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第75回地球一周の船旅(西アフリカ・黒海をめぐる新航路!!)
寄港地のご案内
コースの寄港地
各訪問地は季節や曜日、時間帯によっては、営業していないことがあります。
サンスクリット語で「獅子の町(シンガプラ)」という意味の名前をもつシンガポール。近代的な街並みと多文化が同居する魅力的な観光名所が凝縮しています。
世界有数の近未来都市
ランドマークのマーライオンはもちろん、夜の動物園「ナイトサファリ」や、CMで一躍有名になったホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」など、見どころ満載の観光大国シンガポールは東京23区ほどの小さな国です。中心部には、東南アジア随一の都市と称される高層ビルが立ち並ぶ近未来的な景観が広がります。この街の最新の観光スポット「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」には、熱帯雨林の巨大樹をイメージした、大迫力のスーパーツリーがそびえます。近未来と自然が融合した美しい空間をお楽しみください。
多彩な景観に出会う
多民族国家ならではの多様な魅力があふれるシンガポールは、訪れるスポットごとにさまざまな顔を見せてくれます。チャイナタウンやリトルインディア、アラブストリートなど、それぞれに街角の雰囲気がガラリと変わり、シンガポールならでは異国情緒たっぷりの雰囲気を楽しむことができます。ひとつの街に多種多様な人種と文化が存在し、それらが巧みに融合することで、活気あふれる独自の文化が育まれているシンガポールの街。カラフルな南国フルーツや人気のローカルフードなど、グルメも楽しみです。
[特集記事]ピースボートでゆく世界の寄港地 -シンガポール編-
多文化を五感で楽しむ
多文化を五感で楽しむ
シンガポールの街は、多民族国家らしい”チャンプル感”にあふれています。チャンプルとは、マレー語で「ごちゃ混ぜ」を意味する言葉。文化や伝統、宗教が混在する街を散策すれば、異国情緒たっぷりの雰囲気を味わうことができます。そのチャンプル感は街並みや行き交う人びとだけではなく、この国の食文化にも表れています。「ラクサ」や「チキンライス」など、アジア各地をルーツとする食材や調理法が混交したローカルグルメはぜひ味わいたいところ。多文化に五感でふれる1日は、特別な旅の思い出になることでしょう。
[特集記事]異国情緒あふれる魅惑の国
古くから貿易都市として栄えてきた、南インド・ケーララ州中部の港町。海岸から内陸部へと続く水郷地帯の北端に位置しており、運河が数多く築かれた水の都でもあります。
美しきバックウォーターの街
古代ローマ時代から交易で栄え、数々の人やモノ、文化が行き交ってきたコーチン。縦横に張り巡らされた水路と穏やかな田園風景がどこまでも広がる水郷地帯「バックウォーター」は、南インドの豊かさの象徴です。南インドは、さまざまな料理に多彩な香辛料を用いるスパイス文化の地。このスパイスを求め、大航海時代にはヨーロッパから多くの人々がこの地を目指しました。多様なスパイスの味や使い方を覚えてみるのも楽しみです。南インドの多彩な表情をお楽しみください。
ヨガ発祥の地へ
今ではさまざまな形態で世界中に広まっているヨガ。本来のヨガは、心と身体、自然や社会との調和を目指すものです。ヨガの基本となる呼吸法には、身体の活力を回復させる効果があると言われています。ひと味違う、「本場ヨガ体験」も楽しみのひとつです。また、インド全体の識字率が60%という状況のなか、ここケーララ州は100%という驚異的な識字率を誇ります。経済的に決して豊かとはいえないこの地域の取り組みを学ぶツアーは、途上国支援に関心のある方にもおすすめです。
南インドに広がる水の都
喧騒のイメージがあるインドにおいて、美しい自然と穏やかな雰囲気が魅力の南インド地方。その南端に位置するケーララ州の主要都市・コーチンの海岸沿いには、無数の川や湖、入江などが網の目のように連なり、広大なデルタ地帯を形成しています。コーチンは海洋貿易の要所として、遥か古代ローマの時代から栄えてきました。豊かな水源に育まれた美しい自然や、ヨーロッパ文化とインドの文化が融合した独特の雰囲気が残る旧市街、南インドならではのグルメなど、魅力あふれるコーチンの街を旅します。
