン、ドイツ、オランダ、台湾などなど、世界のクリスマスの風習が紹介されます。クリスマスには欠かせないプレゼント交換も開催されました。皆さん思い思いのプレゼントを持って集まります。みんなで輪になったら音楽に合わせてぐるぐる……。さぁ、どんなプレゼントがまわってくるかな??船上のクリスマス、忘れられない1日となりました!!

2014年12月24日 終わらないHIV・AIDSとの戦い

日本国際ボランティアセンター(JVC)のスタッフとして南アフリカでHIV/AIDSの予防やケア事業に携わる、冨田沓子さんによる講座。「南アフリカにおけるHIV拡大にはアパルトヘイトの影響が避けられない」と話す冨田さん。黒人を狭い居住区に押し込める都市計画や、差別による貧困、犯罪の増加……さまざまな要因が絡み合い、感染拡大と対応の遅れを招いていると言います。治療薬の開発により、「死の病」から「共に生きる病」へと変化しつつあるHIV/AIDS。しかし世界には、貧困などから適切な治療を受けられない人も少なくありません。「HIVとの戦いはまだ終わりません」そんな言葉が胸に響く講座となりました。

2014年12月23日 ケープタウン(南アフリカ)寄港

オーシャンドリーム号は南アフリカ、ケープタウンに寄港しました。ここから訪れたのは、アフリカ大陸の端に位置する「喜望峰」です。1488年、バルトロメウ・ディアスが到達し、ここを「嵐の岬」と命名。後にポルトガル国王ジョアン2世が、新航路開拓への喜びをこめて「喜望峰」と改名しました。そして1497年、ヴァスコ・ダ・ガマがこの岬を回る航路を経て翌年インドへ——。まさに、大航海時代の歴史を開いた土地です。「CAPE OF GOOD HOPE」の看板を前に1枚。ここに来たら、この写真はハズせません。旅の大切な宝物です。

2014年12月22日 アフリカIS・活動紹介

ピースボートは、国連・国際防災戦略事務局が進める「世界防災キャンペーン」の公式パートナーを務めてます。これに関わる取り組みの一環として今クルーズに乗船している、アフリカ諸国で防災・減災に取り組む若者たち「アフリカIS(International Students)」の皆さん。この企画では、今回の洋上プログラムの成果と未来への提言が発表されました。2015年末までに防災・減災に取り組む「モデル」となる6つの自治体を募り、互いに連携するシステムを作ること、「アフリカ・レジリエント・ユース」として2年おきに会議を開くことなどを宣言。これらの取り組みが今後どのように実施されていくのか注目です。

2014年12月21日 南アフリカの歩き方

旅するすべての人が手に取ったことがある——そう言っても過言ではないでしょう。旅行ガイドブックの王道中の王道『地球の歩き方』。そのヨハネスブルグ特派員を務める笠原由晶さんによる講座が開かれました。「笠原さんが語る観光のヒント」の数々に、皆さんすっかり前のめり。例えば……「喜望峰への交通事情」「テーブルマウンテンに登るためのケーブルカーの運行について」「アフリカペンギンに出会えるボルダーズビーチ」「美味しいシーフードと言えばサイモンズタウン」などなど。現地を知り尽くした旅のプロならではの情報、そして笠原さんの朗らかな人柄も相まって、楽しい講座となりました。

2014年12月19日 マプト(モザンビーク)寄港

横浜出航から約1ヶ月。本船はいよいよアフリカ大陸へやってきました!訪れたのはモザンビークのマプト港。ここから向かったのは、サファリ!クルーガー国立公園からのレポートです!!クルーガー国立公園の入り口をくぐり、大草原の中へと歩みを進めます。サファリでは動物園と異なり、動物と出会えることは約束されていません。自分の目で探すしかないんです。今回のハイライトとなったのは、ライオンとの出会い!!ガイドさんに伺ったところ「ライオンはすごくレア」とのこと。ライオンを脅かさないよう静かに観察します。広大なサファリを存分に満喫する、素晴らしい体験になりました。

2014年12月17日 汽笛を鳴らそう!

