PEACE&GREEN BOAT 2012(活気あふれるアジアで出会う、歴史ある街並みと人々の素顔)

2012年12月 出航 船名:オーシャンドリーム号

クルーズレポート

2012年12月9日 博多帰港

12月9日早朝、PEACE&GREEN BOAT 2012は博多港に帰港。クルーズはここで終了となりますが、ここでも脱原発や未来のエネルギーについて考えるさまざまなプログラムが実施されました。船を降り、北九州市東田地区で進められている次世代型エネルギー都市「スマートコミュニティ」を訪れました。そしてツアー後は博多へ戻り、今クルーズの締めくくりとなる、日韓共同脱原発キャンドルウォークに参加します。日本のみならず、日韓で、東アジア全体で原発ゼロを目指していこう——そんな思いを込めて博多の街を歩きます。それぞれが、思い思いの灯りを携え、原発のない世界へ向けて夜の博多を練り歩きました。

2012年12月8日 東アジア311ネットワーク〜国境を越えて脱原発・自然エネルギーを進めよう

東アジアのつながりを活かして持続可能な社会をどのように実現していくのか、日韓のゲストが意見を交換する企画が行われました。エネルギー政策の専門家でソウル大学のユン・スンジン教授は、原発立地を訪ねたこの船旅で感じたこととして、「原発は核を分裂させるばかりでなく、地域を分裂させるものだと思いました。私たちはエネルギーの消費者としてだけでなく、生産者の視点からも脱原発を提案していく必要がある」と語りました。元原発設計者の後藤政志さんは、「原発推進の立場からではなく、市民の側に立って原子炉の安全性や技術的な話をできる専門家同士がつながる必要がある」と訴えました。

2012年12月7日 敦賀(福井)寄港

シンポジウム「原発立地地域で考える〜脱原発と地域の未来〜」へ。登壇したのは、敦賀市、小浜市、美浜町、若狭町、おおい町などに暮らす人たち。仕事も立場も異なる皆さんが、それぞれに、脱原発への取り組みや原発立地に暮らす思いを語りました。 会場では、地元・若狭や小浜の名産品が並ぶ物産展を開催。肉厚な鯖を使った若狭名物・焼き鯖寿司や、魚を米糠に漬け込み長期成熟させた「へしこ」が並び、皆さん、地域の味と文化を堪能されたよう。若狭の土地を、さまざまな視点から考える1日となりました。

2012年12月7日 敦賀(福井)寄港

中国や朝鮮半島と日本とをつなぐ港町として栄えてきた小浜の町を、地元の方にご案内いただき、地域興しに取り組む人々と出会うプログラムに参加。地域を大切に思う人々にとって、「原発立地地域」と呼ばれる町に暮らすのは、どのようなことなのか——多くを考えるプログラムとなりました。昼食は地元の民宿で、若狭の海の幸をふんだんに使ったお料理をいただきます。鯛を揚げた地元料理「タイカツ」に始まり、蟹や牡蠣など新鮮な魚介を使った料理に大満足!午後は、1300年の歴史を持つ羽賀寺を拝観。焚き火を囲みながら、原発に頼らない地域作り、地域興しに取り組む若者たちの活動について話を聞きました。

2012年12月6日 原発をつくったから言えること

後藤政志さんはかつて原子力プラント設計者として、原子炉の耐久性や安全性を確保する立場にありました。今日の講座では、技術者ならではの視点から原子力の安全性についてお話しいただきました。「原子力の専門家と称する人たちには、基本的な『安全の哲学』がありません。危険と証明されるまで動かし続けるのではなく、危険の疑いがあったら止めるというのが技術者の常識なのですが、彼らにはそれが欠けています」後藤さんが出した答えは、「絶対に安全な原子炉など原理的に作れない」ということ。技術者として警鐘を鳴らす後藤さんの言葉から、改めて原発のリスクを再確認する講座となりました。