[特集記事]ヤシの木がそよぐ南インドの桃源郷へ−
スエズ運河の地中海側の拠点として、古くから栄えた港町。一番の見どころ、ギザの三大ピラミッドとスフィンクスは必見。異国情緒あふれるアラブの伝統文化にふれることができるのも魅力です。
悠久の歴史に思いを馳せる
5000年の歴史を紡いできたエジプト文明の遺跡は、想像をはるかに超えるスケールで私たちに迫ります。中でも世界七不思議のひとつのギザの三大ピラミッドとその傍らにたたずむスフィンクスの迫力は、まさに圧巻。ツタンカーメン王の黄金のマスクをはじめ、世界最大のエジプト歴史コレクションを誇る考古学博物館も、ぜひ訪れたいスポットです。また、ファルーカと呼ばれる帆掛け船でのナイル川クルージングは、エジプト文明を育んだ大河の恩恵を感じる、忘れられない体験となるでしょう。
「千の塔の都」の伝統
多くのイスラム教徒が暮らすエジプトには、市中にたくさんの礼拝堂・モスクがあります。その中でも一際目立つのが、カイロにあるムハンマド・アリ・モスク。巨大なドームとミナレットが荘厳な雰囲気を漂わせており、内部に一歩踏み入れば、シャンデリアの灯りと幾何学模様に彩られた美しい空間が広がります。活気に満ちたバザールやにぎやかな街並みと、静謐な祈りの空間が共存するエジプト。長い歴史の中で発展したエジプトの食文化も、ぜひ味わいたいところ。エジプトに広がるアラブ文化を五感でお楽しみください。
スエズ運河を抜けてエジプトへ
もっとも有名な世界文化遺産のひとつ、巨大ピラミッドを擁するエジプトへの旅は、多くの人びとの憧れ。遥かなる歴史ロマンに彩られたエジプトをめぐる旅は、紅海と地中海、そしてアラブ世界とヨーロッパをつなぐ「スエズ運河」の航行からはじまります。スエズ運河の航行は、船旅ならではの体験。およそ半日をかけてゆっくりと運河を進むひとときは、世界一周クルーズのハイライトのひとつでもあります。シナイ半島とアフリカ大陸、運河の両岸に広がる壮大な景色に思いを馳せながら、船は一路エジプトを目指します。
[特集記事]古代の謎を秘めたピラミッドが待つ大地の砂を踏みしめて
アテネの外港として栄えるピレウスは、国内最大の港であると同時に、地中海でも五指に入る国際港。古き良きアテネの面影を残すプラカ地区の散策も楽しみのひとつです。
文明を象徴する大神殿
紀元前の時代から偉大な芸術や哲学を生み、民主主義発祥の地としても知られるギリシャ。アテネを中心に貴重な古代遺跡が数多く残り、街そのものが歴史博物館ともいわれています。その中でも圧倒的な存在感と知名度を持つのがパルテノン神殿です。アクロポリスの中心に位置し、古代ギリシャ文明の栄光を象徴する神殿は、アテネの守護神である女神アテナを祀るために建てられました。世界中の人びとを魅了し続けるギリシャが誇る、美しき世界遺産の数々をご堪能ください。
古き良きアテネの伝統
アクロポリスの麓に広がる歴史的な街並みが保存されたプラカ地区。細く入り組んだ路地に古い家並みがひしめくように建ち並ぶ旧市街のエリアには、にぎやかな雰囲気が広がっています。近海で獲れた新鮮な魚介類や日差しをたっぷり浴びて育った野菜など旬の素材を活かしたギリシャ料理も、この街の楽しみのひとつです。さまざまな料理にヨーグルトが使われていて、爽やかな味わいが魅力。また、地中海性気候に恵まれたギリシャの土地は、良質なブドウが育つためワインの産地としても人気です。ぜひお土産にどうぞ。
西欧文明発祥の地へ
エーゲ海とイオニア海。ふたつの美しい海にはさまれた、バルカン半島南端の国ギリシャ。西欧文明の源流にも位置付けられる古代ギリシャ文明に彩られたこの地には、在りし日の栄華を伝える壮大な遺跡群、古代都市で花開いた哲学や歴史、数学などの学問や芸術文化、想像力をかきたてる神話の数々など、いまの時代に至るまで人びとを惹きつけ続ける数々の魅力に彩られています。ギリシャ文明の中心地として栄えたアテネ、そして数々の遺跡が残る美しいエーゲ海の島々をめぐる旅へと出掛けます。
[特集記事]歴史と神話の舞台を訪ねて