船の前方に広がる水平線——この絶景が見られる、本船イチバンの”特等席”にあたる「ブリッジ(操舵室)」よりレポートをお届け!普段は一般の参加者は立ち入り禁止の場所ですが、この時ばかりは特別。まもなく、先日のAYEチャリティ・オークションで競り落とされた「本船の汽笛を鳴らせる権」実行の時なんです!!客船のブリッジに足を踏み入れるだけでも特別な体験なのに、汽笛が鳴らせるチャンスなんて、まずありません。さぁ、汽笛のボタンに指をかけ、「せーの」でぐっとボタンを押しこみます。1、2、3……押し続けること10秒。「ボーーーーーッ!!!!」と力強い汽笛が鳴り響き渡りました。

2014年12月13日 トアマシナ(マダガスカル)寄港

インド洋を渡り、オーシャンドリーム号はマダガスカルのトアマシナ港に寄港しました。今回参加したのは子どもたちとサッカーをしよう!という交流プログラム。さあ、試合が始まりました!!暑さであっと言うまに息があがる私たちに対し、マダガスカルチームはいい動き。いきいきのびのびとボールを追います。結果はピースボートチームの健闘も空しく、2-3でマダガスカルチームの勝利!!試合後、サッカーボールを袋に詰めて、子どもたちに贈ります。ボールの入った袋をしっかりと持つ子どもたちの笑顔にこちらも嬉しくなります。また、忘れられない思い出がひとつ増えました。

2014年12月12日 自主企画「よさこいソーラン節」

参加者自身が趣味や特技を活かし、主催者や講師となって企画・運営する「自主企画」。ピースボートの洋上ならではのものとして、人気を集めています。こちらはその自主企画のひとつ「よさこいソーラン節」。参加者数は「毎回、30〜50人くらい」というから、なかなかの人気ぶり。「ドッコイショー、ドッコイショー!」「ソーラン、ソーラン!!」今日も元気な声がラウンジに響きます。当面の「目標」は、マダガスカル寄港の翌日に開催が予定されている夏祭りでお披露目すること。皆さん、練習にも熱が入ります。当日のアツいパフォーマンスに期待です!!

2014年12月11日 ポートルイス(モーリシャス)寄港

オーシャンドリーム号はインド洋の島国、モーリシャスのポートルイス港に寄港しました。時に「インド洋の貴婦人」と称される美しい島。船を降りて訪れたのは、モーリシャス観光の目玉、シャマレルに広がる「7色の大地」です。虹の色を映したような鮮やかな大地——これは、シャマレル火山から噴出した鉱物が化学反応を起こし、赤や青、黄色などに変色したものなんだそう。美しいグラデーションを数えてみると、ちゃんと「7色」あるんです!私たちの常識を揺さぶる世にも不思議な景観に、しばし時を忘れて見入ります。こんな絶景があるなんて、やっぱり世界は広い!!モーリシャス大満喫の1日となりました。

2014年12月9日 AYEチャリティーオークション

アパルトヘイト下の南アフリカで、黒人の子どもたちに将来への夢や目標を与えようと生まれた音楽グループ「アフリカン・ユース・アンサンブル(AYE)」。今宵行われたのは、AYEの活動支援を目的としたチャリティーオークション。その”賞品”は、「今日の本船航路図(世界で1枚だけ!)」「バイーアラウンジ3時間貸し切り・カラオケ歌い放題」など、ピースボートらしいユニークなものばかり。オークションの売上げは全額、AYEへと送金されます。次々とあがる入札の声にAYEメンバーの皆さん、笑顔。そして後半は「こんなに、盛り上げてもらえるなんて……」とうれし涙。大いに盛り上がる楽しい夜になりました。