2012年12月6日 日韓子どもプロジェクト -地球の未来を一緒に考えよう-

日韓それぞれから約450名ずつ、計900名もの参加者が集う今クルーズ。乗船しているのは大人たちばかりではありません。「日韓子どもプロジェクト」として、日韓双方から計80名以上の小学生たちも参加しています。お互いの文化や言葉を学び合ったり、寄港地ではその土地の自然に触れるワークショップや異文化体験ツアーを行ったりと、船旅を通して多くのプログラムが行われています。そして何より面白いのは、日韓共同授業。お互いの似顔絵を描いたり、伝統的な遊びを教えあったり。日本からは折り紙や福笑い、韓国からはユンノリ(韓国の双六)やチェギチャギ(韓国の蹴鞠)をして、大いにエキサイトしました。

2012年12月6日 東日本大震災ピースボート災害支援記録

2011年3月11日に発生した東日本大震災。東北の太平洋岸の町々は、押し寄せた大津波によって瓦礫とヘドロに埋め尽くされました。ピースボートは3月16日より現地にスタッフを派遣。以来、宮城県石巻市を拠点に活動を続けています。震災発生後には炊き出しや家屋の泥出しといった活動を展開。時間の経過と共に、避難所の支援や漁業支援、工場支援、仮設住宅入居者への支援と、その時に必要な支援活動を続けています。報告を聞き、息の長い支援の必要性や、被災地以外で震災が風化しつつある現実を再認識した方も多かったよう。「人だからこそできる支援」という言葉が印象的な講座となりました。

2012年12月6日 日韓交流アジアン・ビート 〜イ・ハンチョルと歌って踊ろう!〜

歌とダンスで日韓交流をしようという企画、アジアン・ビート。12月8日に予定されている今クルーズのファイナルイベントに向けて練習を重ねています。今日はそのアジアン・ビート特別編。水先案内人で歌手のイ・ハンチョルさんとの共同企画が実現しました!イ・ハンチョルさんは、韓国大衆音楽賞ポップ賞を受賞した韓国の国民的歌手。ヒット曲の『スーパースター』は、韓国で知らない人はいないと言ってもいいほどの有名曲。最後はみんなで記念撮影。お約束の1枚ですが、この写真が大事な思い出に、そして宝物になります。アジアン・ビート本番は12月8日。こうご期待!

2012年12月5日 敦賀入門 -サバと原発-

自然豊かな若狭の魅力と、原発立地ならではの課題を紹介したこの講座。「若狭のエネルギーは原発ではなく、人と自然の力です」と語ったのは、今クルーズの敦賀入港を調整してくださった、福井県小浜市在住の西野ひかるさんです。若狭は日本の原発の約3分の1が集中しており、”原発銀座”と呼ばれることも。原発関連の仕事で生計を立てている方が多く、原発の話題はタブーとなってきました。「原発の稼働が止まっても、放射能の脅威という意味では地元の状況は何も変わらないし、終わりません。今回のクルーズをきっかけに、若狭で持続可能な暮らしができる社会を皆さんと一緒につくっていきたいですね」

2012年12月5日 在日コリアンってな〜に?-生活編-

ピースボートと、韓国のNPO「環境財団」が共にコーディネートする今クルーズ。日韓からそれぞれ450名ほどが乗船しています。その中には、日本に暮らす韓国籍・朝鮮籍の方々、いわゆる「在日コリアン」と呼ばれる人びとも多く乗船しています。こちらはそんな彼らが、在日コリアンについて紹介する自主企画。フリースペースにはたくさんの参加者が集まりました。共に生きる、違いを認める——言葉にすれば簡単ですが、実践するのは難しいこと。同時に、この企画がその一助になると感じた方も多かったよう。多くを学び、考える時間となりました。

2012年12月4日 那覇(沖縄)寄港

沖縄の米軍基地問題について考えるツアー。訪れたのは、新基地建設問題に揺れる辺野古の海です。船に乗り込み沖へ。海から辺野古を見学します。沖縄らしい柔らかな色合いの海の向こうには、キャンプ・シュワブを望みます。美しい景色とのコントラストに複雑な思いで見つめていると、米軍の水陸両用戦車が船上からでもハッキリと聞こえるけたたましい音と黒煙を上げて、ビーチを疾走する一幕も。プログラムを終え「地元の人たちと出会って、基地問題は『他人事』じゃない『自分の問題』でもあると感じた」と語る参加者も。多くを学び、ひとりひとりが「自分にできること」を考える1日となりました。

