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第73回地球一周の船旅(陽光きらめく地中海と中米をゆく)

クルーズレポート

2011年6月28日 エンセナーダ(メキシコ)寄港

本船は最後の寄港地エンセナーダに寄港しました。今回は、エンセナーダの日系コミュニティを訪れるプログラムからレポート!訪れたのは、日系コミュニティのアートセンター「セアルテ」です。こちらは、キヨコ・ニシカワ・アセヴェスさん。お名前からもわかるように日系の方です。まずはメキシコの日系移民の歴史や、エンセナーダにおける日系コミュニティについてお話し頂きました。ほどなく会場ではお茶の時間に。日系コミュニティの皆さん、お茶やおかきを振る舞ってくれました。日本からの旅行者である私たちが、メキシコで日本のお茶を頂くというのも、考えてみればなんだか不思議なことですね。

2011年6月25日 マンサニージョ(メキシコ)寄港

マンサニージョに寄港した地球一周の旅。こちらはマンサニージョの街からのレポートです。今日のテーマは、マンサニージョの「食」。食べたいものは、もちろんタコス!……というわけで、向かったのは市場。新鮮な野菜や果物、お肉やお魚が所狭しと並んでいます。まだタコスにありついていないのに、新鮮なフルーツの香りについつい手が伸びてしまいます。そしてレストランへ。注文したのは、もちろんタコス!!トルティーヤにお肉や野菜をのせたり、ソースをかけたり……と自分だけのオリジナル・タコスが作れることも魅力です。本場の、美味しい美味しいタコスを、思う存分堪能しました。

2011年6月24日 メキシコの侍〜アステカの地に移住した日本人の話〜

グアテマラからオセアニック号へ合流した、メキシコで日系コミュニティのリーダーを務める吉開順一さん。今日の講座では、メキシコの日系人の歴史や現在についてお話いただきました。まずは自身の生い立ちや、日系の歴史について紹介。そして話題は現在の日系コミュニティについてに続きます。「コミュニティには『子どもの日』や『秋祭り』といったイベントもあるんですよ」という言葉に、この船みたい、なんて思った方も多かったよう。次の寄港地・エンセナーダには、メキシコで2番目に大きな日系コミュニティがあるそう。どんな出会いがあるのか、メキシコ寄港が楽しみになる講座となりました。

2011年6月24日 戦場ジャーナリストの夫と見るイラク

洋上講座に登場したのは、フリージャーナリスト・橋田幸子さん。イラクへの支援活動にも尽力されている橋田さんが選んだテーマは、同じジャーナリストだった夫・橋田信介さんと見たイラクについて。2004年、信介さんはイラク滞在中、モハマド君という盲目の少年に出会ます。日本で彼の眼を治療させようというプロジェクトをはじめたところ、信介さんはイラク人に殺害されました。その後、幸子さんは「橋田メモリアル基金」を設立。モハマドくんを日本へ呼び治療します。その後、同基金を使い、孤児院建設などのプロジェクトを手がけました。柔らかな笑顔で語る橋田さんに心打たれる講座となりました。

2011年6月21日 プエルトケツァル(グアテマラ)寄港

オセアニック号は、中米グアテマラに寄港しました。今回は、マヤ文明最大の遺跡ティカルを訪れるツアーからレポート。船から飛行機に乗り換え、世界遺産・ティカル遺跡へ向かいます!森を歩き、木々の間から見えてきたのは、ティカル遺跡・1号神殿の姿!写真などで見知っていたとはいえ、こんなに大きいなんて……!高さ約50メートル。上部の神殿入口に巨大なジャガーの彫刻が発見されたため、大ジャガーの神殿とも呼ばれているそう。ここには、街とは全く異なる時間の流れがあるかのよう。ゆっくりと静かな時間が流れています。

2011年6月20日 アルバとミレニアム開発目標達成の情熱

ベネズエラから本船に合流した「ALBA IS (ALBA諸国からの国際学生)」。ALBA (米州ボリバル代替統合構想)とは中南米諸国による地域経済協力機構で、米国が進めるFTAAに代わる持続可能な経済関係を築くことを目的としています。登壇したのは、この機構に参加するALBA諸国から乗船した若者たち。今日の講座では、彼らの自己紹介もかねて、ALBA諸国における「国連ミレニアム開発目標」への取り組みについてお話しいただきました。それぞれが、自身の国やラテンアメリカ諸国に暮らす一員として、世界の貧困をなくすための取り組みについて語る——その姿に感銘を受けた、という参加者も多かったよう。