ハネムーンにも人気のタヒチは、美しいビーチ以外にも深い緑の渓谷や雄大な滝など豊かな自然が広がります。自然はもちろん、ポリネシア文化や伝統も体験できる寄港地です。
自然豊かな南洋の楽園
タヒチ島はフランス領ポリネシア最大の島。透き通る青い海や水量豊かな清流、咲き誇る熱帯の花々など、美しい自然に恵まれるタヒチは「南洋の楽園」というイメージそのままの世界的なリゾートアイランドです。画家のポール・ゴーギャンが「古城のようだ」と称した、雄大な景観の広がるモーレア島の訪問も楽しみです。透き通ったエメラルドグリーンの海に水上コテージが浮かぶ、絵葉書のような美しい景色をお楽しみください。また四輪駆動車で山間部に分け入ると、緑あふれる熱帯の美しい渓谷を楽しむことができます。
豊かな島の伝統文化
タヒチはポリネシア文化の発祥の地ともいわれており、雄大な自然とともに豊かな文化にふれることができます。美しい楽園のイメージが強いタヒチですが、その背後には、宗主国フランスによる植民地支配の歴史があり、現在も住民の暮らしに大きな影響をもたらしています。先住民族マオヒの価値観を学ぶ文化体験ツアーでは、有機農園の運営を通してポリネシア伝統文化の継承に取り組む人びとにフォーカスします。ポリネシア伝統の音楽や料理など日本ではなかなかできない貴重なマオヒの文化体験をお楽しみください。
[特集記事]タヒチの素顔にふれる旅 -1- ~穏やかな時間の流れる太平洋の楽園へ~
タヒチの素顔にふれる
南国らしい、心地よく穏やかな空気が流れるタヒチ。船の寄港するタヒチ本島はもちろんのこと、かのポール・ゴーギャンも愛したモーレア島や”太平洋の真珠”と称されるボラボラ島など、訪れる先々で色鮮やかな景観と出会うことができます。先住民族の伝統農法を未来へとつなぐ有機農園を訪れ、ポリネシア伝統文化の継承に取り組む人びとと出会う文化体験ツアーも、ピースボートクルーズならではの交流プログラムです。
[特集記事]タヒチの素顔にふれる旅 -2- ~島の伝統がつなぐ地球の未来~
マチュピチュ遺跡やインカ帝国時代の首都クスコなど、数々の世界遺産を擁するペルーの海の玄関口。首都リマにも近い、物流や貿易を支えるペルー最大の港湾都市です。
大地の恵みと文明の叡智
標高2,400メートルに位置する天空の都市・マチュピチュ遺跡。かつてこの地に繁栄を極めた古代インカ帝国が、スペインの侵略から逃れるために建設されたという説がありながらも、決定的ではなく、未だ謎多きまま。さらに建造物の石積みは、鉄がなかったとされる時代に「カミソリの刃すら通らない」ほど精密に組まれていることも、世界から注目を集めています。 インカ以前にも数々の文化や文明が重なり合い、繁栄と衰退が繰り返されていたこの地では、ペルーが誇る歴史を今に伝える世界遺産が目白押しです。
リマ旧市街歴史地区
1533年、インカ帝国を征服したスペインのフランシス・ピサロによって造られた街リマの旧市街。歴史を今へと伝える街は世界遺産に登録されています。都市計画のモデルとなったのは、ピサロの母国である当時のスペインのマドリード。 碁盤目状に道路が整備され、重要な建造物がいくつも建てられました。サント・ドミンゴ教会やリマ大聖堂、17世紀前半の美しいセビリアンタイルが貼られたサン・フランシスコ修道院は南米の史上最高傑作と評されています。タイムスリップしたかのような景観の中を散策する楽しみが待っています。
ビジャ・エルサルバドル
ペルー内戦を逃れた人びとが、砂漠の地に集まり生まれた「ビジャ・エルサルバドル」というスラム。元々は人びとが”不法”に集まった場所でしたが、住人同士が互いに意見を出し合い、優れた都市計画から”街”が築きあげられ、「奇跡の街」と呼ばれるまでに。ノーベル平和賞にもノミネートされるなど、世界の注目を集めています。こうした「ビジャ・エルサルバドル」発展に大きく寄与した現地NGO「アレーナ・イ・エステラス」との交流を通じて、貧困問題や社会参加について考えるプログラムも実施しています。
アンデス文明の聖地へ
南米・ペルーにおいて、人類の定住が始まったとされるのはおよそ紀元前3,000年頃。その後、一帯にはアンデス文明と呼ばれる高度な文明が花開きました。そして、アンデス文明最後の先住民族国家・インカ帝国の時代に誕生したのが、アンデス山中の奥深く、空からしかその姿を確認できないことから「空中都市」と称されるマチュピチュです。今なお世界中の旅人を魅了するこの場所は、どんなロマンやミステリーに包まれているのか――ペルー・リマ在住で、長年に渡りペルー文化の研究を続ける阪根博さんに伺います。