2012年12月3日 沖縄史と基地

鹿児島大学で平和学を教える木村朗さんと、ルポライターの鎌田慧さんから、沖縄の基地問題の背景と現状について解説していただきました。鎌田さんは、「沖縄の人口は日本の0.7%。そこに基地の7割以上が集中している。世界では1%の富裕層のために99%が犠牲になっていると言わるが、沖縄の場合は逆で、99%の本土の安全のために1%以下の沖縄に負担が押し付けられている」と指摘。木村さんは、「事故の多い米軍の新型機オスプレイ配備や、相次ぐ米兵による事件を繰り返されてきた沖縄の怒りは限界に達している」、「大和(日本)とアメリカによる二重の植民地状況に置かれているのが問題」と語りました。

2012年12月3日 東アジアエネルギー環境共同体が命を守る

東電・福島第一原発事故を受け、ピースボートと環境財団、環境エネルギー政策研究所の飯田哲也さんらは、市民のネットワークによって脱原発を実現する「東アジア脱原発・自然エネルギー311人宣言」を発表。この企画では、アジアから原発をなくしていく方法と可能性について話し合いました。欧州を例に解説したのは田中優さん。「フランスとドイツはエネルギー問題を共有していく事で乗り越えました。かつて戦争を繰り返していたフランスとドイツが、今はもう戦争することはありえません。アジアでも領土争いをしている場合ではなく、エネルギーを共有し、地域でまかなえるようにしていけばいいのです」

2012年12月2日 第82回ピースボート日韓・脱原発クルーズ、出航!!

昨日の「プレ出航」に続いて、今日は出航本番!!韓国からの参加者約450名が乗船し、日韓総勢約900名の日韓クルーズが始まりました。デッキでは盛大な出航式を開催し、参加者一同、マッコリで乾杯!ここから船は南下し、目指すは沖縄・那覇です。洋上で、寄港地でどんな日々が紡がれるのか、こうご期待!

2012年12月2日 釜山(韓国)寄港

クルーズ2日目の今日はさっそく最初の寄港地。韓国は釜山に寄港しました。今回レポートするのは、クルーズテーマでもある「脱原発」を地元の方々と一緒に考えるツアーです。バスに乗り込み向かったのは「古里原子力発電所エネルギー・ファーム」。いわゆるPR館で、原発が”クリーンで安全な”エネルギーであることを伝えるものです。展示内容には、東電・福島第一原発事故にふれたものも。「韓国は日本と異なり、大きな地震はないから安全」といった旨が書かれています。福島原発のある国に住む私たちにとってはちょっと複雑な気分に。隣国の原発政策の実情を学ぶ、貴重な体験となりました。

2012年12月1日 プレイベント「脱原発政権は可能か」

“プレ出航”の晩、早速行われた企画がこちら。クルーズ終了後まもなく、「脱原発」が主な争点ともいわれる総選挙が行われるということもあり、企画のテーマは「脱原発政権」です。松田美由紀さん、宮台真司さん、鎌田慧さん、田中優さん、アイリーン・美緒子・スミスさん、古市憲寿さんという豪華メンバーが登壇しました。かつては原発容認派だったという宮台さん。福島第一原発事故の事故対応を見て「日本に原発の管理能力はない。だったら原発を持っていてはいけない」と考えたそう。「原発をやめるということは、ひいては社会そのものを私たちが取り戻す行為にほかならない」という言葉が印象的でした。

2012年12月1日 第82回日韓・脱原発クルーズ出航!

20時、いよいよ出航の時。船はゆっくりと港を離れます。しかし、デッキには人影はまばら。……というのも、今日の出航はあくまで「プレ出航」。明日寄港する釜山で、韓国のNPO『環境財団』からの参加者約450名を乗せてからが、本当の「出航」となります。そんなコトもあって、今日は普段のクルーズと比べると、こぢんまりと出航。……とはいえ盛り上がっている一団も!博多港の美しい夜景に見送られ、オーシャンドリーム号は次港・釜山を目指します。

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