2011年6月18日 パナマ(バルボア)寄港

オセアニック号はパナマに寄港。今回は、先住民族「エンベラ族」との交流プログラムに参加します。ボートで川を遡り、エンベラ族の村に到着。迎えてくれたのは村の子どもたちです。さっそく交流スタート、意外なことに大人気だったのが塗り絵です。好きな色に塗り分けることで、自分だけのキャラクターが生まれていく感覚が新鮮だったのでしょうか。原色を上手に使っていく色彩感覚は、色鮮やかな民族衣装を着こなすパナマの子どもたちならでは、なのかもしれません。お互いの持つ文化を”交換”するのが「交流(exchange)」——パナマ先住民族の人びとと出会った1日は忘れられない思い出になりました。

2011年6月17日 パナマ運河通航

オセアニック号は太平洋と大西洋をつなぐパナマ運河へ。スエズとパナマ、世界2大運河を渡る地球一周の船旅、この日がとにかく楽しみだったという参加者も少なくないよう。運河の高低差は実に26メートル!!「船が階段を上る」壮大な仕掛けが始まります。3段上って、3段下がって……パナマ運河通航完了。船の後方を振り返ると、その高低差がよく分かります。オセアニック号の後にも、続々と大きな船が通航する様子は圧巻です。運河を抜け、しばらくすると見えてきたのは高層ビルの立ち並ぶ街。パナマシティです。船はいよいよ、太平洋へと入りました!

2011年6月16日 東日本大震災3ヵ月後の今〜ここから生み出す新しい社会〜

2011年3月11日に発生した東日本大震災。日本のみならず世界の注目を集めた大震災から3ヶ月、東北そして日本はどんな状況にあるのか——。「BIG ISSUE日本」代表・佐野章二さんにお話しいただきました。「復興の原則は“当事者主体”ということ。人の絆やコミュニティをいかした街や地域を復興させることが大切です。また今後は、これまでにない行政システムを築く必要がある——新しい視点から生まれる新しい社会を、当事者主体で作ることが求められていると思います」という佐野さんの言葉が印象的な講座となりました。

2011年6月13日 ラグアイラ寄港 -メモリアルフェスティバル-

ベネズエラ寄港1日目の夜に行われたのは、「メモリアルフェスティバル」。このイベントは、ラグアイラのあるバルガス州、バルガス市、そしてピースボートの共催で行われます。バルガス州知事(写真左)、バルガス市長(写真右)らによる挨拶から、フェスティバルはスタート。続いては、ピースボート参加者によるパフォーマンス。ベネズエラの皆さんに感謝をこめて、日本の歌をプレゼント。ベネズエラの皆さんからは、青少年オケの演奏の他に、伝統ダンスの披露も。華麗なダンスに、会場の盛り上がりも最高潮に。すべてのパフォーマンスが終わった後もあちこちで、人の輪が続いていました。

2011年6月13日 ラグアイラ(ベネズエラ)寄港

地球一周の船旅はベネズエラへ。今回は、この間船内でも演奏会にワークショップに、と大活躍だった「ベネズエラ青少年オーケストラシステム(エル・システマ)」の施設を訪れるプログラムからレポート!まず訪れたのは音楽練習場「カルロス・ソブレテ」。練習場と聞くと音楽室のような場所を想像しがちですが、学校のようにさまざまな場所があるんです。託児所なんかもあるんですよ。案内をしてくれたエル・システマのスタッフ曰く、「教育の機会が与えられず、非行や犯罪に走りがちな子どもたちにとって、この場所が『心の糧』となれることを目指している」のだそう。

2011年6月11日 バルバドス(ブリッジタウン)寄港

オセアニック号はカリブ海に浮かぶ島、バルバドスに到着。バルバドスと言えばみどころはやはり海!想像以上の美しさは、言葉を失うほど。この美しい海を思う存分に楽しもうと、今日はこの船に乗ってシュノーケルへ。美しい砂浜とエメラルドに輝く海!透き通る海は、輝く魚たちの姿もまた、美しく見せてくれます。泳ぎ疲れたら、船の上で一息。寝転んで美しい海を眺める……最高のひとときです。海を存分に満喫した後は、バルバドスの街をぶらりと散策。バルバドスの魅力を存分に味わう、素晴らしい1日となりました。