[特集記事]聖なる巡礼地・マチュピチュを訪ねて
台湾島北部の、三方を山に囲まれた天然の良港。20世紀初頭から貿易港・観光港として整備が進められ、現在はクルーズ客船も多く停泊する海の玄関口となっています。
ノスタルジー溢れる街
台湾北部の山間に佇む金鉱の街、幻想的な街並みの九份。金脈の発見から一攫千金を夢見る人びとであふれ、最盛期には4,000世帯が暮らしたというアジアの金の都です。映画「千と千尋の神隠し」のモデルともいわれ、夕暮れともなると、階段の続く細い路地に掛かる真っ赤な提灯が燈り、なんとも幻想的な表情で訪れる人を魅了します。豎崎路の階段の最上部まで登ったら、九份でも特に人気のあるスイーツ店「阿柑姨芋圓」でひと休み。台湾のタロイモから作られたモチモチのお団子は癖になるおいしさです。
名物夜市で楽しむ
「呷飯皇帝大(食べることの地位は皇帝のように高い)」ということわざまである台湾。「食」に重きを置く、台湾文化の特徴です。「基隆廟口夜市」では、わずか300~400メートルの間に、200軒近くの屋台がところ狭しと並び、新鮮な海産物はもちろん、バラエティ豊かな台湾の味覚を、リーズナブルにお腹いっぱい堪能できます。外食文化が発達している台湾では、地元ならではのB級グルメ店から老舗店までが軒を連ねており、軽いスナックからメイン料理、デザートまで楽しむことができます。
文化にふれる台湾街歩き
日本の最西端・沖縄県の与那国島からおよそ110キロ、東シナ海に浮かぶ台湾は、温暖な気候と雄大な自然に彩られた恵み豊かな島。美しい自然の造形はもちろんのこと、ノスタルジックな街並みや食べ歩きが楽しい屋台グルメなど、バラエティ豊かな見どころにあふれています。船の寄港するのは、台湾の海の玄関口・基隆。港から首都の台北までは、バスで30分ほどと好アクセスです。ピースボートクルーズでも、世界一周の旅の最初の寄港地として訪れることが多い、台湾の文化と歴史にふれる街歩きへと出掛けます。
[特集記事]彩り豊かな”麗しの島”
東西文明の交差路として古くから人が行き交い、深い歴史と多様な文化が形成されてきたトルコ最大の都市イスタンブール。歴史ある街を歩いたり、トルコならではのグルメも楽しみです。
歴史が交差する街
1500年の歴史を紡ぎ「イスタンブール歴史地区」として世界遺産に登録されているこの街では、歴史の変遷が一望できます。ビザンチン建築の最高傑作”アヤソフィア”は、当初はキリスト教の教会として信仰を集めましたが、オスマン帝国時代にはモスクに改修されました。現在はキリスト教とイスラム教、それぞれの美が結集した博物館となっています。6本のミナレット(尖塔)が建つ”スルタンアフメト・モスク”は、ブルーを基調としたイズニック・タイルの緻密な美しさが際立ちます。通称ブルーモスクと呼ばれるゆえんは、この内部にあります。
文明の交差する都市
ヨーロッパ側とアジア側を隔てる、全長30キロメートルに及ぶ”ボスポラス海峡”。古来、周辺の海峡とともに、地中海と黒海を結ぶ海上交通の要所として、さらに「東洋」と「西洋」の文化や宗教が交差する場所として、歴史的に重要な役割を担ってきました。陸から陸へ海峡を渡る人びと――両岸に迫りくる異国の雰囲気は、街を一望できるガラタ塔から眺めると、より文化のグラデーションを感じられます。世界で最も美しい海峡のひとつといわれるボスポラス海峡は、船旅で訪れるからこそ味わえる醍醐味です。
文化の交差が生み出す美
約4000軒ものお店が並ぶ”グランド・バザール”は、トルコ定番のお土産がなんでも揃う巨大市場です。市場を彩るカラフルなガラス製ランプは、まるでこの街の多様な文化を表現しているかのようです。そして、本場で味わいたいのが世界三大料理のひとつといわれるトルコ料理。手軽に楽しめる屋台グルメもおすすめですが、多様な食材や香辛料を使った料理は、ここが文明の交差する場所であることを物語っています。歩き疲れたら地元の人で賑わうチャイハネ(トルコ風喫茶店)で名物のチャイを飲んでひと休みを。
世界三大料理に舌鼓!