2014年12月9日 カラシニコフの正しい使い方

世界の多くの戦争や紛争で使われるカラシニコフ銃。その”正しい使い方”とは——ドキリとするタイトルで講座を行ったのは、ジャーナリストの松本仁一さんです。かつてはプロの兵士によって行われていた戦闘ですが、今では一般市民の参加も可能になっています。それを可能にしたのが「AK-47・カラシニコフ自動小銃」なのだと語る松本さん。1947年、ロシアのミハイル・カラシニコフによって開発されたこの銃は、シンプルな構造で整備・修理も容易——高性能で扱いやすいためにたいへんな”好評”を博し、またたく間に世界に広まりました。カラシニコフ銃から現代史を俯瞰する、大切な講座となりました。

2014年12月8日 アパルトヘイトの過去と現代

1993年の撤廃まで実に40年以上にわたって南アフリカ(南ア)で続いた人種隔離政策、アパルトヘイト。南ア寄港を間近に控え、アパルトヘイトについて知り、考える講座が行われました。登壇したのは、南アの旧黒人居住区ソウェトを中心に活動する音楽グループ「アフリカン・ユース・アンサンブル」ディレクターのコロワネ・マントゥさんです。1993年にアパルトヘイトは「撤廃」され、南アは多民族国家へと歩み出します。しかし、その理念の達成は、まだまだ困難な状況にあるとコロワネさんは指摘します。アパルトヘイトの歴史と南アの歩んだ道のりから「差別」について考える、大切な講座となりました。

2014年12月6日 洋上のヒトコマ

洋上生活の醍醐味と言えば——美しい朝日、夕日をあげる方も多いのではないでしょうか。水平線から昇る朝日を見ようと、今朝もデッキにはたくさんの参加者が。毎日の朝日・夕日を写真に収めることを、地球一周の日課としている方も少なくないよう。日中の船内。企画や講座に忙しく参加する合間に、窓辺のプロムナードで編み物を楽しむ方も。こんな風に、のんびり自分のペースで編み物に取り組めるのも地球一周ならでは、ですよね。何を編んでいるんでしょう?と声をかけると「まだ途中だけどね(笑)」とちょっと実演。お帽子とサマーセーターですね。カワイイ!!完成が楽しみです。

2014年12月5日 AYE洋上コンサート

南アフリカの旧黒人居住区・ソウェトを中心に活動する音楽グループ、アフリカン・ユース・アンサンブル(AYE)による洋上コンサートが開催!!クラシックの名曲や、南アフリカの伝統音楽が奏でられます。メンバーのひとりとして乗船しているコウタツォ・マントゥさんは、AYEのディレクター、コロワネさんの娘さん。親子で第一バイオリン、第二バイオリンを交互に担当し、アンサンブルをまとめます。息ピッタリで本当に楽しそうで、こちらまで笑顔になります。AYEの皆さんには、今後もたくさんのイベントや演奏会にご参加いただけるとのこと。これからどんなハーモニーが紡がれていくのか、楽しみです!!

2014年12月5日 Dragon76 Live Painting

晴れ渡るデッキで始まったのは、ペインター・Dragon76さんによるライブペインティングショー!!流れる音楽に身を委ねるように、真っ白なキャンパスに向かうDragonさん。見守る私たちも、お酒を片手に音楽とDragonさんのパフォーマンスを楽しみます。ライブペイントショーと聞いても、「絵を描く姿を見てるだけでしょ?」といまいちピンと来なかったのですが、実際に体験してみるとそのオモシロイこと!!Dragonさんの手から、次々と新しい色彩やタッチが生まれる様。絵は完成へと向かいながらも刻々と色や構図が変わり、一瞬たりとも目が離せません。これが「ライブペインティング」なんですね〜!