2011年6月10日 私たちから見たボリーバル革命

1999年、ベネズエラ大統領に就任したウゴ・チャベス氏。彼が行った社会変革活動「ボリーバル革命」とはいったい何なのか、米国出身でベネズエラ在住のリサ・サリバンさんと、ベネズエラ・バルガス州知事夫人マリア・デ・ガルシアさんにお話しいただきました。世界有数の産油国ながら、貧富の差の拡大が社会問題だったベネズエラ。チャベスは大統領就任後、国営の石油公団を解体しその利益を国民に等しく分配する改革に着手します。「革命を達成したのは大統領だけの力ではない。国民の多くが改革を望み行動したから」と語るお二人。ベネズエラへの寄港がより楽しみになる講座となりました。

2011年6月7日 エルシステマワークショップ

大きな貧富の差から、貧困層の子どもたちが犯罪や暴力へと走ってしまうことが、大きな社会問題となるベネズエラで注目を集めているのが、「エル・システマ」と呼ばれる音楽教育システム。ラスパルマスからこの旅に合流した「ベネズエラ青少年オーケストラ」のメンバーも、このエル・システマで音楽を学んだ若者たちです。今日から始まったのは、そんな彼らによるワークショップ。 こちらはハビエルさんを中心とした打楽器ワークショップクラス。今回は初回とあって、3種類の太鼓を使って基本のリズムを刻む、というシンプルなものに。明日以降も続くこのワークショップ、いずれも人気企画となりそうです。

2011年6月6日 暗殺者の養成学校 ラテンアメリカにおける米国の外交政策

ラスパルマスから乗船した「スクール・オブ・ジ・アメリカズ・ウォッチ (SOA Watch)」コーディネーターのリサ・サリバンさんより、SOA Watchについてお話しいただきました。「スクール・オブ・ジ・アメリカ (SOA)」とは、米国が設立したラテンアメリカの人びとを対象とした軍事訓練学校。SOA Watchは、SOAの閉校を求め、SOAに象徴される、米国の抑圧的な外交政策の変革を訴える草の根運動です。リサさん自身、ジャーナリストだった両親をSOAによって失ったことから、こうした活動に参加するようになりました。外交とは、紛争とは、そして平和とは——。さまざまなことを考えさせられる講座となりました。

2011年6月4日 ラスパルマス(スペイン・カナリア諸島)寄港

オセアニック号はラスパルマスに寄港しました。国こそスペインなれど地理的にはアフリカのほど近く。今回は、この土地に暮らす人びとから独自の「カナリア文化」を学びます!まずはカナリアの伝統文化が色濃く残るインヘニオ市へ。この土地独自の民族衣装の試着体験。何ともカラフルなスカートに、思わず顔がほころんでしまいます。民族衣装を着て、続いてはカナリアダンスにチャレンジ。はじめは難しいですが、慣れると本当に楽しい!スッと手足が動くようになると、音楽に身をゆだねる心地よさも感じられるんです。初心者でも夢中になってしまうカナリアダンス、これから船内で流行りそうです!

2011年6月2日 カサブランカ(モロッコ)寄港

オセアニック号はモロッコ、カサブランカ港に寄港しました。さっそくカサブランカ観光へ。向かったのはモロッコ最大のモスク、ハッサン2世モスクです。1986年から8年かけて作られたこのモスクは、ミナレット(尖塔)の高さが200メートルもあり、 伝統的な技法で作られたモザイク装飾の美しさなどから”20世紀最高の芸術作品”と言われることも。人の大きさと比較するとこのモスクの大きさが伝わるでしょうか、とにかく巨大!しかし大味な印象はまるでなく、非常に精緻な美しさを誇っているから驚きです。美しいモスクに心癒される1日となりました。

2011年5月30日 バルセロナ(スペイン)寄港

地球一周の船旅は、スペイン・バルセロナに到着。今日の目的はガウディの建築物を巡ること。大通りを歩いていると目に留まった建物は、カサ・バトリョ。ガウディによって増改築された住宅です。タイルやバルコニーのデザインが特徴的なこの建物。海をテーマにしているそう。そう言われると確かに、にぎやかな海の生き物を思い起こさせる、かわいらしさがあります。カサ・バトリョから少し歩くと見えてきたのは、カサ・ミラ。独特の曲線が何ともおもしろい作品です。そしてその後はガウディの建築として最も有名な、グエル公園とサグラダ・ファミリアへ。ガウディ作品に魅了される1日となりました。