美しいモスクやグランド・バザール、ボスポラス海峡など、さまざまな見どころに彩られたイスタンブール。世界遺産にも登録されるエキゾチックで美しい街並みはもちろんのこと、東西文明の交差点で育まれた食文化もこの街の大きな魅力です。世界三大料理のひとつに数えられるトルコ料理は、東西各国の調理法や香辛料を活かした豊かな味わいが特徴。日本でもおなじみのケバブから、ムール貝やイワシ、サバなど近海の新鮮な魚介を使った料理、食べ歩きのできるスナックまで、興味をそそるものばかりです。
[特集記事]歴史が育む文化の融合、海峡で交差する美しき世界へ −
「カリブ海の真珠」といわれるキューバの首都ハバナ。歴史ある町並みに輝くビーチ。モヒートを片手にサルサのリズムに身をゆだねる――思い出深い一日となるでしょう。
南国の楽園
かの文豪ヘミングウェイが愛したハバナ。「老人と海」の舞台となったコヒマル村や「誰がために鐘は鳴る」を執筆したホテルなど、ヘミングウェイゆかりのポイントも数多く残ります。チェ・ゲバラの肖像画がひときわ目を引く革命広場やクラシックカー、ラム酒など観光名所以外にも見どころはたくさんありますが、何よりの魅力は人びとの笑顔です。街を歩けばあちこちから陽気なリズムが聴こえ「サルサ」を楽しむ姿が目に飛び込んできます。キューバの陽気さと美しさ溢れる時間が流れます。
魅惑のオールドハバナ
米国との国交回復により大きく変化しはじめたキューバは今、注目の観光地となっています。カリブ最強の砦と言われた要塞に守られたオールド・ハバナはコロニアル建築が立ち並び「ハバナ旧市街とその要塞群」として世界遺産にも登録されました。異国情緒あふれるカラフルな建物が並ぶ「マルティ通り」、キューバ・バロック建築の傑作と称される「カテドラル」、米国のホワイトハウスを模して造られた「旧国会議事堂」など趣深い建物が並びます。ゆったりとした時が流れる世界遺産の街を歩けばタイムスリップしたかのような感覚に包まれます。
カリブ海に浮かぶ革命の島
船が入港するのは、要塞群と共にユネスコ世界遺産に登録されている、オールド・ハバナと呼ばれる旧市街。街へと一歩踏み出せば、肌に触れるカリブ海特有の湿った空気がキューバに来たことを実感させてくれます。街を歩けばサルサ音楽が耳にふれ、目には革命家チェ・ゲバラの肖像が幾度となく飛び込んできます。通りを行き交うクラシックカーも、旅の気分を盛り上げてくれます。そして、観光だけでなくこの国が歩んできた歴史や人びとの暮らしにふれられることも、ピースボートクルーズならではの魅力です。
[特集記事]革命家たちが目指した国のリアル
カリブ海に浮かぶ島々の中で、3番目に大きな島、ジャマイカ。輝く海や生い茂る緑をはじめとする豊かな自然と、そこに暮らす人びとの陽気な笑顔が魅力です。
カリブ海のビーチでのんびり
ジャマイカ第2の都市モンテゴベイは、川や滝などのほか、カリブ海をのぞむ美しいビーチがいくつもあります。中でもおすすめは「ドクターズ・ケーブ・ビーチ」。真っ白でさらさらの砂浜にどこまでも続く透明度の高いコバルトブルーの海、バックミュージックにはレゲエが流れ、ゆったりとした時間が流れます。お食事には、ハーブやスパイスをきかせた鶏の炭火焼き、ジャマイカ名物の「ジャークチキン」が外せません。光り輝く海を眺めながら、ゆったりと流れるカリブの時間をお楽しみください。
『ラスタ』の文化に触れる
レゲエ・ミュージックの元になっている「ラスタファリズム」。環境に配慮し自然と共存しながら暮らすラスタ・ビレッジを訪問し、ラスタマンと出会い、持続可能な暮らしと生き方について考えるプログラムを行います。食事もコミュニティの方が準備してくれたベジタリアンフードをいただきます。夜は地元のミュージシャンを招いて、本場レゲエを体験。誰もが知る往年の名曲から現代のレゲエまで幅広い演奏が楽しめます。考え方、生活スタイル、音楽のメッセージ性、あらゆるところで「ラスタファリズム」に触れ体感する一日です。
各界のセレブリティを集め、華やかな社交場として700年以上の歴史を持つモナコ。グレース公妃、F1グランプリ、カジノに高級ホテルなど、トピックを聞くだけで胸が躍る人も多いはず。
エレガントなリゾート地で過ごす