2014年12月4日 マダガスカルの歴史と文化

マダガスカルで貧困や教育、環境などさまざまな社会問題に取り組むNGO「アザファディ」のコーディネーターをつとめる水先案内人ツィナ・エンドールさんが洋上講座に登場。マダガスカル独立の歴史や文化についてお話しいただきました。マダガスカルは15以上の民族が暮らす多民族国家。長らくフランスの植民地下にありましたが、こうした多様な文化は失われることなく、それぞれの文化の中でしっかりと守られてきたと言います。「先祖や自然に畏敬の念を抱き、敬う文化は日本人と少し似てるかも」とツィナさん。これから訪れるマダガスカルでどんな出会いがあるのか——期待の高まる講座となりました。

2014年12月3日 フルーツパーティー

シンガポールを出港し、インド洋をゆくオーシャンドリーム号。レストランでは、シンガポールで仕入れた果物を振る舞うフルーツパーティーが始まりました!スターフルーツにパイナップル、ドラゴンフルーツ、パパイヤ……注目はフルーツの王様、ドリアン!お皿を持ってビュッフェ台へ。クルーの皆さんが色鮮やかなフルーツを盛りつけてくれます。お味だけでなく、目にも楽しいのがフルーツパーティー。シェフによるカービングも見どころです。何でもないスイカがみるみるうちに、美しく花開きます。スゴ〜い!!!美味しくて、美しくて、楽しい、素晴らしいフルーツパーティーとなりました!

2014年11月28日 コタキナバル-ボルネオの島の生物多様性に触れる-

ボルネオ島の自然をたっぷりと堪能し、その豊かさを学ぶスペシャルツアー。旭山動物園園長で、「ボルネオ保全トラストジャパン」理事をつとめる坂東元さんをナビゲーターに迎え、4日間にわたる日程で実施しました。アブラヤシのプランテーションや熱帯雨林などを訪れたこのツアー、ハイライトとなったのは、開発の進む森でゾウやオランウータンなどの野生動物を一時的に保護する「ボルネオ・エレファント・サンクチュアリ」の訪問。動物たちを森へ帰すプロジェクトについて学ぶとともに、ボルネオの自然や直面する現実を文字通り”体感”する、素晴らしいツアーとなりました。

2014年12月1日 シンガポール寄港

地球一周の船旅は、シンガポールに寄港!ここから訪れたのは、街のシンボルともいうべきマーライオンが位置する、マリーナ・ベイ・エリアです。マーライオンがあるのは、マリーナ・ベイ・サンズを挟んだガーデンズ・バイ・ザ・ベイの反対側。マーライオンの背中越しに見るマリーナ・ベイ・サンズ——これこそ、今のシンガポールを象徴する景色と言えるでしょう。シンガポールの街を堪能し、我が家・オーシャンドリーム号に戻ります。出港は、シンガポールの素晴らしい夜景に見送られるたいへん美しいものに。次港・ポートルイス(モーリシャス)をめざして、船はインド洋へと漕ぎ出します。

2014年11月28日 コタキナバル(マレーシア)寄港

オーシャンドリーム号は、今クルーズ最初の寄港地コタキナバル(マレーシア)に入港!横浜/神戸出航から約1週間の洋上生活を経て、ちょっぴり久々の”陸地”です。ここから訪れたのは、キナバル公園。美しい大自然が広がる広大な公園で、2000年12月にマレーシア初の世界遺産に登録されました。晴れていれば、そびえるキナバル山が望めるそうですが、今日は残念ながらちょっぴり雲が多め。 それでも、広い公園は気持ちがいいですね。コタキナバルの自然を堪能して、本船が向かうのはシンガポール。マーライオンが私たちを待っています!