2011年5月29日 マルセイユ(フランス)寄港

オセアニック号はフランスの港町、マルセイユに寄港しました。ここでは、ちょっと足を伸ばして、世界遺産ポン・デュ・ガールを目指します。途中、バスの車窓には緑美しいフランスの田園風景が広がります。世界遺産ポン・デュ・ガールに到着。1世紀中頃にローマ人が建設した水道橋で、3層の大きさの異なるアーチによって支えられています。この橋の姿が有名ですが、当時のここは、50キロにも及ぶ導水路の一部。約2000年も前の人々が、50キロもの水道を引いていたことにただただ驚くばかり。その技術力はもちろん、そのためにこうした美しい橋を架けた人びとの思いにも、敬服せずにはいられません。

2011年5月28日 スペイン 語られなかった過去

闘牛、フラメンコ、パエリアなどなど「観光大国」のイメージも強いスペイン。しかし20世紀には激しい内戦を経験し、1970年代中盤までは独裁政権が続いた国でもあります。今回講座に登場したのは、スペインのデウスト大学近代史講師を務めるイニーゴ・アルビオルさん。こうした歴史は、スペインではタブー視されていたとイニーゴさんは言います。実際、イニーゴさんの家庭でも話題にすることを親族に拒まれた経験があるそう。民主化の歴史が検証され、議論されるようになったのはごく最近のことです。スペインの歴史と現在から、歴史を学び検証する意義を考える講座に大きな注目が集まりました。

2011年5月27日 チュニス(チュニジア)寄港

オセアニック号はチュニジアの首都・チュニスに寄港しました。訪れたのは世界遺産、カルタゴ遺跡!かつてフェニキア人によって築かれたカルタゴの街の中心部だったという「ピュルサの丘」からは、はるか向こうに地中海を望むことができます。こんな絶景が見渡せる場所に街の中心をつくったことに、当時の人びとの美意識が表れているかのよう。次に訪れたのはアントニヌスの共同浴場。こちらも地中海を望む絶景です。こんな景色を見ながらお風呂に浸かっていたなんて……。温泉好きの日本人と通じるものがあるのかな、なんて思ってみたり。素晴らしい遺跡と、美しい街並みに、大満足の1日となりました。

2011年5月24日 ドブロブニク(クロアチア)寄港

地球一周の船旅は、ドブロブニクに寄港しました。旧市街は世界遺産にも登録されていますが、90年代初頭には内戦の戦火にさらされ、街は壊滅的とも言える状況に。今回は、内戦後の街を支えた人びとと出会う交流プログラムからレポートします。訪れたのはNGO「DESA」。旧ユーゴ内戦からの復興が始まった1993年に設立され、主に女性たちのサポートを続けています。戦火によって、女性たちの民族衣装も多くが失われてしまいました。そこでDESAの女性たちは自身で蚕を育て絹糸を採り、伝統の民族衣装や刺繍細工を作る活動を始めました。こうした手芸品、現在はドブロブニクのあちこちで見ることができます。

2011年5月23日 「核なき世界」を考える

東日本大震災に伴う福島第一原発事故以来、「フクシマ」は世界で大きく報道されるだけでなく、各国の核戦略・エネルギー政策をも左右する言葉となりました。こうした状況を受け3.11後の核を取り巻く世界の状況を確認し、核なき世界を考える講座が行われました。マイクを取ったのは、ギリシャから本船に合流した広島原爆被爆者の藤森俊希さんと松浦秀人さん、元国連軍縮担当事務次官のジャヤンタ・ダナパラさん、ピースボートスタッフ川崎哲の4名。講座では「広島・長崎」と「福島」のポイントを整理。そこから、非核三原則、米国の核抑止力への依存、核不拡散条約……と、核を取り巻く現状を解説しました。

第73回地球一周の船旅
2011年5月22日 ピレウス(ギリシャ)寄港

ピレウスに寄港したオセアニック号。船を降り、向かうは首都アテネ。港すぐの駅から電車に乗り、モナスティラキ駅で下車、パルテノン神殿の建つアクロポリスの丘へと向かいます。頂上へと続く階段を登り、パルテノン神殿と対面!この場所に立たずに「アテネに来た」とは言えません。何度見ても感動してしまう美しさです。続いて向かったのは、アクロポリスの対面に位置するリカヴィトスの丘。頂上に広がるのは、アクロポリスの丘を中心にアテネ市内を一望できるこの景色!アテネに来て、何度そう思ったかわからないくらいですが……美しい!悠久の歴史を誇るアテネの街を満喫する1日となりました。