世界で2番目に小さな独立国であるモナコは、ヨーロッパ随一の高級リゾート地として長い歴史を持ちます。1956年、ハリウッド女優のグレース・ケリーとモナコの大公の結婚式が執り行われた白亜のモナコ大聖堂や大公宮殿も趣きたっぷりです。また自動車レースの最高峰、F1グランプリの開催地としても有名なモナコ。実際にレースで使用されるモンテカルロ・市街地コースを歩けば、レースでお馴染みの赤白の縁石やヘアピンカーブなど、心躍るポイントに出会える楽しみも。
風光明媚な風景をもとめて
南フランスのコート・ダジュール(紺碧海岸)地方は、風光明媚なリゾート地として知られています。人気の観光地エズ村は、海から切り立った崖の上から見る地中海は例えようのない美しさ。山に隠れるように築かれた村に残る石造りの家々の間を、細い路地が縫うようにはしり、その光景は中世にタイムスリップしたかのよう。夢見心地な時間が過ごせることでしょう。
等身大のモナコに会いに
高級リゾートのイメージが強いモナコですが、もともとは地中海に突き出た岩山の上に築かれた街。今では「モナコ・ヴィル地区」と呼ばれる旧市街は下町の雰囲気にあふれ、中世から続く細い石畳の路地が迷路のように走り、黄色やピンクなどカラフルな建物が並びます。カジュアルなカフェやスナックが買える屋台などもあり、高級路線とは一味違った等身大のモナコが味わえる場所です。また、1215年にジェノバ人が築いた要塞跡に建てられたイタリア・ルネッサンス様式の大公宮殿では、毎日衛兵交替式がおこなわれており、宮殿前の広場からはモナコ港と地中海の美しい風景が堪能できます。
かつて地中海を制したカタルーニャの都で、古くから独自の文化をもち、著名な画家や建築家を生んだ芸術の街バルセロナ。一番の見どころはアントニ・ガウディの建築群です。
スペイン随一の世界遺産へ
芸術の街バルセロナを象徴する荘厳な大聖堂サグラダ・ファミリアへ。1882年に着工開始して以来、今もなお建設が続いており、ほかに類を見ない独特の景観から世界遺産にも登録されています。建築家アントニ・ガウディは、その生涯を閉じるまですべての時間と情熱をこの教会の建設に捧げました。未完の大聖堂は、ガウディ没後100年にあたる2026年に完成する予定です。綿密に構成された細かな彫刻に彩られた聖堂はさまざまな建築様式が混在しており、その創造性にあふれたつくりには圧倒されるばかりです。
芸術の街で味わうスペイン文化
街の中心であるカタルーニャ広場を起点に、カサ・ミラやグエル公園などのガウディ建築をはじめ、芸術家たちの足どりをたどってみましょう。スペイン南部のアンダルシア地方に伝わるフラメンコ鑑賞もおすすめです。本場スペインで見るフラメンコの鳥肌の立つほどの情熱的な演奏や踊りは、心が揺さぶられるひとときとなることでしょう。また、観光の途中で市場に立ち寄るのも楽しみ。地中海の恵みがたっぷり詰まった海の幸、山の幸をふんだんに使ったカタルーニャ料理も、ぜひ味わいたい絶品グルメです。
モデルニスモ建築をめぐる
19世紀後半、スペイン国内で産業革命をいち早く成し遂げたバルセロナの街では、「モデルニスモ」と呼ばれる芸術・文化運動が興りました。この運動は単なる新しさの追求ではなく、バルセロナが属するカタルーニャ州独自のアイデンティティを模索する取り組みでもありました。アントニ・ガウディを筆頭とする稀代の建築家たちが追い求めた「夢の景色」を、この目で見たい――地中海特有のまばゆい陽射しに彩られた芸術の都で、世界遺産にも登録されるモデルニスモ建築の数々をめぐります。
[特集記事]芸術の都に息づく名建築を訪ねて
モロッコ最大の商業都市として発展を続けるカサブランカは、昔のままの旧市街も残り、新旧を感じる事ができます。東西文化が融合した幻想的な雰囲気が見どころです。
活気あふれる街をゆく
モロッコの港町カサブランカには、世界第三位の大きさを誇る「ハッサン2世モスク」があります。1986年から8年かけて作られたこのモスクは、ミナレット(尖塔)の高さが200mもあり、 ゼリージュと呼ばれる伝統的な技法で作られたモザイク装飾が施されています。その美しさと大きさは圧巻!見る人を魅了します。モロッコならではのお土産を探してハッブース街へ。定番の革製品をはじめ、ティーグラスや大小さまざまな絨毯、タジン鍋、かわいらしい雑貨類などのお店が並んでいます。きっとお気に入りの一品に出会えることでしょう。
伝統料理に舌鼓