2014年11月26日 風邪のド・ツボ

健康アドバイザーで、本船のマッサージルーム「アママ」でもお馴染みの武医道家・大沢則夫さんによる講座は、随所で大沢さん直伝のストレッチを交えながら進行します。「身体の力を抜いて腕をブラブラ〜っと……少し硬い人がいますよ。見ているこっちまで硬くなっちゃいますよ(笑)」こんな風に力を抜いて腕を動かすことで、痛みや凝りを見つけるそう。風邪は万病の元、なんて言葉がありますが、何かの例えではなく事実なんですね。「次の寄港地コタキナバルでも、ブラブラしながら歩きましょう!」思わず”へぇ〜”と唸ってしまうような発見いっぱいながら、笑顔の絶えない楽しい講座となりました。

2014年11月25日 旅と健康

「寿命ギリギリまで元気で生きるのは素敵なことですよね!」こんな言葉から始まったのは、西村典芳さんによる講座です。かつて旅行会社に勤務していた西村さん。現在はノルディックウォーキングインストラクターや、自然体験活動トレーナー、食育インストラクター、そして神戸夙川学院大学観光学部教授として教鞭を執るなど多方面で活躍しています。この講座では、心と身体の健康のための新しい旅「ウェルネスツーリズム」を紹介していただきました。明日以降は、西村さんによる健康の維持・促進のための「ウェルネスウォーキング」も開講予定。旅を通じてもっと健康に——西村さんの企画が楽しみです!

2014年11月25日 多民族国家・シンガポールってどんな国?

「多くの民族がこんなに調和して生きている国は、ここだけじゃないかな?」——そう語るのは、シンガポール在住歴27年のツアーガイドの小林香津子さん。地球一周の船旅でもお馴染みの寄港地で、日本からの旅行先としてもとってもポピュラーなシンガポールですが「マーライオンしか思い浮かばない」なんて方も少なくないのでは。有名なのに意外と知らないシンガポールの魅力を、たっぷりと語っていただきました。小林さんの語る、身近なようで意外と知らないシンガポールの面白トピックに会場も大盛り上がり。シンガポール寄港が何倍も楽しみになる講座となりました。

2014年11月24日 動物と向き合って生きる

今クルーズ最初の洋上講座に登壇いただいたのは坂東元さん。ユニークな行動展示が注目を集める人気の動物園、北海道・旭山動物園の園長を務め、マレーシアの森の保全活動などにも携わる、まさに動物のスペシャリストです。そんな坂東さんの講座に参加者も興味津々。そこで今回は「初めまして」のご挨拶も兼ねて、坂東さんの今日までの半生と現在の取り組みについて伺いました。坂東さんが伝える生き物たちの姿、そしてその温かな語りに、すっかり大ファンになっちゃった、という方も多かったよう。マレーシア寄港まで、この後も続く坂東さんの講座にますますの注目が集まります。

2014年11月23日 ウェルカムディナー

ウェルカムパーティーを終えレストランへ。パーティーに続いて、ディナーもちょっぴりオシャレな装いで楽しみます。写真いいですか?と声をかけると、大きなピースサインで応じてくれました!メインはローストビーフ。お味をたずねると、「美味しいで〜す!」と皆さんニッコリ。ドレス姿がステキです!ちょっぴりオシャレなウェルカムパーティー&ディナーを終え、明日からいよいよ、船内生活も本格始動です。こうご期待!!

2014年11月21日 第86回ピースボート「地球一周の船旅」出航!

第86回ピースボート「地球一周の船旅」出航の日。横浜港は、出航を祝うかのような素晴らしい晴天に恵まれました。さあ、いよいよ船が動き始めます!!徐々に船と岸壁の間が広がると、岸壁から大きく手を振って「行ってらっしゃ〜い!!」という声が送られます。船からも、参加者が声を合わせて「行ってきま〜す!!」と返事をします。まだこんな近くにいるのに……でも、ゆっくり、ゆっくりと船は動いています。埠頭の先まで進んだところで船は方向転換、舳先をベイブリッジへと向けます。船が再びこの港に戻ってくるのは来年3月、南半球をゆく大冒険が始まります。

TOP