第73回地球一周の船旅
2011年5月22日 東日本大震災支援写真展/ギリシャ

オセアニック号はギリシャの首都、アテネ近郊のピレウス港に寄港しました。ここでは、3月11日に発生した東日本大震災の支援を呼びかける写真展を開催。開催地となったのはアテネの中心部、シンタグマ広場です。写真を並べ、バナーを持って写真展の開催と支援を呼びかけます。しばらくすると、だんだんと人が集まり始めました。写真展と同時に募集を行った、被災地への支援メッセージにも、本当にたくさんの人が応じてくれました。ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。メッセージは必ず、大震災で被害を受けた方々へ届けます。

第73回地球一周の船旅
2011年5月21日 クシャダス(トルコ)寄港

船はクシャダスに寄港。船を降り、向かうはクシャダス近郊のギリシャ遺跡「エフェソス」です。エフェソス遺跡に到着。現存するギリシャ文明遺跡で最大の規模だといわれるこの遺跡、シンボルはこちら、ケルスス図書館跡です。ここは、「古代世界三大図書館」のひとつにも数えられているのだとか。その荘厳なたたずまいに、しばし呼吸を忘れ見惚れます。お昼はもちろんトルコ料理!中華料理、フランス料理と並んで世界三大料理の一つに挙げられるとあって、味はバツグン。たっぷりのケバブもうれしい限り。美しい古代遺跡と絶品グルメを堪能する、トルコ満喫の1日となりました。

第73回地球一周の船旅
2011年5月20日 旧ユーゴ紛争が残した跡〜ドブロブニク、サラエボ〜

ボスニア・ヘルツェゴビナ、サラエボに生まれ育ち、紛争と亡命を経験したジャーナリスト、ヤスナ・バスティッチさんが水先案内人として洋上講座に登場。自身の体験を交えながら、旧ユーゴ紛争について語りました。「人が並ぶ列に銃が向けられていた」、「道路を渡るのは命がけの行為」、「コップ2杯の水が身体を洗うシャワー代わり」……淡々と語られる紛争下の日々に、会場は水を打ったように静まりかえります。「すべての戦争には『顔』がある。戦争は自然には起こらない」——戦争の背景に”人”の姿があることを語った言葉に、多くを考えさせられる時間となりました。

第73回地球一周の船旅
2011年5月19日 ポートサイド(エジプト)寄港

スエズ運河を抜け、オセアニック号はポートサイドに寄港。船を降りて目指すは首都カイロ、港からはバスで約3時間、砂漠の道をひた走ります。カイロから向かったのは、エジプトと言えばココ!ピラミッドです!!今から2000年以上も前に、これほどの建造物が造られた歴史を思うと、何とも不思議な気分に。そして、その大きさと質量には圧倒されるばかり。驚きと感動、ここに来られた喜びが入り混じって、なんとも表現しがたい気持ちになります。と、ピラミッドを写真に収めようとしてきたところ、カメラを覗き込んできた1頭のラクダ。とってもキュートです。憧れのピラミッド大満喫の1日となりました!

第73回地球一周の船旅
2011年5月18日 スエズ運河通航

本日オセアニック号は、早朝から夜まで、丸1日をかけてスエズ運河を通行します。まずは夜明け前のデッキから。向こう岸にうっすらと見える大地とそこに沈む月——幻想的な景色が広がっています。いよいよスエズ運河へ。 この壮大な運河を渡ることは、船旅ならではの、まさに一生モノの体験。皆さん、デッキに集まりその様子をしっかりと見守ります。シナイ半島とアフリカ大陸をつなぐ大きな橋をくぐると、まもなくエジプト・ポートサイド港です。運河をわたり、新しい土地へと寄港した地球一周の船旅。ここでどんな出会いがあるのか、楽しみでなりません。

第73回地球一周の船旅
2011年5月17日 海図の読み方

オセアニック号の航行状況を記した海図。毎日昼過ぎに最新版が貼り出され、地球一周の足跡をたどるものとして人気を集めています。そんな海図を読み解く講座、講師を務めたのは、クルーズの主催旅行者ジャパングレイスの挾間俊一です。実は彼は元航海士。海図の読み方を切り口に、航海に用いる地図の種類やその内容、距離や速度単位について、測定に使う機器類、地図に記された記号についてなど、多彩な海の雑学を披露してくれました。挾間の口から雑学が披露される度に、会場からは「へぇ〜」と納得とも感嘆とも読み取れる声があがります。船旅がもっともっと楽しくなる——そんな企画となりました。