モロッコで食事をするなら、ぜひ伝統料理のクスクスを。クスクスは小麦から作られた粒状のパスタで、お肉や野菜と一緒に煮込んでいただきます。旨みがぎゅっとしみこんだクスクスは絶品です。材料の水分だけで調理するので、素材の味をふんだんに楽しめるタジン鍋も定番料理のひとつ。鶏肉や牛肉、魚など、さまざまな種類があるので選ぶのも楽しみです。食後は、ミントティーでほっと一息。 緑茶の葉っぱと一緒にミントと砂糖を入れて作るミントティーは、モロッコではかかせない飲み物です。
[特集記事]魅惑のモロッコ街歩き
いにしえのローマ帝国の首都であり、「永遠の都」と称されるローマへ。歴史都市で、偉大な文化遺産の数々と出会います。その壮大さと歴史の深さは一見の価値ありの寄港地です。
「永遠の都」ローマ
チビタベッキアから電車で1時間ほど走ると、「永遠の都」ローマに到着です。世界遺産「ローマ歴史地区」には偉大な帝国の遺跡がひしめいています。まずは、円形闘技場「コロッセオ」へ。4階建ての客席からは、かつての猛獣の檻や大掛かりな舞台装置などの地下施設も見ることができます。映画「ローマの休日」の舞台にもなったスペイン広場やトレヴィの泉も必ず訪れたい場所。スペイン広場では、ぜひ大階段へ。現在は、飲食や座ることはできませんが、階段から眺める景色は感動的です。トレヴィの泉では、願いがかなうようにコインを後ろ向きに投げ入れることをお忘れなく!
世界一小さな国
世界一小さな国であり、カトリックの総本山として知られる”ヴァチカン市国”は、国全体が世界遺産に登録されています。ローマの街の中にあり、出入国は原則的に自由なので、ローマ観光がてら訪れることができます。「サン・ピエトロ広場」とつながる、サン・ピエトロ大聖堂内部の美しさは圧巻。優美な彫刻に彩られたヴァチカン宮殿では、歴代の法王が世界中から集めた至宝の並ぶ美術館をはじめ、システィーナ礼拝堂の1508年から4年をかけて描かれたミケランジェロの天井画など、見どころ満載です。
イタリアの栄華にふれる
古代ローマ時代の中心地として栄えた首都のローマや、トスカーナ地方の美しき古都フィレンツェ、イタリア南部に浮かぶシチリア島など、数多くの名所に彩られた国・イタリア。世界遺産の登録数は55件と世界最多を誇り、ピースボートクルーズで訪れるヨーロッパの寄港地においても、特に人気の高い場所のひとつです。紀元前からの歴史を誇る首都ローマやイタリア・ルネッサンスの中心地となったフィレンツェを擁するトスカーナ地方など、歴史と芸術に彩られたイタリア中部をめぐる旅へと出かけます。
[特集記事]魅惑のイタリア歴史散歩-1-−
年間を通じてのその気候の温暖さから「常春の楽園」と呼ばれるカナリア諸島。美しい風紋を持つ大砂丘や山でのトレッキングなど自然の魅力がいっぱいです。
多彩な魅力の島
7つの島からなるカナリア諸島の中で、2番目に人口が多いグラン・カナリア島は、海あり山あり砂丘ありとさまざまな景観が楽しめます。 見どころのひとつ、「マスパロマス砂丘」はは海岸に沿って広がっているので、砂丘からどこまでも続く真っ青な海が望めます。この砂丘の砂は、対岸にあたるモロッコのサハラ砂漠の砂が風で運ばれ生まれたものなんだそう。岩山に緑が広がる自然公園のトレッキングや、伝統的なカナリア建築の家が並ぶ旧市街や大聖堂を散策など、グラン・カナリア島の魅力は尽きません。
独自の文化を学ぶ
国こそスペインなれど、地理的にはアフリカにほど近く、古くから大西洋をはさんで南米とも交流のあった土地とあって、カナリア諸島では独自の文化が作り上げられてきました。カナリア文化体験では、カラフルな民族衣装を着てカナリアダンスを踊ったり、食事も伝統グルメを楽しんだり。名物のピリッと辛いモホソースを、皮付きのジャガイモを使った「パパス・アルガーダス」にかけて食べるのがこの土地ならでは。美しい景色はもちろん、文化や食事を楽しむのも旅の醍醐味です。
「大西洋のハワイ」を訪ねて
ヨーロッパ諸国の間で、バカンスの行き先として高い人気を誇るカナリア諸島。構成する8つの島々はスペインに属しているものの、地理的にはアフリカ大陸の近くに位置しています。日本ではあまり馴染みのない旅先ですが、カナリア諸島はその温暖な気候と自然や文化の豊かさから「大西洋のハワイ」と呼ばれる、魅力に富んだエリア。「世界一周クルーズに参加しなければ、きっと知ることも、訪れることもなかったと思う。でも、来てよかった」という声も多い、カナリア諸島をめぐる旅へと出掛けます。