第73回地球一周の船旅
2011年5月15日 結婚35周年サプライズパーティー

アクターズバーの一角で、温かなパーティーが開催されました。これは長尾進さん・佳代子さんご夫婦をお祝いしたもの。実はこのパーティー、出航前、お二人の3人の娘さんからピースボートに「洋上で35周年を迎える両親にプレゼントしたい」と相談があり実現したものです。パーティーでは、特別ディナーに続いて娘さんたちからのプレゼントが。長尾家の歴史が一目でわかるアルバムやメッセージビデオ、そして心のこもったお手紙に、進さん・佳代子さんもたいへん感激されたよう。「帰国後、旅で撮りためた写真を家族みんなで見ながら、思い出話ができれば」と語るお二人。素敵な洋上の1日となりました。

第73回地球一周の船旅
2011年5月13日 洋上大運動会「千人73(なみ)色〜みんな違って、みんないい〜」

今日は洋上大運動会!テーマは「千人73(なみ)色〜みんな違って、みんないい〜」。異なる一人ひとりが、それぞれの個性を持って、他者を尊重しあい、今日のこの日をつくり上げていこうという思いが込められています。ボール送りや障害物競走、綱引き、応援合戦など、次々と競技が行われましたが、この日一番の盛り上がりを見せたのは、大縄跳び。みんなで声を出しながらタイミングよく跳躍する姿に、ギャラリーからも大きな声援が送られました。大成功に終わった洋上大運動会、今日という日は一人ひとりの宝物に。皆さん、お疲れ様でした!

第73回地球一周の船旅
2011年5月10日 「カンボジア地雷問題検証ツアー」報告会

厦門からシンガポールまで、船を一時離れカンボジアを訪問。行われた「地雷問題検証ツアー」の報告会が行われました。内戦の終結から15年以上を経た今も残る地雷や不発弾。安価に作ることが出来、大量に使われ、今なお多くの被害者を生みだし、土地を奪い、復興や開発を妨げることから「悪魔の兵器」と呼ばれることもあるそう。ツアー参加者は、こうした地雷の特徴や問題を解説すると共に、自身が訪れた地雷原や地雷除去の現場について報告。「地雷のない世界」をつくる重要性を訴えました。

第73回地球一周の船旅
2011年5月8日 コーチン(インド)寄港

本船はインド・コーチンに寄港。トゥクトゥクと呼ばれる三輪タクシーに乗車して訪れたのは、旧市街のマッタンチェリー地区。昔ながらの建物が並びます。かつてここは、ヨーロッパ系の人たちが多く住んでいた場所。建築様式もどことなくヨーロッパ調のものが多いのが特徴です。聖フランシス教会。ここは、ポルトガルの航海者、ヴァスコ・ダ・ガマの遺体が最初に埋葬された場所でもあります。インド最古の教会とあって、内装からも深い歴史を感じます。航海の歴史にふれるコーチン街歩きに、大満足の1日となりました。

第73回地球一周の船旅
2011年5月7日 社会貢献とビジネスの両立は可能

洋上講座に登場したのは、社会起業家・中西武志さん。「社会起業家」という一風変わった肩書きは、収益をあげながら社会貢献を行う新たなビジネスモデルを作ること。例えば、中西さんが運営する「アウトドアフィットネス」は、一人ひとりの健康増進と共に、地球環境保全や地域活性も担うフィットネスとして注目を浴びています。この旅をきっかけに新しいことを始めてみたい、そう思えることを見つけたい——そんな思いで地球一周に参加された方は多いもの。中西さんが語る、新しい社会貢献のカタチや新しい企業のあり方、そして新しい働き方に、ますますの注目が集まりそうです。

第73回地球一周の船旅
2011年5月5日 緊急講座!ビンラディン殺害

米軍がウサマ・ビンラディン殺害を発表——世界を駆けめぐったこのニュースは、船内でも大きな衝撃をもって受け止められました。この大ニュースの解説役としてご登場いただいたのは、テレビ等でもお馴染みの水先案内人・高橋和夫さんです。ニュースの事実関係を説明の後、高橋さんが語ったのは、米国大統領オバマの思惑に始まり、パキスタンの意向、激変を続ける中東情勢の現在とこれから——。会場に詰めかけた満員の参加者からも、たくさんの質問や意見が出され、この事件への関心の高さを伺わせるものとなりました。

第73回地球一周の船旅
2011年5月5日 夢と冒険 〜遊ビジネス〜

アウトドアメーカー「モンベル」の代表取締役会長・辰野勇さん。現在は年商350億円の大企業となったモンベルですが、そもそもは、辰野さんが28歳の時に一人で起業したことが始まりです。幼少時代は身体が弱かったという辰野さん、16歳の時にアイガー北壁登頂紀の『白い蜘蛛』を読んで感銘を受け、5年後、21歳で日本人2人目のアイガー登頂者に。また28歳で起業することを決めたのも、16歳の時だったと言います。命をかけて山に登ること、リスクを背負って起業すること——大きな決意を実行した強い思いと、それを語るアツい口調に、すっかりファンになったという方もたくさん。今後の講座も楽しみです。

第73回地球一周の船旅
2011年5月3日 シンガポール寄港

早朝、オセアニック号はシンガポールに入港しました。船を降りて訪れたのは、マーライオンパークです!金融街を抜けてマーライオンパークにたどり着いたものの、本来マーライオンの噴水があるはずの場所には、巨大な赤い箱が……。実は私たちがシンガポールに寄港した日は、ちょうど「シンガポール・ビエンナーレ2011」という美術展覧会の開催まっただ中。マーライオンをすっぽりと覆うように、赤い箱=ホテルができているんです。いつもとは異なる珍しい光景に、喜んでいいのやら少し残念やら、なんとも貴重な体験をするシンガポール寄港となりました。

第73回地球一周の船旅
2011年5月2日 ひきこもり大国ニッポン

洋上講座に登場したのは、洋上のフリースクール「グローバルスクール」のナビゲーターを務める、水先案内人・石川清さん。今日お話しいただいたのは、ひきこもり当事者たちへの取材を通して見えてきたその構造について。さまざまな事情からひきこもることを選択する課程や、日本におけるひきこもり問題の現状について語りました。「日本では、長期間に渡って引きこもる人が増えている。誰にとっても他人事ではない」と話す石川さん。「早い段階で本人が発するSOSをキャッチすることが大切」という言葉に、一人ひとりができることを考える——そんな講座となりました。

第73回地球一周の船旅
2011年4月30日 ウリヌンIS

今クルーズには、ピースボート洋上の平和教育プログラム「地球大学」が提携を結ぶ、韓国・聖公会大学からの3名の交換留学生「IS (International Students)」が乗船中。この企画では、そんな彼らの紹介と、ピースボート地球大学を単位認定した聖公会大学のユニークなカリキュラムの解説が行われました。写真は講座の終盤に、留学生たちが披露してくれた韓国の伝統楽器による演奏の様子。なんと今日のために2ヶ月も前から練習を重ねてきたそう。企画を通じてすっかり船内の人気者となった彼らから、どんなムーブメントが生まれるか、ご注目ください!

第73回地球一周の船旅
2011年4月30日 中国「強い国家」と「脆い社会」の併存

朝日新聞で、北京特派員、アジア総局長、中国総局長を歴任されてきた加藤千洋さんによる講座。本日は、経済成長著しい中国の捉え方をテーマにお話しいただきました。2010年、中国は世界に占めるGDP(国内総生産)比率において日本を抜き、世界第二位となりました。その一方で、地域格差、所得格差、生態環境の破壊など多くの深刻な問題を抱えています。加藤さんは、こうした光と陰の部分の双方を客観的に評価することが重要だと語ります。講座後半の質疑応答では、中国からクルーズに乗船している参加者からの発言もあり、活発な意見交換が行われました。

第73回地球一周の船旅
2011年4月29日 Wake Up The Planet Of Love 〜地球に愛を起こしましょう〜

壮大なタイトルがつけられたこちらの企画は、オリエンタルダンサーでベリーダンスインストラクターのマリーチさんによるダンスショーです。世界でもっとも古いダンスのひとつに数えられるベリーダンス、マリーチさんの力強くも妖艶なパフォーマンスに、船上の空気は一変。参加者も、すっかりベリーダンスの美しさに魅了されたよう。最後は皆さんでポーズを決めてハイチーズ!このイベントでダンスにトライしたいと思われた方も多かったよう。明日以降も続くマリーチさんのダンスワークショップ、大ブームの予感です。

第73回地球一周の船旅
2011年4月29日 平和は子どもからはじまる

現在、全国の保育園・幼稚園で子どもがよりよく育つ保育環境づくりのアドバイスをしている深津高子さん。今クルーズ最初の講座では、深津さんがモンテッソーリ教育に出会うまでの半生について、お話していただきました。「子どもこそ平和の担い手」と保育から平和運動に関わる道へのきっかけは、難民キャンプ内での「希望の家・保育園」との出会いから。モンテッソーリ教育を採り入れたこの保育園。戦争によって心に傷を負った子どもたちがだんだんと笑顔を取り戻し、子どもたち本来の自発性や自尊心を伸ばしていく姿に、「平和は子どもからはじまる」というその意味を実感したそう。