[特集記事]「ミニチュアの大陸」と称される、美しき島
紀元前からの歴史を有するフランス最大の港湾都市。同国最古の港として知られるマルセイユ旧港は19世紀まで貿易の中心として利用され、今はヨットハーバーとなっています。
南仏の風光明媚な街へ
ゴッホやピカソ、マティスなど、多くの芸術家も愛したプロヴァンス地方の港町マルセイユ。2600年もの歴史がある街には、風光明媚な街並みが広がります。標高150メートルの丘の上にそびえる「ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂」は、街のシンボル的存在で、ここからマルセイユ市街が一望できます。この街は、対岸にあたる北アフリカをはじめ世界各地から多くの移民が集まる「多民族シティ」としての一面も有しています。フランスの都市部とは異なる、この土地独自の歴史や文化と出会えるでしょう。
南仏を彩る豊かな文化
魚介類をふんだんに使用した南仏の名物料理、ブイヤベース。マルセイユはブイヤベース発祥の地としても知られます。街の旧港河岸で毎朝開かれる魚市には水揚げされたばかりの魚が並び、周辺にはブイヤベースを出すレストランが軒を連ねています。そして、お土産として人気なのが植物性の石鹸です。フランス王室も認める品質の高さから「王家の石鹸」とも呼ばれるマルセイユの石鹸は、古くから上流階級の人びとに愛され、世界中に数多くの愛用者がいます。
フランス最古のワイン産地
古くから港の発展とともに歩んできたマルセイユ。美味しい南仏料理に欠かせないワインも、この街の大きな魅力です。産地としてはボルドーやブルゴーニュなどが有名ですが、実はフランスにおけるブドウ栽培の歴史はここプロヴァンス地方が最古で、その起源は古代ギリシャ時代に遡ると言われています。丘陵地帯に囲まれた段丘畑、海風と季節風、そして石灰質を多く含む乾燥した土壌はブドウ栽培に最適な環境なのだとか。ここでの生産量の90%を占めるロゼワインは、フルーティーでフレッシュなさわやかさが特徴です。
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太平洋とカリブ海をつなぐ壮大なパナマ運河の、「太平洋側の玄関口」バルボア。街の周辺には、多様な動植物が生息する豊かな熱帯雨林が広がっています。
歴史の面影を探して
コロニアル建築の建物が建ち並ぶ、中米パナマの古都カスコ・アンティグオ。スペイン植民地時代の名残りが色濃く残る旧市街は、世界遺産に登録されています。一際目立つのは、独立広場に面して建つ旧市街のシンボルにもなっているカテドラル。幾多の歴史を今に伝える荘厳な聖堂は、100年以上の歳月を経て完成しました。また独立広場の近くにあるサンホセ教会には、黄金の祭壇があります。一方、首都パナマシティには、摩天楼のそびえる近代的な街並みが広がります。新旧が対照的な街並みを見比べるのも楽しみです。
華やかな先住民族文化
先住民族の人びとと交流するオプショナルツアーへの参加も、ピースボートならではのバルボアでの過ごし方。エンベラ族のコミュニティ訪問では、伝統の音楽や踊りを体験し、現地の人びとと交流します。民芸品のお土産や、豊かな熱帯雨林をゆくボート移動も楽しみです。一方、パナマの先住民族・クナ族の美しい手芸「モラ」体験にも期待が高まります。クナ族の女性はモラを身に着けることにより、代々伝わる伝統を守ってきました。クナ族が受け継いできた歴史や文化について学び、共有するひとときをお楽しみください。
ふたつの海を結ぶ大運河
南北に広がるアメリカ大陸を結ぶかのように位置する、中米パナマ。この国の名を世に知らしめているのが、海上交易の要衝パナマ運河です。世界の海運の歴史を塗り替えるほどの偉業でありながら地図上では一本の細い線でしかないこの場所を、実際に船で通航し、そのスケールを体感します。また、船から一歩出れば亜熱帯気候特有の湿気を帯びた空気が全身を包み、水と土と、むせ返るような濃密な緑の匂いが未知なる土地への興味をかきたてます。個性豊かな先住民族の人びととの出会いも、パナマをめぐる旅の魅力です。
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