第73回地球一周の船旅
2011年4月28日 廈門(中国)寄港

オセアニック号は、今クルーズ最初の寄港地・厦門に入港。今回は厦門の街から少し足を伸ばし、世界遺産・福建土楼へ。港からバスで3時間ほど、長閑な、しかしどことなく風情を感じる景色が広がります。福建土楼に到着。さっそく、建物の中へ。古風な木造建築は、どことなく懐かしく、またオシャレにも感じるから不思議です。福建土楼は、今から約240年前に建てられたもの。当時の人々のセンスに、ただただ感心するばかり。細い回廊を抜けて上へと向かいます。3階から全体を見渡すと、建物のつくりがよくわかります。当時にタイムスリップしたような不思議な感覚にとらわれます。

第73回地球一周の船旅
2011年4月27日 みんなちがってみんないい

乙武洋匡さんによる2回目の講座、今回は小学校教諭を務めた3年間からお話しいただきました。杉並区立第四小学校の教諭となった乙武さん。型にはまらないユニークな授業スタイルは、前例がないと学校側からは危惧する声があがることも少なくなかったそう。さまざまな評価に臆病になる教育の現場で過ごす中、乙武さんは「『大人』からの評価を気にするのではなく、自分が接する子どもたちと向き合おう」と決意したと言います。講座修了後には、乙武さんの企画を手伝ってくれた皆さんとの記念撮影。皆さんの笑顔から、乙武さんと”一緒につくる”ことが素晴らしい経験となったことが伝わってきました。

第73回地球一周の船旅
2011年4月26日 沖縄戦を通して平和を考える

洋上講座に登場したのは、1990年から8年間、沖縄県知事を務めた大田昌秀さん。1995年、米軍用地の強制使用手続きの代理署名を拒否し、日本政府と対峙した姿を覚えている方も多いのではないでしょうか。今クルーズ最初の水先案内人による講座で大田さんが語ったのは、沖縄戦の教訓。かつて師範学校在学中に鉄血勤皇師範隊の一員として沖縄戦に動員されたという大田さん、自身の体験を交えながら、沖縄戦を語りました。大田さん自身の体験を交えて伝えられる戦争と沖縄戦の姿、そして「平和」とは——世界を旅する私たちに、多くの考察を与えてくれる講座となりました。

第73回地球一周の船旅
2011年4月26日 災害支援×地球一周

1983年の初出航から28年目を迎えるピースボート。文字通り世界をめぐり、草の根の交流を続けてきました。この企画ではピースボートの28年史を、今回の旅のクルーズディレクターを務める上野泰寛が語りました。もう一つ、この企画で大きなトピックとなったのが3月11日に発生した東日本大震災。ピースボートは地震発生直後から現地へスタッフを派遣、現在も宮城県石巻市でボランティア活動を続けています。この航海では、寄港する各地でその被害を伝え、協力を呼びかける写真展などを開催することを決定。いま世界を旅する私たちだからこそ、できることがあることを確認する企画となりました。

第73回地球一周の船旅
2011年4月26日 タバコ〜隠し続けられる真の姿〜

今クルーズでは、約3ヶ月という地球一周の期間を利用して禁煙にトライしたいという皆さんに向けた「禁煙プログラム」が行われています。プログラムの実施に合わせて洋上講座にご登場いただいたのは、日本禁煙学会評議員として活躍する清水隆裕さんです。今日の講座では、日本におけるタバコのいまと世界各国の現状についてお話しいただきました。講座には愛煙家の方も参加されていましたが、「『禁煙しろ!』と言われるのかと思っていたけど、そういう話はほとんど無かったからすごく聞きやすかった」といった感想も。 タバコから世界を見渡す、興味深い講座となりました。

第73回地球一周の船旅
2011年4月24日 第73回ピースボート「地球一周の船旅」出航!

第73回ピースボート「地球一周の船旅」出航の日を迎えました。デッキでは、恒例の出航式が始まります。今日は素晴らしく晴れ渡った日曜日。岸壁にはたくさんのお見送りの皆さんが来てくれました。ホントにすごい、人・ヒト・ひと!!まもなく出航の時。岸壁からも大きな「いってらっしゃい」の声がかけられます。いろんな景色を見て、いろんな体験をして、いろんな人と出会って、またここに戻ってきます!いよいよ地球一周の船旅がスタート、80日間の大冒険の始まりです!

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